集 E Aうための条件を考える -東京同窓会報告-

つ ど
集 うための条件を考える
AE
-東京同窓会報告-
大学 40 期
六城
雅敦
1992 年(平成 4 年)卒の六城雅敦(ろくじょ
うつねあつ)です。浅草で自営業をしております。
大雪の翌日、2 月 15 日(土)に明治記念館で行わ
れた東京同窓会の報告をします。工学部からは、
池田良穂先生が来賓として参加されました。
府大広報渉外理事の今井芳彦氏が、懇親会の
前に壇上で府大の現状を紹介されました。校舎、
風景がとてもきれいです。パンフレットや HP
でみなさまも一度ご覧になってみて下さい。
(我
I-site なんば「まち塾@まちライブラリー」
優秀賞受賞紹介スライドショー
が 6 号館は、昔のままのたたずまいをしていま
す。
)
画像を投影しながら「女の子も増えて校舎が
..
華やかになると、男の子もお洒落になっていい
..
ことだ」とのこと。
それは我が府大が提供していながらも、教え
..
る場ではないからだと私は考えます。
かつて府大スタイルと揶揄された時代に在籍
否している点に I-Site なんばの可能性を感じま
した身としては、軽いカルチャーショックです。
「勉学の場=お洒落とは無縁」という思い込
みは時代遅れです。華やかでお洒落は「いいこ
と」です。今はカワイイ・綺麗は今や「たのし
い」と同意語なのだとか。
.
そもそも人の話を黙って聞くなんて、誰も大
..
嫌いです。年寄りや中年は説教したがりますけ
ども、たいてい聞く側は心中でアホ、ボケ、カ
スと呪ってます。これが現実であり普遍の真実
ひ
と
です。私にとって、今も昔も大学とは 他人 のつ
.........
まらない話を聞くフリをする苦行の場です。そ
んなところでも女の子が多くて華やかなら、少
しは救いがあります。
つづいて、いろいろな実績やトピックが紹介
されました。その中で感心した事例があります。
I-Site なんばという卒業生・関係者に開放され
ているフリースペースを設置したとのこと。利
便性の良いなんば駅近くにある施設です。
「大学=教えるところ」という既成概念を拒
す。人間は本来、「教えたい、分かち合いたい」
という欲求を持っています。
東京には私大が社会人大学という「教える場
(銭を吐き出させる場)」が至る所にあります。
でも「自分には関係ない」
、「大切な金と残り少
... たまわ .
ない時間を使って、ご高説 賜 るなんてまっぴ
.
らごめん」と多くに人は思っているでしょう。
このインターネット時代ならなおさらです。
それでも I-Site なんばは、地域活動の拠点と
てして魅力的に思えます。
「まちライブラリー」
という不要な本を持ち寄ってもらうといった場
所というだけでも、本の置き場に悩む私のよう
な者にはいいなあと思います。ビブリオバトル
(Bibliobattle)という読書会、批評会がぽちぽ
ち流行っているそうですが、もしそのような場
所となれば愛読書を抱えて私も参加してみたい
です。
(追記)東京同窓会理事の方が大阪出張の際
に I-Site なんばに立ち寄ったそうです。その第
一印象は寂しげで近寄りがたい場所だそうです。
初めて参加してびっくり。親よりもずっと年配
総会で紹介された雰囲気とは大きく異なり、
ばかりで場違いであったとぼやくこと後悔しき
夕方であっても「まちライブラリー」には誰も
りです。そこで私が就職希望先をビール片手に
おらず、もっとも、書棚には本が見あたらない
尋ねると、鉄道・電車関係が志望なのだとか。
そうです。
「あなたの後にいるご
そこで教えてあげました。
あ~あ、開かれた大学という題目を掲げても、
年配は鉄道車両会社の上役だよ」と。年会費
やっぱり意識はなにも変わっていないのですね。
3000 円で、彼も将来につながる強力な知己を得
られたのです。
..
同窓という縁の薄い者同志が、なんとか現状
...
維持したい・・・という思いで運営されています。
建前は「社会に巣立たせてくれた恩返し」です
が、ほとんどの本音は「もう十分に恩返しをし
つ
た」です。自分より年下で 嗣 いでくれる奴はい
ないかといつも思っています。だから同窓会・
OB 会という組織は若者が敬遠して衰退する運
命なのです。かつては「年長者のご高説を賜る
場」であり、仕事上でのちょっとした目配りも
期待したかもしれません。今ではそのような期
第 23 回
待は誰もしませんし、あり得ません。
大阪府立大学 東京同窓会新年会
(明治記念館にて)
この後、二次会に平成 6 年卒の櫻田さんの呼
大学の施設だけれども「教える場ではない」
み な ら
びかけで同期 9 人が参上。この代は結束がイイ
という I-Site なんばを 見倣 い、同窓会でも参
ですねぇ。今回女性(櫻田・菊池)が二人いる
加資格はたとえば、
「同窓でなくても良い」とい
からだな。
うぐらいの発想の転換が必要です。全体の一部
が府大同窓生であっても別に何も問題がないの
です。同窓会を発展維持させるには、大胆な発
平成 4、5 年卒とあわせて 12 名で池田先生を
歓待しました。
以上報告終わります。
想の転換が必要な時期です。また今回の総会で
は冒険家の服部文祥氏(はっとりぶんしょう都
立大 OB)が講演をされました。彼によると田
んぼや畑、里山生活体験などの実習の場などが
需要はあると言います。
私の商売で、原料調達や製造を全面的にお願
いしているのは応用化学科卒の同窓生です。彼
との出会いがなければ私の仕事は上手くいかな
かったでしょう。今回も、就職活動中の大学院
生の方が初めて参加されていました。ところが
池田先生を囲んで