8.5.2 平均N値

8.5 地盤と杭の支持力算定
8.5.2 平均 N 値
8.5.2 平均N値
INDEX: 平均N値・計算範囲・上限値・計算例
プログラムでは、各土層の物性値の内部計算、および、地盤・杭の支持力算定等を行う場合、以下の方
法で計算した平均 N 値を用いる。
(1)平均 N 値
深度
N値
N 値は入力点間で線形に変化すると仮定し、
計算範囲内で分布面積(右図の網がけ部分)を求
計算範囲
め、計算範囲長さで除して平均値を計算する。
(2)計算範囲
各土層の物性値の内部計算では、土層の層厚
の範囲を計算範囲とする。
地盤・杭の支持力算定では、有効な範囲を設
計算範囲
定して計算を行う。計算範囲が N 値の入力範囲
を超える場合は下記の扱いとする。
① N 値の入力範囲より浅側では、最浅入力点
のN値
② N 値の入力範囲より深側では、最深入力点
上限値
のN値
(3)上限値
N 値の上限値は下記の二つの方法が選択できる。
① 平均 N 値の計算に用いる各 N 値の上限を定める
② そのまま計算した平均 N 値そのものを上限値に制限する
前者では計算範囲の N 値分布から上限値を超えた部分を切り取った面積に対して平均計算を行う。
B-8.5.2-1
8.5 地盤と杭の支持力算定
8.5.2 平均 N 値
(4)計算例
次のような杭基礎の周面摩擦を計算する際の平均 N 値(Ns)の計算例を示す。
杭基礎の断面・形状プロパティで
①杭天端=FL-2460mm
②杭先端=GL-30.4m
杭基礎の応力・解析プロパティで
③地盤ボーリングデータ=No4
①
④レベル補正=0m
地盤共通で
②
⑤BM 相対レベル=GL+3.00m
ボーリングデータ設定で
⑥標高=BM+3.95m
⑦N 値と深度
③
④
⑧土質系統と深度
[建物]応力・設計プロパティで
⑨先端 N 値計算範囲=上下 1.0φ
⑤
⑥
⑦
⑧
⑨
B-8.5.2-2
8.5 地盤と杭の支持力算定
8.5.2 平均 N 値
N値
土層データ
杭
▽基準レベル
砂
⑥3.95
▽BM
粘土
砂
粘土
砂
粘土
砂
⑤3.00
▽FL
▽GL
①2.46
砂
Ns・Ls
計算範囲
②30.4
砂
先端 N 値
計算範囲
B-8.5.2-3
8.5 地盤と杭の支持力算定
8.5.2 平均 N 値
先端 N 値の計算例
計算範囲が N 値の入力範囲より深いので、
最深点の N 値を採用→N=50
砂質土の Ns・Ls の計算例
深度
9.31
9.8
N値
21.1
26
L
N*L
0.49
11.54
9.8
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
21
22
23
24
25
25.1
26
28
10
7
19
17
22
20
24
25
28
19
26
22
46
25
50
50
0.20
1.00
1.00
1.00
1.00
1.00
1.00
1.00
1.00
1.00
1.00
1.00
1.00
1.00
1.00
1.00
0.10
5.40
19.00
8.50
13.00
18.00
19.50
21.00
22.00
24.50
26.50
23.50
22.50
24.00
34.00
35.50
37.50
5.00
25.1
26
27
28
29
30
31
32
50
50
50
36
50
50
50
50
合計
0.90
1.00
1.00
1.00
1.00
1.00
1.00
22.69
45.00
50.00
43.00
43.00
50.00
50.00
50.00
701.94
Ls=22.69
Ns=701.94÷22.69=30.94
B-8.5.2-4