0140:微分と積分の関係を知りましょう

●微分と
微分と積分
y
y=f(x)
dy
dx
∫x1x2 f(x)dx
x
x1
x2
x
『微分:
微分:dy/dx』
dy/dx』とは "x における接線方向
における接線方向の
接線方向の傾き" を求めることです。
めることです。
つまり次式
つまり次式で
次式で定義されます
定義されます。
されます。
[ある x の接線方向の
接線方向の傾き]=dy/dx=
dy/dx={f(x+dx){f(x+dx)-f(x)}/dx
ここで、
ここで、dx は限りなく 0 に近い微小間隔
微小間隔とします
間隔とします。
とします。
・y=f(x) のグラフが、
のグラフが、ある時刻
ある時刻(x)
時刻(x)における
(x)における車
における車の速度(y:m/sec)
速度(y:m/sec)を
(y:m/sec)を示すなら、
なら、微分すると
微分すると時刻
すると時刻(x)
時刻(x)における
(x)における"
における"
2
加速度(m/sec
加速度(m/sec )"が求められます。
x2
『積分:
積分:∫ f(x)dx 』とは "x1~
x1~x2 の区間の
区間の面積"
面積" を求めることです
めることです。
x1
つまり次式
つまり次式で
次式で定義されます
定義されます。
されます。
x2
[面積]
面積]=Σf(x)*
f(x)*dx
注) 英文字の
英文字の x と区別をするため
区別をするため、
をするため、乗算記号を
乗算記号を * とします(
とします(他同)
他同)。
x1
ここで、
ここで、dx は限りなく 0 に近い微小間隔
微小間隔とします
間隔とします。
とします。つまり、
つまり、限りなく細
りなく細い縦長の
縦長の長方形の
長方形の集まりです。
まりです。
・y=f(x) のグラフが、
のグラフが、ある時刻
ある時刻(x)
時刻(x)における
(x)における車
における車の速度(y:m
速度(y:m/sec)
(y:m/sec)を
/sec)を示すなら、
すなら、積分すると
積分すると時刻
すると時刻 x1 から x2 ま
でに移動
でに移動した
移動した"
した"距離(m)"
距離(m)"と
(m)"となります。
なります。
- 1 -
[例] お父さんの車
さんの車に乗り、運転し
運転し始めてから5
めてから5秒毎にスピードメータを
秒毎にスピードメータを読
にスピードメータを読み取りグラフにしたら、
りグラフにしたら、図1の
ようになった。
ようになった。
0~25秒
25秒までの
までの区間について
区間について調
について調べよう。
べよう。
25秒以後
25秒以後は
秒以後は、y=f(x) の式が決まれば求められますが、そうでない場合
そうでない場合は
場合は、細かく縦長
かく縦長の
縦長の長方形に
長方形に
分割し
分割してその総和を
総和を求めて行
めて行くことになります。
くことになります。ここではめんどうなので触
ここではめんどうなので触れません。
れません。
①図1から、
から、0~25秒
25秒までは、
までは、
y = 4x (m/sec)
が得られます。
られます。
②0~25秒内
25秒内で
秒内で微分して
微分して得
して得られるグラフを図
られるグラフを図2(微分)
微分)に示します。
します。
2
どの時刻
どの時刻でも
時刻でも、
でも、dy/dx (傾き) は一定の
一定の 4 (m/sec ) です。
です。
y' = dy/dx = 4 (m/sec2)
③0~25秒内
25秒内で
秒内で積分して
積分して得
して得られるグラフを図
られるグラフを図3(積分)
積分)に示します。
します。
Y = ∫f(x)dx = 2x2 (m)
(m)
となります。
となります。
ちなみに、
ちなみに、時刻10
時刻10から
10から時刻
から時刻20
時刻20までに
20までに移動
までに移動した
移動した距離
した距離は
距離は600 (m) です。
です。
また、
また、図3で時刻10
時刻10における
10における移動距離
における移動距離の
移動距離の微小変化量 dy は、図1の時刻10
時刻10における
10における極
における極めて細
めて細い
縦長の
縦長の長方形の
長方形の面積(f(x=10)*dx
面積(f(x=10)*dx、
(f(x=10)*dx、dxdx->0)に相当し
相当します。
注) 英文字の
英文字の x と区別をするため
区別をするため、
をするため、乗算記号を
乗算記号を『*』とします。
とします。
Y(m)
2
y'(m/sec
y'(m/sec )
5
4
3
2
1
x(sec)
0 5 10 15 20 25
図2(微分)
微分)
1000
y(m/sec)
100
80
60
40
20
500
dx
dy
f(x=10)
x(sec)
0 5 10 15 20 25
図1
- 2 -
dx
0
0 5 10 15 20 25
図3(積分)
積分)
x(sec)