omestic iolence ∼ 知 る こ と で 被 害 者 を 救 え ま す∼ 知ってください 気づいてください 4 広報いぶすき 11月号 被害者が逃げられない のはなぜ? 被害者は、暴力を繰り返し 振るわれるにもかかわらず、 その状況にとどまることがあ ります。被害者の「逃げない」 しない 「逃げられない」という背景 など など など など には、さまざまな問題が存在 してくる しています。周囲は「どうし 渡さない うまく築けなかったり、DV ・無視される て逃げないのか」と責めるの ・蹴られる の加害者になったりする可能 ・性行為を強要 DVは犯罪です ・生活費を ではなく、簡単に逃げること 本市でのDVに関する女性 からの相談件数は表のとおり ・怒鳴られる 性が高いといわれています。 です。近年、市内でも相談が ・突き飛ばされる される ができない被害者の心理や取 り巻くさまざまな困難を理解 の加害者は、 「暴力」という手 増えてきており、私たちの身 本市の現状 段や方法を意図的に選択して、 近な問題となっています。今 DVで悩んでいる人から相 談を受けた時、「加害者にも言 ・避妊に協力 DV(ドメスティック・バ イオレンス)とは、「親密な関 係にあるパートナーからの暴 自分の思い通りに「支配」し 年は市や指宿警察署に、8月 い分が︙」「殴られる方にも非 ・物を投げられる ・交友関係を監視 ・働かない ・借金を重ねる することが必要です。 ようとしています。DVは、 件の相談が寄せら が︙」という言葉や態度は、 勇気を出して相談した人をさ らに傷つけることになります。 もし、皆さんの周りにDV で悩んでいる人がいたら、「あ なたは悪くないよ」と声を掛 け、ありのままを受け入れて ください。そして、支援をす る機関があることを伝えてく ださい。それが、悩んでいる 人を解決の方向へ導く力にな ります。 ・殴られる あなたの悩み・苦しみに寄り添 って一緒に考えます。 ○指宿市婦人相談 ☎2111(内線273) ○県男女共同参画センター ☎099- 221- 6630 身の危険を感じたら110番へ 性的暴力 経済的暴力 力 」の こ と を い い ま す 。 D V 被害者やその家族にも大きく 末現在で れており、昨年を上回るよう な状況です。 ※平成26年は8月末現在。 ﹁あなたは悪くない﹂の 一言が被害者の力に 影響する問題であり、犯罪行 DVは子どもにも影響 します DVの被害者は、身体的暴 力や精神的暴力を受けること で、集中力や思考力などが減 退し、人間関係で問題が生じ 11※ 16 18 10 まずは相談 配偶者や交際相手からこのようなことはありませんか? 問い合わせ先 市民協働課パートナー シップ推進係 ☎2111(内線212) 指宿 警察署 16 18 16 ※ 指宿市 26 (婦人相談) 精神的暴力 身体的暴力 27 23年 24年 25年 26年 平成 場所 やすくなります。 また、DVのある環境の中 で育った子どもは、情緒不安 定になり成長後も対人関係を [表] DVを受けた女性の相談件数 (件) 為を含む重大な人権侵害です。 DV ドメスティック・バイオレンス 鍵山 あけみ さん DVは身近にあります DVの一番の誤解は、夫婦 喧嘩がひどくなったものと思 い込んでしまうことです。D が、身近にあります。 いがちです。このような状況 で口答えをしたと捉えてしま した経験があります。 対人関係で自分自身を取り戻 月は児童虐待防止 推進月間 児童虐待が、全国的に大き な問題になっています。厚生 ためらわず 知らせてつなぐ命の輪 る人は、男女共同参画の中に 労働省では毎年 月を「児童 ヒントがあると思います。 の﹁生きにくさ﹂を感じてい い部分があります。自分自身 特に、性別役割を刷り込ま れている女性ほど気付きにく 当事者だけでなく 周りも知ることが重要 DV被害者を救う手段とし て、まずはDVを﹁知ること﹂ Vを分かりやすくいうと、相 手を支配したいと思うこと。 ちろん、市民が﹁これってD 虐待防止月間」と定めて、全 分に非があることを認めてし まれていきます。被害者も自 め、被害者は精神的に追い込 よ﹂﹁なんとかなるんだが﹂と、 時、﹁それぐらい我慢しなさい また、夫婦間の相談を受けた え方が必要になってきます。 Vじゃないかな?﹂という考 がDVに関するパネルの展示 この期間に合わせて市内で は、スマイルネットいぶすき 類型されます。 レクト(育児放棄)の4つに 国で児童虐待防止のための広 まい、気付いた時には身動き 良かれという一方的な発言よ やパープルリボン活動を行い 虐待は、早期発見が重要で す。そのため、気になること 30 運動﹂期間です 12 地域福祉課児童母子福祉係 ※通報者の秘密は固く守ります。 ☎㉓1063(直通) 県中央児童相談所 264 3 -003 ☎099 通報・問い合わせ先 通報先 通報してください。 が身の回りで起こった場合は 児童虐待は、身体的虐待、 心理的虐待、性的虐待、ネグ ます。 報・啓発活動などを行ってい できなくなります。 りも、話を聞いてあげること ます。 日 また、DV加害者の男性は 女性と対等に話をしてくれま が大切です。とにかく周りの 日∼ せん。男性が優位な立場にい 人たちが、DVのことを少し ■日時 月 日︵水︶ 時 11 施設や店舗でも行います。 16 ﹁女性に対する暴力をなくす ることが当たり前だと思って でも知っていれば、被害者の 月 11 います。役割意識の高い人ほ が重要です。当事者同士はも 加害者は、怒りたいときに 言い掛かりを付けて怒鳴るた 11 力になります。 25 ど、女性が意見を言っただけ 12 分∼ ■場所 JR指宿駅構内 ※パネル展示は、市内の公共 世の中の ﹁生きにくさ﹂を感じたら 私自身、理想の妻と母親に ならなければという思い込み と、努力してもなれない自分 の隔たりに苦しんでいました。 そのことで、子育てや社会に 対して﹁生きにくさ﹂を感じ るようになりました。その時 に男女共同参画の概念に触れ たことで、子育ての考え方や 児童虐待防止運動の シンボルマーク オレンジリボン 2014.11 No.107 ⅠBUSUKⅠ 5 11 パープルリボン DV撲滅の シンボルマーク かぎやま あけみ ・市男女共同参画推進懇話会委員(平成20年∼) ・市男女共同参画推進サポーター(平成22年∼) ・スマイルネットいぶすき(平成22年∼)など 男女共同参画社会に関する普及や啓発活動を行って いる鍵山さんに話を伺いました。
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