ユーザーマニュアル 本 pdf は、国内輸入代理店 株式会社宮地商会様より、ご提供いただいたデータを元に作成 しています。 © 2014 ティアック株式会社 本書の一部、もしくは全部を無断で複写・転載することを禁じます。 目次 目次 INTRODUCTION ....................................................................................... 3 SCHEME ....................................................................................................................... 4 REVERB ....................................................................................................................... 4 EQ ................................................................................................................................... 4 BEHIND THE CURTAIN ......................................................................... 5 MIX REVERBS............................................................................................................ 5 BREVERB GRAPHIC INTERFACE ..................................................... 6 PRESET MANAGEMENT....................................................................... 7 COMPACT VIEW...................................................................................... 9 ASSIGNABLE SMART DISPLAYS ................................................. 12 SMART FADERS VIEW....................................................................... 13 PREFERENCES...................................................................................... 14 BREVERB PARAMETERS.................................................................. 15 MASTER SECTION(共通)...................................................................................15 EQ SECTION(共通)...............................................................................................16 HALL REVERB.........................................................................................................17 PLATE REVERB.......................................................................................................19 INVERSE REVERB..................................................................................................21 2 BREVERB SONAR BREVERB SONAR のアルゴリズムは名機と言われるハードウェア高品質リバーブ機器の サウンドを再現すべく開発されました。高価なハードウェア・リバーブ機器でしか得ること ができなかったサウンドをソフトウェアの柔軟性と共に実現しています。 有名ハードウェア・リバーブ機器でしか実現不可能であった、パラメーターを変更しながら の多様なリバーブ環境のリアルタイム・シミュレーションが可能で、空間のインパルス・レ スポンスを実際にサンプリングするコンボリューション・リバーブと大きく異なる利点を 持ったリバーブ・プラグインです。 INTRODUCTION イントロダクション BREVERB はハイ・エンド・スタジオ・クオリティを誇るリバーブ・プラグインです。 トップ・クラスのリバーブ・アルゴリズムを 4 種類搭載しています。そのアルゴリズムや機 能、ユーザー・インターフェはの持つ可能性は、制作環境におけるデジタル・リバーブの決 定版となってくれるでしょう。 搭載されるアルゴリズムは以下の通りです。 • HALL • PLATE • ROOM • INVERSE 3 INTRODUCTION SCHEME Fig003.eps 上の回路図は BREVERB の信号経路を表したものです。入力信号は、一切の変更がなされ ないまま出力されるドライ信号と、 リバーブ、EQ、ゲートの処理が加えられるウェット信 号の 2 手に分配されます。最終段の出力セクションにてドライ信号とウェット信号を好みの 割合にミックスして出力することができます。 REVERB BREVERB の中心となるモジュールです。リバーブ・アルゴリズムは異なる 4 種類の中か ら選択可能です。 各アルゴリズムは様々なパラメーターを備えており、それらを変更して求 めるサウンドを作ることができます。 各アルゴリズムの概念および機能の詳細は次章を参照 してください。 EQ EQ ユニットは 2 バンドのフル・パラメトリック EQ を採用しています。各バンドは帯域全 体(40Hz ∼ 20kHz)をカバーし、 「Gain」(dB) 、「Frequency」(Hz) 、「Q」(%)のパ ラメーターを変更可能です。「Gain」と「Frequency」はカット(ブースト)するレベルと 周波数を決定します。「Q」パラメーターは少し複雑な振舞いをするので注意が必要です。 多くの場合「 Q」は EQ のベル型カーブの幅を意味しますが、極端な設定をすることで 2 次 シェルビング EQ(バンド 1 がハイ、バンド 2 がロー)として、またフィルター(バンド 1 がハイ・パス、 バンド 2 がロー・パス)として使用することが可能です! 4 BEHIND THE CURTAIN BEHIND THE CURTAIN 理論の背景 機能やパラメーターの詳細に移る前に BREVERB のリバーブ・アルゴリズムについて説明 しましょう。BREVERB は音響学やリバーブ処理に関する膨大な研究の末に開発された製 品です。一般的な空間系リバーブ(ミックス・リバーブ)だけでなく、積極的な音作り (ソース・リバーブ)としても活用できます。 MIX REVERBS いわゆる一般的なリバーブ処理を指します。複数ソースをミックスする際やステレオ素材な どのリッチ・オーディオ・コンテンツの制作に使用されます。 ミックスされた素材やステレオ・イメージの制作、ライブ・レコーディング、動きのある素 材のレコーディング、モノラル素材のステレオ素材への変換、などがミックス・リバーブの 主な用途として挙げられます。 BREVERB に搭載されるミックス・リバーブ・アルゴリズムは大きく 2 種類に分けること ができます。1 つは倍音豊かでリッチな、昔ながらのクラシックなリバーブで、一般的なリ バーブ処理に適したものです。そしてもう 1 つは現代的でオリジナリティ溢れた音作りに適 したアルゴリズムが搭載されています。 クラシック・ミックス・リバーブ: 「HALL」 、「PLATE」 、「ROOM」、「INVERSE」 BREVERB のクラシック・ミックス・リバーブは Ver. 1.0 から搭載済みのリバーブ・アル ゴリズムです。ウォームで音楽的、リッチなサウンドは 80 ∼ 90 年代のポピュラーなレ コーディングで聴くことができるサウンドそのものです。 5 BREVERB GRAPHIC INTERFACE BREVERB GRAPHIC INTERFACE グラフィックインターフェース BREVERB の GUI レイアウトは大きく 2 つのセクションに分割されています。左側のプリ セット・セクションと右側の GUI セクションです。ウインドウ下部には「Preferences (設定)」、「Manual(マニュアルを開く) 」、「About(BREVERB について) 」、「?(ヘルプ 表示のトグル)」のボタンが配置されています。 Fig004.eps_49 ウインドウ右下にある 2 つのボタンはアンドゥ・ボタンとリドゥ・ボタンです。スタンドア ローン・バージョンのみ、 ウインドウ左上にオーディオ設定を行う「Option」ボタンが表 示されます。 では、インターフェイスの各機能の詳細を見ていきましょう。 6 PRESET MANAGEMENT PRESET MANAGEMENT プリセットについて Fig005.eps_70 BREVERB のプリセットはいくつかのバンクに分類さ れています。バンクを変更するには「BANKS」リス ト内にある目的のバンクをクリックします。バンク・ リスト下部の「PRESETS」リストには選択中のバン クに含まれるプリセットが表示されます。 バンク・リストの下にある「+」ボタンをクリックす ると新規バンクを作成でき、「-」ボタンを押すことで バンクの削除ができます。 Control キーを押しながらバンクをクリック(または 右クリック)するとメニューが表示され、その他のコ マンドを実行することができます。 Fig006.eps_70 「Rename」はバンク名の変更ができます。 「Create new...」は選択中のバンクの上下いずれかに新たなバ ンクを作成します。「Delete」はバンクを削除します (バンクに内包されるプリセットも削除されます)。 「Copy」 、「Cut」、「Paste...」でバンクのコピー、 カット、ペーストが可能です。ペーストの際はクリッ プボードにコピーされているバンクを選択中のバンク の上下どちらにペーストするかを選ぶことができます。 「Import from file...」はファイルとして保存済みのバ ンクを読み込むことができます。ここでも選択中のバ ンクの上下どちらに挿入するかを選択できます。 「Export to file」は選択したバンク(プリセットも含 む)をファイルとして書き出すことができます。バッ クアップの際、または別のコンピューターにバンク・ データを移す際に便利です。 7 PRESET MANAGEMENT プリセット・ セクション最上部には選択中のプリセット名が表示されます。プリセット内の パラメーターが変更されると、 この枠内の右側に赤い「*」マークが表示されます。設定が 気に入った場合はプリセットを別名で保存してください。 「PRSETS」リストにはバンク毎に最大 128 のプリセットが表示されます。 空のプリセットは <empty> と表示されます。現在の設定をプリセットに保存するにはプリ セット・リスト下部の「 Save」ボタンを押します。 プリセットをロードするには「 Load」ボタンを押すか、リスト内にある目的のプリセット をダブル・クリックします。「x」ボタンを押すことでプリセットを削除できます。 バンク・リスト同様、 プリセット・リストも Control キーを押しながらクリックすることで メニューが表示され各種コマンドの実行が可能です。 Fig007.eps 「Rename」はプリセット名の変更ができます。 「Load」は選 択中のプリセットを BREVERB に読み込みます。 「Save」は 現在の設定を選択したプリセットに保存します。 「Clear」は選択したプリセットを削除します。削除されると、 プリセット内の設定は全て削除されプリセット名は <empty> に 変更されます。 「Copy」、「Cut」 、「Paste」を用いてコピー、 カット、ペーストを行うことでプリセット・リストの整理が簡 単に可能です。 「Import from file」はファイルとして保存済み のプリセットを読み込むことができます。読み込まれた設定は 選択したプリセットと置き換わります。 「Export to file」はプリ セットをファイルに保存できます。バックアップの際、または 別のコンピューターにプリセット・データを移す際に便利です。 モノラル入力が想定されているプリセット名の前には [M] の文字が表示されます。モノラル →ステレオのルーティング設定で使用してください。 [S] の表記がある場合はプリセットが ステレオ入力を想定して設定されていますのでステレオ→ステレオのルーティング設定で使 用してください。 8 COMPACT VIEW COMPACT VIEW コンパクト・ビュー Fig008.eps_47 Fig009.eps 「IN」入力レベル・メーター メイン GUI の左側にあるステレオ入力レベル・メーター「IN」にて 入力信号のレベルが表示されます。 ピーク・レベルが 0dB をオー バーするとメーター上部のピーク・ インジケーターが点灯します。入 力信号がモノラルの場合は 2 本のバーが同様に点灯しモノラル・レベ ル・メーターとして機能します。 「IN」フェーダー 「IN」メーターとなりにある「IN」フェーダーにて入力レベルの調整 を行います。 フェーダー両脇の赤い横線とフェーダーの横線を合わせ た位置が入力信号のゲイン 0dB となります。フェーダー上部の数値 は入力ゲイン値を表し、 - ∞(入力がミュート)から +12dB の範囲 で調整できます。 数値をダブルクリックすることで入力ゲインの数値 をキーボードから直接入力することが可能です。 - ∞を入力したい場 合は「-oo(o が 2 つ) 」と入力してください。 9 COMPACT VIEW Fig010.eps 「DRY」「WET」フェーダー メイン GUI の右側にある「DRY」と「WET」の 2 本の フェーダーにて入力信号のドライ音と BREVERB によって処 理されたウェット音のレベルを個別に調整できます。 フェーダー下部にある横フェーダーにて各チャンネルのステレ オ・パンニングをそれぞれ調整できます。 「OUT」レベル・メーター 「WET」フェーダーの右にある「OUT」レベル・メーターにて 出力信号のレベルが表示されます。ピーク・レベルが 0dB を オーバーするとメーター上部のピーク・インジケーターが点灯 します。入力信号がモノラルの場合は 2 本のバーが同様に点灯 しモノラル・レベル・メーターとして機能します。 アルゴリズム Fig011.eps BREVERB はリバーブが必要な様々なシチュエーションに合わせて複数のアルゴリズムを 搭載しています。 メイン GUI の最上部中央には現在選択中のアルゴリズム名が表示されます。アルゴリズム を変更するにはアルゴリズム名の右側にある下矢印をクリックすると表れるドロップ・ ダウ ン・メニューのリストから目的のアルゴリズムを選択します。 パラメーター・ページ 各アルゴリズムには多数のパラメーターが含まれています。 パラメーターは種類毎に複数の ページに分類されページ毎に表示されます。 ページ名はアルゴリズムによって異なり、アル ゴリズム名の下にタブ形式で一覧表示されます。 Fig012.eps_74 「Main」ページは全てのアルゴリズムが持つページで、各アルゴリズムの基本となるパラ メーターがまとめられています。「Main」ページを選択するにはタブ・リストのページ名 「Main」をクリックしてください。 「EQ」ページの設定をする際は両ページ名の右側にあるボタン(小さい○)に注意してくだ さい。ボタンがオフの場合はそのページ内の機能はバイパスされます。他ページを設定中に もこのボタンは簡単にオン/オフの切り替えができますので比較試聴したい場合に便利です。 10 COMPACT VIEW パラメーター 各パラメーターはノブ、フェーダー、スイッチ、ドロップ・ダウン・メニュー等として表示 されます。複数のパラメーターを同時に操作できる洗練されたインターフェースも一部で採 用されています。 Fig013.eps_65 パラメーター名はノブやメニューなどの各 インターフェース上部に、パラメーターの 数値は下部に表示されます。 各パラメーターにはそれぞれデフォルト値 を持ち、Ctrl +クリックでいつでもデ フォルト値に戻すことができます。例えば ゲイン・フェーダーを瞬時に 0dB に戻し たいときなどに便利です。 マウス・ホイールでパラメーターの値を変更することも可能です。ノブの上にマウス・カー ソルを持っていきホイールを回転させるだけでパラメーターを変更できます。 キーボードで数値を直接入力することも可能です。数値をダブル・クリックしてキーボード で新たな数値を入力してください。数値入力時には単位が表示されますので、「Time」など 複数の単位(ms や S)が表示されるパラメーターを設定する場合にも混乱することはあり ません。 パラメーターに慣れるには 各パラメーターがどんな機能を持つのかを理解するために、まずは好きなトラックに BREVERB をインサートして使用することをお勧めします。プリセット・リストを 見て気になったプリセットをロードし、パラメーターを動かしながら音の変化を確認 することで各パラメーターの働きを理解すると良いでしょう。 11 ASSIGNABLE SMART DISPLAYS ASSIGNABLE SMART DISPLAYS 自由にアサイン可能なスマート・ディスプレイ メイン GUI 下部の 6 枠のディスプレイはスマート・ディスプレイと呼ばれ、選択中のアルゴ リズムのパラメーター郡からあらかじめ選択された6つのパラメーターが表示されています。 Fig014.eps_74 スマート・ディスプレイを使うことでページを切り替えることなく複数のパラメーターの数 値を一度に確認することができます。 Fig015.eps パラメーターの数値をここから直接変更することも可能で す。各ディスプレイを上下にドラッグ(マウス・ ホイールで の操作も可)することで数値を変更できます。 ダブル・ク リックして直接数値を入力することも可能です。 また、任意のパラメーターを登録することも可能です。 登録 するにはページ内のパラメーターを右ボタンを押しながらス マート・ディスプレイまでドラッグしてください。 表示されるディスプレイ名を見れば登録されているパラメー ターが何かすぐに認識できるでしょう。スマート・ディスプレ イは元のパラメーターの完全なエイリアスとして機能します。 スマート・ディスプレイからパラメーターを削除したい場合 は該当するパラメーターを右ボタンを押しながらディスプレ イの枠外にドラッグしてください。 スマート・ディプレイの保存について 各アルゴリズムはスマート・ディスプレイの設定も保持します。つまりプリセットに 関わらずアルゴリズムが同じであれば同様のスマート・ディスプレイ設定が表示され ます。 「Prefecences」パネルで全てのアルゴリズムのスマート・ディスプレイ設定をリ セットする(ファクトリー・プリセットに戻す)ことも可能です。 12 SMART FADERS VIEW SMART FADERS VIEW スマート・フェーダー・ビュー Fig016.eps_60 BREVERB はコンパクト・ビューとスマート・フェーダー・ビューの 2 種類の GUI レイア ウトを切り替えることができます。スマート・ディスプレイ左下にある矢印ボタンをクリッ クすることでビューの切り替えが可能です。 スマート・フェーダー・ビューにある 6 本のフェーダーはスマート・ディスプレイの 6 つ のパラメーターにそれぞれ対応しています。もちろんフェーダーを上下にドラッグすること で該当するパラメーターの値を変更可能です。 13 PREFERENCES PREFERENCES プリファレンス メイン GUI の「Preferences」ボタンを押すと設定パネルが現れます。ここでは各種設定 や工場出荷時設定への復元などが行えます。 Fig017.eps_66 Ask confirmation when losing unsaved changes 未保存の設定を閉じようとした際に保存を促すダイアログを出現させるかの設定をします。 各種パラメーター設定はプリセットの保存を行わない限り、 後で復元することができません のでご注意ください。 Ask confirmation when overwriting another preset プリセットを上書き保存しようとした際に確認のためのダイアログを出現させるかの設定を します。上書きされたプリセットは、 復元することができませんのでご注意ください。 Don't change IN, DRY, and WET upon preset loading BREVERB のプリセット・データには「IN」、「DRY」 、「WET」の値も含まれます。しかし 新たにプリセット・ データをロードする際、これらのパラメーターは現在の値をキープした い場合もあると思います。 このチェック・ボックスをオンにすることで「IN」 、「DRY」、 「WET」の値を変更せずに新たなプリセットをロードすることができます。 Restore Smart Faders factory associations スマート・フェーダーに割り当てられるパラメーターを工場出荷時の設定に復元するボタン です。全てのアルゴリズムの割り当て設定が初期化されますのでご注意ください。 14 BREVERB PARAMETERS BREVERB PARAMETERS BREVERB のパラメーター 以下は BREVERB の全パラメーターの解説です。 本章を読むことで BREVERB の全ての機能を理解することができます。 全てのアルゴリズムに共通のパラメーターは本章の初めに解説をします。それ以降はアルゴ リズム固有のパラメーターのみを解説しますのでご注意ください。 MASTER SECTION(共通) PARAMETER UNIT DESCRIPTION In Level dB BREVERB への入力信号のレベルを設定します。 入力レベル・メーターの前段に設置されています。 Dry Level dB エフェクト処理無しのドライ音のレベルを設定します。通常、リバーブをオ グジュアリー・バスで使用する際は「Dry Level」を - ∞に設定してくださ い。インサート・エフェクトとして使用する場合は、この値を低くするほど リバーブ成分の割合が多い、いわゆる「遠い」音になります。 Wet Level dB BREVERB によりエフェクト処理がされた信号(リバーブ成分)の出力レ ベルを設定します。 Dry L Pan 最終出力段におけるドライ音の左チャンネル信号のパン・ポジションを設定 します。 Dry R Pan 最終出力段におけるドライ音の右チャンネル信号のパン・ポジションを設定 します。「Dry L Pan」と併用することでドライ音のステレオ・イメージを 調整することができます。 例えば「Dry R Pan」と「Dry L Pan」両方を真ん中のポジションに設定す ることでドライ信号をモノラル化することも可能です。 「Dry R Pan」を左、 「Dry L Pan」を右に振り切ることでドライ信号のステ レオ・イメージを反転させることもできます。 Wet L Pan 最終出力段におけるリバーブ成分の左チャンネルのパン・ポジションを設定 します。 Wet R Pan 最終出力段におけるリバーブ成分の右チャンネルのパン・ポジションを設定 します。「Wet L Pan」と併用することでリバーブ成分のステレオ・イメー ジを調整することができます。 例えば「Wet R Pan」と「Wet L Pan」両方を真ん中のポジションに設定 することでリバーブ成分をモノラル化することも可能です。 「Wet R Pan」を左、「Wet L Pan」を右に振り切ることでリバーブ成分の ステレオ・イメージを反転させることもできます。 15 BREVERB PARAMETERS EQ SECTION(共通) PARAMETER UNIT DESCRIPTION EQ1 Gain dB EQ band 1 のゲインを設定します。 EQ1 Freq Hz EQ band 1 のセンター周波数を設定します。 EQ1 Q 1/octave 通常は EQ band 1 のベル型カーブの幅を設定するパラメーターです が、極端な設定をすることで全く異なる用途として使用できます。 この値を最小に設定すると EQ1 は 2 次ロー・シェルビング EQ に変化 します。 反対にこの値を最大に設定すると EQ1 は 12dB/ オクターブのハイ・ パス・フィルターに変化します(この場合 EQ1 Gain パラメーターは 全く機能しません)。 EQ2 Gain dB EQ band 2 のゲインを設定します。 EQ2 Freq Hz EQ band 2 のセンター周波数を設定します。 EQ2 Q 16 1/octave 通常は EQ band 2 のベル型カーブの幅を設定するパラメーターです が、極端な設定をすることで全く異なる用途として使用できます。 この値を最小に設定すると EQ2 は 2 次ロー・シェルビング EQ に変化 します。 反対にこの値を最大に設定すると EQ2 は 12dB/ オクターブのハイ・ パス・フィルターに変化します(この場合 EQ2 Gain パラメーターは 全く機能しません)。 BREVERB PARAMETERS HALL REVERB HALL ― Main PARAMETER Time UNIT Sec Size % Diffusion % Shape % Spread % DESCRIPTION リバーブの残響音の長さを設定します。 「Size」値と密接に関係するパラメーターです。 再現するホールの大きさを設定します。 「Time」と密接な関係を持つパラメーターです。 大きい「Size」値で「Time」値を小さくすると映画館の様な空間を再現で き、反対に「Time」値を大きくすると教会の様な空間を再現できます。 「Size」が小さく「Time」が長いリバーブ音は自然界ではありえないサウン ドですが、それを逆手に取ることでクリエイティブなエフェクトを作り出す ことも可能です。 初期残響の密度を設定します。 BREVERB が作り出すリバーブ全体のダイナミクスを調整するパラメーター です。 「Spread」と併せて使用しリバーブ成分のレベル・エンベロープを調 整します。 「Shape」を最小にするとリバーブ成分は爆発の様に立ち上がり 急激に減衰します。 「Shape」を大きくしていくとリバーブ成分のエンベ ロープは緩やかになります。エンベロープの持続時間(サスティーン)は 「Spread」の値によって決定されます。 リバーブ成分にレベル・エンベロープが適応されるまでの長さを設定します。 値が小さい場合は即座にエンベロープが適応され持続時間は小さいか、もし くは全く無くなります。値を大きくするとエンベロープの開始が遅くなり持 続時間も長くなります。 HALL ― Pre PARAMETER UNIT DESCRIPTION Predelay Sec/ ♪ 入力信号とリバーブ成分の時間差を設定します。 これにより再現する空間の幅と大きさを調整することができます。 音符マークをクリックしてオンにすると値はセッションの BPM に同期さ れます。 Regen L % 入力信号の左チャンネルの Predelay フィールドバックを設定します。 リバーブ成分にエコー効果が加わり、リバーブ・タイムをより長くするこ とができます。 Regen R % 「Regen L」と同様、入力信号の右チャンネルの Predelay フィードバッ クを設定します。 Motion % Depth % Predelay モジュレーションのスピードを設定します。 Predelay モジュレーションの深さを設定します。 「Motion」パラメーターと併用することでリバーブの残響音をダイナミッ クで予測不能、かつリッチにすることができます。また残響音に生じるレ ゾナンスや金属的なリング・モジュレーションを抑えることも可能です。 「Motion」と「Depth」パラメーターはパーカッシブな素材やギター、 ミックスなどに対して積極的な音作りを行う場合に活用すると良いでしょ う。原音に大きな変化を与えるため、ピアノや木管楽器、サックスなどの ソロ楽器に使用する場合は注意して設定してください。 17 BREVERB PARAMETERS HALL ― Freq PARAMETER UNIT DESCRIPTION High x リバーブ成分全体の高域周波数のリバーブ・タイムを設定します。 いわゆるタイム・マルチプライヤーとして機能します。例えば「High」を 「0.600 x」に設定すると高域周波数におけるリバーブ・タイムが 0.6 倍に なります。 High Freq Hz 「High」のクロスオーバー周波数を設定します。 Damping Hz Low x リバーブ成分全体の低域周波数のリバーブ・タイムを設定します。 いわゆるタイム・マルチプライヤーとして機能します。例えば「Low」を 「1.80 x」に設定すると低域周波数におけるリバーブ・タイムが 1.8 倍にな ります。 Low Freq Hz 「Low」のクロスオーバー周波数を設定します。 Low Cut Hz 18 自然界では壁の素材や室内の障害物によって高周波帯域が吸収されがちです。 この現象は「Damping」パラメーターを用いることで再現でき、様々な部 屋鳴りを再現することが可能です。 リバーブ成分のカット・オフ周波数を設定します。 この周波数以下のリバーブ成分はカットされます。 ソースによって起こりうる低域の濁りの解消に活用できます。 BREVERB PARAMETERS PLATE REVERB PLATE ― Main PARAMETER Time UNIT Sec Size % Diffusion % Shape % DESCRIPTION リバーブの残響音の長さを設定します。 「Size」と密接に関係するパラメーターです。 再現するプレートの大きさを設定します。 「Time」と密接な関係を持つパラメーターです。大きなプレートの再現が できるだけでなく、自然界ではありえない「Size」が小さく「Time」が 長い設定をすることで斬新でクリエイティブなエフェクトを作り出すこと ができます。 初期残響の密度を設定します。 BREVERB が作り出すリバーブ全体のダイナミクスを調整するパラメー ターです。 「Spread」と併せて使用しリバーブ成分のレベル・エンベ ロープを調整します。 「Shape」を最小にするとリバーブ成分は爆発の様 に立ち上がり急激に減衰します。 「Shape」を大きくしていくとリバーブ 成分のエンベロープは緩やかになります。エンベロープの持続時間は 「Spread」の値によって決定されます。 PLATE ― Pre PARAMETER Predelay UNIT DESCRIPTION Sec/ ♪ 入力信号とリバーブ成分の時間差を設定します。 これにより再現する空間の幅と大きさを調整することができます。 音符マークをクリックしてオンにすると値はセッションの BPM に同期さ れます。 Motion % Predelay モジュレーションのスピードを設定します。 Regen % 入力信号の Predelay フィードバックを設定します。 リバーブ成分にエコー効果が加わり、リバーブ・タイムをより長くするこ とができます。 PLATE ― Freq PARAMETER UNIT DESCRIPTION リバーブ成分全体の高域周波数のリバーブ・タイムを設定します。 いわゆるタイム・マルチプライヤーとして機能します。 例えば「High」を「0.600 x」に設定すると高域周波数におけるリバー ブ・タイムが 0.6 倍になります。 High x High Freq Hz Damping Hz リバーブ機器はプレートの素材や経年劣化により残響音の高域周波数が 徐々に落ちてくる傾向にあります。 「Damping」パラメーターはこの現象 を再現することで多様なプレートを再現することが可能です。 Low x リバーブ成分全体の低域周波数のリバーブ・タイムを設定します。 いわゆるタイム・マルチプライヤーとして機能します。 例えば「Low」を「1.80 x」に設定すると低域周波数におけるリバー ブ・タイムが 1.8 倍になります。 Low Freq Hz 「High」のクロスオーバー周波数を設定します。 「Low」のクロスオーバー周波数を設定します。 19 BREVERB PARAMETERS ROOM ― Main PARAMETER UNIT Time Sec Size % Diffusion % Decay % DESCRIPTION リバーブの残響音の長さを設定します。 「Size」値と密接に関係するパラメーターです。 再現する空間の大きさを設定します。 「Time」と密接な関係を持つパラメーターです。 レコーディング・スタジオの空間をシミュレートする場合は「Size」パ ラメーターを真ん中より小さくすると良いでしょう。 初期残響の密度を設定します。 残響音と初期反射音のバランスを設定します。 「Decay」を最小にすると初期反射音のみが出力され、値が増えるに従っ て残響音のレベルが増えます。 ROOM ― Mod PARAMETER Predelay Motion Depth UNIT DESCRIPTION Sec/ ♪ 入力信号とリバーブ成分の時間差を設定します。 これにより再現する空間の幅と大きさを調整することができます。 音符マークをクリックしてオンにすると値はセッションの BPM に同期さ れます。 % % Predelay モジュレーションのスピードを設定します。 Predelay モジュレーションの深さを設定します。 「Motion」パラメーターと併用することでリバーブの残響音をダイナミッ クで予測不能、かつリッチにすることができます。また残響音に生じるレ ゾナンスや金属的なリング・モジュレーションを抑えることも可能です。 「Motion」と「Depth」パラメーターはパーカッシブな素材やギター、 ミックスなどに対して積極的な音作りを行う場合に活用すると良いでしょ う。原音に大きな変化を与えるため、ピアノや木管楽器、サックスなどの ソロ楽器に使用する場合は注意して設定してください。 ROOM ― Freq PARAMETER UNIT DESCRIPTION High Hz リバーブ成分に対して、「High」パラメーターより高い周波数成分を抑え ることができます。「High」と「Low」パラメーターを用いてシュミレー トするルームの周波数特性を調整することが可能です。 Damping Hz リバーブ機器はプレートの素材や経年劣化により残響音の高域周波数が 徐々に落ちてくる傾向にあります。これらの現象は「Damping」パラ メーターを用いることで再現することができ、多様な部屋鳴りを再現する ことが可能です。 Low Hz リバーブ成分に対して、「Low」パラメーターより低い周波数成分を抑え ることができます。 20 BREVERB PARAMETERS INVERSE REVERB INVERSE ― Main PARAMETER Time UNIT Sec Diffusion % Predelay Sec/ ♪ Motion % Depth % DESCRIPTION リバーブの長さを設定します。 この値に「Predelay」を加えた値がダイレクト音からリバーブが減衰し 終わるまでのトータルの時間となります。 初期残響の密度を設定します。 入力信号とリバーブ成分の時間差を設定します。 これにより再現する空間の幅と大きさを調整することができます。 音符マークをクリックしてオンにすると値はセッションの BPM に同期さ れます。 Predelay モジュレーションのスピードを設定します。 Predelay モジュレーションの深さを設定します。 「Motion」パラメーターと併用することでリバーブの残響音をダイナミッ クで予測不能、かつリッチにすることができます。また残響音に生じるレ ゾナンスや金属的なリング・モジュレーションを抑えることも可能です。 INVERSE ― Freq PARAMETER UNIT DESCRIPTION High Hz リバーブ成分に対して、 「High」パラメーターより高い周波数成分を抑え ることができます。 Low Hz リバーブ成分に対して、 「Low」パラメーターより低い周波数成分を抑え ることができます。 「High」と「Low」パラメーターを用いることで、再 現する空間の周波数特性を調整することが可能です。 21
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