EB ウイルス陽性 T/NK 細胞リンパ増殖性疾患の患者様へ 東京医科歯科大学医学部附属病院放射線診断科、血液内科では、 「成人発症 EB ウイルス陽性 T/NK 細胞リンパ増殖性疾患の FDG-PET/CT 所見に関する研究」と いう臨床研究を行っています(倫理委員会承認番号:第 1750 番、研究期間:倫 理委員会承認後から平成 26 年 9 月 30 日まで)。 対象となるのは当院血液内科において「EB ウイルス陽性 T/NK 細胞リンパ増殖 性疾患(以下 EBV-T/NK-LPD と表記)」の診断で治療を受けた患者さんのうち、 平成 18 年 1 月 1 日から平成 25 年 10 月 31 日までの間に FDG-PET/CT 検査を受け た患者さんです。画像診断端末、診療録を調査し、各患者さんの病気を診断す るために行った FDG-PET/CT 検査の画像データ、血液検査、病変の組織学的検査 の結果を解析いたします。各患者さんに研究のために改めて検査を行い、試料 をいただくことはありません。また、情報の管理、解析はすべて匿名化して行 いますので、患者さんの氏名、年齢、住所、病名などといった個人情報が流出 することはありません。 研究の目的をご説明します。 EBV-T/NK-LPD は慢性 EB ウイルス感染症とも称され、EB ウイルスが感染した T 細胞もしくは NK 細胞が増殖し、様々な臓器障害を来たす疾患です。現在は血液 細胞の悪性腫瘍の一つであるリンパ腫の一つと考えられており、適切な診断と 治療を速やかに行う必要があります。 FDG-PET/CT 検査は正常臓器や病変の糖代謝を画像化する検査であり、様々な 悪性腫瘍や炎症性疾患の診断に有用です。EBV-T/NK-LPD の診断にも役立つ可能 性がありますが、この疾患が FDG-PET/CT 検査でどのような所見を呈するのかは 現時点で分かっていません。 EBV-T/NK-LPD の患者さんは原因不明の発熱やリンパ節腫脹などの精査のため に FDG-PET/CT 検査を受けている場合が多く、その所見の特徴を明らかにし、血 液検査、病変の組織学的検査と合わせてこの疾患の適切な診断法を確立するこ とがこの研究の目的です 本研究は過去の検査所見や診断名を振り返って調査するものですので、書面 によるインフォームドコンセントは頂かずに、この掲示によるお知らせをもっ て実施されます。 本研究への協力は任意であり、情報の使用を望まれない方には解析を行いま せんので、その旨研究実施責任者までお申し出下さい。 【研究実施責任者】 東京医科歯科大学医学部附属病院 放射線診断科助教 鳥井原 彰 電話番号:03-5803-5311(研究事務局) 対応可能時間:平日 9:30~17:00 【苦情等窓口】 東京医科歯科大学医学部総務課庶務第一掛 電話番号:03-5803-5096 対応可能時間:平日 9:00~17:00
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