一9一 水掛麦の土壌肥料学的研究(亙) 小 柴 尚 博 (土壌肥料学研究室)、 Naoh1ro KOSHIBA . Studユes oo曲e Bar1ey Cu1twat1o皿一by I耐1gation d−ea11ng wi砒Soi1and Mahure (I) 緒 論 て長年月水掛栽培を行つた跡地土壌,灌概水の分析を (1) (2) 島根県大田市三瓶山麓,鳥取県気高郡,山梨県富士吉 行い,本学圃場にて栽堵試験を行い,その実態を検討し ’国市,岩手県岩手郡等に於て冬季,麦の水掛栽培が行わ たので報告する。本研究に関し,元本学副手金築俊郎君 (3》 (4) れている。その他これに類似するものに,岩手県岩手郡西 の労を謝する。 (5∼ (6) 山村,長野県諏訪郡北山村に於げる牧草栽培や,栃木県 (7) (8) 上都賀郡目光町,山梨県富士吉田市に於げる議菜栽培等 試験並に考察 がある。而してこの水掛栽培の行われているのは主とし (つ)・気温,地温,氷温 て寒冷多雪地帯であり,その主目的は水分の補給ではな 水掛栽培の主目的が地温を高め,霜雪をとかす目的で 始められたと考えられるあで,本試験に於げるポソト及 く、地温を高め,雪霜をとかして作物の生長を促進せし (9) めるにある。 び圃場につぎ,1昼夜の変化と時期別変化を記録した。 地方により水掛の様式が異るが,三瓶山麓におげる様 この言己録は昭和28年植付麦に関するもので,地温の測定 式は,緩傾斜の平畦圃場に11月申,下旬,麦を播種し, は地下5c㎜で行い,/昼夜の変化測定は昭和29年2月18 冬期12月下旬よりろ月下旬まで約/00日問圃場全面に水 目に行い,時期別変化の測定時は午前10時である。その 掛を行い,施肥しないにも拘らず,その牧量は1普通栽培 結果は矛1一表及び矛2表の如くである。 に比して劣らない。 (17) 勿論水掛栽培による作物牧量の増牧は,地温の上昇効 矛1表 1昼夜に於げる ポヅト試験(。C) 時 気温 刻 2 4 6 8 10 12 磁14 16 18 20 22 24 (。C) 隠岐土壌 半原土壌 水温上F一』「F一」「 水掛 普通 水掛 普通 使用土壌の機械的組成は矛3表の如くである。 一昼夜に於げる変化で,水温についてはポヅト試験で 変 化 は余り高低がないが・圃場試験 では時刻により可成りの高低が 圃場試験(?C) 三瓶土壌 水掛 普通 ある。従つて地温も同様の結果 本学土壌 水温 F一』一、 水掛 普通 を示している。これを山梨県富 士吉甲市に於て昭和21年1月9 (lO) 目に観測されたものと比較する 5.9 6.4 6.1 6.0 6.1 5.7 6.1 5.8 6.3 6.7 6.0 5.1 7.0 6.1, 5.0 6.9 5.0 6.2 5.0 6.0 6.2 5、ろ 4.5 7.0 6.0 4.2 6.5 4.1 6.2 4.2 6.0 5.6 5.0 4,6 7.1 6.P 4.1 6.4 4.0 6.2 4.2 6.7 5.7 5.0 8.0 ブ.6 8.2 ア.5 8.0 8.0 7.5 7.4 は水温は5◎C∼10.5◎Cであり, 9,4 灌水区と普通区の地温の差は と,水温は殆ど同様であるが, 地温の上昇は少いようである。 即ち吉田市に於げる観測結果で 10,8 7.ろ 7.5 12,3 7.6 7.9 9,2 8.0 8.0 9.亨 9,9 8.5 9,8 12.6 7.6 8.8 10,7 8.6 //.2 8.6 10,8 10.0 9.6 10,3 ユ0.5 ア.7 9.0 10.6 8,4 10.8 8.8 10.8 9.8 9.7 10.1 とは本試験に於て水掛による温 7.2 7.8 8.6 7.3 8.0 7.5 8.3 7.8 8.1 8.1. 度上昇効果が一昼夜の間に於て 7,5 7.0 7.3 8.4 7,1 7.2 7./ 7.4 7.2 7.0 7.0 少なかつたと考えられる。 6.4 7.0 7.0 6.7 7.0 6.2 7.0 6.7 7.0 7.1 7.0 6.0 6.3. 7.0 6.ろ 6.9 土壌の機械的組成たよつて地 6.0 ア、0 6.1 6.7 6.8 6.3 8.0 6.1◎C∼10.2:Cである。このご 温が可成りの影響を受げる。即 果にもよるであろうが,土壌中に於げる養分の給源,可 ち半原土壌の如く透氷性の良好なものは,隠岐土壌の如 給化及び灌溺水の影響等も考えられるので,三瓶山麓に く透水不良のものに比して水温の影響を受げ易い。 各種土壌を通じてつ気温の低い22時頃から翌朝6時頃 一10一 島根農科大学研究報告 矛4号 (1956) 矛2表.時、期的.変化 ポヅト試験(◎C) 日/月気温 (。C) 23/12 8.8 隠岐土壌 半原土壌 9.7 6.9 10.2 6.9 栽培を行つた土壌を分析し,併 圃場試験 (。C) 三瓶土壌 水温F⊥rドー」‘r 水掛 普通 水掛普通 水掛 10,0 三瓶山麓に於て百数十年水掛 6.5 此較した。分析結果は矛4表の 水温 F一」’、 普通 10.0 せて附近の草地及び水田土壌と 本学土壌 水掛普通 9.0 ・8.2 如くである。 6.8 表土は最表層を,心土は20∼ 5/110.8 9∵5 9.5 8.0 9.6 8.4 9.5 8.0 9.5 8.5 8.0 25c:m下層の植物,耕作による影 12/1 −8.3 8.8 8.0 3.0 9.0 4.0 8.2 3.4− 7.5 7.0− 4.3 響の少いと思われるものを指 19/111.2 9.8 9.5 8.0 9.8 8.0 9.5 8.0 9.1 9.0 8.1 26/12.0 す。pHはキソヒドロソ電極法 7.5 6.1 0.6 6.4 0.一6 6.2 0.8 3.6 3.6 1,0 2/23.0 9/27.5 6.0 4.5 0.1 5.5 0.2 4.8 0.2 3.0 2.2 0.3 6.5 5.4 0.2 6.8 2.1 6.7 /.3 3.2 5.ア 0.4 17/210.8 7.3 7.5 8.0 7.6 8.1 7.5 8.0 8,0 6.8 7.3 23/28.0 8.1⊃ 2.0 8.0’ 1.9 10,0 7.d 4一.0 2.4 7.2 7.8 2/3 9.7 9.2 9.0 9.0 9.1 9.0 9.1 9.0 /0,2 /0.0 9.5 9/38.5 9.3 9,2 6.6 9.3 8.ガ 9.2 8.1 /0.1 8.6 8.9 矛3表 土 隠岐土壌 半原土壌 三瓶土壊 本学土壌 法たより,吸牧係数は燐酸アソ モニウム溶液を用いて測定し た。 この結果より,PHは表土, 心土共に跡地土壌が高く,酸度 は低くなつて唐り,長年月水掛栽培を行うことにより, 機械的組成(紬土百分中) 壌1 により,腐檀はTurin法によ つた。吸牧塩基はA.O.A.C. 粗砂 紬砂 微砂 粘土 11.2 23.8 /2.5 52.5 一土壌酸度が弱まると考えられる。腐檀は心土に於ては余 り変化はないが,跡地土壌の表土には非常に少量となつ 87.5 2.5 3.0 ア.0 50.6 23.6 9.0 16.7 35.0 17.5一 11.5 36.0 迄の時刻に於て水掛土壌の地温が普通栽培のそれに比し て高い。又水掛,普通両栽培共に18時頃より地温が下り ている。全窒素も腐植と同様に跡地表土に少い。 N/5亘C1可溶成分に就ては石灰は跡地土壌の心土に多 く,燐酸は跡地土壌に少く,加里は僅に多い」吸牧塩基 は跡地土壌に多くなつて居り,土壌酸度が低いことふ考 え合せて当然と思われる。吸牧係数は窒素,燐酸共に表 土が心土に比較して小さくなつている。 以上の結果は熊本県に於げる灌澱試験のそれと大体似 (14) 翌朝8時頃に最低温度に達する。 時期的変化は気温の高かつた2月17目を除いて,水掛 矛5表 区の地温が何れも普通区のそれより高かつた。極寒期に 原土に対 する% 礫 於ケる水掛区と普通区の地温の差はポソトで58oCあ (13) そll) りナ’圃場で5・3◎Cあつた・この差は岩手県,長野県等に 於げるものより,気温の関係で少い。即ち岩手県の場合 は7.3oCであり,長野県の場合ぽ10.C内外である。この ことは本試験に於げる水掛による地温上昇効果が時期的 にも少なかつたことを示す。 瓢烹圭 草r表土 地、心土 水r表土田!心土 (%) (%) CaO P205 K20 粘土 徴砂 駆悉圭 2/.0 67.1 9.7 10.0 孟/奪圭 24.8 24.5 53.0 50.6 40.0 17.8 15.7 5.3 33.3 23.6 1/.0 9.0 4.8 21.3 16.7 44.2 25.0 38.8 46.7 37.0 20.0 12.3 8.3 6.0 25.0 44.6 矛4表.跡地土壌分析 結果 N/5HC1可溶(%) % 紬砂 沓/君圭 大工原 腐檀 全窒素 紬土に対する 粗砂 (2)跡地圭壌・ pH 酸度 (yi) 跡地土壌の機械的組成 吸牧 塩基 (肌巳) ているが土壌申養分の中で窒 吸牧係数 N P205 一H 素,腐植が減少していることは 更に究明する必要があると考え (18) られる。 ア.01 0 1.26 0.09 0.250 0.043 0.017 19.40 /46.5248.0 尚これら土壌の機械的組成は 7.23 0.75 157 0.12 0.4300.0390.010 26.55 242.8452.5 矛5表の如くである。 6.82 4,20 2.08 0.18 0.2290.052 0.011 !5.50 131.331612、 跡地土壌申には礫が相当合ま 7.02 5,55 1.73 0.12 0.2330.0440.014 /7.70 20α昔0250.0 れて屠り,粘土分が少く微砂, 5.87 3.60 3,52 0.23 0.2830,069b.014 16.70 145.0224.8 紬砂も少く,粗砂が多くなつて 6.03 7.36 1.42 0.12 0.2510.0820.008 18.85 157.3306.3 いる。このことは水掛により, 小柴尚博: 水掛麦の土壌肥料学的研究(I) 土壌中の紬い部分が流亡したと考えられる。文草地,水 (12) 一“一 (4)栽培試験 田の土性と跡地土壌のそれを考え合せると秋葉氏のr砂 栽培試験はポヅトと圃場により行つた。ポヅト試験に 質,又は礫質の土壌が畑地灌灘に適して居る」と言うご 於ては主として,土壌の種類により水掛の効果に差異が とふ一致している、勿論土壊申に礫や粗砂の多いことが あるか否かを検し,圃場試験に於ては水掛により牧量が 土壌中の水の移動,湿害等を考慮すれぱ,水掛麦の適地 如何程あるかを検討した。何れも三瓶山麓に於げる慣行 たる一つ?条件かと考えられる・ 水掛麦栽培に準じて行つた。 然し後述の栽培試験の糖果によれぱ,土性が水掛麦の {A}ポヅト試験 析結果(㎜g/2)・ 矛6表 水 の 分 N竺。N竺。・・・・… CaO /7,87 ・・・・・…澱皆嚢霧・・1 2.85 ’7.2 0,40 3.54 124.1 早 水 川 乃 白 川 水 道 水 0,05 0,16 0,06 /.96 0,06 0,/8 0.1⊃2 1,34 0,03 0.16 0,01 1.2ろ 信 濃 川 0,07 0.2ア 0,04 2.19 /1.3 4.0 0.30 6,88 7.00 備 考 昭和28年2月16日採集 昭和28年2月1日採集 昭和28年1月15日採集一 6.8 6.7 ・小林純即よる(1・) 一88.4 生育に対する影響はあるが,必須条件とは考えられなレ㌔ 五万分の一ワグナーポヅトを用い,/区3ポシトと した。土壌は隠岐,半原,三瓶の三種を用い,夫々水 (ろ)灌概準 水掛栽培に於てその灌澱水の質が影響することは当然 掛区と普通栽培区の二種を造り,水掛区には松江市水 考えられる故,三瓶山麓灌激用の早水川,本学圃場灌灘 道水を昼夜掛流した。使用土壌の土性は矛3表の如く 用の乃白川,松江市水道等の水の一時期におげる分桁を である。使用麦の晶種は会津2号で,昭和28年/2月11 日本葉3枚のものを1ポヅト2本づつ植付げ,6月ア 行つた。その結果は矛6表の如くである。 この結果より,早水川の水は’日本の代表河川の一つで 日に枚穫した。試験区は水掛区,普通栽堵区夫々に無 ある信濃川の水や乃白川の水に比較してNは少く, 肥料区,施肥区を造り,施肥区にはN,早205,K20 P205争CaOは多い。K20は乃白川のそれより多いが, を夫々硫安,遇石,硫加で0.59rづつ/2月↑日に施用 信濃川より少い。又MgOや蒸発残溢は多いがFe203は した。水掛開始は12月/4目。落水は3月15日であり三 信濃川より多い。PHはアノレカリ側にある。 使用水の成分は矛6表の如ぎ水道水で,調査結果は氷 乃白川水及び水道水中の養分は一般に少い。早水川の 7表の如くである。 水も決して多量の養分を含む特異なものではない。従つ この繕果よりみて隠岐,三瓶両土壌に於ては水掛の、 (16) て小林嵩氏が試験した熊本県に於げる灌濠の如く,灌澱 結果,予実重量及び藁重が普通施肥栽培より劣り,普 水による養分の補給が非常に大きいとは考えられない。 通無肥栽培より勝る。半原土壌に於ては水掛の方が普 通栽培より勝る、又何れの場合に於ても生育初期に草 矛7表 調 査 調査項目 月 目 草丈(CIn) //2 茎数(本) 3/3 草丈(C㎜) 茎数(本) 草丈(Clm) 15/4茎数(本) 稗長(C㎜) 穂長(C㎜) 7/6 茎数(本) 子実重量 (9) 藁重(9) ポヅト試験調査結果 隠岐土壌1 水 掛 普 通 (ポヅト当り) 丈は大であるが茎数は水 掛の場合に少いようであ 三瓶土壌 半原土壌 る。 普 通 水 掛 水掛 普 通 {へ 一」一一一、 施肥 無肥 無肥施肥無肥 施肥 無肥施肥無肥 施肥 無肥 一」一、 {一、 F一一一一」一、 9.5 9.9 ア、9 6.7 5,3 6,0 /1.3 4.7 11,6 11,3 /0.9 6.5 9.6 9.5 7.1 6.2 9.0 8.0 8.0 3.0 /2,3 11.0 8.9 6,9 9.2 7.ろ ア.1 4.0 8.0 6.0 壌の種類により大した変 化がなかつたにも係ら ず,生育,牧量は土壌に 8.7 8.0 2ろ.0 5.3 17,3 /2,5 15.3 3.0 10./ 8.2 7.2 5,/ 1/.0 6.0 36,1 42,1 46,0 19.1 9.0 ,8,7 27.3 5.7 46,9 42,3 34,6 14,6 36,6 52,1 26.9 19,7 16,7 /4.3 3.3 矛2表の如く地温は土 5,1 1/.0 6.0 76.3 74.2 75.5 54.3 84.3 81.5 65.3 37.5 59.5 68.0 56.5 より非常な差を生ずるこ とは,土壌申に於げる成 分の変化或は灌澱水だよ る養分の補給等が麦の生 4.8 4.7 4.7 2.7 4.4 4.5 3.5 2.0 3.2 皿3.4 3.0 育に大きな因子となつて 2.3 2.0 7,7 2.0 4.0 3.7 3,0 2.0 2.0 2.0 2.0 いると考えられる。 3.7 3.5 10,6 1.4 6.4 4.6 3.2 0.8 /.7 2.4 1.4 4.4 4.2 11.6 1,4 7.7 6.2 ろ.9 1.0 /.8 2.2 1.8 4 12 (1 956) 9 i 測定 * 2 1j , 11 11C i, . 12_;1:14Fl7jC ^*, 5 J il5 I :7J( [ C ) : ;N . P205 , K_.0 ' ),*, < . , , ; 7J( ) pH Eh 25/12 pH 6,13 6.06 Eh .451 436 15/2 pH Eh 6,48 6,3↑ 5,38 5.38 : rV 5,28 5.25 5,11 5,13 5.02 459 455 479 461 509 487 490 540 6i ) 1 Jlf ) 4ア9 461 484 478 445 501 6,0/6,415.49 liL , c J J l l 7iC { H c ) PH : c 4 i 15/ 4 ==C t (cm) 66 . 9 57 . 5 56 . 2 58 . 4 1 99 . c 1 87 . c 2c9 . O 1 59 . c (**) 92- . 9 88 . 7 95 . 2 79 . 5 (**) 114.c 95.c 96 . O 65 . c lcc5 . 5 951 . 1 946 . 5 720 . 8 ) (1 Oo (95) (94) (72) : (g) 95c . 5 904 . 7 992 . 5 604 . O (1 Oo) (95) (1 c4) (64) 716 ( ( ** ) 5.01 5,51 5.86 . 49 5.31 55,49 410 41C 438 ; L f 8 i cD 1 l V ;20; ( ) 1 ^ : rL : ; ( 6 ) d t 5 :eC);' l7JcJl[ )7J( :JIlc )7J( c : f =F CV ) L j l lL(Z) c ' C : ・ ・. : V Jt)1' L+' , I .' )/ h 1 : H rr t** c < H t** ) t C . c :cZ) ;V 7j( F > J 7J( 7J( < , HElI (Z) - ; : ,* i : !C, ;J L )1C ・J * J i >, l ( ;H c ): c ; cD ) ii ICV ' (19) '-'-'.-- - ; l , ( Jlc ) c : (Z)7i( irf :; 1 L 7J ; f : u , )・jJ+ ・ c 2: > c' v・ ; , 7i( h cJ '-'f l ; > ii * J B 1* 128 f 6 120 I J 9 1 1 I - V . : C f(D-77) -, ・')/ h c 5kg c )E ・ '*・jJ+ ・* y・J+ :7 c lC f **?c : , == (Z) ; ; ;I i , ) : L : r Lt*- !{ l . . Eh : : < f * i * LCcy'J+ ・ c l : , U : < f 1 : cd ・ < ( ) : :t ; i : cdi O Eh . T t ) pH t IC t) ;c ) pH c J . c ) c V 7J( h 4 _ L , Eh c f 1 , == V f _ .Ij/ r I < fJ l V k・,= 9 : ) : 12J 114 i ) :k: ; r y 7J( 1,I J; ) c ; * : )/t j 4 L+'7i( f : )H i : ) 438 414 ) 7i( H c )NH3 N, N03 N 4_. 48/ 485 557 f tLt*-. ; (D f : ) J Cf 4.5 4.5 5.2 5.2 *-= C ( ) 4.96 5.27 559 498 490 501 :LIC , IJ i ; V 7J 2 549 . 5 1 82 . 5 (; ) l : 5.25 5,27 5,63 L)1C r t*-. 11 Jj] 27 FI ( ) Eh 15.7 7.9 247 . 5 1 98 . 5 c :V・ l , 7i( f 5 51 8 . O 1 5c . 5 12.7 11.6 (; ) == Brown 12.5 7.c 259 . 5 ' 1 89 . 5 : (cm) 5/5 : ' H lc.O 8.5 (cm) (; c) == : _ : 無肥 5.12 5.20 548 554 (5) ' pH O Eh ' (D 4 _L pH( ) 1 12- 通 普 5.18 4,96 4.85 487 48ア 538 489 503 503 (Z)' I 水掛 471 5,37 5.ヨ7 6,535,985.01 f 1 本学土壌一H 施肥無肥 施肥 無肥 施肥無肥 施肥.無肥 施肥 無肥 施肥 27/11 f_ . Eh { 水掛 普通一一一一、 { 5,36 5.42 H : E止 C 半原土壌 普通 水掛■斗 月日 pH ; 隠岐土壌 p亘 C. j 2 t*, *"I c IC , . = C c LLJi i/ *-( ) ) , 7i( 1 c : 7 l7J( { . H ; c'jJ r ' . c D < . ) J , 7i( . NH3'-N . : ) :I j t l N03-N cD; , ! 7J( F cJ t ; c ?cJ l .'. 7i(_ F ; r : L i F ; . .・t : " ' f : ' *-_ :cD ** c ) )N03 -N : cf 1 Ii ' :T I if :4 ) f 小柴尚博: 水掛麦の土壌肥料学的研究 (I) 養分吸牧を合せ考えて更に究明する必要があると思われ −Nは非常に少くなる。 矛10表 土壌申窒素の消長(血g/lP09) 1調査月目1・・r… ザ・ 掛 普一 通 推定される。 (6)水掛により土壌中NH3−Nは余り変化しないがN03 る。 水 一侶一 6月20日 7月10日 8月/日 9月/日 2,58 1.57 0,60 0.23 0,52 0.14 0,47 0.07 6月20日 7月10日 8月/日 9月/日 2,58 1.57 0,43 3.02 0,46 3.88 0,47 4.ろ3 文 献 ① 高野圭三1:島根農科大学研究報告矛3号 p20 ② 農林省農業改良局:日本に於げる畑地灌溺の特質 (昭和28年ろ月) P/11 ③ 同上 P108 ④ 同上 P108 ⑤同上 一. P113 ⑥同上 . P114一 総 括 ⑦ 同上 p112 以上の結果を総合すると次の如くである。 (1)水掛により,極寒期の地温は一昼夜の問に於ては, 22時∼6時の間に普通栽培の場合より上昇し,水掛区 と普通栽培区との地温の差は5アC位である。 (2)跡地土壌分析結果は,附近の草地,水田に比較して 酸度低く,腐檀含量及び窒素合量は共に少く,吸牧塩 ⑧同上 ’ P112 ⑨ 同上 一 P8ア ⑩ 同上 p92 ⑪ 同上 p95 ⑫ 同上 pろ3 基量が多くなつている。 ⑬ 農林省農業改良局 畑地灌澱に関する研究集録(1) (3)早水川の水はP205,CaO,Fe203がや工多く,PH (昭和28年2月) P2 はアノレカリ側にある。然し乃白川の水や,水道水に依 ⑭ 小林嵩:目⑧土⑧肥 22巻1号 一Pア1 る栽培試験の結果より考えて,早水川の水の含有成分 ⑮ 小林純:農学研究ろ9巻6号 より少い成分を有する灌澱水を用いても,水掛の効果 ⑯小林嵩:目軍土⑧肥22巻.1号 P71 ⑰Dickson,工α:工AgLR帆23,837(1923) があつた。 (4)栽培試験の結果,土壌によつては水掛の効果顕著であ ⑯ 瓦W.Russe11:Soi1C㎝砒ions and P1ant り,本学圃場の如く余り積雪寒冷でない場所でも普通 growth 4き1(1951) 施肥栽培に近い牧量を得ることが出来るようである。 (5)水掛により土壌PHは高くな一り,2ヵ月位の水掛を ⑲皿D.Evansandム皿Scot壬:Soi1ScLSo㌫ Am・P・・α19・12−16.(1955) 行えぱ土壌Ehは普通栽培と同等か,それ以上となると SU班班A毘Y At the foot of Mt.Sanbe,Sh1mane_ken,bar1ey amount of absorbed bases. is cu1tivated by irrigation without any ferti1izers. (3) The1rr1gat1ve water was a1ka1me and contaln・ This stud−y was carried out to㎜ake it c1ear why ed.a1arger almount of P205,CaO,Fe203,as baτ1ey can grow on1y by irrigation. The resu1ts co皿pared.with other water. of the exper1㎜e11ts are su㎜血enzed as fo11ows (4)By pot and−f1e1d.exper1血ents,1t was conf1rm・ (1) By1rr1gat1onthe underground temperature rose ed−that on any soi1,bar1ey can grow be竹er by h1gher d−ur1I1g the hours of22∼6o’c1ock and the i士rigatio皿than by non−irrigation. d1fference of telmperature between1rr1ga亡ed.and− (5)PH and.Eh of the irrigated−soi1were greater unirrigated.P1ots wasデC in the co1d.est season. than that of tbe un1rr1gated−s011。 (2) The irrig6ted soi1showed−1ower acid.ity and (6)By1rngat1on NH3−N conta1ned−m the s011 conta1ned a sm,a11er amount of bumus and−n1tro− remamed−change1ess,but N03_N becam.e1ess. gen compared−w1th the umrr1gated。フbut a1argeτ
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