GR 86/BRZ RACE

GR 86/BRZ RACE
Rd7 OKAYAMA Race Report
開催場所
日程
天候
決勝周回数
参加台数
:
:
岡山県 岡山国際サーキット
9/5(金) スポーツ走行(30分x1)、
専有走行(25分 x 1)
9/6(土) 予選
9/7(日) 決勝レース
: 予選:雨/決勝レース:晴れ
: 12周(44.436km)
: 50台(うちAレース出場 40台)
リタイアに終わり悔しさが残った前戦の富士は、上位勢と戦えたレースで
もあった。この岡山ラウンドには車の修復を行いながらも、タイヤを中心に
事前準備に注力した上で挑んだ。季節的にもこの岡山は暑さとの戦いが予
見され、ドライバーにも車にも厳しい。いつもとは違った配慮が必要とされる
レースである。
■9/5(金) スポーツ走行&専有走行
主な確認メニューはタイヤとブレーキと足回りのセッティング。タイヤは新品
が良いのか、一度走らせて熱の入った方が良いのかを確認。同時に新しい
ブレーキパッドは、これまでより耐フェード性の高いパッドをテスト。田中選手
は「これまでと比べても違和感なく使える」とコメント。そのまま決勝までテスト
を継続することに。これぞ、レースが「走る実験室」と言われる所以だ。この
日は2回しか走行枠がない為多忙な内容となったが、タイヤの内圧チェック
やダンパーの減衰調整などを要領よく進め、この日のベストは1‘53.1。これも
本当にタイムを狙っていったものではなく、セクターベストから考えると52秒8
は出せていたと思われる。もちろんDL/GYタイヤ勢の中ではトップタイム。他
社タイヤメーカー勢と比べても特に負けているというイメージはなく、オイル
交換等のメンテナンスを済ませて翌日の予選に備えた。
■9/6(土) 10:00~ 予選(1組)
前日の走行に手ごたえがあり、予選はトップ10入りはもちろんのこと、ど
こまで上位に迫れるか?という期待感を胸に予選準備。しかしコースイン
30分前になって突然土砂降りの雨。その雨は予選が始まる頃には上がる
もののコース上はウェット路面。残念ながらこのコンディションになるとヨコ
ハマタイヤ勢が圧倒的に速い。田中選手も15分の予選時間中コースを走
り続け、徐々に回復していく路面の中タイムアップを狙うが、トップとは2.4
秒差の2分03秒695のタイムでクラス13位、総合26位の結果。前日のドラ
イ路面では好調だっただけに余計に悔しい予選結果となってしまった。し
かしながら、同じ陣営のタイヤ(グッドイヤー)である#25水谷選手が1組2
番手のタイムをマークしており、まだ何か自分達に欠けているものがある
のではないかと反省も必要な予選でもあった。
■9/7(日) 11:10~ 決勝レース
この日はディクセルスタッフだけでなく、大阪トヨタの幹部、エンジニア、来
年度入社予定の内定者も含め50名を超える大応援団が来場。予選は中
盤に沈んでしまったが、晴れの決勝レースでは是非とも多くのパッシング
シーンをお見せしたい。そんな一心でレースに挑むドライバー、メカニック、
クルーには良い緊張感を感じる中での決勝レースとなった。
グリッドでの記念撮影も終え、いよいよスタート。中盤グループからの
スタートで気をつけなければならないのが、混戦による接触。4周目に
はポイントリーダーである谷口選手も接触でリタイアするほどの荒れた
レース展開の中、百戦錬磨の田中選手はスタート後の混乱もかわし、2
周目には19位、3周目には15位にポジションアップ。2周のセーフティー
カーランが解除されてからは、#30青木選手、#82谷川選手といったGT
ドライバー達と13位を超接近戦の中で争う。しかし9周目のホッブスコー
ナー(ダブルヘアピン2個目)の立ち上がりで後方のマシンから押し出さ
れ、コースのイン側に向かってスピン。フロントからコンクリートウォール
にクラッシュ。辛うじてピットまで戻ったが、オイルクーラーなどを破損。
小さな火災も見られた為、そのままリタイアとなってしまった。
■チーム代表 井田雅彦
岡山国際サーキットに舞台を移しての第7戦は一緒に戦う仲間でもある
大阪トヨタ様から多数の応援団が駆けつけて頂き、弊社スタッフもドライバ
ーも気合の入ったセットアップを行っていました。コンマ一秒を削る厳しさ、
そして全ての調和が高次元で結束しないと安易に上位にすら入れない拮
抗した争い、妥協を許さないが故のリタイヤ等、必ずしも努力が全て報わ
れるものではないという現実を前にいよいよ今年もシーズン佳境へと向か
います。「禍福は糾える縄の如し」という言葉を信じ、上位入賞を目指して
参ります。是非、暖かいご声援を賜りますようお願い申し上げます。
■ドライバー 田中哲也
金曜日のドライ路面での走行ではトップ10を狙える雰囲気があり、レー
スに対しては非常に前向きな気持ちで臨みました。しかし土曜日の予選
では、第4戦富士と同じようなウェットコンディションとなってしまい、良い予
選順位を残すことが出来ませんでした。ウェット路面ではまだまだ考えな
いといけないところがあります。
決勝レースは後方から追い上げ、上手く混戦をくぐり抜けてポジションア
ップ。セッティングも良かったので、トップ10に食い込めそうな流れではあ
りました。リタイアとなったLAPも2台を抜くことができ、さらに上を狙おうと
した瞬間でのクラッシュで悔しかったです。レースはずっと集団の中で混
戦であった為、本来の自分のペースでは走れていません。コーナーによ
ってはライバルより速く旋廻できるコーナーもあり、負けている感じはしま
せんでした。車のダメージが大きく、2レースに出場出来ないことが本当に
悔しいです。
■チーム監督 生田功太郎
ディクセルだけでなく、大阪トヨタさんからも応援に沢山来て頂いたので、
いつも以上にプレッシャーを感じながらのレースでした。この86/BRZレー
スは車の性能差が少ない為、とにかく予選の順位が重要であると理解し
て挑んできましたが、今回も天気に翻弄され、予選で26位に埋もれてしま
いました。金曜日のドライ路面では調子が良かっただけに余計に悔しいで
す。ドライバーにも順位が悪い為厳しいレース展開を強いており、申し訳
なく思っています。とはいえモータースポーツはアウトドアスポーツですの
で、天気は言い訳になりません。まだまだ自分達に足りない部分があるこ
とを痛感させられました。マシンの修復に時間がかかる為、第8、9戦のレ
ースには不出場となりますが、マシンのポテンシャルそのものは向上して
きましたので、タイヤの使い方を中心にさらなる向上を図り、チーム力の
アップに努めていきたいと思います。最終戦鈴鹿では是非ともこれまでの
努力を形あるものにできるようチームを引っ張っていきたいと思います。
■結果
公式予選 1グループ 13位
決勝レース リタイア(8周)
総合 26位
■使用パーツ
ブレーキパッド
ブレーキフルード
タイヤ
ホイール
エンジンオイル
ミッション
デフオイル
クラッチ
シート
: フロント DIXCEL Z TYPE for 86/BRZ(新スペック)
リヤ
DIXCEL SPECOM ALPHA
: DIXCEL 328 Racing
: DUNLOP ZⅡ STARSPEC β
: WORK M.C.O RACING
: NUTEC 5W-40/0W-20 BLEND
: NUTEC UW76/UW75 BLEND
: NUTEC SPECIAL
: EXEDY ULTRA FIBER
: RECARO TS-G