ぐる子さんの便り No.2 【HbA1c による血糖コントロール】 HbA1c とは? HbA1c HbA1c(グリコヘモグロビン)は、糖尿病の診断基準の ひとつです。 血糖コントロール状態のめやすとなる HbA1c について、 一緒に考えましょう。 co glu 血糖コントロールのめやす、HbA1c(グリコヘモグロビン) 血管内 血液が赤いのは、酸素を運ぶ「赤血球」が赤いからです。 赤血球 赤血球が赤いのは、その中にある「ヘモグロビン(Hb)」と いう蛋白質が赤いからです。赤血球は骨髄で作られ、血管内 に出てきます。また、血液中にはエネルギー源として血糖(ブ ドウ糖)があります。 骨髄 ヘモグロビン(Hb) ブドウ糖(血糖) 糖は長い時間蛋白質と接していると蛋白質に結合する性質が あり、この反応を「糖化」と呼び、糖が結合した蛋白質を「糖 化蛋白」と呼びます。血糖は赤血球の膜を素通りして、ヘモ グリコヘモグロビン(HbA1c) グロビンといつも接しているので、ヘモグロビンにもブドウ 血管内 糖が結合する反応が起きます。このブドウ糖が結合したヘモ 赤血球 グロビンを HbA1c(グリコヘモグロビン)といいます。 健康な人でも血糖は一定量(60 ∼ 140mg/dl 程度)ありま すので、平均するとヘモグロビン全体の 4.3% ∼ 5.8% が 健常者 血管内 HbA1c になっています。 血糖コントロールの悪い糖尿病では、血糖がいつも高いため、 赤血球 ブドウ糖が結合した HbA1c は増加しています。HbA1c は血 糖が高い時間が長ければ長いほど増加します。そのため、 HbA1c を見ることで、過去1∼2か月間の血糖の良し悪し 糖尿病 を総合点として判定することができます。 glu co HbA1c(NGSP 値 ) による血糖コントロール目標 血糖正常化を 目指す場合の 目標 合併症予防の ための目標 治療強化が 困難な場合の 目標 6%未満 7%未満 8%未満 ご自身の HbA1c を 知ることで、血糖 コントロールの目標 がわかります 発行:医誠会病院 糖尿病・代謝センター 2014 年 7 月
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