Ⅰ 学校経営 1 学校経営の基底 (1) 公教育の基本原則に立って ・ 憲法,教育基本法,学校教育法等の法令に基づく公教育に従事する教育者の使命と自覚に立つ。 ・ 県,地区,市の教育行政の重点施策を踏まえる。 (2) 本校の歴史・伝統の創造的継承に立って ・ 創立136年の歴史と伝統の継承・発展を目指す。 (3) 現在の実態と未来の要請に立って ・ 地域や児童の実態に立脚し,保護者や地域住民の期待に応える。 ・ 児童一人一人の成長を願い,社会の激しい変化に対応した教育を行う。 2 学校経営の方針 児童の実態と保護者や地域社会の特性に立ち,学校・家庭・地域相互の連携強化を図りながら,公教育に従事する教育者として の使命を自覚し,全職員が教育愛に燃え,一致協力して人間性豊かな実践力のある子どもを育成する。 (1) 創立136年の歴史と伝統を尊重し,常に生気あふれる創造への歩みを続ける学校 ア 親和と意気を本校教育の中核とし,職員の総力を結集し,効率の高い教育を累積する。 イ 教師と児童,学校と家庭・地域社会が相互に敬愛と信頼のもとに歩みを続ける。 ウ 児童の個性を重視し,広い心,健やかな体,豊かな想像力の達成を目指し,常に創造の営みを続ける。 (2) 人権尊重の精神に立ち,一人一人を大事にする学校 ア 常に子ども優先に事を処し,心と心,体と体のふれあう教育を大事にする。 イ 子どもをよく理解し,夢をはぐくみ,個性の伸長と正しい判断力や公共精神,自己抑制力を育成する。 ウ 自主自発の芽を伸ばすとともに,広い心とたくましく生き抜く心と体を育てる。 エ 自分を大切にし,他の人の大切さを認めることができるようにする。 (3) 自ら学び,ともに学び,ともに伸びる学校 ア 一人一人の能力や個性を生かし,分かる授業を通して,基礎的・基本的な内容の確実な定着を図る。 イ 自分の考えをはっきり伝え,互いの考えを理解し,切磋琢磨する教育活動を推進する。 ウ 学校の実態や校区の特性を生かし,特色ある教育活動を推進する。 エ 職員研修の積み上げと深まりが子どもの変容として現れる。 (4) 環境が教育的に整備され,常に安定し,安全な状態にある学校 ア 校具や教具が常にあるべき所に構えの姿勢にある。 イ 校内が常に整備され,安全でしかも清潔感にあふれている。 ウ 校内や教室の全ての設営が工夫され充実している。 エ 師弟同行・率先垂範を信条として取り組む。 (5) 学校・家庭・地域の連携を密にした開かれた学校 ア 心からなる接遇が確立している。 イ 学校評議委員会等の活性化を図る。 ウ 校区公民館との連携を密にして,学校応援団の充実を図る。 エ 郷土に根ざした教育を推進し郷土愛に燃える子どもを育てる。 3 本校の教育課題 (1) 確かな学力を形成する基礎的・基本的な知識や技能の確実な習得(知) ・ 自ら学ぶ子どもの育成 ・ コミュニケーション能力の育成 ・ 学習習慣の確立 (2) ゆたかな心と道徳的実践力の育成(徳) ・ 人の気持ちが分かる子どもの育成 ・ 喜んで働く子どもの育成 ・ 奉仕の心をもった子どもの育成 (3) 健康・安全で活力ある生活を営む資質や能力の育成(体) ・ 体力つくりに進んで取り組む子どもの育成 ・ 望ましい健康習慣を身につけた子どもの育成 ・ 危険な予知・回避能力を身につけた子どもの育成 (4) 特別な教育的支援を必要とする特別支援学級の充実 4 学校教育目標 【教育目標】 自ら学び,ゆたかな心でたくましく生きる山っ子の育成 【校 訓】 【キャッチフレーズ】 めざす児童像 かしこく 花いっぱい やさしく あいさつひびき めざす学校像 たくましく 進んで学ぶ 山川の子 めざす教師像 (かしこく) ・子どもと教師が 「敬・愛・心」・心身ともに健康で,深い教育愛 ・よく考え,進んで発表する子 で結ばれたあたたかい学校 に燃え,子どもとともにある教 ども 師 ・あいさつがひびき,思いやり (やさしく) があり,活力に満ちた学校 ・たゆまぬ研究意欲を持ち,高い ・礼儀正しく,思いやりのある 指導力と実践力のある教師 子ども ・環境が整備され,花と緑が美 しい学校 ・秩序を重んじ,連携を密にして (たくましく) 協力する教師 ・健康・体力つくりに励み,最 ・家庭や地域と連携し,責任を 後までがんばる子ども 果たす学校 ・人間性豊かで,地域住民から敬 愛される教師 めざす学級像 ・教児一体となって,共学, 共感,協働する学級 ・一人一人の子どものよさ, 可能性が生きる学級 ・教師の支援が生き,規律が 保たれ,活気に満ちた学級 ・保護者との信頼関係に満ち た学級 5 本年度の重点目標 (1) 基礎学力の定着と向上 ア 自ら課題を見つけ,自ら考え,自ら解決していく子どもの育成と分かる授業を推進する。 イ 一人一人の実態を生かした個別指導の充実を図る。 ウ 指導と評価の一体化を図り,指導結果の説明責任を果たす。 (2) 心の教育の充実 ア 子どものなやみを共感的に受け止め,心に届く指導に努める。 イ 道徳的実践力を育成するため意図的な活動を推進する。 ウ 豊かな体験活動から学び規範意識を高める教育を推進する。 エ あたたかく・きびしく,心と心,体と体のふれあう教育を推進する。 (3) 体力の向上と健康・安全教育の充実 ア 教科体育の充実を図り,生涯体育へつながる取組を充実する。 イ 望ましい健康習慣を確立し,健康保持増進の意識を高める。 ウ 安全点検の充実と安全対策を図り,危険予知・回避能力を高める教育を推進する。 エ 学校・家庭・地域の密接な連携を図り,子どもの安全確保に努める。 (4) 特色ある教育の充実 ア 学校応援団を積極的に活用し,地域に根ざした教育活動を推進する。 イ 郷土の伝統や文化・風土を生かして大胆で緻密な教育活動を推進する。 ウ 学校と地域が伝導した教育を推進する。 (5) 服務違反0の継続 6 努力点と具体的方策 項目 (1) 学 校 経 営 充 の 実 (2) 学 習 指 導 の 充 実 (3) 道 徳 教 育 の 充 実 (4) 生 徒 指 導 の 充 実 努 ① 力 事 項 具 ④ ○ 教科体育の充実 ○ ○ ○ 策 教育目標の具現化を図る目標系統(学級経営等)の明確化 ・教育目標が学年(学級),教科等の経営に具体化された経営案を策定 ○ 自己評価及び学校関係者評価の実施と公表 ② 教育課程の編成と完全実施 ○ 補教態勢を確立し,授業時数の確保 ○ 反省を次年度に生かす取り組み(一行事一改善) ③ 校務分掌の機能化 ○ 分掌の職務内容の理解と協力・協働態勢の確立 ○ 職員定数減を見込んだ校務分掌の精選 ① 基礎的・基本的内容の確実な ○ 単元の内容関連系統を見据えた指導の充実 定着 ○ 少人数のよさを生かした個別指導の充実と学習のしつけの徹底(発表話型) ○ 標準学力検査などの結果分析を生かした授業の実践 ○ 分かる喜びを実感できる練りあう場面の設定 ② 個に応じた指導の充実 ○ 鹿児島チャレンジの積極的活用 ○ 授業の複線化とガイド学習の積極的推進(習熟度別学習) ③ 家庭学習の定着 ○ 家庭学習強化期間における取組の充実 ○ 家庭学習における時間の設定(低学年30分,中学年60分,高学年90分) ① 心に響く授業と道徳的実践力 ○ 総合単元的な道徳学習と実践の場の設定 の育成 ・ 成就感や達成感を味わわせる体験活動 ・ボランティア等の継続した活動の充実 ○ 適切な読み物資料等により,内面化を図る指導の充実 ・ 「心のノート」や「郷土の先人」 ,「不屈の心」の活用 ○ 教科を見据えた評価の検討 ② 家庭・地域社会との連携 ○ 子どもや保護者・地域住民が一体となった実践(道徳授業参観) ○ 情報の収集と生かす場の設定 ① 心に届く生徒指導の推進 ○ 子どものなやみを共感的に受け止め,心の交流を深める教育活動の推進 ○ 全職員による指導態勢の確立と共通実践及び一貫性のある指導 ② 基本的生活習慣の確立 ○ 一人一人の実態を掴み,個に応じた指導の徹底 ○ 保護者の意識を高める学級PTAの充実 ③ いじめ0の継続 ○ いじめ問題を考える週間の活動強化 ・早期発見と早期対応 ・いじめを許さない指導の徹底 ○ 言語環境の整備(ふわふわ言葉とちくちく言葉) ○ 心の教育委員会の充実と定期的な教育相談の実施 ④ 「あいさつ」運動の推進 ○ 「いつでも,どこでも,だれにでも」の意識の徹底 ・あいさつがひびく山川小 ⑤ 一事徹底の取組 ○ 履き物のかかとが揃うことの徹底 ① 学級活動の充実 ○ 学級や学校における生活上の諸問題を主体的に解決できる話し合い活動の充実 ○ 一人一人が学級の一員としての自覚を持たせる指導の充実 ② 児童会活動の充実 ○ 総務委員会が主体となった活動の推進 ・委員会活動や集会活動の充実,異年齢集団活動の充実 ○ 子どもが主体となったボランティア活動の推進 ・ 「気づき・考え・実行する」 ③ キャリア教育の視点に立った ○ 仕事の大切さを理解させ,働くことの楽しさがわかる活動の充実 指導 ○ 発達段階に応じた望ましい職業観や勤労観の育成(やりがいや役割意識) ○ 自分の意見を相手に伝えられるコミュニケーション能力の育成 (5) キ 特 ャ 別 リ 活 ア 動 教 の 育 充 の 実 推 と 進 (6) ① 健 康 ② 教 育 ③ 教育目標の具現化及び評価 体 気力・体力つくりの推進 保健指導の充実 給食指導の充実 運動の特性を生かした授業つくり 生涯体育へつながる体育指導の充実(準備・整理運動) 継続的な体力つくりの企画と実践(体力・運動能力調査結果分析の活用) ・ 「一校一運動」の推進(体力コースの活用) ○ 日常生活における健康習慣の確立(手洗い,うがい,歯磨き等の徹底) ○ 養護教諭を生かした心の教育・性に関する指導の充実 ○ むし歯治療100%を達成する取組 ○ 学校・保護者・地域が一体となった学校保健委員会の充実 ○ 「食育の日」(毎月19日)の充実(月行事への位置づけ) ・食物アレルギー,偏食,マナー指導 ○ 食中毒(給食当番健康チェック)や異物混入を防ぐ指導の徹底 (7) 安 全 教 育 ① 安全指導の徹底 (8) ① 基本的人権を尊重した教育の 人 推進 権 同 の 和 ② 人権意識の高揚 充 教 実 育 ○ ○ ○ ○ 校内の安全・環境の定期点検と整備(安全・環境点検の実施と処理の徹底) 危険予知・回避能力を高める活動の推進(交通安全,不審者対策) 危機管理マニュアルの見直しと活用 家庭・地域社会と連動した取組の充実 ・ 「地震た,津波だ,さあ避難」津波避難訓練の実施(夏休み初日) ○ 子ども一人一人の人権を尊重した学級経営の充実 ・一人一人の願いやなやみの共感的理解(教育相談の充実,情報共有) ・理不尽な事案解消への積極的な取組 ○ 人権同和教育の視点に立った学習指導の推進(各教科への指導内容の位置づけ) ○ 研修会等への積極的な参加(人権同和教育の正しい理解と認識の深化) ○ 差別を許さない人間関係の構築 ○ 人権週間等における啓発と授業を通した実践 (9) ① 特 別 支 ② 援 教 充 育 実 の ③ 支援体制の確立と研修の充実 ○ ○ ○ 特別支援学級の充実 ○ ○ ○ ○ ○ 校内委員会の機能化 ○ ○ きめ細な実態把握と一人一人の能力を最大限に伸ばす教育の推進 あらゆる時間(定期,不定期)を活用した情報交換 指宿養護学校との連携強化(居住地交流の充実) 特別支援教育年間指導計画の策定 特別支援教室の施設設備の充実 ノーマライゼーションの浸透(障害をもつ子どもの理解浸透) 通常学級との交流学習の充実 一人一人の実践を賞賛する場の設定 コーデイネーターを中心とした適正な就学指導の実施 保護者への理解及び協力態勢づくりの推進 (10) ① 情 報 教 育 充 の ② 実 情報活用能力の育成 パソコンを活用した授業の充実(インターネット等の効果的活用) 情報活用能力の育成 ホームページの定期的な更新と情報発信 教児一体となった情報モラルの高揚(個人情報の適切な管理) 情報セキュリティポリシーの実践と育成 視聴覚機器の適切な管理と活用 消耗品関係の整備と充実 (11) ① 読 書 指 充 導 ② 実 の 読書習慣の育成 視聴覚教育の充実 親子読書の推進 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ 学校図書室の整備と積極的な活用(発達段階に応じた推薦図書) 子どもの読書意欲を喚起する読書月間の充実 ・教師の読み聞かせ,読書感想カード,心に残る一冊の紹介など ○ 山川図書館との連携強化(学校図書事務職員の有効活用) ○ 保護者への積極的な呼びかけ ○ 家族らんだんの日(毎月23日)の親子読書の推進 (12) 教 育 環 境 の 充 実 ① 学ぶ場の環境づくり ○ 子どもに働きかける環境整備と設営の工夫 ・学校で統一した掲示物 ・子どもの作品が生きる設営 ○ 子どもの頑張りを賞賛する掲示物の工夫 ② 学校生活を豊かにする環境づ ○ 廊下,階段,掲示板等の計画的な掲示 くり ○ 花いっぱい運動の充実 ○ 「一人一鉢運動」の推進 ○ 無言作業の徹底(時間いっぱい・すみずみまで) ○ 整理整頓,後始末の指導と見届けの徹底 (13) 研 修 の 充 実 ① テーマ研修の充実 ○ ② 外国語活動の充実 ③ 自己研修の充実 研究テーマに沿った研究授業の実施 ・計画的・実践的な校内研修の推進 ・指導力を高める授業の実践 ・日々の実践につながる研修の充実 ○ 一人一回の研究授業実施 ○ 外部講師の積極的活用 ○ 外国語活動の年間活動計画の作成(教育改革の動向を見据えて) ○ 授業計画のファイリング ○ 外部研修への積極的な参加と情報の共有化 ○ 個人研究テーマの設定と個人研修の充実 ・成果のまとめ ・教育論文への積極的応募 (14) ① 保護者と一体となった活動の 家 推進 庭 ・ 地 ③ 地域と連動した活動の推進 域 と 社 の 会 連 携 ○ (15) ① 服 厳 務 正 規 確 律 保 の ○ 信用失墜行為の厳禁 保護者との相互理解による活動の充実 ・保護者が主体となった学級PTA,専門部活動の充実 ・地域活動への積極的な参加(子どもも教師も) ○ 全会員の専門部所属による活動の活性化と資質の向上 ○ 指宿学校応援団の積極的活用(各種関係機関・団体等との連携強化) ・地域人材を生かした実践(国語,社会,体育,家庭,図工,生活など) ○ 郷土の文化や芸能の伝承活動の推進 ○ 意識を高める広報活動の充実 ・学校だより,学級だより,保健だより,PTA新聞等 ○ 積極的な開かれた学校づくりの推進 ・教育県民週間の充実(学習発表会の文化ホールでの実施) 教育公務員としての使命感・職責感の高揚 ・服務違反0の継続 ・交通ルールの遵守 ○ ロールプレイング等を取り入れた研修 ○ チェックリストによる自己評価 ○ 学校内外の相談機関の活用
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