HQPlayer Desktop - Signalyst

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HQPlayer Desktop
ユーザーマニュアル
Version 3.2.0
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目次
1. はじめに ............................................................ 5
1.1.
1.2.
DSDIFFおよびDSF再生 .................................................. 5
ネットワークオーディオ ............................................... 6
2. メインスクリーン .................................................... 7
2.1.
2.2.
2.3.
2.4.
2.5.
2.6.
2.7.
2.8.
2.9.
2.10.
2.11.
2.12.
2.13.
2.14.
2.15.
2.16.
トランスポートの選択 (ライブラリ) .................................... 7
トランスポートフィルター ............................................. 8
曲の表示 ............................................................. 8
トラックの表示 ....................................................... 8
時間の表示 ........................................................... 8
モードの表示 ......................................................... 8
畳み込み ............................................................. 8
位相の反転 ........................................................... 9
繰り返し、ランダム再生 ............................................... 9
プレイリストの管理 ................................................... 9
フィルター / オーバーサンプリングの選択 .............................. 9
ノイズシェーピング / ディザー / 変調器の選択 ........................ 11
サンプルレートの選択 ................................................ 12
PCM / SDM (DSD)の出力モード選択 ..................................... 13
音量の調節 .......................................................... 13
位置/検索バー ....................................................... 13
3. フルスクリーンモード ............................................... 14
3.1.
3.2.
3.3.
ビューの切り替え .................................................... 14
アルバム選択ビュー .................................................. 14
プレイリスト編集ビュー .............................................. 15
4. ライブラリの管理 ................................................... 16
5. 設定 ............................................................... 18
5.1.
5.2.
5.3.
5.4.
DSDIFF/DSFの設定 .................................................... 21
スピーカーの設定 .................................................... 24
ネットワークオーディオアダプターの名称設定 .......................... 26
ASIOチャンネルのマッピング .......................................... 27
6. 畳み込みエンジン ................................................... 28
7. ソフトウェアの登録 ................................................. 30
7.1.
Linux版の登録 ....................................................... 30
8. 問題の解決 ......................................................... 31
8.1.
8.2.
8.3.
8.4.
バグの報告 .......................................................... 31
USBオーディオデバイスのサウンドに関する問題 ......................... 31
一般的な問題 ........................................................ 32
チャンネルのマッピング .............................................. 32
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8.5.
8.6.
レートが表示されない ................................................ 34
E-MU 0202 USB、0404 USB、Tracker Pre USBで既知の問題回避方法 ........ 34
9. Component licenses and trademarks .................................. 35
9.1.
9.2.
9.3.
9.4.
9.5.
9.6.
HQPlayer ............................................................ 35
FLAC ................................................................ 38
ASIO ................................................................ 38
Qt .................................................................. 38
Botan ............................................................... 39
Trademarks .......................................................... 39
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1. はじめに
HQPlayer は、OSのソフトウェアミキサーやリサンプラーをバイパスすることのできるWindows
Vista、Windows 7、LinuxおよびMac OSX向けの高品質オーディオプレーヤーで、ユーザーが選択可
能な複数の高品質リサンプラーやディザー/ノイズシェーピングアルゴリズムが搭載されていま
す。
より安価なサウンドカードやD/Aコンバーターには、高いサンプリングレートに対応していても、
最適とはいえないデジタルやアナログフィルターを使用しているものがあります。高いサンプリン
グレートで動作するオーディオハードウェアへ信号を入力する前に、ソフトウェアで高品質のアッ
プサンプリングを適用することによって、この影響を軽減することができます。この方法により、
不完全なハードウェアが発生する人工的エラーの一部を可聴域外の高周波数帯域に移動させること
ができます。ホームシアター用アンプの多くも、内部で 48、96、192 kHz でのリサンプルを行っ
ていますが、HQPlayer ではこれらのサンプリングレートをネイティブでサポートしています。
最近のD/Aコンバーターのほとんどはデルタシグマ型ですが、HQPlayer内蔵のデルタシグマ変調器
は、ネイティブなデータフォーマットでのDSD対応コンバーターの使用をサポートしており、多く
の場合でコンバーターによる大量のDSP処理をバイパスして、変換段へのより直接的なデータパス
を提供します。
リサンプリングにより、低サンプリングレートや低ビット深度しかサポートしていないハードウェ
アでも、高解像度のオーディオファイルを再生することができます。また、低ビットでの再生時に
は、高品質のディザーやノイズシェーピング機能が使用可能です。
HQPlayerには、部屋に合わせた音響補正やその他のイコライザーに使うことのできるデジタル畳み
込みエンジンも組み込まれています。
これらの機能により、ご使用のオーディオハードウェアで最高のオーディオ品質が保証されます。
DSDIFFおよびDSF再生
DSDIFFやDSFファイルの再生も可能です。ハードウェアとドライバーがASIOのDSDモードや「Packed
PCM」のどれかをサポートしている場合には、ファイルは変換されずに元のフォーマットで再生さ
れます。PCM入力にのみ対応しているデバイスでは、ファイルのPDM (パルス密度変調)のコンテン
ツはPCMオーディオハードウェア用に176.4 (64fs)、352.8 (128fs)または705.6 kHz(256fs) kHzの
PCM (パルス符号変調)フォーマットに変換されます。さらに、DSDIFF、DSFファイルの再生レート
は、指定したレートでのリサンプリングにより32から1436 kHzの範囲で変更することができます。
再生ビット深度は再生するハードウェアがサポートする最大数に設定されます。
変換モードとネイティブモードの両方で、マルチチャンネルのディレーや再生レベル処理もサポー
トしています。
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ネットワークオーディオ
ネットワークオーディオは、プレーヤーのアプリケーションとリモートのオーディオアダプターや
DACをシームレスに統合するための手段で、プレーヤーアプリケーションがすべてのオーディオ処
理を実行してから再生を実行するためにネットワーク上を非同期ストリームします。
ネットワークオーディオシステム
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2. メインスクリーン
アプリケーションの起動時には最初にメインスクリーンが表示されます。
メインスクリーン
ユーザーインターフェイスでは標準マルチメディアキー操作やリモートコントロール機能がサポー
トされますが、2種類のモードを選択することができます。一つは上の従来のデスクトップアプリ
ケーションモードで、もう一つはツールバー右端のボタンで選択できるタッチ操作に最適化された
新しいフルスクリーンモードです。
アプリケーションの外からドラッグアンドドロップしてトラック、ディレクトリ階層、プレイリス
トファイルを追加することができます。
注意! DSDIFF/DSFファイル間でクリック/ポップノイズが発生する場合には、それらのファイルに
対するプレイリストを作成することによって、特別なコードが実行されるようになり、変調の状態
をリセットすることができます。このモードでのギャップレス再生はできません。
トランスポートの選択 (ライブラリ)
トランスポートは再生ソースの場所のことで、FLAC、DSDIFF、DSF、WAV、AIFFファイルへの設定さ
れているすべてのパス、プレイリストファイル、CDドライブがリストされます。ファイルパスの各
サブディレクトリは、サポートされたフォーマット形式のファイルで構成されたアルバムであるこ
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とが前提となっています。トランスポートは、アーティスト / 演奏者 / アルバム / 曲の順番を
持つツリーモデルで構築されています。
トランスポートを新規に選択することはCDドライブのCDの取り替えと似ているといえます。
アルバムのノードを展開すると、アルバム中のトラックがリスト表示されます。トラックを選択す
るとトランスポートモードからプレイリストモードに切り替わり、(同一あるいは別のアルバムか
らの)トラックを個別に追加することができます。
トランスポートフィルター
トランスポートのビューは、フィルタールールを入力することにより取捨選択することができま
す。ルールの記述には、(「*」等の)伝統的な「ワイルドカード」形式や、「#」で始まるPerl形式
での正規表現が使用可能です。
曲の表示
CDではトラック番号を表示するためだけに使われます。FLACファイルの再生中にはメタデータが表
示されますが、メタデータが存在しない場合にはファイル名のみの表示となります。DSDIFF、
DSF、WAV、AIFFファイルでは、ファイル名が表示されます。
トラックの表示
再生中のトラック番号とトランスポート上のトラック数が表示されます。CDでは通常のトラック番
号が表示されますが、FLAC/DSDIFF/DSF/WAV/AIFFファイルではディレクトリごとにファイル名順で
トラック番号が構築されます。希望通りの順序にしたい場合には、ファイル名の先頭に0から始ま
るトラック番号を追加するようにします。
時間の表示
選択した時間情報が表示されます。デフォルトではトラック最初からの経過時間が表示されます
が、トラック最後からの残り時間や(トランスポート表示で)アルバム全体の残り時間表示に切り替
えることもできます。
モードの表示
選択された時間表示モードが示されます。「time」はトラック最初からの経過時間を、「remain」
はトラック最後からの残り時間を、さらに「total remain」はアルバム最後からの残り時間を意味
します。このボックスをクリックして表示モードを切り替えることができます。
畳み込み
このボタンが押されていない状態では、畳み込み処理は完全にバイパスされます。押された状態で
は、畳み込みエンジンが起動して、設定されたインパルス応答を使用して信号がリサンプル前に処
理されます。畳み込みは再生中でもオン、オフが可能です。
注意! ソース素材ファイルのサンプリングレートがインパルスのサンプリングレートと異なってい
る場合には、インパルス応答がソース素材のサンプリングレートにスケールされます。この結果、
CPU負荷に多大な影響を及ぼすことがあり、特に大きなインパルス応答計算では多大なCPU処理能力
が必要となります。
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位相の反転
音量調節が可能な場合には、絶対位相を反転させることができます。
繰り返し、ランダム再生
再生中の曲目/プレイリストの繰り返し再生やランダム再生が可能です。
プレイリストの管理
「プレイリストを削除する」ボタンをクリックすると、プレイリストランスポートの内容がクリア
されます。別の(アルバムのような)トランスポートがアクティブな場合には、プレイリストが新規
作成されるまで表だった影響はありません。プレイリストは対応するボタンによってそれぞれ読み
込んだり保存したりすることができます。
プレイリスト以外のトランスポートが選択されてもプレイリストはメモリ上に残っています。この
ため、「プレイリストを切り替える」ボタンをクリックすると、トランスポートからプレイリスト
に戻ることができます。
DSDIFF/DSFファイルのプレイリストによる再生はギャップレスになりませんが、関連のないトラッ
ク間でのクリック/ポップノイズ発生を防止する特殊なコードが送信されます。
フィルター / オーバーサンプリングの選択
リサンプリングフィルターの切り替えを行います。ここでの選択は、使用可能なハードウェアのサ
ンプリングレートに影響を及ぼします。この設定は再生中の変更はできません。各種「polysinc」系フィルターの使用を強くお薦めします。
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フィルター
説明
none
サンプルレート変換はありません。必要に応じてビット深度が変更されま
す。
IIR
起伏の激しい録音に特に適した、アナログ的音響のフィルターです。長いポ
ストエコーが副作用といえますが、マスキングにより通常は聞こえることは
ありません。ここで使用されている非常に急峻な IIR フィルターは、アナ
ログのフィルター同様、プリエコーはなく長いポストエコーを持ちます。ま
た、微少ですが通過帯域リップルもあります。IIR フィルターは時間領域で
適用され、2 倍 あるいは 3 倍程度のリサンプルで良い特性を示しますが、
4 倍以上になると性能は多少低下します。
FIR
典型的な「オーバーサンプリング」デジタルフィルターで、一般的にほとん
どの用途に適しています(わずかなプリおよびポストエコーがあります)が、
コンサートホールのような実世界の音響環境で録音されたクラシック音楽に
は最適です。最も一般的な種類のフィルターで、通常はハードウェアに実装
されています。このフィルターは時間領域に適用され、平均的なプリおよび
ポストエコーを持ちます。
asymFIR
非対称FIRでジャズ/ブルースや実世界の音響環境で録音された起伏のある音
楽に適しています。プリエコーが短くポストエコーが長い点以外はFIRと同
じで、最小位相FIRほどではありませんが、位相応答が変わります。
miniphaseFIR
最小位相FIRで、ドラムやパーカッションのような起伏の激しい音を含ん
だ、マルチトラック機器を使用してスタジオで録音されるようなポップ/ロ
ック/電子音楽に適しています。プリエコーはありませんが、ポストエコー
は長めです。
FFT
技術的には急峻で優れた「ブリックウォール」フィルターといえますが、起
伏の激しいデータで(プリエコーの)副作用が現れることもあります。FIRと
似ていますが、周波数領域に適用され、インパルス応答時間がやや長いもの
の、非常に効率的な処理を行います。
poly-sync /
線形位相ポリフェーズsincフィルターです。非常に高品質の線形位相リサン
プリングフィルターで、典型的な変換レートのほとんどを実行することがで
きます。 位相応答に優れていますが、プリエコーが幾分あります。詳細は
「FIR」を参考ください。
better space
poly-sync-mp /
better transients
poly-sincと類似した最小位相ポリフェーズsincフィルターで、位相応答が
変化しますが、プリエコーはありません。詳細は「minphaseFIR」を参考く
ださい。
poly-sic-shrt
poly-sincと似ていますが、フィルター品質を(それほど急峻ではないロール
オフと低めのストップバンド減衰量で)やや犠牲にしてプリおよびポストエ
コーを短くしています。
poly-sic-shrtmp
poly-sinc-shrtフィルタの最小位相版です。ポストエコーが短い点以外は
poly- sinc-mpに類似しています。波形変化部分の再生に最適です。
sinc
特殊なフィルターで、FIRに若干似ていますが、レート間変換を非同期で実
行することができます。計算処理は重たくなります。
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フィルター
説明
polynomial-1
オーディオ向けでは最も自然な多項式補間です。2サンプルのみ使用したプ
リ、ポストエコーを持ちます。周波数応答は広域で緩やかにロールオフしま
す。ストップバンドリジェクションは良くないため、高周波帯域のノイズが
かなり発生します。メーカーによってはこの種のフィルターを「非リンギン
グ」と呼ぶこともあります。使用はお薦めできません。
polynomial-2
polynomial-1に似ていますが、オーディオ向けの自然さを多少犠牲にしてス
トップバンドリジェクションを向上しています。使用はお薦めできません。
minringFIR
最小リンギングFIRで、多項式補間型より優れた周波数応答や減衰を与えな
がらリンギングを最小限に抑えるために、特別なアルゴリズムを使用して線
形位相フィルターを作っています。性能やリンギング特性はpolynomialと
poly-sinc- shortの中間です。
*-2s
2段のオーバーサンプリングです。初段のレート変換は、選択したアルゴリ
ズムを使用して8倍以上で実行され、さらに「minringFIR」アルゴリズムで最
終レートに変換されます。この方法で、ほぼ同一の変換品質を保ったまま全
体のCPU負荷が軽減されます。最高出力レートで特に有用です。
ノイズシェーピング / ディザー / 変調器の選択
この部分でワード長削減アルゴリズムを切り替えることができますが、これは再生用ハードウェア
のサポートが24ビット未満の場合非常に重要となります。再生中の変更はできません。
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NS/ディザー
説明
none
ノイズシェーピングもディザリングもなく、丸めのみ実行されます。量子化誤差
が熱雑音に埋もれてしまう32ビット出力のハードウェアに最適ですが、一般的に
はお薦めできません。
NS1
シンプルな1次のノイズシェーピングです。サンプル値は丸められ、量子化誤差
は誤差エネルギーが高周波数域に移動するようにシェープされます。おもに
176.4/192 kHzのアップサンプリングに適しています。
NS4
4次のノイズシェーピングです。「shaped」ディザーと類似したシェープで、
88.2 kHz以上のレートに適しています。
NS5
8倍および16倍レート(352.8/384/705.6/768 kHz)用のかなり強力な5次のノイズ
シェーピングです。192 kHz未満のレートにはお薦めしません。(上記の高レート
PCM1704で特に良い結果になります。)
NS9
4倍レート(176.4/192 kHz)用の非常に強力な9次のノイズシェーピングで、これ
らのレートでの使用をお薦めします。 DA154xのような古めの16ビット、4倍レー
トのマルチビットDACで特に良い結果になります。)
RPDF
方形確率密度関数(Rectangular Probability Density Function)のホワイトノイ
ズディザーです。計算量は軽めですが、24ビット以上の出力をサポートするハー
ドウェアにのみ適しています。
TPDF
三角形確率密度関数(Triangular Probability Density Function)で、業界標準
の単純なディザー手法です。任意のレートに適していますが、再生レートが
44.1/48 kHzの場合にお薦めします。また一般的な用途での使用にもお薦めしま
す。
Gauss1
ガウス確率密度関数(Gaussian Probability Density Function)で、ノイズシェ
ーピングが適切ではない96 kHz以下のレートでお薦めの、高品質でフラットな周
波数のディザーです。
shaped
シェープディザーで、ディザーノイズの可聴度を下げるような周波数分布シェー
プを持つノイズを使用します。88.2/96 kHz以上の再生レートに適しています。
DSD5
5次の1ビットデルタシグマ変調器です。
DSD5.1
修正版の5次1ビットデルタシグマ変調器です。
DSD7
7次の1ビットデルタシグマ変調器です。
注意! 機材が高周波の影響を受けやすい場合には、「NS1」の使用はお薦めできません。
サンプルレートの選択
この部分では、ハードウェアがサポートしているサンプルレートのいずれかを選択することができ
ます。選択されたトランスポートとリサンプリングフィルター種類により、選択可能なサンプルレ
ートは変わります。再生中はサンプルレートを変更することはできません。
注意! リサンプリングのアルゴリズムに「none」が選択されると、出力のサンプリングレートは入力
ファイルのサンプリングレートに応じて調節されます。
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PCM / SDM (DSD)の出力モード選択
再生ハードウェアがどちらのモードもサポートしている場合、ここで選択してモードを変更するこ
とができます。PCMモードではDSDのソースコンテンツは再生用にPCMに変換され、SDMモードでは
PCMのソースコンテンツは再生用にSDMに変換されます。
注意! SDMモードでデルタシグマ変調器を過負荷にすると、ノイズが聞こえるようになります。こ
のため、PCMからSDMへの変換を使用する場合には、デルタシグマ変調器の過負荷を防止するため
に、ソフトウェアの音量を-3 dB以下に設定するようにしてください。最大変調深度は必要な場合
にはSACDの仕様にしたがって50%に制限されます。
音量の調節
音量マルチメディアキー、リモートコントロールやこの調節つまみで再生音量を調節することがで
きます。選択されたディザー/ノイズシェーピングアルゴリズムにより、この調節の品質は大きく
影響されます。リサンプリングを使用している場合、ソースがデジタルクリッピングやリミッター
処理されている場合の過負荷を避けるために、最大音量レベルは-2 dBFSとすることをおすすめし
ます。
注意! 音量調節はソフトウェアだけで行わないでください。適切なハードウェアの調節機能を使用
して、最大音量を適正なレベルに制限しておくようにしてください。
位置/検索バー
再生中の曲で相対的な再生位置を表示します。また、曲中の任意の位置に移動することもできま
す。
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3. フルスクリーンモード
メインウィンドウのツールバーでフルスクリーンボタンをクリックすると、 以下のようなスクリ
ーンがSettingダイアログでの設定に応じて最大ウィンドウサイズあるいはフルスクリーンで表示
されます。
フルスクリーンモード
この表示はタッチスクリーンに最適化されていますが、マウスやその他のポインティングデバイス
でも使うことができます。再生中のトラックのカバーアートが登録されている場合には背景として
表示されます。トラックにカバーアートが登録されていない場合には、アルバム/フォルダのカバ
ー画像が表示されます。カバー画像も登録されていない場合には、デフォルトの背景画像が表示さ
れます。また、再生中のトラックに関する情報はスクリーン左上の角の部分に表示されます。
スクリーン右上には、直接選択が可能なトラックリストが表示され、再生中のトラックがハイライ
トされます。右下部分は」音量調節で、調節バーを上下にドラッグして調節が可能です。音量は、
ポインターが音量調節部分にあるときには、マウスのホイールでも調節することができます。
ビューの切り替え
フルスクリーンモードでは、水平方向に 3 つに並列分割されたビューがあり、上で説明されてい
るのは中央のビューです。ビューは左右にフリックすることで切り替えが可能です。
アルバム選択ビュー
左側はカバーフローによるアルバム選択ビューで、スクリーン上部で検索を実行することができま
す。スクリーン上端の検索入力部分がタップされると、Windows では仮想キーボードが表示されま
す。アルバムをクリックまたはタップすると、アルバムが選択、再生されて、通常の中央ビューに
戻ります。
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プレイリスト編集ビュー
下図は右側のプレイリスト編集ビューです。
プレイリスト編集ビュー
左から右へは順番に、アーティスト選択列、アルバム選択列、トラック選択列となっています。右
端の列には再生中のプレイリストが表示されます。下の+や-キーで、トラックの追加や削除を実行
します。また、上下矢印キーを使って順序の変更が可能です。Cボタンを押すと、プレイリストが
クリアされます。
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4. ライブラリの管理
ライブラリを編集するには「ファイル」メニューをオープンして「ライブラリ...」を選択しま
す。以下のダイアログが起動されます。
トランスポート編集ダイアログ
左側のリストはトランスポートのセレクターに表示されるアルバムの場所で、それぞれのパスは同
じチャンネル数を持つファイルで構成されるアルバムを表すものです。
リストからアルバムを削除するには、アルバムのパスを選択して「削除」ボタンをクリックしま
す。
編集が終了したら、「OK」をクリックすると変更が保存されますが、保存したくない場合には
「Cancel」をクリックします。
また、セルをダブルクリックすることによって、アルバムのメタデータを編集することもできま
す。
アルバムのパスを追加するには、「ファイルを追加...」ボタンをクリックして追加したいアルバ
ムのフォルダを探して選択し「OK」をクリックします。選択したファイルのパスがアルバムのリス
トに追加されます。ディレクトリツリー全体を追加するには、「フォルダを追加...」をクリック
して追加したいツリーのベースディレクトリを探して選択し「OK」をクリックします。ディレクト
リツリーの認識可能なコンテンツを含むすべてのノードがアルバムのリストに追加されます。重複
した項目は(追加登録されたカバーアートのフォルダ以外は)自動的に無視されます。「フォルダ構
造のみ参照」を選択して、ファイルに組み込まれたメタデータではなく、ディレクトリのツリー構
造からのみメタデータを抽出することができます。
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各パスからのメタデータが存在する場合にはその内容が読み込まれ、メタデータがファイル内に存
在しない場合にはファイルのフルパス名がアーティスト/アルバム/曲というフォーマットであると
いう仮定でパス名から構築されます。
注意! 各々のディレクトリには、サポートされている再生ファイルのいずれか一種類のみが存在す
るという前提条件が適用されますので、最初に認識されたファイル種類が使用されてディレクトリ
内のその他のファイル種類は無視されます。
リストをクリアするには「すべて削除」を選択します。実際にリストがクリアされる前に確認のダ
イアログが表示されます。
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5. 設定
プログラムのデバイス設定を変更するには、「ファイル」メニューをオープンして「HQPlayer設
定...」を選択します。次のダイアログが表示されます。
デバイス選択の内容はアプリケーション起動時のモードに依存します。WASAPIドライバーの場合、
使用するオーディオエンドポイント(デバイス)を、「デバイス」にリストされる(Windowsのコント
ロールパネルでデフォルトのオーディオ出力として選択した)デフォルトのエンドポイントおよび
すべての使用可能なエンドポイントから選択することができます。
ASIOドライバーでは、使用可能なASIOデバイスをリスト表示する「デバイス」から使用するオーデ
ィオデバイスを選択します。「オフセット設定」ではチャンネルマッピング中で最初の(0が割り当
てられる)チャンネルが選択可能です。
ネットワークオーディオのドライバーでは、「デバイス」にリモートオーディオデバイスがリスト
表示されます。
Linuxでは、使用可能なすべてのハードウェアのオーディオエンドポイントをリスト表示する「デ
バイス」選択を使用して、ALSAのオーディオエンドポイント(デバイス)を選択することができま
す。
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WindowsではCDドライブに対応するドライブ文字を「CDドライブ」の選択から変更することがで
き、LinuxではCDドライブのデバイスノードを入力することができます。
デフォルトのオーディオ処理設定が「PCM初期設定」や「SDM初期設定」ボックスから変更可能で
す。
「チャンネル数設定」選択では、ステレオは「2」、4チャンネルは「4」、標準のマルチチャンネ
ルは「5.1」、拡張マルチチャンネルは「7.1」とチャンネル数を指定することができます。DSDの
コンテンツは適切なPCMコンテナにパックすることによってオーディオデバイスに転送可能です
が、2種類の方法があり、「SDM伝送設定」で「uint8」に設定するとバイトストリーム、「DoP」に
設定するとDoP v1.1標準となります。「2wire」設定ではデュアルワイヤーチャンネルボンディン
グを有効に設定して、この機能をサポートするDACでPCM、DoPベースの両方のDSDに対して2倍のサ
ンプリングレートを実現します。
チャンネルマッピングは(ドライバーの種類を問わず)以下のようになります:
.
.
.
.
.
.
.
.
0. フロント左
1. フロント右
2. フロント中央
3. 低周波数 (LFE)
4. リア左
5. リア右
6. サイド左
7. サイド右
ただし、4チャンネルでは次のようになります:
.
.
.
.
0. フロント左
1. フロント右
2. リア左
3. リア右
ハードウェアオーディオバッファーの(ミリ秒単位で表した)長さは、「バッファ時間」で変更可能
ですが、オーディオのドロップアウトが発生しない限り「初期設定」の使用をお薦めします。「初
期設定」が指定されると、オーディオドライバーがバッファの長さを定義します。WASAPIを使用し
ている場合には値の差はありますが固定値となります。ASIOでは、「ツール」の「ASIOコントロー
ルパネル...」で起動されるASIOコントロールパネルで通常は制御されます。10から100 msの間の
値を指定することを強くお薦めします。
音量制御の調節範囲を設定することもできます。両方の値がとも0に設定された場合は、音量制御
は完全にバイパスされます。
24ビット以外のビット深度をもつDACが、S/PDIFやAES/EBUのような単方向インターフェースに接続
する際には、「bit数」選択で正確なビット数を選択するようにしてください。DACの計測結果が分
かる場合には、DACの線形領域に対応する値を使用することができます。
「OK」をクリックすると変更が保存されますが、保存したくない場合には「Cancel」をクリックし
ます。
注意! マルチチャンネルのオーディオファイルでアップサンプリング用に処理の重いアルゴリズム
を使用すると、CPUの処理能力を大量に消費する場合があります。
注意! お使いのハードウェアが特別なパックモードに対応していることが分かっている場合以外に
はSDMパッキングに「None」以外を選択しないようにしてください。
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DSDIFF/DSFの設定
PDM → PCM変換処理の設定は、「ファイル」メニューの「DSDIFF/DSF設定...」で起動される設定
ダイアログで変更可能です。ダイアログは以下のとおりです。
DirectSDMをチェックすると、ソースファイルがDSDコンテンツを持ち、出力形式がDSDデバイスに
対するSDMの場合には、すべての処理が無効になります。
DSDIFFやDSFファイルは、一般的には信号レベルに6 dBのヘッドルームを持っているものですが、
「6dBゲイン」をチェックすると、6 dBのゲインが適用されて変換された信号からはこのヘッドル
ームが除去されます。これにより、標準の再生レベルをCD、FLAC、WAV、AIFFと同じにすることが
できますが、ソースによってはデジタルクリッピングを発生することがあるため「6dBゲイン」の
使用はお薦めしません。
変換の種類は「変換方式」のドロップリストから選択が可能です。以下の変換種類がサポートされ
ています。
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変換種類
説明
normal
通常の変換アルゴリズムで、なだらかなロールオフフィルタを使うことによ
ってリンギングを最小に抑えます。お薦めです。
single-steep
急峻なカットオフを持つシングルパスの変換アルゴリズムです。
single-short
平均的なカットオフを持つシングルパスの変換アルゴリズムで、リンギング
と広範な周波数応答のバランスを取っています。お薦めです。
poly-lin
複雑な線形位相のシングルパス変換アルゴリズムです。
poly-mp
複雑な最小位相のシングルパス変換アルゴリズムです。
poly-short-lin
複雑な線形位相、緩やかなロールオフのシングルパス変換アルゴリズムで
す。
poly-short-mp
複雑な最小位相、緩やかなロールオフのシングルパス変換アルゴリズムで
す。
ソースデータ中に存在する高周波ノイズ量を軽減する各種のノイズフィルターが使用可能です。標
準フィルターでは低レベルの高周波ノイズが残りますが、大パワーを扱えないツイーターを持つス
ピーカーでは、特に大音量での再生中にこの種のノイズの影響を受けることがあります。また、設
計に問題があるアンプでは、高周波の信号成分があると誤動作することもあります。このような場
合、「ノイズフィルター」ドロップリストでより強力なノイズフィルターを選択することが可能で
すが、同時にオーディオ信号のバンド幅も制限されてしまいます。以下のフィルターがサポートさ
れています。
DSDIFFやDSFの再生レートが88.2/96 kHzの時は、ノイズの大半が除去されるため「standard」以外
のノイズフィルターを追加しても意味はあまりありません。また、DSDIFFやDSFの再生レートが
44.1/48 kHzの時には、「standard」以外のノイズフィルターを追加する必要はなく、逆に再生品
質を損なってしまいます。
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ノイズフィルター
説明
standard
標準のノイズフィルターが適用されます。お薦めです。
low
標準に類似していますが、低めのコーナー周波数を持つため高周波領域で
ほぼフラットなノイズ特性となります。お薦めです。
sac
スライディング平均コンバーターです。
wec
ウェイテッドエレメントコンバーターです。
slow-lin
緩やかなロールオフの線形位相フィルターです。
slow-mp
緩やかなロールオフの最小位相フィルターです。
fast-lin
急峻なロールオフの線形位相フィルターです。
fast-mp
急峻なロールオフの最小位相フィルターです。
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スピーカーの設定
「ツール」メニューで「スピーカー設定...」を選択すると起動される、スピーカー設定のダイア
ログを使用して、マルチチャンネル再生用にスピーカーの距離や再生レベルを設定することができ
ます。
このダイアログでは個々のスピーカーまでの距離をcmで設定することができます。スピーカーの再
生は音量スライダーで調節することができ、右端にdBで表示されます。
「テストトーン出力」ボックスを選択すると、ピンクノイズのテスト音を再生できます。このボッ
クスがチェックされると、すべてのチャンネルでテスト音が再生され、均等に聞こえるようにする
ことによって簡単に調整が行えます。このボックスがグレー表示されている場合には、テスト音は
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チャンネルごとに順次切り替わり再生され、SPLメーターを使用してレベル調整を行うことができ
ます。
マルチチャンネルのディレー処理は、ターゲットのサンプリングレートで実行されます。出力サン
プリングレートを高くすることにより、処理精度も向上します。
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ネットワークオーディオアダプターの名称設定
ツール / ネットワーク設定メニューを使って 下のダイアログを起動すると、ネットワークオーデ
ィオアダプターの名称をデフォルト以外に設定することができます。
このダイアログがオープンされると、ネットワークオーディオアダプター検索が起動されて数秒後
には検出されたアダプターがリスト表示されます。このリストでアダプターを選択すると、選択さ
れたアドレスと対応するアダプター名がダイアログの右側に表示されます。ここで名称は変更可能
で、「設定」ボタンをクリックすると変更した名称がデバイスに送信されます。変更後にはアダプ
ター検索が再実行されます。
この方法で、たとえば複数の部屋で使用する別々のアダプターに個別の名前を設定することによっ
て、あとで割り当てIPアドレスが変わるようなことがあっても、個々のアダプターを認識すること
ができるようになります。
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ASIOチャンネルのマッピング
ASIOを使用する場合には、デフォルトのチャンネルマッピングを使用する以外に、「ツール」メニ
ューで「ASIOチャンネル設定...」を選択して、カスタムなチャンネルマッピングを割り当てるこ
とができます。
このダイアログの左側にはソースチャンネルが表示され、右側のドロップリストからASIOドライバ
ーが報告するチャンネルを受信チャンネルとして選択することができます。
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6. 畳み込みエンジン
畳み込みエンジンは、「畳み込み演算」メニューの「設定...」で設定することができます。
下のダイアログが表示されます。
「有効」オプションがチェックされると、アプリケーションレベルで畳み込みエンジンが動作状態
になり、起動時にデフォルトで動作するようになります。適切なインパルス応答ファイルを選択し
て、ファイルに目的のインパルス応答データが収容されていることを確認したあとでこのオプショ
ンをチェックするようにしてください。
畳み込みのアルゴリズムは「畳み込み方式」で変更可能で、CPU負荷の少ない(お薦めの)
「overlap-add」ともっとCPU処理能力を必要とする「overlap-add」のいずれかを選ぶことができ
ます。
「参照...」ボタンでインパルス応答ファイルが選択可能です。標準のファイル選択ダイアログが
表示されますが、ファイルの選択後に簡単な適合チェックが実行されてファイルの詳細情報が不正
確な場合にはエラーメッセージが表示されます。左と右チャンネルのそれぞれに別のファイルを指
定することができます。
「参照...」でインパルス応答ファイルが選択されると、推測されるゲイン関数が計算されて「IR
ゲイン」のボックスに表示されますが、この値は「ゲイン調整」に適切な値を選ぶ際に役に立ちま
す。また、デフォルトの畳み込みエンジンも選択可能です。正のゲイン補償が選択された場合、メ
インスクリーンで畳み込みが無効に設定されると負のゲインとして適用されます。これを利用して
特定の畳み込み設定の影響を容易に比較することができます。
これらの設定は「OK」をクリックすると設定ファイルに保存されて使用可能な状態となります。
畳み込みエンジンには、モノラルのRIFF (WAV)形式ファイルでインパルス応答を指定する必要があ
ります。
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チャンネルの処理が不要か、チャンネルを使わない場合には、ファイル名をクリアするとそのチャ
ンネルで畳み込みエンジンが使われなくなります。
たとえば、ポピュラーなRoom EQ Wizardでは、「Generic」イコライザー用に作った適切なインパ
ルス応答を、「File → Export → Filters Impulse Response as WAV」を選択してエクスポート
することができます。さらに、高度なユーザーはオープンソースのDRCツールを使って、適切なフ
ル帯域の訂正フィルターを作ることも可能です。
注意! 長時間の畳み込みフィルターを、高解像度のオーディオファイルで8つのオーディオチャン
ネルすべてに使用するには、非常に多くのCPU処理能力が必要となります。
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7. ソフトウェアの登録
アクティベーションコードの入力は「Help」メニューで「登録...」を選択して行います。コード
入力用のダイアログが表示されますので、コードと一緒に名前が送られてきた場合には「name」フ
ィールドに入力します。送られてきていない場合には空白のままにしておきます。
使用期間の終了後あるいは終了直前になると、コード入力を求めて起動時に表示されるダイアログ
でコードを入力することもできます。
注意! OS(特にWindows 7)によっては登録コードをきちんと保存するためにアドミニストレーター
でアプリケーションを起動する必要があるかも知れません。その場合、アプリケーションの「起
動」メニュー項目を右クリックして「アドミニストレーターとして実行」を選びます。
Linux版の登録
Linux版の登録には、「About」ダイアログに表示されるハードウェアフィンガープリントを注文時
に連絡していただく必要があります。これはライセンスを使用するハードウェアに固定するためで
す。
Linux版ライセンスの購入後にキーファイルが送付されますので、「Help」メニューの「登録...」
を選択してインストールします。
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8. 問題の解決
本章では、既知の問題回避方法と問題発生時に試していただきたいことが説明されています。
バグの報告
バグを発見した場合には、(可能ならば)設定ダイアログでログファイル機能をオンにしてバグを再
現し、そのログファイルを(PrtScnボタンで保存できる)スクリーンショットとともにサポートのメ
ールアドレス([email protected])まで送付してください。ログファイルは通常システムドラ
イブの¥Users¥<username>¥AppData¥Local¥HQPlayerディレクトリに作成されます。このディレクト
リはデフォルトでは表示されませんので、Windowsエクスプローラーのアドレスバーに直接パス名
を入力する必要があるかも知れません。ログファイルはhqplayer.logという名称になります。
日本語でバグ報告を行いたい場合には、[email protected]まで上記のファイルを添付して送
付してください。
USBオーディオデバイスのサウンドに関する問題
Windowsでは、USBオーディオデバイスのデフォルトバッファーサイズはかなり小さく(10 ms)に設
定されています。このために、他のプロセスがシステムを読み込んでいるような場合に、時として
オーディオの再生で問題が発生することがあります。このような問題が発生したら、「設定」ダイ
アログの「バッファ時間」を変更してオーディオバッファーサイズを増やしてみてください。ま
ず、100 msから始めてみることをお薦めします。
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一般的な問題
選択したサウンドデバイスが、エンドポイントのプロパティで排他モードになっているか確認して
ください。
バグの多いドライバーでは、HQPlayerで使用しようとしているサンプルレートに合うようにデフォ
ルトのフォーマットを変更する必要があるかも知れません。
チャンネルのマッピング
サウンドデバイスによってはチャンネルマッピングが再生ソフトウェアとは無関係になっている場
合があります。たとえば、サウンドカードの中には専用コントロールパネルで設定されたスピーカ
ーのレイアウトに基づいて内部でダウンミックスやマルチチャンネル再生を行うものがあります。
以下は、Windows Vistaのコントロールパネル → サウンド / 再生 → 設定のスピーカー設定例で
す。
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以下はCreative Audioのスピーカー設定コンソールの例です。
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CreativeのドライバーでASIOのチャンネルマッピングを使用する場合、Creativeのハードウェア/
ドライバーが実行するダウンミックスと、HQPlayerが実行するチャンネルマッピング/スピーカー
設定が矛盾しないようにここで最大数のチャンネル(7.1 スピーカー)を選択することをお薦めしま
す。
レートが表示されない
(2.13で説明されている)レート選択が空白になる場合がありますが、これは選択されたソースとリ
サンプリングフィルターとの組み合わせに対して適切なハードウェアのサンプリングレートが存在
しないことを表します。このような場合、「sinc」、「minphase-sinc」や「none」のような別の
サンプリングフィルターを選択するようにしてください。
E-MU 0202 USB、0404 USB、Tracker Pre USBで既知の問題回避方法
ドライバーが固定レートを使用するかも知れませんが、E-MUコントロールパネルで変更が可能です
(コントロールパネルのアイコンはシステムトレイにあります)。
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E-MUのコントロールパネル
通常は、44.1 kHzのレートと内部同期ソースを選択するとソフトウェアでレート制御ができるよう
になります。できない場合には、HQPlayerで「Play」を実行する前にこのコントロールパネルでサ
ンプルレートを変更する必要があり、変更しない場合にはデバイスの起動に失敗することがありま
す。このような問題が発生したら、「Stop」をクリックして、E-MUのコントロールパネルでサンプ
リングレートを訂正し、「Play」を再度クリックしてみてください。
9. Component licenses and trademarks
Following licenses apply for specified components.
HQPlayer
HQPlayer End User License Agreement
CAREFULLY READ THE FOLLOWING LICENSE AGREEMENT. BY OPENING THE PACKAGE OR CLICKING ON
THE "I AGREE" BUTTON, YOU ARE CONSENTING TO BE BOUND BY AND ARE BECOMING A PARTY TO THIS
AGREEMENT. IF YOU DO NOT AGREE TO ALL OF THE TERMS OF THIS AGREEMENT, CLICK THE "CANCEL"
BUTTON, AND, IF APPLICABLE, RETURN THIS PRODUCT TO THE PLACE OF PURCHASE FOR A FULL REFUND.
License Grant
The package contains software ("Software") and related explanatory written
materials ("Documentation"). "Software" includes any upgrades, modified versions, updates, additions and copies of the Software. "You" means the person or company who is
being licensed to use the Software or Documentation. "We" and "us" means Jussi Laako,
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Signalyst.
This Software is licensed, not sold. We hereby grant you a nonexclusive license to use one copy of the Software on any single computer, provided the Software is
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To the extent permitted by applicable law, THE FOREGOING LIMITED WARRANTY IS IN
LIEU OF ALL OTHER WARRANTIES OR CONDITIONS, EXPRESS OR IMPLIED, AND WE DISCLAIM
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3. In the event of litigation between you and us concerning the Software or Documentation, the litigation will be held in District Court of Länsi-Uusimaa, Finland.
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