GE Healthcare Life Sciences EasiCollect™の使用説明™ 製品情報シート WB120462 EasiCollect装置を使用した口腔内の試料捕集 警告 研究目的にのみ使用 診断法には使用できません 装置の準備 1. 使用前にパッケージを開けないでください。試料捕集の際は、常に 手袋を着用してください。 はじめに EasiCollectは、頬細胞の収集および保存のための一体型装置です。細胞 は、両頬の内側をスワブ法により発泡スチロール製アプリケーターで捕集 され、装置内に保持された指示FTA™ カードに移されます。 2. FTAカード端の保護スリーブを開きます。パッケージに発泡スチロール の先端を残しながら、EasiCollect装置をスライドさせて取り出し ます。 FTAカードは、開細胞を壊してDNAをリリースする、専有の化学混合物で処 理されます。同化学混合物は、生物学的または環境的損傷からDNAを保護 します。 3. FTAカードの背面にある識別情報を記録し、パッケージのスリーブから 完全に取り外します。 また、指示FTAカードには、無色の液体がカードに適用されると白色に 変わる色素が含まれています。 これは、試料位置の決定を簡単にする方法 です。 保管 室温で保管してください。試料の適用後は、指示FTAカードを乾燥させ、 乾いた環境の室温でマルチバリアポーチ(WB100036)に保管してくださ い。乾燥試料カードは、乾燥剤の小包(WB100003)を添えたマルチバリア ポーチに入れて長時間保存することができます。 役に立つヒント: • 生体試料を取り扱う際は、常に手袋を着用し、汚染を防止するために 収集装置の表面に触れないようにします。 • 頬細胞採取 4. 図に示されているように、EasiCollectを保持します(図 2)。口の中に フォームヘッドを置き、適度な圧力をかけながら舌の下を歯肉線に沿 って動かします。 フォームヘッドが唾液でぬれたら、両方の頬の内側を それぞれ 15秒間こすります。採取中は、頬がわずかに突出しているよ うに感じる、 または見えることを確認してください。正常な試料移動を 可能にするには、 この段階でフォームヘッドが唾液で十分被覆されて いることを確認することが非常に重要です。 5. 口からフォームヘッドを取り外します。 6. FTAカードを露出するため、FTAカードホルダー(図2)からプラス チック製の保護フィルムを慎重に取り出します。 被験者が、試料捕集30分前に飲食や喫煙を回避した場合、試料捕集を 改善することができます。 各15 秒 EasiCollect装置の主要機能は、以下の図に示されています。 頬両側 フォームヘッド 図2 ヒンジ 試料移動 で装置を折りたたみ、FTAカードの上にフォームヘッドを 7. ヒンジ(1) 押しつけます(図3)。 ポジション ステムロック2 ステムロックが最低位置(2) で、 また、 フォーム 8. フォームヘッドが、 ヘッドがヘッドタブの下(3) となる、所定位置にあることを確認して ください。 9. フォームヘッドをFTAカードと10秒間接触させます。. 試料領域 3 ヘッドタブ FTAカード 2 1 図1 3 2 図3 乾燥位置 10. 装置を曲げてフォームヘッドのタブを離します(図4)。 11. ステムロックの一番上の位置までステムを引き上げ(4)、FTAカードと の接触からフォームヘッドを取り外します。 注: 試料を出荷する前に、完全に乾燥させることを強くお勧めしま す。ユーザーは、試料のタイプや量の違い、 または異なる地域条 件によって乾燥時間を長く、 または短くすべきかを判断する必 要があります。たとえば、1つのヒト全血試料に対する推奨乾燥 時間は、室温で約3時間です。 この時間は、18~22° C、相対湿度 60%で試料減量法を用いたヒト全血125μLの乾燥時間に基づ いて決定されています。乾燥期間を短縮するために加熱しない でください。 12. 試料が乾燥するのを待ちます。 4 図4 移動チェック 13. 乾燥したら指示FTAカードをチェックして、試料領域内の色が 白く 変化 したことを確認します(図 5)。 14. この色の変化が発生しない場合は、試料移動が十分でない可能性が あり、試料は新しい装置で再採取されなければなりません。同じ装置で 試料捕集を繰り返さないでください。 または移動や保存のために包装す 15. これで、試料を直ちに処理するか、 ることができます。 移動された 移動されない • 乾 燥する際は表示のとおり、 ステムロックが上側位置にあり、 フォーム ヘッドがヘッドタブの下から完全に開放されている (図7) ことを確認し てください。 図7 FTA試料処理 直接PCR 1. Harris Micro Punch(WB100005) 、Harris Uni-Core Punch(WB100028) または e-Core™(WB100052)を使用して、乾燥した指示FTAカードか ら1.2 mmのパンチを取り外します。 2. ディスクにPCR試薬を加え、 メーカーの指示に従って増幅プロセスを 始めます。 パンチインPCR 1. Harris Micro Punch™(WB100007) またはHarris Uni-Core™ Punch (WB100029) を使って、乾燥した指示FTAカードから2.0 mmパンチを 取り外します。 でパンチディスクを3回、各5分間洗 2. 200μLのFTA精製試薬(WB120204) ってください。洗浄液を廃棄します。 (10 mM Tris-HCl、0.1 mM 3. パンチディスクを200 μL TE-1 バッファ EDTA、pH 8.0) で2回洗浄します。洗浄液を廃棄します。 メーカーの指示に従って増幅プロセスを 4. ディスクにPCR試薬を加え、 始めます。 法的注意事項 GE、imagination at work、およびGE MonogramはGeneral Electric Companyの商標です。 EasiCollect、e-Core、FTA、Micro-punch、Whatman およびUni-core は、GE Healthcare companiesの商標です。 © 2013 General Electric Company – All rights reserved. 初版2013年1月。 図5 トラブルシューティング ガイド 正常な試料移動が達成 されず、白い領域が生成されない場合 は、以下を 見直す必要があります: • スワブ法での拭き取り前に、 フォームヘッドが唾液でよく濡れているこ とを確認します。唾液は試料移動を助けます。 • 装置が、試料移動位置に優に10秒間は保持されることを確実にします (図 6)。装置が移動位置にあるとき、 フォームヘッドがヘッドタブの下 にあり、かつ下側のステムロック位置が使用されていることを確認して ください。 これは、試料領域全体に一貫した圧力が適用されることを 保証します。 すべての商品およびサービスは、それらを提供するGEヘルスケアの販売 条件に従って販売されるものとします。 ご希望によりこれらの販売条件の コピーをご利用いただけます。最新情報に関しては、GEヘルスケア担当者 までお問い合わせください。 各地の営業所の連絡先については、以下をご参照ください。 www.gelifesciences.com/contact GE Healthcare UK Limited Amersham Place Little Chalfont, Buckinghamshire, HP7 9NA, UK http://www.gelifesciences.com GE Healthcare offices: GE Healthcare Bio-Sciences AB Björkgatan 30, 751 84 Uppsala, Sweden 図6 GE Healthcare Europe GmbH Munzinger Strasse 5, D-79111 Freiburg, Germany GE Healthcare Bio-Sciences Corp. 800 Centennial Avenue, P.O. Box 1327, Piscataway, NJ 08855-1327, USA imagination at work GE Healthcare Japan Corporation Sanken Bldg. 3-25-1, Hyakunincho, Shinjuku-ku, Tokyo 169-0073, Japan 29094549JA AA 01/2013
© Copyright 2024