研究開発を支援する ハイスピードカメラを使った 3次元計測の紹介 株式会社ナックイメージテクノロジー 営業本部 計測二部/原田静太 製品開発において試作品をなるべく作成せずシミュレーションソフトを使った開発が主流となっ ているが、シミュレーションで算出された数値が正しいか検証するためには実際の計測データが 不可欠となる。衝突実験や落下・衝撃試験、スポーツ関係など、目に見えない速い動きを計測する ためにハイスピードカメラが使われているが、シミュレーションデータと比較する上では3次元の 解析データが必要になってくる。 弊社ナックイメージテクノロジーでは、そのような問題に対応すべくハイスピードカメラを使った 3次元画像解析システムを構築し提供している。本稿ではテーマに応じたハイスピードカメラと 解析システムを紹介していく。 1 ハイスピードカメラの選択 高速現象の 3 次元計測を行うにあたり、どう いったハイスピードカメラを使うと最適な計測が 「①高精度に計測したい」というニーズは高解像 度のカメラを使い空間分解能を高めることで対応 ができる。弊社では 500 万画素で撮影ができるハ イスピードカメラ「MEMRECAM HX シリーズ」 できるか検討する必要がある。計測環境は様々な (写真1)をラインナップし、要望に応えている。 ため、弊社では用途に応じた製品を提供してい 「②装置や自動車などに搭載し、振動環境下で る。簡単ではあるが、3 次元計測に対するニーズ 計測したい」という要求は小型であり、耐衝撃 を 2 つに分類する。 性をもったカメラを使うことで対応ができる。 ① 高精度に計測したい ② 試験装置や自動車などに搭載し、振動・衝撃環 境下で計測したい 写真1 500 万画素ハイスピードカメラ MEMRECAM HX シリーズ eizojoho industrial 弊 社 で は 6cm 角 の 大 き さ で メ モ リ も 内 蔵 し た 「MEMRECAM Qシリーズ」 (写真2)や世界最小 25 ㎜角の大きさのカメラヘッド「MEMRECAM GX-5 写真 2 6㎝角小型ハイスピードカメラ MEMRECAM Q シリーズ October 2014︱49
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