ロラタジンOD錠10mg「CH」の 生物学的同等性試験に関する資料

社内資料
ロラタジンOD錠10mg「CH」の
生物学的同等性試験に関する資料
長 生 堂 製 薬 株 式 会 社
社内資料
ロラタジン製剤『ロラタジンOD錠10mg「CH」』(長生堂製薬株式会社 製造販売)と標準製剤との生物
学的同等性について検討を行ったところ、以下のような結果を得た。
1.方法
試験製剤:ロラタジンOD錠10mg「CH」
(1錠中にロラタジン10mg含有)
標準製剤:1錠中にロラタジン10mg含有
被 験 者:20歳から40歳までの健康成人男子 16 例(水なし投与)
20歳から35歳までの健康成人男子 16 例(水あり投与)
割 付 け:水なし投与及び水あり投与共、1 群 8 例の 2 群
投 与 量:ロラタジンOD錠10mg「CH」又は標準製剤それぞれ 1 錠(ロラタジンとして10mg)
試験方法:2 剤 2 期のクロスオーバー法
1)水なし投与:空腹時に治験薬を水なしで単回経口投与し、経時的に採血を行った。
2)水あり投与:空腹時に治験薬を水約150mLとともに単回経口投与し、経時的に採血を行っ
た。
2.結果
水なし投与及び水あり投与について、試験製剤及び標準製剤の薬物動態パラメータの平均値を表1、2及
び3、4に示す。また、血漿中デスロラタジン(ロラタジン活性代謝物)濃度の経時的推移を図1及び2に示
す。
3.結論
本試験では、ロラタジンOD錠10mg「CH」及び標準製剤を交叉して投与し、血漿中デスロラタジン濃度
の経時的推移を測定した。得られた血漿中濃度を基に Cmax 及び AUC を求め、両パラメータにつき、
比較検討したところ、水なし投与及び水あり投与共に「後発医薬品の生物学的同等性試験ガイドライン」に
規定された同等性の判定基準を満たしていた。
よって、
『ロラタジンOD錠10mg「CH」
』
(長生堂製薬株式会社 製造販売)と標準製剤とは生物学的に同
等であると考えられ、両製剤投与後の治療効果も同等であることが推察された。
表1.水なし投与における
試験製剤の血漿中デスロラタジン
薬物動態パラメータ
平均値
標準偏差
表2.水なし投与における
標準製剤の血漿中デスロラタジン
薬物動態パラメータ
AUC0-48
Cmax
Tmax
t1/2
AUC0-48
Cmax
Tmax
t1/2
(ng・hr/mL)
(ng/mL)
(hr)
(hr)
(ng・hr/mL)
(ng/mL)
(hr)
(hr)
38.4
9.3
3.4
0.9
2.0
1.0
18.7
3.0
39.6
11.2
3.5
1.0
2.1
1.3
18.9
2.7
表3.水あり投与における
試験製剤の血漿中デスロラタジン
薬物動態パラメータ
平均値
標準偏差
平均値
標準偏差
表4.水あり投与における
標準製剤の血漿中デスロラタジン
薬物動態パラメータ
AUC0-48
Cmax
Tmax
t1/2
AUC0-48
Cmax
Tmax
t1/2
(ng・hr/mL)
(ng/mL)
(hr)
(hr)
(ng・hr/mL)
(ng/mL)
(hr)
(hr)
42.7
17.4
3.9
1.2
1.5
1.0
17.2
2.5
41.8
16.0
3.9
1.1
1.4
0.4
17.0
2.1
平均値
標準偏差
2014年6月改訂
社内資料
図1.血漿中デスロラタジン濃度の経時的推移(水なし投与)
5
試験製剤
標準製剤(錠剤、10mg)
濃度(ng/mL)
4
mean±S.D.、n=16
3
2
1
0
0
12
24
36
48
採血時間(hr)
図2.血漿中デスロラタジン濃度の経時的推移(水あり投与)
5
試験製剤
標準製剤(錠剤、10mg)
濃度(ng/mL)
4
mean±S.D.、n=16
3
2
1
0
0
12
24
36
48
採血時間(hr)
血漿中濃度並びにAUC、Cmax等のパラメータは、被験者の選択、体液の採取回数・時間等の試験条件
によって異なる可能性がある。
2014年6月改訂