IC関連機器に係る機能要件書 第1章 概要 1.趣旨 本仕様書は、平成27 年10月1日に開館予定である市立小諸図書館において設置する自動貸出 機、セキュリティゲートなどのICタグの技術を活用する機器(以下「IC関連機器」という) の導入のための提案仕様を定めたものである。 これらの機器は、平成27年10月1日より稼働予定の図書館システムと連携して運用し、貸出か ら返却までの処理のセルフ化による利用者の利便性向上とプライバシー保護、カウンター処理 のスピードアップ、不正持ち出しや資料の所在不明の防止、蔵書点検業務の効率化などを導入 の目的とする。 2.品名 IC関連機器(設置・調整及び後述の仕様を満たすためのプログラムを含む) 3.機器構成及び数量 (1) 機器 ・ICリーダライタ 6台(うち2台は金属対応) ・BDS(2通路) 1台 ・自動貸出機 3台 ・自動返却機 1台 ・予約棚用アンテナ 1式(5段×2棚) ・予約照会機 1台 ・蔵書点検用機器 1台 (2) 上記関連プログラム及び設置・設定諸経費 一式 4.納入場所 市立小諸図書館(平成27年度開館予定の新館) 5.納入期限 下記の期限までに納品検収を行い調達すること。 平成27年9月30日 第2章 仕様 以下の仕様に記載された事項はいずれも必須要件であるが、万一実現できない場合は提案書 にその旨を明記し、代替方法を記載すること。 1.基本要件 導入するIC関連機器の基本的な要件は次のとおりとすること。 ・導入実績を有する機器を選定すること。 3自治体以内で、各機器の導入先のリストを提出すること。 ・運用に際して、支障がないレベルに各機器におけるICタグの読み取り性能を担保するた め、充分にその性能評価を行うこと。また、IC タグと各機器の供給・サポート体制を明 記すること。 ・ICタグ(ISO15693 準拠)に対応した機器であること。 ・通信周波数は、13.56MHz に対応した機器であること。 ・図書館システムのICタグ連携機能が正常に動作すること。 ・蔵書冊数、利用実績及び図書館における利用拡大等を考慮し、実用に耐えうるものであ ること。 ・機器等保守については、図書館システム業者を通じて行うものとする。 ・システムとのデータ連携は、原則としてシステム側が必要とする、または標準的に出力 可能なフォーマットで行うこととし、そのためのデータ変換ソフトウエアを含むものと する。(システム側で別途改修作業が発生しないこと。なお、ソフトウエアの組み込み 先は、図書館システム機器でも構わない。) 2.機器仕様 機器類の個別の仕様は次のとおりとすること。 (1)据置型ICリーダライタ(6台) ・アンテナは縦280×横380×深さ30mm以下のスペースに埋め込み設置が可能であること。 ・貸出・返却時に10冊(厚さ2∼3cm程度の本)程度が重ね読みできること。 ・リーダ本体に電源スイッチが装備されていること。 ・金属対応アンテナ2台を提供できること。 ・電波出力は機器間の電波干渉や人体への影響を考慮し、1.2w以下とすること。 ・ICタグのAFI値の読み取りおよび書き換えができること。 ・ICタグを貼付した資料に書き込みが可能なこと。 (2)BDS(2通路用) 1式 ・有効通路幅は、900mm程度とし、十分な読取検知精度を持っていること。 ・未貸出の資料を検出した場合、ゲートのランプ点燈と警告音により知らせること。同 時に端末に資料名等を表示させるとともに、ログを記録できること。 ・利用者がゲート内を通過した時のみ、②の動作をすること。 ・警告音はゲート自体に内蔵し、音量調節が可能であること。 ・入館者及び退館者のカウントができる機能を持ち、統計資料として出力できること。 ・ゲート筐体の材質は、ICタグの読み取りに干渉しない材質を用いること。 ・転倒防止のため、アンカーボルト等で床面に固定設置すること。 ・ゲートの電源オン/オフをカウンターで行えること。 ・電源及び配線工事を含むこと。安全面・景観面を考慮して、可能な限り通路面のモー ル使用は避けること。またケーブル類は露出させないこと。 ・管理ソフトを備えたパソコン端末をカウンターに配置すること。 (3)自動貸出機 ・パソコン本体、タッチパネルディスプレイ、バーコードリーダ(貸出カード読取用)、 ICタグリーダライタ(アンテナ部含む)で構成すること。 ・ 自動貸出機は上記の構成物を当市が用意する筐体に備え付けることとする。 ・利用者がセルフサービスで複数の図書資料を同時に貸出処理が行える機能を有し、処 理は利用者が画面上をタッチすることで完了すること。 ・操作画面はタッチパネルで操作が分かり易いこと。 ・画面上に現在の操作項目やその後の操作項目が分かるような操作をナビゲートする表 示を行えること。 ・次の項目については、画面表示により即時に利用者に通知し、処理を中止する機能を 有すること。 <利用者に関するエラー > 図書資料の延滞中、無効利用者、制限点数以上の貸出し 期限切れ貸し出しカード、カード読み取りエラー等 <図書資料に関するエラー> 貸出禁止図書、貸出点数超過等 ・図書館システムで保有する貸出状況データとの照合による貸出冊数チェック機能、延 滞等の理由による貸出停止データなどの貸出制限チェック機能など、貸出し時の各種 チェック機能を有すること。 ・貸出冊数をチェックするため、冊数を読込みの前に入力できること。 ・利用者カード(バーコード)の読み込みができること。 ・貸出処理と同時に不正通過防止のAFI値の書き換えること。 ・貸出処理完了後、返却期限等を印字したレシートを印刷できること。 ・貸出時に10冊(厚さ2∼3cm程度の本)程度が重ね読みできること。 ・電波出力は機器間の干渉や人体への影響を考慮し、1.2w以下とすること。 ・貸出冊数の日計、月計、年計が集計できること。また、ファイル出力またはプリント ができること。 ・利用者認証後、現在貸出中の資料数を表示できること。 (4)自動返却機 ・設置は所定の位置の壁面に固定すること。 ・利用者は機器の返却口に資料を投入するだけで仮返却処理されること。 ・返却された資料のICタグが読み取られ、図書館システムと連動して仮返却処理がさ れること。 ・返却処理が確実に履行されるよう、機器の構造や読み取り精度を十分考慮すること。 (5)予約棚1式 ・予約棚アンテナは所定の棚に設置すること。 棚のサイズ 約幅90×奥行34×高さ30cm 棚の数 5段×2棚 ・予約棚アンテナは図書館システムと連携していること。 ・資料のICタグをアンテナが感知することで位置を把握するシステムであること。 ・人体への影響を考慮し、電波の出力は1.2W以下であること。 (6)予約照会機 ・上記予約棚および図書館システムと連携し、利用者カード(バーコード)の読み込み により、予約棚に配架された予約資料の資料名と位置を確認できること。 ・照会の終了又は一定時間経過後はトップ画面に表示が切り替わること。 (7)蔵書点検機器 ・書架に配架された状態で背表紙をなぞる方式と差し込む方式に対応していること。 ・ポータブルアンテナの重量は300g以下であること。 ・読み取り精度と人体への影響を考慮し、電波出力は1.2W以下とすること。 ・バッテリーによる稼働が可能であること。 ・読み取り後に図書館システムにデータ転送する方式とすること。 ・蔵書点検業務に加え、指定の資料を探索する機能(ソフト)等を有する場合は提案書 等に記載すること。
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