高強度りん青銅 高強度りん青銅FX510は、C5212にNiを添加した合金であり、各種機械的性能値(引張り強さ、 硬度、バネ特性)を大幅に向上させた弊社オリジナル製品です。 弊社製造のベリリウム銅に次ぐ高強度合金であり、ベリリウム銅の代替製品としても期待できます。 合金組成 合金番号 FX510 C5191 C5212 Cu - Sn P Zn Fe Pb Ni 7.0-9.0 0.03-0.35 0.20 max. 0.10 max. 0.02 max. 0.3-1.3 5.5-7.0 0.03-0.35 0.20 max. 0.10 max. 0.02 max. 7.0-9.0 0.03-0.35 0.20 max. 0.10 max. 0.02 max. Cu+Sn+P (+Ni)※1 99.5 min. 99.5 min. 99.5 min. wt% 製品特性 引張り強さ(H相当) N/mm FX510 C5191 C5212 2 0.2%耐力 N/mm 2 ヤング率 N/mm 導電性 2 %IACS ※2 345 86 12 970-1420 860-1060 450 106 13 940-1090 335 87 12 ※2 Ni添加量と加工率の調整を行い、更に低温で熱処理することでC5212のおよそ 1.5倍以上(当社測定)の強度を引き出す事を可能にしました。 上記データは弊社φ3.0以下の製品データを使用しております。 FX510 硬化後 FX510 C5212 C5191 600 800 1000 1200 引張強さ(N/mm2) 製品に関するお問い合わせは下記までお願いします。 1400 1600 加工率と引張強さの関係 1600 1400 引張強さ(N/mm2) 1200 1000 800 600 D:引き抜き材 HT:歪み取り(320℃25m/min) 400 50 55 60 65 70 75 加工率(%) 80 85 90 95 100 サイズmm 加工率% FX510は強加工することにより引き抜き材はもろくなりますが 0.34 0.00 低温歪み取り処理を施すことにより、もろさは改善し、更に 0.20 65.40 強度がアップ致します。 0.18 72.00 更に強加工することにより1500N/mm 程度の強度が期待で 0.15 80.50 きます。 0.10 91.30 0.08 94.50 2 低温歪み取り焼鈍の条件として、弊社のパイプ型連続焼鈍炉(270~390℃ スピード25m/min)で もろさは改善し、強度がアップ致します。 熱処理炉の熱効率によっては300℃で軟化する場合もございますので、熱処理効率にあった熱処理 条件を設定する必要があります。 軟化特性 200m/min 160 硬さ(HV) 1023N/mm HV N/mm2 582 552 544 535 30 35 40 45 180 2 φ0.34 185 181 147 157 800 HV 750 700 140 650 120 600 100 550 80 引張強さ(N/mm2) 焼鈍温度 680℃ 500 20 25 30 35 40 熱処理速度(m/min) 45 50 低温硬化特性 1109N/mm2 φ0.15 (80.9%加工品) 処理温度320℃ 330 m/mm2 310 硬さ(HV) 1500 温度(℃) HV N/mm2 290 500 235 775 470 267 1030 270 450 277 1140 250 430 286 1160 410 283 1212 230 390 289 1215 210 370 291 1258 350 290 1267 190 330 290 1262 170 310 292 1226 290 288 1205 150 270 285 1287 200 300 400 250 292熱処理温度(℃) 1163 処理前 288 1053 HV 1300 1200 1100 1000 900 800 700 600 500 600 1197N/mm2 φ0.1 (91.5%加工品) HV 20 290 25 30 270 35 250 40 230処理前 304 297 297 303 302 N/mm2 1394.5 1407 1286 1279.5 1235 1400 1500 1388 1413 1350 1261 1273 1401 1401 1222 1298 1197 1400 1300 1200 1100 1000 210 900 HV 190 800 170 700 150 600 0 引張強さ(N/mm2) 硬さ(HV) 310 10 20 30 熱処理速度(m/min) 40 50 引張強さ(N/mm2) スピード20m/min
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