クラウド・インフラ・ソリューション・カタログ
クラウド・インフラ・ソリューション・カタログ Altima Cloud Infrastructure Solution Catalog 2014 スパコンの性能を クラウドへ！ インフィニバンド 高速イーサネット I/O 仮想化 アプライアンス ORACLE社 RAID アダプタ HBA PCIe フラッシュ ストレージ ZFS ストレージ HGST社 ORACLE社 低消費電力 ＆ シンプル配線 しかも こんな課題を・・・ スケーラビリティの不足 ネットワークの複雑化 仮想化による レイテンシーの増加 ハードウェアコストの増加 消費電力の増加 これで解決 !!! ・高い拡張性と性能を実現 〈拡張性：56 ギガビットのシンプル・ネットワーク〉 ・サービスを止めずに様々なネットワーク接続を即時に構築 〈I/O 仮想化技術〉 ・遅延：RDMA(Remote Direct Memory Access) 技術と PCIe フラッシュストレージを組み合わせた超低レイテンシーを実現 ・コスト：I/O 統合と高集積スイッチによりハードウェアコスト を減少 ・消費電力：I/O 統合と高集積スイッチにより既存インフラ からの消費電力を大幅削減 HGST 社 イーサネット インフィニバンド インフィニバンド 高速イーサネット ■Mellanox ( メラノックス社） 掲載：P. 6 - 11、事例紹介：P. 12 - 13 サーバ・ストレージの End to End ソリューション 56G インフィニバンドと 10G/40G イーサネット製品 業界をリードする帯域、 スケーラビリティ、省電力、 そしてコスト効率を実現 I/O 仮想化 アプライアンス ORACLE社 ZFS ストレージ ■Oracle（オラクル社） 掲載：P. 14 - 15 ・Sun ZFS Storage Appliance 統合、 シンプルさ、効率性、パフォーマンス、 TCO で トップクラスを誇る、 エンタープライズ・クラスの Network Attached Storage（NAS）機能を実現 ・OVN Ｉ/O 初期投資コストと運用コストを飛躍的に 削減する仮想化ソリューション ORACLE社 RAID アダプタ HBA ■Adaptec by PMC （アダプテックバイピーエムシー :PMC-Sierra 社） 掲載：P. 16 RAID アダプタ PCIe Gen3 で 24 ネイティブポートを提供 I/O パスを通過するデータの保護、 加速、最適化 PCIe フラッシュ ストレージ HGST社 ■HGST（エイチ･ジー･エス･ティー社） 掲載：P. 17 - 18 PCIe フラッシュストレージ ビッグデータ時代において、 データベース・仮想化・HPC におけるサーバ・ストレージインフラのパフォーマンスを 飛躍的に向上 サーバ /インターコネクト/ ストレ アルティマのクラウド・ インフィニバンド 高速イーサネット インフィニバンドと 10G/40Gb イーサネットの End to End ソリューション 詳細：P. 6-11 Mellanox Technologies ( メラノックステクノロジーズ） 本社：イスラエル ヨークナム、カリフォルニア州（サニーベール） 設立：1999 年 Mellanox 社の InfiniBand および Ethernet ソリューションが実現する低レイテンシー、ハイパフォーマンス、CPU 稼動 率の最適化、さらには I/O 統合、パフォーマンスの強化、容易な管理、ネットワークの仮想化が総合的にもたらすメリット は、最もコスト効率に優れ、エンドユーザのアプリケーション構築を強力にサポートします。 メラノックスのネットワーキングソリューションは、最大で 56 ギガビットの InfiniBand、Ethernet の両方に対応し、 Openflow を含めた SDN(Software Defined Network) や SR-IOV などの次世代のテクノロジーを実装し、さまざま なネットワークに対するニーズを満たすことのできる独自性を備えています。 メラノックステクノロジーズ社 インフィニバンド導入事例 < 松本協立病院 > 詳細：P. 12-13 インフィニバンド 導入事例 I/O 仮想化 アプライアンス ORACLE社 ■仮想インフラで実現する未来の医療ＩＴを支える Mellanox 社のテクノロジー ストレージ I/O の課題を高速インターコネクト・インフィニバンドで解消。 大容量の医療データと向き合う松本協立病院が採用した、メラノックステクノロジーズ社のインフィニバンド技術をご紹 介します。 I/O 仮想化による効果的なプライベートクラウド基盤の構築 （旧 Xsigo 製品） 詳細：P. 14 Oracle Corporation（オラクル） 本社：米国・カリフォルニア州（レッドウッドショア） 設立：1977 年 Oracle Fabric Interconnect は I/O 管理を仮想化するハードウェア及びソフトウェアをご提供するソリューションで、 広帯域且つ低遅延の柔軟なネットワーク環境を構築することが可能となります。 Oracle Fabric Interconnect を導入することで、システムを止めずに瞬時に仮想 NIC/HBA を作成し、任意のサーバを ネットワークやストレージへ独立したネットワークへ接続できます。複雑だったクラウド環境も I/O を仮想化することに より、柔軟で自在なリソースコントロールを実現します。 I/O ボトルネック解消！VDI( 仮想デスクトップ ) 仮想化基盤 詳細：P. 15 ZFS ストレージ ORACLE社 Oracle Fabric Interconnect の特徴の一つである InfiniBand 接続により、VDI の課題であるブートストームの I/O ボ トルネックを解消する効果的なソリューションとなります。また、上記で述べたようにユーザー要件によって柔軟に仮想ネ ットワークの構築、運用が可能となります。 導入効果 ( 共通 ) ・運用コストの大幅な削減 ・サーバ、 NIC、HBA、 ケーブル、スイッチコストの削減 ・設置スペースの削減、設備コストの削減 (VDI) ・ブートストーム (I/O ボトルネック ) の解消 ージ向け インフラ・ソリューション RAID アダプタ HBA Raid アダプタ、 HBA 詳細：P. 16 Adaptec by PMC（アダプテックバイピーエムシー：PMC-Sierra） 本社：米国・カリフォルニア州（サニーベール） Adaptec by PMC の RAID アダプタ、HBA( ホストバスアダプタ） は I/O パスを通過するデータの保護、加速、最適化 および調整を行います。最新製品の 7 シリーズ は最大 24 ネイティブポート ( SAS/SATA ) をサポートする事によって PCIe Gen3 の帯域を最大限に利用する事が可能です。 16 台の SSD を直接接続時に 450K IOPS（前世代製品の 10 倍） とシーケンシャルリード時最大 6.6GB/ 秒スループットを提供します。56 ギガビットのインフィニバンドと組み合わせる ことでさまざまなアプリケーションにおいて超高速なディスクアクセスを実現します。 PCIc フラッシュ ストレージ HGST社 PCI Express Flash ストレージ 詳細：P. 17-18 HGST（エイチ･ジー･エス･ティー）[ 旧 Virident Systems ] 本社： 米国・カリフォルニア州（サンノゼ） 設立：2003 年 HGST 社の PCIe ソリッドストレージシステム (SSS) はデータベース、ビックデータ、仮想化、仮想デスクトップなど幅広い アプリケーションでストレージアクセスのパフォーマンスを飛躍的に向上します。FlashMax Connect ソフトウェアは ハイアベイラビリティ (HA)、キャッシング、シェアードアクセスなどを提供しストレージの信頼性と性能、スケーラビリテ ィを改善することが出来ます。また、Mellanox 社の得意とする RDMA(Remote Direct Memory Access) 技術と併用 することで超低レイテンシーソリューションを実現し、 アプリケーション性能を最適化するだけでなく、レプリケーション時 間も大幅に短縮することが出来ます。 株式会社アルティマ ・会社概要 ・保守サービス 詳細：P. 19 メラノックス社 インフィニバンドと 10/40 ギガビット・イーサネットの End to End ソリューション 社名：Mellanox Technologies 本社：イスラエル ヨークナム、カリフォルニア州サニーベール 設立：1999 年 事業内容：サーバ・ストレージ市場における InfiniBand や高速 Ethernet の ネットワーク I/O の End to End のソリューションカンパニー。 システムのパフォーマンス、スケーラビリティ、仮想化技術、消費電力等、 TCO 改善に最適なソリューションを提供 Mellanox のソリューション ● 製品ラインナップ 広帯域・低遅延・低消費電力のソリューション提案 インフィニバンドと 10/40 ギガビット Ethernet の End to End ソリューション ・1 マイクロ秒以下のアプリケーションレイテンシーを実現 ● PCIe Gen3 対応 InfiniBand 56Gbps 製品群の提供 ● InfiniBand 製品の量産効果を反映した Ethernet 製品価格 システムのネットワークやストレージ I/O において、10Gbps 以上の 高速性能が求められる場合に最適 システム効率の向上をもたらし、 クラスタシステムのスケールアップを 容易に実現 HPC （High Performance Computing）市場で実績を積み、金融・ 自動車製造業・バイオ / 医療関連・通信・クラウドなど幅広い分野 へ導入されています ● IC ● カード製品 ● スイッチシステム製品 ● ゲートウェイ製品 ● アクセラレーションソフトウェア ● ケーブル製品 200Gb/s Bandwidth 100Gb/s 56Gb/s 40Gb/s 20Gb/s 10Gb/s 2001 2002 2003 2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015 2016 2017 2013 2014 2015 2016 2017 Same Software Interface 2001 2002 2003 2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 5usec 2.5usec 1.3usec 0.7usec 0.5usec Latency <0.5usec 6 インフィニバンド・高速イーサネット製品 Comprehensive End-to-End InfiniBand and Ethernet Portfolio ICs Adapter Cards Switches/Gateways 物理層の仕様 InfiniBand Trade Association で定義された標準規格 物理層は 10 ギガビット Ethernet や Fibre Channel と同じ IEEE802.3 がベース 現行の規格では一方向あたり信号帯域幅 10Gbps （QDR)、 14Gbps （FDR） QDR までは 8B/10B、FDR からは 64B/66B の符号方式を採用 全二重通信のため双方向の合計帯域幅は 2 倍 複数の接続（レーン）の集束が可能（4x、 12x） ノード間 ： 56Gbps (FDR 4x) スイッチ間 ： 168Gbps (FDR 12x) 1 マイクロ秒以下のアプリケーションレイテンシー RDMA（Remote Direct Memory Access） 独立したシステムのメインメモリ間、システムとストレージ間 のデータ転送 を効率化するテクノロジー メモリ間のデータ転送時にはホスト CPU の割り込みがほとんど発生しない ため、ホストCPU のオーバーヘッド低下に加え、データ転送時のレイテンシー 短縮にもつながる 10/40 ギガビット Ethernet を利用する場合、システム構築や運用管理が InfiniBand よりも容易という利点を持つ。 Mellanox 社の HCA では、Ethernet 上で RDMA 機能を実現する RDMA over Converged Ethernet（RoCE) もサポートされており、HPC 以外の市 場での導入も進んでいる 7 Host/Fabric Software Cables 業界標準 インフィニバンド で、 します お客様のデータセンターにメリットをご提供致します 60% スケールアウト クラスタリング エネルギー費用 の削減 デ データウェア ハウジング 65% 金融サ ビス 金融サービス 性能の増大 クラウド コンピューティング 10X Web2.0 ●56Gb/s の伝送帯域、0.7 マイクロ秒の低遅延による I/O 最適化 マルチコア CPU、GPU、仮想化の市場普及に伴い増大 LAN、SAN、IPC I/O 統合ニーズ データスループットやアプリケーション応答、ジョブの実行時間を加速し利用を増大 ●低価格・低消費電力による ROI 削減 HPC 市場への量産出荷効果による低価格を実現 ●サーバとストレージの効率性と拡張性 それぞれのサーバの使用を効率最大化、性能保証、SLA の満足 ユーザとデータボリュームの指数関数的増大に弾力的に対応するストレージの拡張性 Mellanox の Ethernet ソリューション InfiniBand 製品の量産効果を反映した Ethernet 製品価格 SDN (Software Defined Network) 対応 ●特徴ある製品ラインナップ 40GbEx12 ポート、10GbEx 48 ポートを１U で実現！ ノンブロッキング： 1.92Tb/s スループット 低レイテンシー：250 ナノ秒 低消費電力：154W (typical, copper) ＊他 1U で 10GｂE 64 ポート、40GbE 36 ポート製品などラインナップ多数 SX1024（40GbEx12 ポート、10GbEx 48 ポート） 8 SMB Direct によるネットワークの高速化！ SMB (Server Message Block) Direct Microsoft Windows Server ® 2012 に実装された機能。 ※Windows Server2012 では、SMB Direct 及び SMB Direct Muitichannel が自動的に使用可能。 機能強化されたこの Server Message Block (SMB) プロトコルでは、Mellanox の RDMA インターコネクトテクノロジー が活用されており、以下の優れた特長を備えています。 スループットの向上： ネットワークアダプタによる大規模データ転送が必要な高速ネットワークの最適化 低レイテンシー ： リモートファイルストレージで、ファイルサーバ直接接続されたブロックストレージと同等の レスポンスを実現 CPU 利用率の抑制： CPU サイクルを抑制することで、 より多くの CPU リソースがサーバアプリケーションで利用可能に SMB Multichannel により、ファイルサーバに対し複数ネットワークの同時接続が可能。以下のメリットがもたらされます。 優れた耐障害性：複数のネットワーク：同時に複数のネットワーク接続を行うことにより、万が一ひとつのネットワークが 切断されても、 ファイルサーバの機能維持が可能 スループットの向上： 高速ネットワークアダプタ、あるいは複数のネットワークアダプタ向けの複数接続を活用することに よって、 より多くのデータの同時転送が可能に ファイル サーバ クライアント メモリ RDMA メモリ SMB クライアント SMB サーバ SMB Direct SMB Direct NDKPI NDKPI RDMA NIC RDMA NIC Ethernet または InfiniBand アルティマ Mellanox 9 検索 ALT-MEX1304-1.0 10/40/56 ギガビットスイッチ製品 製品の特長 40/56 ギガビット Ethernet 低レイテンシーと高バンド幅がもたらす最高レベルのパフォーマンス ● ● ● ● ● 高密度および高バンド幅 (36 x 40/56 ギガビット Ethernet) ポートは動的に 40/56 ギガビット Ethernet または 10 ギガビット Ethernet として設定可能 低レイテンシー (230 ナノ秒のポート間レイテンシー ) 1.3 マイクロ秒間未満の RDMA アプリケーションレイテンシー 低消費電力 ( ポートあたり 2.8W) 10 ギガビット Ethernet コスト効率の高い高速データセンター接続ソリューション ● ● ● ● ● 低コスト 低レイテンシー (250 ナノ秒のポート間レイテンシー ) CPU オーバーヘッドの低減 (RDMA) 低消費電力 ( ポートあたり 1.8W) 高密度 (1U 筐体に 64 ポートを装備 ) スイッチのラインナップ 型番 SX1012 SX1016 SX1024 SX1036 40/50Gbp Max ポート数 12 または 48 64 12 + 48 36 または 64 1U 1U 1U 1U 1.32Tbps 1.28Tbps 1.92Tbps 4.03Tbps ノンブロッキング ノンブロッキング ノンブロッキング ノンブロッキング デバイス管理機能 ○ ○ ○ ○ ファブリック管理機能 ○ ○ ○ ○ 付属 付属 付属 付属 FRU × × 電源装置ファンユニット 電源装置ファンユニット 冗長電源装置 ○ ○ ○ ○ 冗長ファンユニット ○ ○ ○ ○ 10Gbps Max ポート数 高さ スイッチング性能 パフォーマンス インストールキット 10 10/40/56 ギガビット Ethernet カード・ケーブル カード製品の特長 メリット ● ● ● 業界トップレベルの高スループットと低レイテンシー TCP/IP、ストレージおよび RDMA over Converged Ethernet (RoCE) 伝送プロトコルによる I/O 統合 SR-IOV Virtualization に対応し、QoS の詳細適用が可能 対象アプリケーション ● ● ● Web2.0、データセンター、クラウドコンピューティング データセンター仮想化インフラ 低レイテンシーが重要な金融サービスインフラ他 カードのラインナップ 型番 ポート コネクタ MCX311A-XCAT MCX312A-XCBT MCX313A-BCBT MCX314A-BCBT 1x1/10GbE 2x1/10GbE 1x1/10/40/56GbE 2x1/10/40/56GbE SFP+ SFP+ QSFP QSFP ケーブル ダイレクトアタッチカッパー、光ファイバ ホストバス PCIe 2.0/3.0 特長 対応 OS 型番 ポート コネクタ ケーブル ステートレスオフロード、RDMA、SR-IOV、DCB、Precision Time Protocal RHEL, SLES, Microsoft Windows Sever 2008/2012, FreeBSD, Ubuntu 12.04, VMWare ESXi 4.x/5.x MCX311A-XCCT MCX312B-XCCT MCX313A-BCCT MCX314A-BCCT 1x1/10GbE 2x1/10GbE 1x1/10/40/56GbE 2x1/10/40/56GbE SFP+ SFP+ QSFP QSFP ダイレクトアタッチカッパー、光ファイバ ホストバス 特長 対応 OS PCIe 2.0/3.0 ステートレスオフロード , VXLAN/NVGRE オフロード , RDMA, SR-IOV, DCB, Precision Time Protocal RHEL, SLES, Microsoft Windows Sever 2008/2012, FreeBSD, Ubuntu 12.04, VMWare ESXi 4.x/5.x ＊ケーブルも各種取り揃えておりますので、 詳細は営業担当までお問合せ願います。 11 メラノックス インフィニバンド製品 導入事例 松本協立病院 CASE STUDY 医療の未来を支える仮想化インフラを強化 ストレージI/Oの課題を高速インターコネクトInfiniBandで解消 長野県松本市近郊の一次・二次医療から三次医療の一部を担っている松本協立病院は、電子カルテシステムや医 療画像システムなど先進的なIT を積極的に導入し、地域医療の向上に貢献している。この取り組みを持続的に発 展させていくためには、コスト負担を最小限に抑えつつ、パフォーマンスと可用性を高めていく必要があり、ITイン フラの仮想化が欠かせない。 「InfiniBand（インフィニバンド） 」は、そこでの中核となるテクノロジーだ。 仮想化を推進する中で顕在化した ストレージI/Oのボトルネック 据えたとき、インフラの見直しを考える必要が出 トレージ間の通信を高速化するという手があるが、 てきた。例えば、CTスキャンやMRIといった医 そのぶんネットワークスイッチの台数も増加する 療機器の進歩に伴い、アウトプットされる医療画 ことになり、ネットワークが複雑化してしまう。 さまざまな業務を支えるITの高度化を進める 像の解像度（容量）や枚数もどんどん増大して 「様々な医療業務の特性に応じて、院内ネットワー とともに、その構築・運用コストの上昇を抑える いる。現状の仮想化インフラで、こうした負荷増 クを複数の仮想セグメント（VLAN）に分けて運 うえで、仮想化への取り組みは欠かせない。これ 加に対応していくことは困難と考えられたのだ。 用している当院にとって、インフラの管理性の低 は医療機関にとっても同様であり、長野県の松 同院システム課の課長としてIT化の取り組み 下は避けたいことでした」 （白川氏） を統括している白川栄治氏は、次のように語る。 そこで白川氏が目を付けたのが、非常に高い 「仮想化サーバそのものには、必要なだけの RAS（信頼性・可用性・保守性）を持った基幹 CPUやメモリを割り当てることが可能で、十分 系の高速インターコネクト「InfiniBand」である。 そ の 後、 「Windows Server 2008 R2」で 大 なパフォーマンスを確保できます。しかし、問題 「Windows Server 2012が登場し、 『Hyper-V』 幅に機能強化された仮想化ハイパーバイザー はストレージで、大容量データの保存や読み出 やファイル共有プロトコル『SMB3.0』など、 Hyper-V2.0が登場したことを受け、2010年に しを行うI/Oの遅さがボトルネックになってしまう OSレベルでさらなる高速化と機能強化が図られ 電子カルテシステムの仮想化、2011年にクライ のです」 ました。そこに56Gbという広帯域を実現する 本協立病院はいち早く仮想化の導入を推進して きた。 サーバ仮想化に踏み出したのは2005年のこと。 アント端末を仮想化してサーバ上で統合運用する VD（ I 仮想デスクトップ）の導入、2 012年に医 療画像システムの仮想化と、着実に歩みを進め てきた。 Windows Server 2012の 強化機能を活かした 新たな仮想化インフラの構築に着手 InfiniBandを組み合わせた仮想化インフラを構 築することで、コストを最小限に抑えつつ、スト レージI/O 性能の課題を克服できると考えたの です」 しかし、これらのシステムは安定して稼働して ストレージのI/O 性能を改善するためには、 そして白川氏が、この構想を共に具現化してい いるものの、今後のさらなる仮想化の進展を見 10Gb Ethernetを何本か束ねて仮想サーバとス くパートナーとして選んだのがメラノックステクノ 課題 解決 Before ▶ ▶ ▶ ▶ After ● Windows Server 2012で 機 能 強 化 さ れ た Hyper-VとSMB3.0にInfiniBand を組み合わせ た仮想化インフラを構築 ●コストを最小限に抑えつつ、ストレージ I/O 性能 の課題を見事に克服 ●将来的には複数のInfiniBand スイッチをフルメッ シュで接続した基盤そのものの仮想化へ ●シンプルなネットワーク管理を実現し、多様なシ ステムの統合を目指す 2005年にサーバ仮想化を導入 2010年に電子カルテシステムを仮想化 2011年に VD（ I 仮 想デスクトップ）を導入 2012年に医療画像システムを仮想化 ストレージ I/O 性能がボトルネックとなり、 これ以上の仮想化統合が難しい 12 メラノックス インフィニバンド製品 導入事例 松本協立病院 CASE STUDY ロジーズ社の代理店アルティマである。 「個人的 によってストレージI/Oの問題が解消されたことで、 だがなく、SDNの考え方と非常に相性が良いの にInfiniBandにはかなり以前から興味を持ち、 テープを 使 用しないディスク同 士（Disk to です。InfiniBandならではの広帯域と高可用性 動向を調査してきたのですが、導入までには至ら Disk）のバックアップを実現し、所要時間を大 のメリットを最大限に生かした基盤上に、電子カ なかったのがこれまでの経緯です。そうした中で 幅に短縮しています。また、これまでにない柔軟 ルテシステムや医療画像システム、さらには複数 アルティマは、パートナー企業とともに『ぜひ我々 な世代管理が可能となりました」 のVLANに分けて運用している周辺システムまで、 シンプルに巻き取ることができます」 に任せてほしい』と積極的な意欲を見せてくれま こうした成果を踏まえ、松本協立病院では した。また、アルティマが提案するメラノックステ 2013年度内にInfiniBandスイッチを2台追加導 人命にかかわる医療の情報基盤であるだけに、 ク ノ ロ ジ ー ズ 社 のInfiniBand HCA(Host 入し、仮想化インフラの拡張を図る予定である。 高レベルの安定稼働が義務付けられている。この Channel Adaptor)とスイッチ『SX6018』が 「現在、VDI 環境で約50台のシンクライアン 構想を実現していくうえでは、豊富な経験に裏付 Windows Server 2012に対応し、性能検証が トを運用していますが、院内にはまだ多数のPC けられたトータルな提案・サポート体制が必須。ア 進んでいたことも心強く感じました」 が残っています。間もなくサポートが終了する ルティマに対する期待も、 ますます高まるところだ。 こうして2013年5月、松本協立病院において Windows XP 搭載端末を中心に、新たに200 InfiniBandを活用した新たな仮想化インフラの 台のPCをVDI 環境に移行します」と、白川氏 構築がスタートした。 は狙いを語る。 悩みのタネだったバックアップ作業に 効率化と負荷軽減をもたらす 次のステップはSDNの導入 医療に最適なネットワーク環境を目指す 新たな仮想化インフラにまず実装されることに 今後は、電子カルテシステムや医療画像システ なったのは「Microsoft Exchange Server」を ムの統合も控えている。そうした中で白川氏が、 基盤とするファイルサーバである。 「想定どおり 仮想化インフラ強化の次のステップとして位置付 のパフォーマンスが発揮されています」と語る白 け て い る の が、SDN（Software Defined 松本協立病院 システム課 課長 川氏が、特に強調するのはバックアップ作業の Network）によるネットワーク仮想化である。 白川栄治氏 効率化と負荷軽減だ。 SDNを簡単に言えば、業務目的にあったネッ 「長時間を要する大量データのバックアップは、 User Profile トワーク構成を、プログラムによって柔軟に設定 院内業務に支障をきたすことがないよう、綿密な したり、動的に変更したりできる仕組みだ。 「複 スケジュールを組んで実施しなければならず、常 数のInfiniBandスイッチをフルメッシュで接続し に悩みのタネでした。それが今回、InfiniBand たネットワークは、物理的なデータ伝送経路にむ 松本協立病院 今後のネットワークの展開 WAN / LAN VDIサーバ 松本協立病院 L3 Switch* VM VM VM VM 所在地： 開 設： 病床数： 患者数： 職員数： 長野県松本市巾上9-26 1981年４月 199床 （一般病床） 約500人／日 380名 標榜科目 内科／循環器内科／消化器内科／呼吸器 内科／神経内科(休止中)／リハビリテーション科／小 児科／外科／心臓血管外科／放射線科／麻酔科／ 歯科 専門外来 心臓外来／消化器外来／呼吸器外 来／糖尿病外来／ペースメーカ外来／睡眠外来 ／禁 FDR InfiniBand（56Gbps） Storage Ethernet（40Gbps） VM 電子カルテ、メールサーバ、画像データ… Storage 共有 Volume *InfiniBand/Ethernet ゲートウェイ機能使用 13 煙外来 （休止中） ／漢方外来 施設概要 循環器センター ／透析センター／睡眠センター／リハビリテーション／ 通所リハビリテーションセンター （2013年４月1日現在） ORACLE 社 OVN の SDN・ユニファイド I/O による データセンターソリューションをご提案 社 名：Oracle Corporation （オラクル） 本 社：米国・カリフォルニア州（レッドウッドショア） 設 立：1977 年 事業内容：情報システム構築のためのソフトウェア・ ハードウェア製品、ソリューション、 コンサルティング、サポートサービス事業 1. 高帯域ファブリック ● 40G InfiniBand ● 低遅延 I/O 2. シンプル・ネットワーク ● フラット設計 ● サーバを止めずに変更 3. 柔軟なリソース間接続 ● オープン ● SDN Software Designed Network (SDN) を実現する新しいスイッチ サーバやストレージ間の接続を InfiniBand でまとめることが可能 ● ソフトウエアにより、ネットワーク / IO 構成の動的な変更が リモートから可能 ● 4 つの IO スロットを備え、様々なセグメントに対応 ● 高い拡張性を持つハイエンドモデル ● Oracle Fabric Interconnect F1-4 高速 InfiniBand でクラウド基盤の ネットワーク / IO を仮想化 ● Software Designed Network (SDN) を実現 ● サーバやストレージ間の接続を InfiniBand で ● ソフトウエアにより、ネットワーク / IO 構成の動的な 変更がリモートから可能 ● 高い拡張性を持つハイエンドモデル ● 14 ORACLE 社 ZFS は業界をリードする効率性を兼ね備え ビジネスを支えるストレージをご提供します !! 1. Best Analytics ビジュアルでリアルタイムな解析ツール ● 他社のストレージに比べ 44% 早く問題を検知 ● 2. Most Efficient ● ストレージプール利用による高い効率性 3. Best Performance OLTP、ストリーミングなどのシーケンシャルな I/O も高い性能を発揮 （SPC1/2、SPECsfs2008 で実証済み） ● ● ● 効率性 ■リアルタイムにワークロードをグラフィカル表示 Hybrid Storage Pool による階層化ストレージを透過的に利用 利用した分のみの容量をプールから消費 ● System Utilization: ピンポイントにディスクのボトルネック ( 高い使用率 ) を発見 ● System Performance: 特定のクライアントの Read 性能問題を解決 管理の容易性 ユーザへのファイルシステムの提供がわずか数分 GUI、CLI による容易な管理インタフェースを提供 ● ● Tuning: 他のストレージは見ることができない部分的な ブロック更新の問題を発見 Analytics 包括的でリアルタイムな解析ツール アルティマ ORACLE 15 検索 ALT-Ora130403-1.0 Adaptec by PMC （PMC-Sierra 社） RAID アダプタ ■ 社名 ： Adaptec by PMC （アダプテックバイピーエムシー：PMC-Sierra 社） ■ 本社 ： 米国・カリフォルニア州 （サニーベール） ■ 設立 ： 2010 年 6 月に Adaptec のチャネルストレージ資産を 買収し、ブランドを Adaptec by PMC へ変更 高いパフォーマンスを必要とするアプリケーションと「高密度サーバ環境」に最適！ ADAPTEC 7 シリーズ 16x6Gb/ 秒 SAS ポート PCIe Gen3 で最大のパフォーマンスを。 ※ 業界唯一 のネイティブ 16 ポート、 ロープロファイル /MD2 の RAID アダプタが PCIe Gen3 の帯域幅を 最大限に利用 「業界唯一 ※」の以下機能を提供！ ・PCIe Gen3 で 24 ネイティブポートに対応 ・PCIe Gen3 の帯域幅を最大限に利用するソリューション ・最大 450K IOPS と 6.6GB/ 秒スループットのハイパフォーマンスを提供 ・パフォーマンスに妥協することなくシステムコストを削減する PCIe Gen3 RAID ソリューション (※2013 年 4 月時点メーカー調べ ) アルティマ Adaptec 16 検索 ALT-Adp1304-1.0 HGST 社 PCIe フラッシュ ストレージ ■ 社名 ： HGST （エイチ･ジー･エス･ティー）[ 旧 Virident Systems ] ■ 本社 ： 米国・カリフォルニア州 （サンノゼ） ■ 設立 ： 2003 年 PCIe 直結タイプのフラッシュストレージ ● 最大 4.8TB(MLC) を Low-Profile で実現 ● 外部電源は一切不要 ● 高い性能を高負荷環境でも維持 競合を圧倒する高い安定性能 F社 エンタープライズクラスの高信頼性 ● End-to-End CRC によるデータ保証 ● 低い CPU へのオーバヘッド ● 7+1 の構成によるハードウェア RAID 製品ラインアップ ライフタイムモニタリング （ユーザ領域以外に約 12% の バックアップ領域をサポート） ● アルティマ HGST 17 検索 ALT-HGS1406-02 HGST社 FlashMAX Connect ソフトウェアソリューション インフィニバンドのリモートダイレクトアクセスを活用したソフトウェアと IA サーバを 組み合わせることで、データベースや仮想化アプリケーションに最適なストレージ ソリューションを提供！ HGST社 RDMA (InfiniBand) vCache vHA SAN/NAS/DAS のパフォーマンスを改善 ● 各 Cache モードをサポート ● ・Write Though ・Write Back 超低遅延でネットーク転送を実現 ● ・カード間の同期レプリケーション ・フェイルオーバ ・Write Around Reads vCache Writes Primary vCache SAN I/O vShare I/O 大規模ストレージボリュームを構成 ● 異なるサーバ内のストレージを共有 ● 必要に応じてストレージボリュームの 追加が可能 ● vShare 18 vShare 株式会社アルティマ 会社概要 Leading Edge Solutions Provider アルティマの姿勢は、一貫した「お客様視点・One to One」の対応です。 「ALTIMA SOLUTIONS」は、ひとりひとりのお客様に独自のノウハウと情報を提供します。 会 社 名 ： 株式会社アルティマ（ALTIMA Corp.) 本 社 ： 神奈川県横浜市港北区新横浜一丁目 5 番地 5 設 立 ： 1991 年 3 月 株式会社マクニカの 100% 子会社として設立 事業内容 ： 半導体・集積回路等の電子部品の輸出入、販売、加工。 電子機器ならびにそれらの周辺機器、および付属品の開発、輸出入、販売、デザインサービス、その他。 株式会社マクニカの 100% 子会社として設立したアルティマは、 マクニカグループで培ってきたシステム 関連製品のノウハウを活かし豊富な専任エンジニアが、弊社取扱い製品群から最適なソリューションを 提案し、お客様のご希望・仕様に合わせた保守 / 導入 / 構築 / 技術支援などトータル・サポートを提 供します。 保守サービス お客様のご要望に合わせて、センドバック保守、オンサイト保守などのサービスメニューをご用意しております。 また平日 9 時∼17 時や 24 時間 365 日対応も行っており、経験豊富なエンジニアを派遣するオンサイトサポート を実施いたします。 ■導入サポートメニュー ご購入いただいた IT 機器につきましては、ラッキング作業など有償メニューをご用意しております。 ■構築サポートメニュー システム構築に関しては、エキスパートエンジニアによってご導入いただいた製品のシステム設定を ご支援 します。 ■料金体系 サポート内容や御見積もりの詳細のお問い合わせは下記までご連絡ください。 ■お問い合わせ 〒222-8563 神奈川県横浜市港北区新横浜 1-5-5 株式会社アルティマ プロダクトセールス部 保守受付係 宛 電話：045-476-2045 ■ Web お問合せ https://www.altima.co.jp/inquiry/inquiry.html（お問い合わせフォーム） 19 アルティマの「クラウド・インフラ・ソリューション」 製品全般に関する詳細は アルティマ クラウド http://www.altima.co.jp/solution/cloud/index.html ■ Web お問合せ https://www.altima.co.jp/inquiry/inquiry.html （お問い合わせフォーム） www.altima.co.jp ■本社 〒222-8563 横浜市港北区新横浜 1-5-5 TEL.045-476-2155 FAX.045-476-2156 ■大阪営業所 TEL . 06-6227-6912 ■名古屋営業所 TEL . 052-533-0252 ■宇都宮営業所 TEL . 028-627-1071 Copyright©2014 Altima Corporation. 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