万協フロアー OASタイプ 施工要領書 ◆◆◆はじめに◆◆◆ このたびは弊社二重床をご採用いただきありがとうございます。 製品の特性を充分に生かし、安全で美しい仕上がりに施工して頂くために 本書をよく読み、正しくお取り扱いくださいますようお願いします。 施工工具一覧 万協フロアー(床下地)の施工には以下の施工工具が必要となります。 ・ドライバー(+) ・インパクトドライバー ・水平器 ・電動のこぎり(丸のこ) ・すきまゲージ(壁際用5mm) ・定規(下図参照) ・墨つぼ ・スケール ・カッター ・水糸 ・ほうき ・ちりとり 持ちやすいように穴をあける。 1820 300 ~600 定規(床パネルを半分に切って作る) 切断面を上にして使用する。 真物(1820×600)でも可。 定規 床の水平レベルの調整するために必要なものとなります。 1 ST-GJ-127(第 11 版)2014.02.06 1 製品仕様 ①パーティクルボード 品番 OP-2044 (厚 20×450×450mm OP-3044 (厚 30×450×450mm ) ) 450mm 20、30mm 品番 OP-2044A (厚 20×450×450mm OP-3044A (厚 30×450×450mm コンセント用穴あり φ85mm ) ) 450mm 20、30mm 注意 万協指定のボードをご使用下さい。 床パネルはぬらさないで下さい。 直射日光の当たる場所に長時間放置しないで下さい。 ②支持脚 100mm ねじ穴 ボルト 調整穴 φ30 2 ST-GJ-127(第 11 版)2014.02.06 ③クッションゴムシート 穴 厚 1.0×100×100mm ④パネル固定用皿小ねじ(同梱) (φ)6×(長さ)35mm ⑤接着剤(同梱) 中ブタを取り、ノズルの先端をカッターで切って 使用します。冬季など低温度・低湿度のときは硬化しにくい 場合があります。 注意 使用の際は換気をよくして下さい。 注意 誤って目に入れたり、飲み込んだ場合は 直ちに医師の診断を受けて下さい。 注意 標準入数の半数以上のご注文の場合、接着剤が同梱さ れます。 ⑥アウトレットキャップ OP-2044A、OP-3044Aでコンセントボックスを取り付けない箇所に使用 します。 ⑦コーススレッド(別売 市販品)壁際でネダとパネルの固定に使用します。 20mm パネル(OP-2044) (長さ)38mm 30mm パネル(OP-3044) (長さ)45mm 3 ST-GJ-127(第 11 版)2014.02.06 2 施工手順 施工をはじめる前に以下の作業を行います。 ・スラブ面にゴミがないように清掃します。 ・床高に合った支持脚か確認します。 ・床パネルの枚数を確認します。 ・仕上がり高の墨打ちを確認します。 1.墨うち 周囲 4 辺の壁際の床パネルが 200mm 未満にならないことを考慮して、最初の床パネルの張る 位置を決めます。(部屋内壁から 2 列以上、部屋中央) 基本割付 8 8 450 8 450 8 450 8 450 現場にて調整 200mm以上とする。 8 450 8 450 8 450 8 450 現場にて調整 200mm以上とする。 床パネルが一直線に通るように縦横、墨をうちます。(またはレーザーレベルの基準線)この墨 にそって床パネルを張っていきます。 墨 4 ST-GJ-127(第 11 版)2014.02.06 2.壁際の施工(システムネダ) レーザー水平器を設置し、壁にレーザーをあてます。 レーザーは、システムネダを設置する高さに合わせます。 レーザー光 レーザー水平器 システムネダをレーザーに合うように高さを調整し、配置します。 レーザー水平器 システムネダが傾かないよう、ある程度高さを調整してから、S パッキンの剥離紙を剥がして壁 に固定し、その後、微調整を行います。 剥離紙を剥がす。 壁側の剥離 紙を剥が さずに壁に 添わせて プラスドラ イバーで レベルを仮調節する。 壁側の剥離紙を剥 がして壁に押し付 け て 固 定 す。 る プラスドライバー でレベルの微調整 を行う。 5 接着剤を注入する。 S パッキンに接着 剤がかからないよ うに注意する。 ST-GJ-127(第 11 版)2014.02.06 注意 システムネダを施工する際は,以下の点に注意してください。 ・床パネルの割付を考慮し、ネダのジョイントと床パネルの目地が一致しないように注意し、 必要に応じて跳ね出し部をカットしてください。床パネルへのネダへの掛かりは 30mm 以上 にしてください。 ・入隅は両方向の跳ね出しにはならないよう、一方のネダ跳ね出し部分を切り取るか、支持 脚受けとしてください。支持脚受けの場合、MF型支持脚としてください。 ・ネダとネダの継ぎ目間隔は 5~50mm 以内としてください。 床パネル 床パネル 30mm 以上 床パネルの目地とネダの 継ぎ目が合わないように する。 60mm 程度 (木部跳ね出し 45mm +隙間 15mm) 床パネルのネダへのかかり は 30mm 以上にする。 50mm 以内 隅部の一方のネダ跳 ね出し部は切り取る 5~50mm ネダとネダの継ぎ目は 5~50mm 開ける。 入隅部:システムネダ 入隅部:支持脚 壁側の床パネルは、パネルが壁に当たらないよう、すきま(約 5mm)を確保してカットして ください。床パネルと壁が接触すると床鳴りの原因になります。 (隙間ゲージを用いると良い) ベニヤなど、5mm程度の板をはさむとよい。 6 ST-GJ-127(第 11 版)2014.02.06 システムネダのボルト位置に注意して、コーススレッドで固定します。 インパクトドライバー コーススレッド L=38,45mm 3.床パネルの敷設 壁際の床パネルが縦横とも 200mm 以下にならないように床パネルをカットするなどして調整 してください。 注意 床パネルの印字面を上にして施工してください。 台座を回し、支持脚を適当な高さに調整します。 支持脚は、クッションゴムシートをのせてから床パネルに取付けます。 クッションゴムシート 穴を合わせる 7 ST-GJ-127(第 11 版)2014.02.06 支持脚と床パネルを仮留めします。 最初は、床パネルに支持脚のねじ穴を入れやすくするため、ゆるめに皿小ねじを留めてください。 皿小ねじ 注意 皿小ねじは、きつく締めないで下さい。床パネルの微調整ができなくなります。 仮レベル調整 床パネルを一枚張るごとに、水平器を用いて床パネルを水平にします。 プラスドライバー 水平器 ドライバーでボルトを回すと 高さを調整できます。 以上の作業を繰り返し、床パネルを敷き詰めていきます。 4. 床パネルの固定 仮留めしていた皿小ねじをインパクトドライバーでしっかり締めます。(本締め) この時、皿小ねじの十字溝をつぶさないように注意してください。 インパクトドライバー 8 ST-GJ-127(第 11 版)2014.02.06 5. レベル調整 (ア) 水糸・定規の場合 基準とする位置から水糸を使用して、床全体が平らになるように調整します。 ①支持脚付近の水糸に あてて見る。 スペーサ (床パネルの切れ端) 水糸 ②ボルトを回し高さを調整する。 床パネルを 4 列敷き込む毎に、水糸またはレーザーレベラーを使用し床パネルの一方方向(横) のレベルを調整します。水糸は床パネルの切れ端(スペーサー:同じ高さになるように使用) を挟んで強く張り、別のスペーサーを水糸と床パネルの間に置き、スペーサーと水糸が軽く触 れる高さに支持脚を調整します。(床パネル面から水糸までを一定の距離にすることにより床 の水平を調整可能とします。)次に残りの方向(縦)は、定規(床パネル)を使い、定規の重 量を掛けた状態でレベル調整します。定規の重量が均等にかかることにより、レベル調整が確 実にできます。 定規(床パネルの半裁又は 1枚) 定規と床パネルの間に隙間が開かないように調整する。 9 ST-GJ-127(第 11 版)2014.02.06 (イ) レーザー水平器・定規を用いた場合 かね尺等を支持脚上に立て、ドライバーでボルトを回し、目印高さ位置と同じ位置にレーザー があたるようにポイント(定規の長さ)ごと高さを調整します。 しるし レーザー水平器 次に、レベルのとれたポイント間に定規を置いてすきまができないように調整する。 6. 床全体のレベル点検 再度支持脚一本ごとドライバーを入れて浮きがないか確認します。床全体を歩いて、支持脚 の浮きがないか必ず確認します。支持脚の上を歩いて、他より柔らかく感じたら、浮いている可 能性があります。浮きがあった場合は、レベルを確認しながらドライバーで支持脚ボルトを回転さ せ調整します。このとき、床パネルの水平を保つようにしてください。 丁寧に調整してください。 支持脚の上を歩いて、他よりやわらかく感じたら、浮いている可能性があります。 10 ST-GJ-127(第 11 版)2014.02.06 7. 接着剤の注入 床全体のレベル調整が終了したら、一括してすべての支持脚に接着剤を注入します。必ず万協フ ロアー指定の接着剤(BA-150)を使用します。 台座中央のくぼみに接着剤を入れ、台座とボルトおよびスラブと支持脚を固定します。 接着剤が 硬化するには 1~2 日くらいかかります。この間、床上に重量物を置いたり、歩いたりしないでく ださい。 注入量の目安。 H=200 以下→2ml 程度 H=600 以下→5ml 程度 H=600 以上→7ml 程度 注意 接着剤を床パネルにできるだけ付けないでください。床パネルの取り外しができなくなること があります。 注意 ボルトが台座から出る場合(OAS-55,65) 、防振ゴムの底部及び上部に接着剤を付けなが ら、施工してください。 接着剤を付けた箇所は、その日のうちに ・レベル調整 ・ボルト頭部への接着剤注入 を済ませてください。 「仕様は予告なく変更することがあります。」 11 ST-GJ-127(第 11 版)2014.02.06
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