熊本大学学術リポジトリ Kumamoto University Repository System Title A unique functional interplay between M-CSF and IL32 in HIV-1 replication and phenotypes of macroph… Author(s) オスマン エムディ アブ Citation Issue date 2014-09-25 Type Thesis or Dissertation URL http://hdl.handle.net/2298/31353 Right オスマンエムディアブ氏の在学期間短縮に関わる学位論文審査の要旨 論文題目 A unique f u n c t i o n a li n t e r p l a ybetweenM-CSF and IL-32 i nHIV-l r e p l i c a t i o n and phenotypeso fmacrophages. (マクロファージの HIV-l複製及び表現型における M-CSFと I L・3 2のユニークな相互作用) Macrophagec o l o n y s t i m u l a t i n gf a c t o r(M-CSF)は、マクロファージの発生と生存に必要不可欠 のサイト力インであり、マクロファージにおける H IV-l複製を増強する事が報告されてきた。最近 同定されたサイトカイン i n t e r l e u k i n 3 2( IL 3 2 ) もマクロファージ分化誘導能を有する事が明ら IV-l複製に対する作用は不明であった。そこで、本研究ではヒト末梢単球を M-CSF かにされたが、 H で培養してマクロファージに分化させ、サイト力イン非存在下あるいは I L 3 2、M-CSF単独ある 子1 いは両者を組み合わせて添加し、それらのサイト力インのマクロファージにおける機能と HI 感染における役割について解析した。 I L 3 2の存在下では、マクロフアージの生存が延長し、マクロファージは Mlマクロファージと M2マクロファージの両方の表現型を示した o また、 IL3 2が MAPキナーゼや NF-KBカスケード 等の H IV-l複製を支持するシグナル経路を活性化するにもかかわらず、 HIV-lの複製そのものを強 L 3 2存在下では、マクロファージにおける CD4の発現が低下し、マ く阻害する事を見出した。 I IV-l ゲノムの組み込み速度が遅延していたが、これらの抗 HIV-l 作用は、 クロファージへの H M-CSFにより強く抑制された。このように、 I L 3 2は M-CSFによるマクロフアージの機能や HIV-l 感染に様々な修飾を加えることが判明した。 審査では、 1)I L 3 2は HIV-l感染の何処に効いているか、 2) I L 3 2による CCR5の発現変 化 、 3) I L 3 2の他の i s o f o r mの HIV-l感染への影響、 4) 実験系において i n t e g r a t e dDNAと u n i n t e g r a t e dDNAをどのように区別したのか、 5) 研究に使用した以外の I L 3 2のアイソフオー L 3 2のマクロファージ以外における生理的機能、などについての質 ムとその機能について、 6) I 疑応答がなされたが、一部を除いて概ね適切な回答と考察が得られた。 L 3 2のマクロファージにおける M-CSFとの機能的関連と HIV-l感染における役割 本研究は、 I について明らかにしたものであり、学位授与に値する研究であると評価された。 田 審査委員長 エイズ学 E担当教授 )月判 j 仮払
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