CASE STUDY 新たな グローバ ル 化へ の挑 戦 “グローバルITプラットフォーム” の構築へ。 三井物産が新たな 「挑戦と創造」 のパートナーに 選んだのは、 ベライゾン。 基幹システムを全社で共有し、 ITの全体最適を目指す「標準化」がキーワードになる中、 日本を代表 する国際企業、三 井 物産 株 式会 社はいかに “グローバルITプラットフォーム” 構 築を目指すのか? 同社の戦 略背景とその実 現をサポートするベライゾンのソリューションをご紹介します。 グローバルで最適化・標準化されたITインフラの構築へ。三井物産の決断。 めまぐるしい世界の変化に対応し、変化を是としながら、国内外の顧客や時代の多種多様なニーズに応えるために果敢に挑戦する。 付 加 価 値 を 生み 出し、社 会 に貢 献 する事 業=「良い 仕事」をグ ローバ ルに創 出していく。これ が 創 業13 4 年以 来 の 伝 統 であ る、 「挑戦と創造」のDNAを貫く、三井物産株式会社(以下三井物産)のビジョンです。このビジョンのもと、数多くの関係会社を通じて、 事業の多角化を推 進してきた三井物産。結果として、新たな事業展開に対応するために新設されたサーバーが増加し、グローバル 規 模 でプラットフォーム、プ ロセス、セキュリティ、コストの重 複等 の 多くの 課 題 が 発 生していました。また一方 では、三 井 物産 の 現 地スタッフと現 地キャリア間のコミュニケーションの問題も顕在化していました。これらの課 題を解決するために、三 井 物産は グ ローバル 標 準 で 一 元 管 理 さ れ た 包 括 的 なプラットフォームへ の刷 新を 決 断。グ ローバ ル 単 位 で 緊 密に連 携し、企 業 としての 総合力を高めるために。世界中に分散する事業組織の情報とナレッジの一本化により、市場や顧客ニーズの変化への機敏な対応を 実 現 するために。そして何より、事 業 機 会を 最 大 化し、事 業 効 率 と収 益 性 を高 め るために、三 井 物 産 は 全 世 界 で の 事 業 展 開と そ の 変 化 に、迅 速 か つ 柔 軟 に 対 応 で きる グ ロ ーバ ル I Tパートナー を 必 要 として い た の で す。代 表 取 締 役 副 社 長 執 行 役 員、 CIO兼 CPO 田中誠一氏は、自社を取り巻くグローバ ル 環 境の 変 化をこう語ります。 「近 年、大きな 変 化が世界規模 で 起きている ことを実感しています。中国、インド、インドネシアなどアジアの活況は、実際に現地を訪れると、変化や成長のスピード、スケールが さらに勢 いを 増してい る印 象を 受けます。南米でも同 様 の 兆候 が あり、近 い 将 来、アフリカにもそ の 変 化は起こりえるでしょう。 我々のビジネスもこうした市場が主戦場となっていく可能性が高い。活動の場をこれまで以上にグローバルに考え展開しなければ ならない局面で、当社の今 後 のグローバルビジネスを支えていく要 のひとつがグローバル I T 戦 略であり、そ の中でも全体 最適を 見 据えた共 通のインフラ構築は極めて重 要 です」。 三井物産がベライゾンを戦略的グローバルパートナーに選んだ理由 三 井 物産 が 推 進 する、グローバ ルなIC T プラットフォームの 構 築。そ のパートナーとなったのが ベライゾンです。ベライゾンは、 世界最大級の規模を誇るグローバルネットワークを保有し、フォーチュングローバル1,000社の 96 % を含む 数 万社にものぼる 多 国 籍 企 業 と 政 府 機 関 を15 0 以 上 の 国 で 支 援して きた 実 績 を 誇 りま す。これら 主 要 な 多 国 籍 企 業 に 対 応して いくために、 ベライゾンは多言 語サ ポート のカスタマーサービ スとグ ローバ ルアカウントチ ーム体 制を敷き、地 域 毎 のニーズに対応しつつ、 顧客企業のグローバルな事業全体を包括的にサポート。この独自の体制が、ベライゾンの特長であり、グローバルプロバイダーとして 選 定された理由でもあります。さらに、三 井 物産が ベライゾンをパートナーに選 んだ理由は、それ 以 外にもありました。田中氏は その 決 断についてこう語ります。 1/3 “グローバル IT プラットフォーム” の構築 へ。 「三井物産の総合力を今後も高めていくためには、当社や子会社、関係会社がグローバル単位で これまで以上に緊密に連携し、より一層、世界中の顧客ニーズに応えていく体制構築が不可欠です。 その要となるのが IT ネットワーク基盤であり、グローバルIT 戦略であると認識しています。 その意味でも当社の考えや戦略を理解し、実現するためのグローバルパートナーの存在が必要でした。 それは、単なるベンダーやプロバイダーを超えて、新たなビジネスの創出に共に携わってくれる存在、 すなわちビジネスにシナジー効果をもたらし、戦略を共有できる真のパートナーです。 また、ベライゾンとの協業からは、世界中の顧客ニーズに応える、当社の『グローバル総合力企業』としての 企業価値の向上が図れると考えました。ベライゾンと協働し、その企業文化に触れることで、 新たな視点でグローバルビジネスを見ることができる点も貴重な経験になると思ったのです」。 三 井 物産 株 式 会 社 代 表 取 締役 副 社 長 執行役 員 CIO 兼 CP O 田中誠 一氏 ベライゾンが提供する先進的ソリューションとその多岐にわたるメリット。 ベライゾンの高品質と高帯域のプライベートIPネットワークの上に運用される、総合的なマネージドソリューション。その導入に向け、 三井物産は動き始めています。ITプラットフォームは、企業の神経系統ともいうべきもの。それが、グローバルベースに統合される ことで 業務 の可視 化、効率化が 各 拠 点レベルで向上できます。さらに、世界 中に分 散 する事 業 組 織 からの 情 報をリアルタイムで 収集・集約することにより、顧客の事業変化への迅速な対応が可能になり、多様なエンド・ツー・エンド のトレーディングサービスが 世界規模で実現できます。田中氏はこう語っています。 「データ、音声、メール、インターネット、ビデオ会議、ビジネスアプリケーション といったネットワーク上でコミュニケーションから業務サービスまでを結ぶ総合的なマネージドソリューションは、様々な業務上の ニーズに応え、情報の集約と世界に点在する拠点との同期という点でも大変有意義だと考えています」 。三井物産は、このグローバル プラットフォーム化を推 進 する上で、ベライゾンに 既 存 のシステムや 機 器 のプラットフォームへ の 統 合をグローバ ルに 支 援 する ことを求めました。 IT推 進部 部 長 中島 透 氏は次のように語ります。 「これまで本社を中心に使用してきたPBXやサーバーなどをひとつのネットワーク上に統合させ、 世界の各拠点の導入と利用を考え、既存のITシステムを限られた地域のみならず、 グローバルに展開できる戦略的パートナーを探していました」 。 三 井 物産のこうしたニーズに応 え、ベライゾンはテレフォニーサービスのVoIPプラットフォームへ の 移 行をはじめ、あらゆる階 層 での IT・通信を既存の ITアウトソーサーとの協働で開始。これにより三井 物産は、ITシステム上の重複を見直し、全 世 界 に お ける 三 井 物産 の IT コストの 20 % 削 減 を目指します。 セキュリティ ソリューション データセンター ソリューション マネージド WAN ソリューション E-Mail / メッセージング マネージド LAN ソリューション Computing as a Service(CaaS) VoIP/IP-PBX ソリューション IT ヘルプ デスク ソリューション カンファレンシング ソリューション プロフェッショナル サービス グローバル プロジェクト マネージメント オフィス(PMO) 真に統合された企業へ。グローバルプラットフォームが三井物産にもたらす未来。 ベライゾンがサポートするグローバ ルプラットフォーム化がもたらすものは、管 理・運 用の効率化やコスト削減にとどまりません。 世界最 大 級のマネージドセキュリティプ ロバイダーであるベライゾンの 実 績、技 術、経 験 値、全てを駆使した 堅 牢 な ネットワーク 環 境 下 で、三 井 物 産とそ のグル ープ企 業 は、グローバルに 統 一され た 基 準に 基づ いて、販 売、物 流、会 計などの主 要 業 務 を 遂 行 できます。これにより、さらに次 のような 利 点を 享 受することが で きます。 2/3 “グローバル IT プラットフォーム” の構築 へ。 ① 企業全体で一貫したITガバナンス、グローバルコンプライアンスおよびポリシーの実現 ② 欧州、米国、アジア太平洋のシステム間で相互バックアップ、災害発生時の事業継続ソリューションの実現 ③ グローバルで冗長化された監視センターからのシステム監視・制御・集中管理を実施 ④ データセンターのサーバー機器から拠点端末まで、各種ソフトウェアのアップデートの自動化 中島氏はさらにこう述べます。 「グローバルに統合されたシステム基盤は、世界規模での確実な運用が必要です。 緊急時にもダウンタイム発生の可能性を限りなくゼロに近付ける必要があり、 その観点でも世界最大級のネットワーク基盤を保有するベライゾンは優れているでしょう」 。 ベライゾンは、欧 州・米 国・アジ ア太平洋 地 域 の三 主 要地 域 で、三 井 物産 のメールシステムの 導入を支 援。万一、ひとつ の 地 域 の メールサーバーがダウンした際にも、自動的にフェイルオーバーが行われます。このように広域災害対策を考慮し、グローバル規模で 冗長構成を実現できるのはベライゾンならではの強みです。また、このグローバルインフラ統合プロジェクトを技術面のみならず、 バックオフィスの 各 業 務 面 で プ ロジェクトを 緻 密 か つ 確 実 に遂 行 するために、ベライゾ ンは、三 井 物 産 に 専 任 のプ ロジェクト マネジメントオフィス (PMO)を提供し、請求、契約、SLA、移行管理などプロジェクトのライフサイクルマネージメントをグローバル ベースで全面的にサポートしています。さらに、今後、三井物産のグローバルセキュリティ戦略・計画の策定やSAP プラットフォーム の 導入も ベライゾンが 支 援 する予 定 です。 日本 オペレーション & サポート データセンター & ホスティングセンター データセンター & ホスティングセンター アジア太平洋 カスタマー サービス コアネットワーク 米国 データセンター & ホスティングセンター ネットワーク オペレーション センター (NOC) グローバル ネットワーク データセンター & ホスティングセンター 欧州 セキュア ゲートウェイ セキュリティー オペレーション センター (SOC) リモート アクセス ゲートウェイ リ モ オフィス ート アクセス ソリューション オフィス オフィス オフィス オフィス ワーク ネット マネージメント ン ショ ュー ソリ 田 中氏 は 三 井 物 産 のビジョンにつ いてこう語りま す。 「当 社 が展 開 する世 界 各地 の 拠 点 を 繋ぐ 統 一さ れ たプラットフォームを 構 築し、企 業 としての 全 体 最 適 を 図 る。そ の上で、事 業 ごと、地 域 ごと の 分 業 体 制 に お ける 組 織 の 連 携 を 密 に する。そして、 差 別 化 に 繋 が るビ ジ ネスモ デル や 業 務 の さら な る 利 便 性 を 現 場レ ベ ルで 個 々 に 追 求して いく。そ の 結 果、当 社 の 国 際 市 場 で の 競 争 力 は いっ そ う高 まる は ず です」 。 「 E v e r y t h i n g a s a S e r v i c e 」のビ ジョン の もと、ベライゾ ンと共 に、三 井 物 産 はそ の可 能 性 を 最 大 限 に 高 め、国 際 市 場 に お ける機 敏 性 の 向上と、さらなる 事 業 成 長を 図っていきます。 ベライゾンにつ いて ベライゾンは、企業や政府機関にグローバルな IT、セキュリティおよび通信ソリューションを提供しています。ベライゾンは世界で培ってきた卓越した経験と運用のノウハウを活かし、インフラ や業務アプリケーションのパフォーマンス改善、データセキュリティ確保など、お客様企業、パートナー企業、従業員にとって最適な環境の構築・運用をサポートしていきます。 verizonenterprise.com/jp © 2010 Verizon. All Rights Reserved. CA14793 10/10 Verizon の名称とロゴ、および Verizon の製品・サービスを識別するその他の名称、ロゴ、およびスローガン はすべて、Services LLC、あるいは米国またはその他の国における系列会社の商標およびサービスマーク または登録商標です。その他の商標および標章は、各所有者に帰属する資産です。 3/3
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