平成26年 9月26日発行 平成26年度 学校だより No.6 発行元:当別町立西当別中学校 ☎0133-26-2252 教 育 目 標 この西当別の大地で 高い知性(知) 強い意志(徳) 健やかな体(体)を求め、 自らの進路を切り拓こう 26年度重点目標 「豊かな心に根ざした確かな学力」 学校HP http://portal.town.tobetsu.hokkaido.jp/school/nishitobetsu-jh/ 「前期の終わりと後期の始まりにあたって」 朝夕のしのぎやすさに秋の深まりが感じられる 季節になってまいりました。今年の日本列島は、夏 の猛暑に加えて、記録的な暴風雨による土砂災害等 が発生し、北海道も例外ではありませんでした。 “何 十年に一度の○○”や“これまでに体験したことの ない○○”と形容される災害により、多くの尊い命 が失われる事態にあらためて自然の驚異を感じ、危 機管理の難しさも体験しました。当別(西当別)の 基幹産業の一つである農業で は、幸いなことにそのような 自然の猛威の影響をあまり受 けることなく、豊作に沸く素 晴らしい出来秋になっている とのお話を伺い、誠に喜ばし いことだと思います。 学校長 菅 原 裕 行 管内大会に進出したこと、陸上競技部 16 名と卓球部 1名が全道大会に進出したこと、さらに各部が各種 大会・コンクール等に向けて、毎日の練習にしっか りと取り組み、見事な成果を収めることが出来まし た。 前期の終了にあたり、通知表をお渡しします。通 知表には、半年間のお子様の学習や生活の様子、努 力の成果や今後の課題等が記されています。通知表 から“頑張ったところは何か・努力が足りなかった ところはどこか・何を頑張れば向上が図れるか”な どを読み取ることが出来ます。また、担任の所見に は、お子様の頑張りの様子を具体的にお伝えすると ともに、後期に向けて努力を期待する事柄が書かれ ています。通知表をもとに、あらためて親子で話し 合い、後期に向けて努力することや解決のために力 を入れることなどを明らかにして下さい。学校でも、 前期の学習や生活の反省をさせるとともに後期の目 標や抱負を設定させます。また、全国学力・学習状 況調査や各種アンケート調査等の分析結果をもとに、 生徒の学力の向上に向けてさらに取り組みを進めて まいります。 さて、間もなく平成 26 年度の前期が終了します。 この期間、年度当初の予定通りに教育活動が行えま したこととあわせて、本校の生徒が様々な場面で大 きな成果をあげ、しっかりと成長したと実感するこ とが出来ました。これもひとえに、保護者や地域の 皆様ならびに関係機関の皆様方のご理解・ご支援の 賜と厚く感謝を申し上げます。 全国的にも大きな話題になっている“いじめ”問 題について、本校でも実態調査を行っています。今 年度も生徒の訴えが何件かありました。いずれも現 在は解決あるいは解決に向けて取組を進めています。 今後も問題の根絶に向けて粘り強く取り組んでまい ります。 前期を振り返ってみますと、年度初めに各学年の 旅行的行事により、学級・学年の集団作りを行いま した。その後の体育祭等の大きな行事では、生徒一 人一人の頑張りと仲間との協力及び保護者や地域の 皆様方のあたたかいご声援等により無事に終えるこ とが出来ました。生徒会が掲げている“蕾~満開の はなへ~”のテーマの実現に向けて西中祭では全校 生徒が力を合わせ、さらに3年生を中心にして本校 の伝統を受け継ぎ、発展させて次の学年に引き継ご うと一生懸命頑張っている姿が見られます。 10 月 11 日から、3日間の秋季休業があります。 秋季休業は前期を振り返るとともに後期に向けて決 意を新たにする期間にな ります。後期も、前期同 様に保護者・地域の皆様 方のご理解・ご支援をい ただきますようお願い申 し上げます。 また、部活動では中体連町内・管内・全道大会お よび新人戦において、各部の目覚ましい活躍があげ られます。特に、町内大会を全ての部が勝ち抜いて 9月末に、今一度、生徒たちに命の大切さを考えてもらうための集会が企画され、生徒たち、先生方、そし て地域や家庭の皆さんの想いや願いを学校全体でしっかりと受け止めて、私たちのかけがえのない、尊い命の 大切さをみんなで考えました。いじめの問題、不審者、子どもたちが行方不明になる事案など安心安全が覆さ れるようなことが発生しています。皆様方には、これからも未来ある子どもたちを温かく見守ってください。 1 【報 告】 9月の学校教育活動について 大雨による土砂災害や浸水等の被害が北海道でも発 生した8月後半から9月でした。ただ、生徒たちの部 活動での奮闘や全米オープンテニスでの錦織選手の世 界的な活躍などもあり、気持ちよく、心高まる出来事 もありました。北海道は、これから本格的な秋の訪れ とともに、過ごしやすい日が多くなりそうですが、朝 夕と寒暖の差も大きくなり、日も短くなってきます。 体調管理とともに、事故や事件などにも注意が必要な 季節の変わり目となります。 □ 町内中体連秋季(新人戦)大会!(8月30日) 【野球】 優勝 【卓球】 男子団体2位 男子個人2位徳田 女子団体1位 女子個人優勝梁川、準優勝畑山、3位左奈田、輿水 【バスケットボール】 男子優勝、女子優勝 【陸上】 ※ 8/24管内新人大会(入賞のみ) 男子 400m7位金井 4×100mR8位佐藤、木村、金井、渡邊 砲丸投4位阿彦、8位片野 女子 1年100m向江 200m3位向江、6位村木 4×100mR6位村木、向江、南部、森川 砲丸投5位森川 4種競技8位永井 (一部活動が継続されている部もありますが)3年 生引退後の運動部活動の新チームによる大会が行われ ました。この他に、陸上部が9月に全道ジュニア選手 権大会(小樽)と全道新人戦大会(帯広)に出場し健闘してきました。また、卓球部員がカデット全道大会 (札幌) 、ジュニア選手権大会(釧路)に出場しています。 □ 前期期末テストがありました!(9月4~5日) 当別町で学校2学期制が導入されて3年が経過しようとしています。生徒たち も、前期後期の学校生活の流れにも慣れてきたところでしょうか。その前期の評 価評定を行うためのデータにもなる期末テストがありました。1年生とっては、 中学校での初めて自らの学習の定着状況をより細かく確認できる(観点別)評価 による(5段階)評定が出されます。この前期の評価評定は、その結果に単に一 喜一憂するものではなく、学習の成果や課題など、自らの状況をしっかりと把握 し、これからの学習方法などの改善を図ってもらうために通知しています。前期 の評価評定は、10月10日(金)に通知表で保護者宛に通知します。 □ 町P連研究大会でPTA研修を行いました!(9月6日) 今年度も町P連主催(事務局:当別中PTA)で年に一度の研究大会が、北海 道医療大学を会場に60名ほどの各学校PTA会員が集まって行われました。今 年度は、「歯と体の健康の関係」と題した医療大学の倉重講師に講演をいただき、 歯と健康の関係や子どもたちにとっての正しい歯磨きの仕方など学びました。 「フッ素よりも食後のチーズの方が虫歯予防にはよい」 「歯磨きは、歯磨き粉をたっぷりつけてやさしく小まめ に磨き、少量の水で軽くすすぐだけでよい」など、目か らうろこの話もありました。その後、大学図書館や薬草園などを視察し、10階ラ ウンジにて当別の食材を使ったお弁当をみんなで食べての楽しいひと時を過ごし ました。お忙しい時期ではありましたが、ご参加いただいた皆様に感謝します。 □ 臨時休校対応がありました!(9月11日) 過日9月11日(木)ですが、未明から雷雨が続き、午前5時35分には石狩地 方全域に大雨特別警報が発令され、特に札幌では、冠水や浸水、河川の氾濫等によ る被害も発生し、地域によっては避難勧告が発せられる事態となりました。当別町 では、早朝から避難勧告もなく、通学路も確保されている状況ではありましたが、 特別警報が出され、数十年に一度の災害の危険性も指摘されたことから、生徒の安 全確保のために、町内全小中学校一斉に臨時休校措置をとることとなりました。な お、当日本校でも予定していた3年学力テストについては、当該学年生徒へ連絡の 上、その翌日12日に実施しております。 これを機に、本校では生徒たちへの災害時の対応から日ごろの安全や危機管理の 大切さについて、改めて考えてもらったところです。各家庭や地域の皆様には、早朝からの連絡や見回りな ど対応いただきありがとうございました。今後も、様々な予期せぬ災害の発生が危惧される日も予想されま すので、生徒の安全確保のための緊急の対応や地域の安全確保のための学校対応についてご理解とご協力を お願いいたします。 2 □ 不審者に注意!守ろう!地域のこどもたちを! 5月から6月、そして、9月6日には連続して、ここ太美でも子どもや女性に対する声かけやつきまとい など、不審者による事案が発生しています。生徒たちには、日ごろから、本校においても幾度となくホーム ルームや部活動等を通じて指導をお願いしていたところですが、いつもながら、なぜこのような事案が発生 するのかという憤りとともに、生徒たちが笑顔で生活できる環境の大切さを強く感じます。札幌北署管轄内 では、このような事案が連続して発生している状況もあります。皆様にはこのことにご理解をいただくとと もに、地域で見守る、温もりあふれるまちづくりにご協力をお願いいたします。 各家庭や地域でも、もしものときはためらわず、警察へ通報するなどの行動連携をお願いいたします。 【お知らせ】病気療養により現在長期休職中の本校在籍の奥田教諭が、病状や体調もどんどん 回復してきていることから、9月より週1回程度、社会の授業や学級活動等の授業や生徒の学 習支援を行っております。休職期間中ではありますが、このことにご理解をお願いします。 【報 告】 学校改善プランについて(学力向上) 本校では、豊かな心に根ざした確かな学力の定着を図る ことを目標として、学校改善プランに基づいて学力向上の 取組を行っています。このプランは、PDCAによるマネ ジメントサイクルにより、具体の目標設定から実践の積み 上げ、調査や分析検証による点検、そして、工夫や改善の 実施とその流れに基づいて進めています。 すでに報道でもありましたとおり、今年度の全国学力学 習状況調査の結果も出ておりますが、この後、北海道の詳 細分析を経て、当別町、そして本校の結果等については、 順次公開してまいります。このことについては、現在、1 1月頃を予定しております。なお、これに先立ち、各個人 (本校では中3)の調査結果については、個表で前期終業 の日に配布し、保護者等が、個人の状況や課題を把握し、 進路の取組とあわせて活用していただくこととしており ます。 また、現時点での分析については、本校の取組でもある 学校改善プランを見直し、再構築させながら、より工夫す べきところは改善し、充実させるところについてはより効 果的に取組を進めてまいります。 生徒たちの確かな学力の習得と定着については、学校の 取組だけでは完結しません。単なる結果や数値のみに流さ れず、そのことを今後の取組や改善に生かしていくことが 大切であり、各家庭におかれましては、子どもたちに望ま しい生活習慣や学習習慣が身についていくよう見守りな がら、温かい支援と援助をお願いいたします。 【報 告】 □ 10月にかけての学校教育活動等について 第51回西中祭について(9月27日実施) 本校学校祭については、このとおりです。この詳細 は次号で報告いたします。 □ 職業体験学習について(10月2~3日、2学年) 第51回 西当別中学校学校祭「西中祭」 日時:9月27日(土)8:30~15:15 会場:本校体育館及び関係教室 8:30~ オープニング(開会) 8:50~ 生活体験英語暗唱発表 9:25~ ステージ発表(1年~2年~3年) 11:40~ バザー・昼休み 13:05~ 合唱発表(合唱部~1年~2年~3年) 14:55~ エンディング(閉会) 学校では、体験学習(様々な体験を通して生徒自身 の気づきや学びを大切にする学習方法)を取り入れて います。この職業体験学習では、実際に仕事をしてい る人と接し、自分自身も体験することで、働くことの 意義や目的の理解、進んで働こうとする意欲や態度などを育んでいくことをねらいとしており、本校では2 学年の総合的な学習の時間を活用して行っています。コミュニケーション力やマナーも求められることから、 9月にマナーなどの基本を学ぶための講座も取り込みながら実施しています。 3 職業の意義についての基本的な理解・認識、自己を 価値あるものとする自覚、夢や希望を実現しようとす る意欲的な態度など、望ましい勤労観、職業観を育ん でいくために、今年度も町内の関係機関や事業所にご 協力をいただけました。生徒たちが、直接働く人と接 することにより、また、実際的な知識や技術・技能に 触れることを通して、学ぶことの意義や働くことの意 義を理解し、生きることの尊さを感じてもらえること を期待しているところです。この実際については、事 後のレポートでまとめてまいります。 ※ 若干行事日が変更される場合もあります。 10月の行事予定 9月26日(金) 27日(土) 28日(日) 29日(月) 10月 1日(水) 2日(木) 7日(火) 8日(水) 9日(木) 10日(金) 11日(土) 14日(火) 15日(水) 16日(木) 17日(金) 20日(月) 21日(火) 22日(水) 23日(木) 29日(水) 西中祭前日準備 第51回西中祭 当別町さわやか駅伝 振替休業日 2 学年集会(職業体験) 職業体験(2学年総合)~3日 後期生徒会役員選挙 3年学力テスト(総合B) 代表専門委員会 前期終業式 秋季休業(~13日) 後期始業 ALT(2・3年) ALT(1年) 管内教育研究協議会のため生徒休業 生徒会認証式、代表専門委員会 石狩管内生活体験・英語暗唱発表会 授業参観日、学年学級懇談 管内合唱発表会、教育相談(~31) 代表専門委員会 さて、平成24年度より2学期制を導入して3年目 を迎えた当別の小中学校が、10月10日に一斉に前 期の終業式を迎えます。ただ終業もつかの間で、10 月14日から後期がまた始業します。臨時休校が1日 ありましたので、前期は本校すべての学年の授業日数 は108日間となります。当該学年の前期(現時点)」 での評価評定についても、通知表で各家庭へ配布され ます。 ※ 職業体験学習のため2学年は、2~3日は昼食持参です。 新1年生を迎え、221名でスタートした本校です が、若干の生徒の転出入もあり、現在222名の生徒 たちが、元気に明るく学校生活を送っております。この間、修学旅行などの旅行集団宿泊行事、体育大会、 中体連や中文連行事など、特に3年生を中心に全校生徒が一丸となって取り組んでおりました。前期最後の 行事である西中祭(学校祭)の取組で、3年生は、これまでの中心的な役割を後輩たちに託します。そして、 その3年生にとっての後期の取組は、まさに進路実現のための取組が中心となり、9年間の義務教育卒業に 向けて一気に急加速します。後期も保護者の皆様、地域の皆様の温かいご支援をお願いいたします。 ≪コラム≫ サイバー補導 ~見えない子どもたちの現実~ 今年8月に、インターネット上で援助交際などを持ちかける書き込みを警察官が見つけて、書き込ん だ子どもを補導する「サイバー補導」で、ことし半年間に全国で200人を超える児童等が不良行為 で補導されたことが明らかになった。 これまでも18歳未満の児童が、インターネット上で、援助交際や下着の販売を持ちかける書き込 みの急増により、このことがきっかけとなり、性犯罪等の被害が拡大することが懸念されていた。こ のことから、警察官が定期的にインターネット上にある出会い系やコミュニティーサイトなどの書き 込みをチェックし、不適切な書き込みを見つけた場合は、身分を隠して、メールのやり取りを行い、 違法な取引に発展するような場合は、取引現場に向かい、出会った時に警察であることを明かした上 で、注意と指導等を行っており、現在、全国の警察署で取り組まれている。このサイバー補導により、 今年半年間に国内で220名もの児童がこのような不良行為で補導されたというのである。 その内訳はというと、高校生が143人、中学生が25人、無職が45人となってお り、最年少はなんと13歳の中学2年生である。この背景には、当然のことながら悪意 を持った大人が関与している可能性も考えられるが、精神的に未成熟とはいえ、そんな 未成年児童が起こしている事案であることは紛れもない事実である。 また、この補導された児童のインターネット上への書き込みは、ほぼスマートフォンで行われてお り、補導された半数近くの児童が児童買春などの性非行(性犯罪)にも及んでいるというのである。 校外等での管理されない生活、スマホを持てて自由に使える環境、まさに子どもたちが見えるようで 見えないところに大きな問題が潜んでおり、その子どもたちを取り巻く生活や環境には、私たち大人 も同じ環境にいるということである。 (物事を正しく判断し対応できるはずの)私たち大人は、このこ とをしっかりと考えておかなければならない。警察庁は、家庭でも保護者が子どもたちにインターネッ トの危険性を教えて、被害に遭わないようにするよう注意を呼びかけている。学校でも、現代社会に 潜むこのような問題や危険性をしっかりと捉えながら、未来ある子どもたちが、①自らが正しくしっ かりと物事を判断し、②適切に考えて行動(対応)できる力を育んでいくことが求められている。 4
© Copyright 2024