四日市ドーム 四日市ドーム 指定管理者候補者選定審査 指定管理者候補者選定審査報告書 審査報告書 平成2 平成26年10月 10月 四日市市指定管理者選定委員会 四日市ドーム指定管理者の候補者選定に係る審査結果について 四日市市は、四日市ドームの管理・運営において、地方自治法第244条の2に規定 する指定管理者制度を再導入するため、四日市市公の施設に係る指定管理者の指定の手 続等に関する条例(平成17年四日市市条例第9号)第2条第1項に基づき、指定管理 者を募集しましたところ5団体(以下「応募者」という。 )から応募がありました。 四日市市指定管理者選定委員会(以下「選定委員会」という。)は、応募者について 提出書類と応募者ヒアリングを基に総合的に審査し、指定管理者の候補者を選定しまし たので、その結果を次のとおり報告します。 平成26年10月24日 四日市市教育委員会 教育長 田代 和典 様 四日市市指定管理者選定委員会 委員長 青木 雅生 委 員 太田智英子 委 員 先浦 宏紀 委 員 真田 委 員 林 やすこ 委 員 藤田 倫子 委 員 宮田 陽一 委 員 幸田 至章 武 1 施設の名称 四日市ドーム 2 指定の期間 平成27年4月1日~平成32年3月31日 3 審査の内容 四日市ドーム指定管理者の候補者の選定 4 募集及び選定の経過 選定委員会による募集要項の審査 平成 26 年 6 月 6 日(金) 募集要項の配付開始、HP掲載 平成 26 年 6 月 24 日(火) 応募説明会(現地説明会) 平成 26 年 7 月 2 日(水) 質問書受付「第 1 回」 平成 26 年 7 月 3 日(木)~7 月 4 日(金) 質問書回答「第 1 回」 平成 26 年 7 月 15 日(火) 質問書受付「第 2 回」 平成 26 年 7 月 16 日(水)~7 月 17 日(木) 質問書回答「第 2 回」 平成 26 年 7 月 24 日(木) 指定申請提出期間 平成 26 年 7 月 25 日(金)~8 月 5 日(火) 選定委員会による応募者ヒアリング 平成 26 年 9 月 19 日(金) 選定委員会による総合審査 平成 26 年 10 月 2 日(木) 5 指定管理者応募者名(申請順) (1) JN 体協グループ 代表団体 株式会社 JTB コミュニケーションズ 代表者 代表取締役社長 坂本 典幸 構成団体 特定非営利活動法人 四日市市体育協会 代表者 理事長 山田 源嗣 構成団体 株式会社 NTT ファシリティーズ東海支店 代表者 取締役東海支店長 松原 和彦 構成団体 株式会社 JTB プロモーション 代表者 代表取締役社長 山北 昭 (2) シンコースポーツ・新生ビルテクノグループ 代表団体 シンコースポーツ株式会社四日市営業所 代表者 営業所長 持田 誠 構成団体 新生ビルテクノ株式会社四日市支店 代表者 支店長 馬渡 豊 (3) トーエネック・ミズノ共同事業体 代表団体 株式会社トーエネック 代表者 代表取締役社長 久米 雄二 構成団体 美津濃株式会社 代表者 代表取締役社長 水野 明人 構成団体 ミズノスポーツサービス株式会社 代表者 代表取締役 斉藤 隆 (4) 三幸・三重県生涯スポーツ協会グループ 代表団体 三幸株式会社 代表者 代表取締役 橋本 有史 構成団体 特定非営利活動法人三重県生涯スポーツ協会 代表者 理事長 倉田 弘明 (5) 東産業グループ 代表団体 株式会社東産業 代表者 代表取締役社長 木室 浩一 構成団体 富士電設株式会社 代表者 代表取締役 川合 淳 構成団体 中京防災システム株式会社 代表者 代表取締役 中林 文雄 6 選定審査の方法 (1)提出書類の確認 応募者からの提出書類については、募集要項に定める応募の資格等を満たし、適正 に記載されていることを確認しました。 (2)応募者ヒアリング 応募者に対し、応募者ヒアリングへの出席を求め、提案内容等についての説明及び 質疑応答を行いました。 実施日 平成 26 年 9 月 19 日(金) 場 所 四日市市役所 6 階 災害対策本部員会議室 要 領 1団体につき 40 分間のヒアリング(団体説明 20 分、委員質疑 20 分) (3)総合審査 提案内容の審査については、各応募者の指定申請等書類及びヒアリングの内容を基 に、選定委員会において、選定審査基準〔別紙1〕に掲げる評価項目ごとに5段階評 価を行い(提案価格を除く)、評価項目ごとの配点に5段階評価に対する率を乗じて得 られた点数を全項目加算(85点満点)し、得られた各委員の点数を合算したものを、 85点満点換算して各応募者の提案内容の得点としました。 (小数点第2位まで求め、 四捨五入) 提案価格の審査については、各応募者からの提案価格のうち最低提案価格に対する 割合に応じて、提案価格の点数=15点×最低提案価格/当該提案価格の計算式で、 得られた点数を提案価格の得点としました。 これら提案内容と提案価格の総計得点(100点満点)において、最も高い応募者 を候補者として選定しました。 7 選定結果 指定管理者候補者 JN 体協グループ 8 選定結果の概要 評価項目 提案内容・ 総得点 JN 体協 グループ 三幸・三重県 トーエネッ 生涯スポーツ ク・ミズノ 協会グループ 共同事業体 シンコースポ ーツ・新生ビ 東産業 ルテクノグル グループ ープ 85 61.3 55.2 56.4 54.8 48.1 - 333,538,000 293,353,000 339,800,000 306,097,000 340,200,000 15 13.2 15.0 12.9 14.4 12.9 総計(a+b) 100 74.5 70.2 69.3 69.2 61.0 順 位 - 1 2 3 4 5 評価点(a) 提案価格 5 カ年(単 位:円) 提案価格・ 評価点(b) 詳細な評価得点結果は、指定管理者候補者選定審査票(集計表)〔別紙2〕のとおり です。 9 審査講評 四日市ドームは、健康づくり、体力づくり及び競技力の向上を図る場であると同時に、 多種多様なイベント開催の場として、大きな役割を果たしています。そこで、指定管理 者になろうとする団体については、施設の設置目的や役割を踏まえ、指定管理者候補者 選定審査基準〔別紙1〕に基づいて検討し、審査しました。 JN 体協グループについては、まず、四日市ドームの設置目的についての理解が非常 に高く、どのようにドームの効用を発揮していくかについての考えが明確であり、これ ら基本的な考え方と個々の提案との整合が図られている点を高く評価しました。 そのうえで、本市が指定管理者に求める、確実な施設の管理運営、スポーツにとらわ れない多目的施設としてのドームの活用について、構成団体それぞれがもっているノウ ハウやネットワークを活かし、グループとして実効性のある提案がなされたことを評価 しました。 その結果、多くの審査項目で他団体を上回る得点となりました。 シンコースポーツ・新生ビルテクノグループについては、現指定管理者として改善す べき問題点について十分な分析が行われ、非スポーツ系のイベント誘致に向けた提案を はじめ、入りやすい事務所づくりやアリーナの部分貸し、スポーツ情報コーナーの設置 など、様々な改善提案がなされていることを評価しました。 その一方で、提案の実現については具体性に欠けるところがありました。 トーエネック・ミズノ共同事業体については、専任スタッフによる音響・AV 機器操 作保守管理の実施などの施設の運営体制についての提案が、現指定管理者(代表団体) としての経験やノウハウに基づいた内容であり評価できました。また、トップアスリー トを招くイベントの開催、複数の役割を担うことができるマルチスタッフの育成などの 効率的な人材活用の提案も魅力的でした。 その一方で、四日市ドームの設置目的や特性等から考えると、ややスポーツ系イベン トに偏った提案内容でした。 三幸・三重県生涯スポーツ協会グループについては、他都市における公の施設の管理 運営実績を踏まえ、施設の基本的な考え方について十分な理解がされていました。また、 蓄積されたノウハウを最大限に活かした興行イベントの提案は、内容が具体的で期待で きるものでした。 その一方で、全般的に評価できる内容であったものの、構成団体の特性を活かした役 割分担が明確でなく、各々の持つ力が十分に発揮されるかについて疑問が残りました。 東産業グループについては、常に利用者の立場に立ったわかりやすい管理運営に努め るとともに、多様かつユニークな事業の実施により利用者数及び収益の増を図る一方で、 グループ企業のスケールメリットを活かした材料、機材のレンタルにより経費削減に取 り組むといった具体的な提案がなされていました。提案内容全般において、地元企業グ ループとしての四日市ドームに対する強い思いがありました。 その一方で、各種計画の実効性を検証したところ、計画立案の段階から全体的に準備 不足であると感じました。 審査においては、四日市ドームの特性や課題をどのように捉え、管理運営をしていく のかをポイントに評価を行いました。 JN 体協グループは、スポーツ系イベントに偏らず、見本市・展示会・企業行事等の 非スポーツ系イベントの営業誘致活動に力を入れるという方針を明確に打ち出してい たことから施設の特性を十分に理解していると感じました。 施設の老朽化に伴い、今後さらに施設及び設備の保守管理の必要性、重要性が高まる という課題を認識したうえで、通常の日常点検に加えて、専門技術者による巡回点検を 実施するなどの具体的な提案がありました。 各提案内容は、構成団体が各々の専門分野で培ったノウハウ及びネットワークを最大 限活用したものであり、十分に実現可能であると判断しました。 今後は、音響システム・大型映像装置をはじめとする特殊設備の運用に従事する人材 の確保や、提案に基づく事業の実施について市と十分な協議をし、新たな指定管理者と して業務を担っていくことを望みます。 以上により、総合的に審査した結果、JN 体協グループを四日市ドーム指定管理者の 候補者として選定します。 最後に、各団体の提案には諸室の有効活用に関するものが多数ありました。いずれも 諸室の稼働率が低い現状に対してなされた提案でした。このことから、市と指定管理者 で十分協議を行い、市民共有の資産である四日市ドームの有効活用が図られるよう要望 します。 [別紙1] 指定管理者候補者選定審査基準 評価項目 区分 大項目 評価基準 中項目 中項目 ①基本方針や提案全般を通じて、市の方針、施設の性格、設置目的、業務等を的確に 施設の性格や目的等 理解し、指定管理者となる意義や責務を認識しているか。 に合致した方針があ ること 1 大項目 5 ①施設運営における市民の平等な利用について考慮されているか。 ②事業内容に偏りがあり、利用者が限られることはないか。 市民の平等な利用が 2 基本的な考え方 確保されていること ③正当な理由なく一部の市民に利用制限や優遇をしたりすることはないか。 5 15 ④公共の仕事という倫理性や法令遵守について認識し、対応しているか。 ①施設の利用を促進させる方策等はあるか。 施設の効用が最大限 ②利用者サービスに対する方策等あるか、向上への期待が持てるものか。 発揮されていること ③経費の節減や業務の効率化を継続的に提供する方策等はあるか。 3 5 ①団体の経営理念や方針は指定管理者として相応しいものか。 ②団体の経営状況は良好か、不測事態や資金需要の集中への余裕はあるか。 4 団体の経営状態(経営の健全性) ③団体として当該施設管理運営をサポート、バックアップする体制はあるか。 11 11 ④過去の決算や業績から経営の安定性を欠くような点はないか。 ⑤市や関係団体と緊密に連携し責任をもって事業に取り組む姿勢があるか。 ①施設管理や事業運営に関する実施方針は、市が示す施設運営方針や管理の基準等に 施設管理運営の実施 適合しているか。 方針(合目的性) 8 ①業務遂行に必要な職員体制や配置人員は適切であるか。 ②現場責任者、有資格者の配置、指揮系統や責任権限は適切であるか。 提案内容 5 事業計画 施設の運営体制や組 織(責任性、実行 ③労務管理規程を整備し、業務従事者の勤務割振等は適正であるか。 性) ④従事者研修や業務指導に関する方針や計画は示されているか。 ⑤収支の均衡はとれているか、収入や経費は漏れなく計上しているか。 ⑥過小又は過大な見積りはなく、積算根拠や方法は適当であるか。 ①ドームの特性を活かした事業提案がされているか。 ②管理区域、業務範囲について漏れなく的確に把握しているか。 事業への具体的な取 ③事業の提案内容や施設の有効利用に創意工夫や斬新性は認められるか。 組み方(機能性、独 ④年間の事業量を適切に把握し、実行できる計画内容になっているか。 創性) ⑤利用者の苦情や要望、意見等への対応は適切に処理できるか。 ⑥業務の第三者委託の範囲、理由、委託先に対する考え方は適当であるか。 ⑦提案価格は仕様内容や水準等を満たし、適正な設定であるか ①事務や会計処理の基準や手続に基づき、適正に処理することができるか。 15 8 57 ②経理帳簿・台帳等を整備し、情報公開や監査請求に適切に対処できるか。 適正な管理や経理 ③必要に応じパソコン等ITを活用することができるか。 (明瞭性、規律性) ④施設や附属設備の保守点検作業は必要な基準や仕様を満たすものか。 ⑤業務報告や事業報告を適切に作成し、自ら評価し、改善姿勢はあるか。 11 ①安全対策は明確で業務従事者の教育、訓練の実施計画はあるか。 安全管理、緊急時等 ②指定管理者の帰責事由による損害賠償等リスクに対応できるか。 の対応(安全性) ③事故や災害時等緊急時の連絡体制や市への通報は示されているか。 8 ④犯罪防止、秘密保持、個人情報保護等セキュリティ対策をしているか。 ①省エネ、環境負担の軽減に配慮し、廃棄物は適切に処理できるか。 環境、障害者等への ②環境及び他施設との配慮等への提案がなされているか。 配慮(社会性) ③障害者、子ども、高齢者の立場で利用への配慮や工夫をしているか。 4 ①類似施設や関連業務の管理運営実績はあるか。 3 ①市内に活動拠点を置き、活動実績があるか。 ②法定雇用率が達成されているかなど、障害者雇用に対する取り組みがあるか。 ③育児休業制度が規定されているかなど、男女共同参画に対する取り組みがあるか。 ④市内における地域貢献の実績があるか。 2 2 15 15 100 100 過去の実績等 6 地域貢献 提案価格 提案価格(価格点) 価格点 = 15 × (最低提案価格 / 当該提案価格) 合 計 得点付与の方法 評価 A B C D E *6.地域貢献のみ、E評価の得点付与は下記のとおり E 判断基準 特に優れている 優れている 普通 やや劣っている 劣っている 得点付与 配点×1.0 配点×0.8 配点×0.6 配点×0.4 配点×0.2 劣っている 配点×0 [別紙2] 指定管理者候補者選定審査票(集計表) 審査対象施設 評価項目 区分 大項目 四日市ドーム シンコースポー 三幸・三重県生 トーエネック・ミ ツ・新生ビルテク 東産業グループ JN体協グループ 涯スポーツ協会 ズノ共同事業体 ノグループ 配点 委員数 総配点 グループ 中項目 総得点 総得点 総得点 総得点 総得点 1 施設の性格や目的等に 合致した方針があるこ と 5 8 40 30.0 28.0 25.0 28.0 20.0 基本的 2 な考え 方 市民の平等な利用が確 保されていること 5 8 40 26.0 26.0 23.0 25.0 22.0 3 施設の効用が最大限発 揮されていること 5 8 40 31.0 28.0 28.0 26.0 25.0 11 8 88 70.4 57.2 68.2 59.4 48.4 施設管理運営の実施方 針(合目的性) 8 8 64 44.8 43.2 43.2 41.6 38.4 施設の運営体制や組織 (責任性、実行性) 15 8 120 90.0 78.0 81.0 78.0 60.0 事業への具体的な取組 み方(機能性、独創 性) 8 8 64 46.4 41.6 40.0 41.6 38.4 適正な管理や経理(明 瞭性、規律性) 11 8 88 59.4 55.0 55.0 52.8 52.8 安全管理、緊急時等の 対応(安全性) 8 8 64 40.0 40.0 40.0 38.4 38.4 環境、障害者等への配 慮(社会性) 4 8 32 23.2 20.0 20.0 19.2 19.2 過去の実績等 3 8 24 16.8 15.0 17.4 17.4 13.8 1.7 3.2 2.4 2.2 2.5 2.3 2.4 3.2 3.4 1.6 2.4 3.2 3.6 0.0 1.6 3.3 4 団体の経営状態(経営の健全 性) 提案 内容 5 事業計 画 2 8 16 2.4 4.0 2.5 3.2 85 8 680 490.1 441.5 451.2 438.0 384.9 85 61.3 55.2 56.4 54.8 48.1 ・市内の活動実績 6 地域貢 献 ・障害者雇用 ・男女共同参画 ・市内の地域貢献 合 計 a.評価点(85点換算) 333,538,000 提案価格 提案 価格 b.価格点(15×最低提案価格/ 当該提案価格) 総 計(a+b) 順 位 293,353,000 339,800,000 306,097,000 340,200,000 15 13.2 15.0 12.9 14.4 12.9 100 74.5 70.2 69.3 69.2 61.0 1 2 3 4 5
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