3.国内における国際標準化審議体制 ISO/TC197 の設立を受けて、我が国では(財)エンジニアリング協会(ENAA)が日本工業標 準調査会(JISC)より ISO/TC197 の審議団体の指定を受け、国際標準化に対応している。 組織的には図2に示すように、ENAA を事務局として我国関係団体・機関・企業の専門家 からなる「水素エネルギー技術標準化委員会」を設け、その下に国際 WG に対応する国内 WG(JWG)を設置している。国内 WG には表 3 に示す企業、団体、大学の専門家が参加し ている。 国内 WG では国際標準化ドラフトに対する国内意見をとりまとめて国際会議で発言する ことや、国際標準の日本からの新規提案などの活動を行っている。また、関係する審議団 体とも連携して活動している。 ISO 本部 日本工業標準調査会(JISC)[ 経済産業省] TC197(水素エネルギー技術))国内審議団体 TC197( 国内審議団体 エンンジニリング協会 エンンジニリング振興協会 水素エネルギー技術標準化委員会 (約30名) 戦略小委員会 (約10名) 国内WG委員会 (計10WG 約100名) 図2 ISO/TC197の国内体制 連携する審議団体 日本自動車研究所 日本自動車研究所 ISO/TC22/SC21 電動車両 ISO/TC22/SC21 (電動車) 日本電機工業会 日本電機工業会 IEC/TC105 (燃料電池 燃料電池 ) 高圧ガス保安協会 ISO/TC11 圧力容器 表3 国内WG(JWG)の編成 国内WG 作業テーマ JWG15 水素ステーション用 蓄圧器 JWG16 水素安全基礎 JWG17 水素精製装置 PSA JWG18 FCV用水素ガス 日産自動車、サムテック、JARI,トヨタ自動車、JFEコンテナー、KHK, 容器とPRD FCDIC,本田技研 JWG19 JWG20 水素ステーション用 ディスペンサー 水素ステーション用 バルブ 委員所属機関 JFEコンテイナー、Hytrec, 鈴木商館、岩谷産業、KHK、高圧昭和ボンベ、サム テック、JX日鉱日石、太陽日産、日鉄住金、日本カス協会、日本重化。FCDIC, 住友精化、FCDIC,三菱化工機、岩谷産業、JX日鉱日石、昭和シェル、東京ガス、 東邦ガス、日本ガス協会 Hytrec、キッツ、タツノ、トキコテクノ、FCDIC、愛知時計電機、アズビル、オーバル、Hysut、 太陽日産、長野計器、ハマイ、フジキン、三菱化工機 Hytrec、キッツ、ハマイ、フジキン、アズビル、タツノ、トキコテツノ、三菱化工機、ヤマ ト産業、FCDIC、 JWG21 水素ステーション用 加地テック、神鋼リサーチ、日立、岩谷産業、JX日鋼日石、Hytrec、JPEC、太陽日 酸、東京ガス、FCDIC、 コンプレッサ JWG22 水素ステーション用 ホース 九州大学、横浜ゴム、ブリジストン、岩谷産業、Hysut、JX日鋼日石、太陽日酸、 タツノ、トキコテクノ、FCDIC JWG23 水素ステーション用 フィッティング Hytrec、キッツ、フジキン、ハマイ、FCDIC、太陽日酸、トキコテクノ、タツノ JWG24 水素ステーション 一般要件 FCDIC、岩谷産業、日本ガス協会、出光興産、JX日鋼日石、昭和シェル、太陽日酸、 東京ガス、トキコテクノ、ジャパン・エア・ガシス、日立プラントテクノロジー、三菱化工機、 注) WG16 は審議内容乏しく国内 WG は設けない。
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