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平成 26 年度入学試験問題
化
学(薬学部) 452
(後期日程)
(注意事項)
1.徳島大学入試情報開示の一環として解答の一例を示します。
2.示した解答例はあくまで一例であり,また,一部解答例を省略した部分もあります。
解答例
第1問
問1 78
問2
問3
酸化数が+1:一酸化二窒素
酸化数が+5:五酸化二窒素
問4
化学反応式:4HNO3 + Cu → Cu(NO3)2 + 2NO2 + 2H2O
Cu の質量:1.42 g
問5
名称:不動態
説明:金属が表面に緻密な酸化被膜を形成することで,反応性を失った状態。(32
字)
問6
移動する方向:右辺
理由:温度を上げると,その影響を打ち消すように吸熱反応が進む。②式より,正
反応が進めば吸熱となるため,平衡は右辺に移動する。(59 字)
問7
– 9.10 kJ/mol
問8
PN2O4 =
1-α
1+α
P,
PNO2=
2α
1+α
P, Kp =
4𝛼 2 𝑃
1−𝛼 2
(解答に至るみちすじ)
最初の N2O4 の物質量を n とすると,平衡後の N2O4 と NO2 の物質量は,それぞれ,
n – nα = n(1 – α),2nα となり,平衡後の N2O4 と NO2 の物質量の和は,
n(1 – α) + 2nα = n(1 + α)となる。
気体の分圧は,気体のモル分率と全圧の積で求められるため,
𝑛(1−α)
PN2O4 =
𝑛(1+α)
× P=
1−α
1+α
また,圧平衡定数は,Kp =
第2問
問1 ア:分子間力
オ:イオン結合
P,
(𝑃NO2 )2
𝑃N2 O4
PNO2 =
(
=
2𝑛α
×P =
𝑛(1+α)
2α
𝑃)2
1+α
1−α
𝑃
1+α
=
4𝛼 2 𝑃
1−𝛼 2
2α
1+α
P と表せる。
と表せる。
イ:ファンデルワールス力
ウ:分子結晶
エ:気体
カ:弱い
キ:電気陰性度
ク:負
ケ:正
コ:水和
問2
①
(3)アルゴン
②
(4)アンモニア
③
⑤
(3)エタノール
(2)エタノール
(4)クリプトン (2)水素化ケイ素 (4)ブタン
(1)エタン
(3)ギ酸
(2)ネオン
(3)水素化リン
(2)プロパン
(4)エチレングリコール (4)酢酸
(1)ヘリウム
(1)メタン
(3)2-メチルプロパン (2)ジメチルエーテル (1)メタノール
問3 X:酸素
(1)エタン
④
Y:窒素
問4 イオン結晶を構成するイオン間のイオン結合が塩化ナトリウムなどと比べて強いた
め,水が水和できないから。(50 字)
問5 (1)アミノ酸は一分子中に正と負の電荷を持っており,この電荷に水が電気的に引
きつけられて水和する。(2)等電点ではアミノ酸の持つ正電荷と負電荷の数が等し
くなる。(3)等電点ではアミノ酸どうしが最も強く電気的に引きあい,水が水和で
きる電荷の数が最小となる。従って溶解度が最小となる。
問6 グルコースのヒドロキシ基に水が水素結合によって結びつき,水和するから。
(35 字)
問7 (1)セルロースはヒドロキシ基どうしが分子内や分子間で水素結合することによっ
て頑丈な繊維状の構造となっている。(2)この構造形成に多くのヒドロキシ基を使
っているため水が水素結合できるヒドロキシ基が残っていない。従って水に溶けない。
問8 出題ミスにより,この設問については受験者全員を正解扱いとします。
第3問
問1 ア:スクロース
イ:342
下線部(a)の構造:
ウ:還元
エ:フルクトース
第4問
問1 A 以下の化合物及び A の位置異性体のうち 3 種
B 以下の化合物及び A,B,C,D の位置異性体のうち 3 種
オ:示す
問2 以下の化合物及び A,B,C,D,E の位置異性体のうち 3 種
問3 下記化合物及び A の位置異性体のうち 2 種
問4
問5
A
または
B
CHI3
の位置異性体のいずれか