事例1-2(PDF/275KB)

高耐久対策の導入を検討した桟橋上部工の設計・LCC 算定事例
No.
1-2
基本情報
構造形式
桟橋
水深
-12m
桟橋上部工構造
桟橋:PC ホロー桁(二次製品)および RC 受梁
・基本設計:平成 20 年
設計年次
・細部設計:平成 20 年
建設年次
平成 21 年~平成 23 年
新設・既設改良
新設
性能の経時変化に対する
基本設計時に検討
検討時期
検討条件
設計供用期間
50 年
部材の維持管理レベル
維持管理レベルⅠ
性能の経時変化に対する
塩化物イオンによる鉄筋腐食
検討項目
鉄筋腐食発生限界となる
2.0kg/m3
塩化物イオン濃度 Clim
性能の経時変化に対する
・普通ポルトランドセメント(PCホロー桁)
検討時のセメント種類
・高炉セメント(RC受梁)
塩化物イオンによる鉄筋腐食
無対策時の性能の経時変化に
・PC ホロー桁:OK※1
対する検討結果
・RC 受梁:NG※1
・エポキシ樹脂塗装鉄筋:OK※1
検討結果
・炭素繊維FRPグリッド工法※2:未検討(エポキシ樹脂塗装鉄筋と
のコスト比較のみ)
検討された高耐久対策および
性能経時変化に対する検討結果
※3
・炭素繊維シート接着工法※2:未検討(エポキシ樹脂塗装鉄筋との
コスト比較のみ)
・炭素繊維ストランドシート接着工法※2:未検討(エポキシ樹脂塗装
鉄筋とのコスト比較のみ)
選定された高耐久対策
エポキシ樹脂塗装鉄筋
高耐久対策の選定経緯
ライフサイクルコストが最も安価となるため
※1 性能の経時変化に対する検討結果の凡例
OK:設計供用期間中、鉄筋腐食限界濃度(塩化物イオンの場合)には達しない
NG:設計供用期間中、鉄筋腐食限界濃度(塩化物イオンの場合)に達する
※2 部材の維持管理レベルをⅡとした場合で検討
※3 PCホロー桁は無対策でも供用期間中の性能を満足するため RC 受梁のみ検討対象
標準断面図
岸壁
法
護岸
既設
法線
線
法
護岸
新設
線
38.50
48.00
30.00
8.50
3.00
15.25
3.60
0.10
1.20
0.10
0.10
13.85
0.10
+2.61
+1.90
重防食塗装
+0.04
鞘管φ1800
モルタル間詰め
-1.00
現地盤水深
アスファルト舗装
腹起し 2[-380x100x13x20
(SS400)
+5.20
タイ材 φ100 (降伏強度特性値540N/mm 2 以上)
CtoC 1.781m
捨 石
+2.50
R.W.L
15.30
-1.00
重防食
+1.75
φ=34°(N=9) δ=15°
γ=18.0kN/m 3
γ'=10.0kN/m 3
+1.00
+2.00
+1.00
SCP改良
前面捨石
1:2
+3.50
+2.50
φ=30°(N=4) δ=15°
既設埋立土砂 γ=18.0kN/m 3
(Fs)
γ'=10.0kN/m 3
+0.00
-1.00
第一粘性土(Ac1) C=25.0kN/m 2 γ'=4.0kN/m 3
-1.00
-2.00
-3.00
±0.0~-3.50
+2.70
.5
+5.20
プレキャスト受梁
W=300t/本(L=25m)
1:0
+3.40
L.W.L
4.55
1 %
+4.80
H.W.L
1.90
2.90
受梁据付用H-400
RC受梁部
5.50
40.05
15.25
13.85
PCホロー桁600~850mm,舗装100mm
42.50
2.50 1.00 3.00
30.50
φ=34°(N=15) δ=15°
γ'=10.0kN/m 3
(As=15%)
30°
砂質土
(As)
φ=31°(N=6) δ=15°
γ'=10.0kN/m 3
-6.20
-7.20
被 覆 石
1:2
設計水深
第二粘性土
(Ac2-1)
-12.10
二港湾型継手 L-T75
L=18.20m
C=2.42Z+23.71kN/m 2
(Z=0 at -5.00)
γ'=7.3kN/m 3 (N=4)
鋼管杭 1200φx13t L=18.10m
CtoC 1.781m (SKK490)
C=5.50Z+21.29kN/m 2
(Z=0 at -5.00)
γ'=7.7kN/m 3
-14.00
-15.60
-16.00
-16.00
-17.10
第二粘性土
(Ac2-2)
鋼管矢板 1700φx25t L=41.70m
CtoC 1.781m (SKY490)
C=3.15Z+7.98kN/m 2
(Z=0 at -5.00)
γ'=6.1kN/m 3 (N=4)
C=1.41Z+58.71kN/m 2
(Z=0 at -5.00)
γ'=6.4kN/m 3
鋼管杭 φ1400×21t (SKK490)
L=29.90m
鋼管杭 φ1400×24t (SKK490)
L=35.40m
-27.00
-26.50
鋼管杭 φ1400×22t (SKK490)
L=39.90m
第二粘性土
(Ac2-3)
鋼管杭 φ1400×14t (SKK400)
L=14.80m
-27.00
C=3.58Z-0.57kN/m 2
(Z=0 at -5.00)
γ'=6.3kN/m 3 (N=4)
C=5.68Z-30.53kN/m 2
(Z=0 at -5.00)
γ'=6.4kN/m 3
-32.00
鋼管杭 φ1400×17t (SKK400)
L=9.30m
鋼管杭 φ1400×15t (SKK400)
L=4.80m
-36.50
-37.00
C=93kN/m 2
第二粘性土
γ'=7.4kN/m 3 (N=4)
(Ac2-4)
-39.80
-41.30
-41.30
-37.00
C=115kN/m 2 γ'=7.7kN/m 3
-39.20
-39.80
-41.30
写真
RC 受梁