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3.060 -130.763 合計 0.748 -85.466 - -196.144 - -63.416 0.441 -135.506 0.748 注) 番号①~⑥は、上図中の番号と一致 荷重 (kN) 計算式 ① 2.940×1.600 ② 行 備 荷重 鉛直 (kN) アーム長 水平 (kN) モーメント ΔX ΔY Mx My (m) (m) (kN・m) (kN・m) 4.704 -4.704 0.800 -3.763 1/2×15.680×1.600 12.544 -12.544 0.533 -6.686 ③ 1/2×18.620×1.900 17.689 17.689 0.633 11.197 ④ 8.820×2.500 22.050 小計 揚圧力 22.050 22.050 2.750 60.638 0.441 60.638 ⑤ 1/2×18.620×4.590 42.733 -42.733 1.530 -65.381 ⑥ 1/2×18.620×4.590 42.733 -42.733 3.060 -130.763 小計 合計 - -196.144 - -63.416 0.441 -135.506 0.748 (3) 緊急放流時 ① Ph1 Pv1 ② 原点 壁面に作用する水圧(Ph)及び底面に作用する揚圧力(Pv)は、それぞれ次のとおりである。 1600 1100 壁面に作用する水圧(Ph)及び底面に作用する揚圧力(Pv)は、それぞれ次のとおりである。 Ph1 Ph2 ③ ④ ① Pv2 Pv1 ② 原点 Ph2 ③ ④ 4590 Ph1 = Pv1 = w × 1.100 Ph1 = Pv1 = 9.8 × 1.600 2 = 10.780 kN/m Pv2 4590 Ph2 = Pv2 = w × 1.600 = 9.8 × 1.100 1600 (3) 緊急放流時 = w × 1.100 Ph2 = Pv2 = w × 1.600 = 9.8 × 1.100 = 9.8 × 1.600 = 10.780 kN/m 2 2 = 15.680 kN/m 208 0.748 -85.466 注) 番号①~⑥は、上図中の番号と一致 1100 揚圧力 ⑤ 小計 番号注) 静水圧 水重及び 静水圧 水重及び ① 定 = 15.680 kN/m2 考 改 番号注) 荷重 (kN) 計算式 定 現 荷重 X (m) Y (m) Mx (kN・m) 1/2×10.780×1.100 5.929 -5.929 0.367 -2.176 1/2×15.680×1.600 12.544 12.544 0.533 6.686 小計 0.000 6.615 0.000 1/2×10.780×4.590 24.740 -24.740 1.530 -37.852 ④ 1/2×15.680×4.590 35.986 -35.986 3.060 -110.117 小計 合計 4.510 -60.726 - -147.969 - -60.726 6.615 -147.969 4.510 注) 番号①~④は、上図中の番号と一致。 7.2.4 動水圧 荷重 (kN) 計算式 荷重 鉛直 (kN) アーム長 水平 (kN) 動水圧は、下式により求める。 1/2×15.680×1.600 12.544 12.544 0.533 6.686 0.000 -24.740 1.530 -37.852 ④ 1/2×15.680×4.590 35.986 -35.986 3.060 -110.117 小計 合計 - -147.969 - -60.726 6.615 -147.969 4.510 地震時常時満水時においては貯水池側に動水圧が作用する。 Pd yd 原点 動水圧は、下式により求める。 2 5 yd = 2 5 よって、 Pd = 2 × 0.500 5 7 × 9.8 × 0.15× 0.5002 12 = 0.214 kN = 0.214 kN = h yd = 2 × 0.500 5 = 0.200 m = 0.200 m 作用位置 y 作用位置 y y = yd + 1.100 y = yd + 1.100 = 0.200+1.100 = 0.200+1.100 = 1.300 m = 1.300 m 209 4.510 -60.726 注) 番号①~④は、上図中の番号と一致。 yd 7 × 9.8 × 0.15× 0.5002 12 0.000 24.740 7 w ・ kh ・ h2 12 Pd = 6.615 1/2×10.780×4.590 Pd = よって、 My (kN・m) -2.176 7 w ・ kh ・ h2 12 h Mx (kN・m) 0.367 Pd = = Y (m) -5.929 1100 1100 原点 X (m) ③ 500 Pd yd モーメント 5.929 7.2.4 動水圧 地震時常時満水時においては貯水池側に動水圧が作用する。 yd 備 1/2×10.780×1.100 小計 揚圧力 揚圧力 ③ 500 My (kN・m) 番号注) ① ② 水平 (kN) モーメント 静水圧 静水圧 ① ② 鉛直 (kN) アーム長 行 考 改 定 現 行 備 モーメント My モーメント My My = Pd・y My = Pd・y = 0.214×1.300 = 0.214×1.300 = 0.278 kN・m = 0.278 kN・m 7.2.5 貯水池側反力 7.2.5 貯水池側反力 貯水池側に生じる反力は、地山側の主働土圧から底面の摩擦力を減じてかつ残った水平力に対して生じる もので、受働土圧の範囲以内である。 貯水池側に生じる反力は、地山側の主働土圧から底面の摩擦力を減じてかつ残った水平力に対して生じる もので、受働土圧の範囲以内である。 (1) 常時満水時 (1) 常時満水時 外 力 区 分 自 重 V (kN) H (kN) 118.139 地山側主働土圧及び載荷重 水重及び静水圧 揚圧力 - 自 重 16.988 22.652 地山側主働土圧及び載荷重 0.000 0.000 水重及び静水圧 - 揚圧力 -71.972 合 計 外 力 区 分 63.155 22.652 反力は、下式から算出する。 16.988 22.652 0.000 0.000 -71.972 - 63.155 22.652 P = Fs・H - V・f ここに、P :反力(kN) Fs :安全率、1.5(常時) H :全水平力(kN) V :全鉛直力(kN) f :底面と基礎地盤の摩擦係数、0.577 P = 1.5 × 22.652 - 63.155 × 0.577 = -2.462 kN :安全率、1.5(常時) H :全水平力(kN) V :全鉛直力(kN) f - 反力は、下式から算出する。 :反力(kN) Fs H (kN) 118.139 合 計 P = Fs・H -V・f ここに、P V (kN) :底面と基礎地盤の摩擦係数、0.577 P = 1.5 × 22.652 - 63.155 × 0.577 = -2.462 kN したがって、地山側の主働土圧から底面の摩擦力を減じると水平力が残らないため、貯水池側に反力は生 じない。 したがって、地山側の主働土圧から底面の摩擦力を減じると水平力が残らないため、貯水池側に反力は生 じない。 (2) 設計洪水時 (2) 設計洪水時 外 力 区 分 自 重 V (kN) 118.139 外 力 区 分 H (kN) 自 重 118.139 地山側主働土圧及び載荷重 14.178 18.903 22.050 0.441 -85.466 0.000 68.901 19.344 14.178 18.903 水重及び静水圧 22.050 0.441 水重及び静水圧 -85.466 0.000 揚圧力 68.901 19.344 合 計 H (kN) - 地山側主働土圧及び載荷重 揚圧力 V (kN) 合 計 210 - 考 改 定 現 = Fs・H -V・f P = 1.5 × 19.344 - 68.901 × 0.577 = 1.5 × 19.344 - 68.901 × 0.577 = -10.740 kN = -10.740 kN 生じない。 備 = Fs・H -V・f P したがって、地山側の主働土圧から底面の摩擦力を減じると水平力が残らないため、貯水池側に反力は 行 したがって、地山側の主働土圧から底面の摩擦力を減じると水平力が残らないため、貯水池側に反力は 生じない。 (3) 緊急放流時 (3) 緊急放流時 外 力 区 分 V (kN) 自 重 118.139 自 重 16.988 22.652 地山側主働土圧及び載荷重 0.000 6.615 水重及び静水圧 -60.726 0.000 揚圧力 74.401 29.267 水重及び静水圧 合 計 P 区 分 H (kN) - 地山側主働土圧及び載荷重 揚圧力 外 力 P 118.139 = 1.5 × 29.267 - 74.401 × 0.577 = 0.971 kN = 0.971 kN 仮想背面後の地表面が水平面となす角 i = 0° 壁背面の傾斜角 L = 90° 壁面摩擦角 壁面摩擦角 L 仮想背面後の地表面が水平面となす角 i 壁背面の傾斜角 L 背面土砂の内部摩擦角 = 20°(側壁の傾斜 n1=0<0.1 から L=2/3) 受働土圧係数 Kp = 16.988 22.652 0.000 6.615 -60.726 0.000 74.401 29.267 反力 P が受働土圧の範囲以内であることを確認する。 反力 P が受働土圧の範囲以内であることを確認する。 = 30° - = Fs・H -V・f = 1.5 × 29.267 - 74.401 × 0.577 L H (kN) 合 計 = Fs・H -V・f 背面土砂の内部摩擦角 V (kN) = 30° = 20°(側壁の傾斜 n1=0<0.1 から L=2/3) = 0° = 90° 受働土圧係数 sin 2( + o - ) sin( + )・ sin( + i - o ) sin ・ cos o ・ sin( + o + )・ 1 - sin( + o + )・ sin( + i) 2 Kp = 2 ただし、+i- o <0 のとき sin(+i- o)=0 とする。 o は地震合成角。 ∴ KpL = 6.105 sin 2( + o - ) sin( + )・ sin( + i - o ) sin ・ cos o ・ sin( + o + )・ 1 - sin( + o + )・ sin( + i) 2 ただし、+i- o <0 のとき sin(+i- o)=0 とする。 o は地震合成角。 ∴ KpL= 6.105 211 2 考 定 現 1100 1100 改 ① Ph 備 ① Ph 原点 Ph = KpL × × 1.100 行 原点 Ph = KpL × × 1.100 = 6.105 × 10 × 1.100 = 6.105 × 10 × 1.100 = 67.155 kN/m2 2 = 67.155 kN/m 貯水池側の壁面に作用する荷重は、鉛直方向と水平方向に以下の係数で荷重を分ける。 貯水池側の壁面に作用する荷重は、鉛直方向と水平方向に以下の係数で荷重を分ける。 鉛直方向 = sin(L+ 90 - L) 水平方向 = cos(L + 90 - L) 鉛直方向 = sin(L+ 90 - L) 水平方向 = cos(L + 90 - L) = sin(20 + 90 - 90) = cos(20 + 90 - 90) = sin(20 + 90 - 90) = cos(20 + 90 - 90) = 0.342 = 0.940 = 0.342 = 0.940 番号 計算式 ① 1/2×67.155×1.100 荷重 (kN) 36.935 荷重 鉛直 (kN) 水平 (kN) 12.632 -34.719 番号 計算式 ① 1/2×67.155×1.100 注) 番号①は、上図中の番号と一致。 荷重 荷重 (kN) 36.935 鉛直 (kN) 水平 (kN) 12.632 -34.719 注) 番号①は、上図中の番号と一致。 反力 P = 0.971 kN ≦ 受働土圧 = 34.719 kN ···························· OK 反力 P = 0.971 kN ≦ 受働土圧 = 34.719 kN ··························· したがって、貯水池側に生じる反力は、P=0.971 kN である。 1 ×1.100 = 0.367 m y = 3 M y = P・y = 0.971×0.367 = 0.356 kN・m したがって、貯水池側に生じる反力は、P=0.971 kN である。 1 ×1.100 = 0.367 m y = 3 M y = P・y = 0.971×0.367 = 0.356 kN・m (4) 地震時常時満水時 (4) 地震時常時満水時 外 力 区 分 自 重 V (kN) 外 力 区 分 H (kN) 118.139 17.722 自 重 12.246 30.469 地山側主働土圧及び載荷重 0.000 0.000 水重及び静水圧 揚圧力 -71.972 0.000 動水圧 0.000 0.214 58.413 48.405 地山側主働土圧及び載荷重 水重及び静水圧 合 計 H (kN) 118.139 17.722 12.246 30.469 0.000 0.000 揚圧力 -71.972 0.000 動水圧 0.000 0.214 58.413 48.405 合 計 212 V (kN) OK 考 改 定 現 反力は、下式から算出する。 P = Fs・H - V・f ここに、P :反力(kN) Fs :安全率、1.2(地震時) H :全水平力(kN) V :全鉛直力(kN) f :底面と基礎地盤の摩擦係数、0.577 P = 1.2 × 48.405 - 58.413 × 0.577 = 24.382 kN :反力(kN) Fs :安全率、1.2(地震時) H V :全水平力(kN) :全鉛直力(kN) f :底面と基礎地盤の摩擦係数、0.577 P = 1.2 × 48.405 - 58.413 × 0.577 = 24.382 kN 反力 P が、受働土圧の範囲以内であることを確認する。 反力 P が、受働土圧の範囲以内であることを確認する。 設計水平震度 kh = 0.15 背面土砂の内部摩擦角 = 30° 壁面摩擦角 L 仮想背面後の地表面が水平面となす角 i = 0° 壁背面の傾斜角 L o = 90° 地震合成角 = 15°(=1/2) = tan-1(k h)= 8.531° 1100 KpEL = 4.348 1100 kh = 0.15 背面土砂の内部摩擦角 = 30° 壁面摩擦角 L = 15°(=1/2) 仮想背面後の地表面が水平面となす角 i = 0° 壁背面の傾斜角 L = 90° 地震合成角 o = tan-1(k h)= 8.531° 受働土圧係数 KpELの算出式は、常時満水時と同様である。 KpEL = 4.348 設計水平震度 受働土圧係数 KpELの算出式は、常時満水時と同様である。 ① Ph 備 反力は、下式から算出する。 P = Fs・H -V・f ここに、P 行 ① Ph 原点 Ph = KpEL × × 1.100 原点 Ph = KpEL × × 1.100 = 4.348 × 10 × 1.100 = 4.348 × 10 × 1.100 = 47.828 kN/m2 2 = 47.828 kN/m 貯水池側の壁面に作用する荷重は、鉛直方向と水平方向に以下の係数で荷重を分ける。 貯水池側の壁面に作用する荷重は、鉛直方向と水平方向に以下の係数で荷重を分ける。 鉛直方向 = sin(L+ 90 - L) 水平方向 = cos(L + 90 - L) 鉛直方向 = sin(L+ 90 - L) 水平方向 = cos(L + 90 - L) = sin(15 + 90 - 90) = cos(15 + 90 - 90) = sin(15 + 90 - 90) = cos(15 + 90 - 90) = 0.259 = 0.966 = 0.259 = 0.966 注) 番号 ① 計算式 1/2×47.828×1.100 荷重 (kN) 26.305 荷重 鉛直 (kN) 水平 (kN) 6.813 -25.411 注) 番号 ① 注) 番号①は、上図中の番号と一致。 計算式 1/2×47.828×1.100 注) 番号①は、上図中の番号と一致。 213 荷重 (kN) 26.305 荷重 鉛直 (kN) 水平 (kN) 6.813 -25.411 考 改 定 現 反力 P = 24.382 kN < 受働土圧 = 25.411 kN ······················ OK 反力 P = 24.382 kN < 受働土圧 = 25.411 kN ·······················OK M y = P・y = 24.382×0.367 = 8.948 kN・m M y = P・y = 24.382×0.367 = 8.948 kN・m 7.3. 安定計算 7.3. 安定計算 7.3.1 ケースⅠ(常時満水時) 7.3.1 ケースⅠ(常時満水時) (1) 外力の集計 (1) 外力の集計 外 力 区 分 V (kN) 自 重 118.139 地山側主働土圧及び載荷重 水重及び静水圧 小 計 貯水池側反力 揚圧力 モーメント H (kN) - Mx (kN・m) 外 力 My (kN・m) 278.813 - 自 重 77.975 25.288 0.000 0.000 0.000 0.000 135.127 22.652 356.788 25.288 - 0.000 - 0.000 貯水池側反力 - 揚圧力 63.155 - 22.652 -165.176 191.612 地山側主働土圧及び載荷重 水重及び静水圧 小 計 V H (kN) 合 計 - Mx My (kN・m) (kN・m) 278.813 - 16.988 22.652 77.975 25.288 0.000 0.000 0.000 0.000 135.127 22.652 356.788 25.288 - 0.000 - 0.000 -71.972 25.288 モーメント (kN) 118.139 22.652 (2) 安定計算検討 63.155 - 22.652 -165.176 191.612 - 25.288 (2) 安定計算検討 a. 滑動に対する検討 tan ・ Σ V + c ・ B Fs = ΣH = 区 分 16.988 -71.972 合 計 ≧ 1.5 a. 滑動に対する検討 tan ・ Σ V + c ・ B Fs = ΣH 0.577 63.155+ 0 4.590 22.652 · = 1.609 ≧ 1.5 = ······························································· OK b. 地盤支持力に対する検討 Mx - My ΣV = 356.788 -25.288 135.127 B -d 2 = 4.590 - 2.453 2 d OK = Mx - My ΣV = 356.788 -25.288 135.127 = 2.453 m e = B -d 2 = 4.590 - 2.453 2 = -0.158 m = -0.158 m ∴|e| ≦ B/6 = 0.765m ······························································· b. 地盤支持力に対する検討 = = ≧ 1.5 0.577 63.155+ 0 4.590 22.652 · = 1.609 ≧ 1.5 = 2.453 m e 備 したがって、貯水池側に生じる反力は、P = 24.382 kN である。 1 ×1.100 = 0.367 m y = 3 したがって、貯水池側に生じる反力は、P = 24.382 kN である。 1 ×1.100 = 0.367 m y = 3 d 行 ····························································· OK ∴|e| ≦ B/6 = 0.765m 214 ···························································· OK 考 改 = = ΣV 定 現 6e ・ 1 B = 6 ( -0.158 ) 135.127 × 1 4.590 4.590 2 = 23.359kN/m≦ 200 kN/m2 35.520kN/m2 = 外 力 6 ( -0.158 ) 135.127 × 1 4.590 4.590 モーメント Mx My (kN・m) (kN・m) V (kN) H (kN) 118.139 - 278.813 - 地山側主働土圧及び載荷重 14.178 18.903 65.078 20.407 水重及び静水圧 22.050 0.441 60.638 0.748 154.367 19.344 404.529 21.155 - 0.000 - 0.000 自 重 小 計 貯水池側反力 揚圧力 -85.466 合 計 68.901 - 19.344 -196.144 ·············································· 208.385 外 力 区 分 OK モーメント V H Mx My (kN) (kN) (kN・m) (kN・m) 118.139 - 278.813 - 地山側主働土圧及び載荷重 14.178 18.903 65.078 20.407 水重及び静水圧 22.050 0.441 60.638 0.748 154.367 19.344 404.529 21.155 - 0.000 - 0.000 自 重 小 計 貯水池側反力 - 揚圧力 21.155 (2) 安定計算検討 -85.466 合 計 68.901 - 19.344 -196.144 208.385 - 21.155 (2) 安定計算検討 a. 滑動に対する検討 a. 滑動に対する検討 = tan ・ Σ V + c ・ B ≧ 1.5 ΣH Fs = tan ・ Σ V + c ・ B ≧ 1.5 ΣH = 0.577 68.901 + 0 4.590 19.344 = 0.577 68.901 + 0 4.590 19.344 = 2.055 ≧ 1.5 ································································· OK b. 地盤支持力に対する検討 = 2.055 ≧ 1.5 = Mx - M y ΣV = 404.529 - 21.155 154.367 = B -d 2 = 4.590 - 2.484 2 d OK = Mx - M y ΣV = 404.529 - 21.155 154.367 = 2.484m e = B -d 2 = 4.590 - 2.484 2 = -0.189m = -0.189m ∴|e| ≦ B/6 = 0.765m ································································ b. 地盤支持力に対する検討 = 2.484m e 6e ・ 1 B (1) 外力の集計 区 分 d 備 7.3.2 ケースⅡ(設計洪水時) (1) 外力の集計 Fs 2 = 23.359kN/m≦ 200 kN/m2 35.520kN/m2 ·············································· OK 7.3.2 ケースⅡ(設計洪水時) ΣV 行 ····························································· OK ∴|e| ≦ B/6 = 0.765m 215 ···························································· OK 考 改 = 定 現 6e ・ 1 B ΣV = 行 6e ・ 1 B ΣV = 154.367 6 ( -0.189 ) × 1 4.590 4.590 = 154.367 6 ( -0.189 ) × 1 4.590 4.590 = 25.322kN/m2 ≦ 200 kN/m2 41.940kN/m2 = 25.322kN/m2 ≦ 200 kN/m2 41.940kN/m2 ·············································· OK 7.3.3 ケースⅢ(緊急放流時) 備 ·············································· OK 7.3.3 ケースⅢ(緊急放流時) (1) 外力の集計 (1) 外力の集計 外 力 区 分 V (kN) 自 重 118.139 地山側主働土圧及び載荷重 278.813 - 22.652 77.975 25.288 0.000 6.615 0.000 4.510 135.127 29.267 356.788 29.798 - -0.971 - -0.356 - -147.969 - 貯水池側反力 揚圧力 - モーメント Mx My (kN・m) (kN・m) 16.988 水重及び静水圧 小 計 H (kN) -60.726 合 計 74.401 28.296 208.819 外 力 自 重 H Mx My (kN) (kN) (kN・m) (kN・m) 118.139 地山側主働土圧及び載荷重 29.442 278.813 - 22.652 77.975 25.288 0.000 6.615 0.000 4.510 135.127 29.267 356.788 29.798 - -0.971 - -0.356 - -147.969 - 貯水池側反力 揚圧力 - 16.988 水重及び静水圧 小 計 モーメント V 区 分 -60.726 合 計 74.401 28.296 208.819 29.442 (2) 安定計算検討 (2) 安定計算検討 貯水池側に安全率 Fs=1.5 を満足する反力(P=0.971kN)が生じるため、抵抗力の最大である受働土圧(Ph 貯水池側に安全率 Fs=1.5 を満足する反力(P=0.971kN)が生じるため、抵抗力の最大である受働土圧(Ph =34.719 kN)により、滑動安全率を算定する。 a. 滑動に対する検討 tan ・ Σ V + Ph + c ・ B Fs = ≧ 1.5 ΣH = a. 滑動に対する検討 tan ・ Σ V + Ph + c ・ B Fs = ≧ 1.5 ΣH 0.577 74.401+34. 719+ 0 4.590 29.267 = 2.653 ≧ 1.5 = ······························································· OK b. 地盤支持力に対する検討 d =34.719 kN)により、滑動安全率を算定する。 = Mx - M y V = 356.788 -29.442 135.127 = 2.653 ≧ 1.5 = B -d 2 = 4.590 - 2.423 2 = -0.128 m ······························································· b. 地盤支持力に対する検討 d = Mx - M y V = 356.788 -29.442 135.127 = 2.423m = 2.423m e 0.577 74.401+34. 719+ 0 4.590 29.267 e = B -d 2 = 4.590 - 2.423 2 = -0.128 m 216 OK 考 改 ∴|e| ≦ B/6 = 0.765m 定 現 ····························································· OK = 6e ΣV ・ 1 B Β = 6 (-0.128) 135.127 × 1 4.590 4.590 = 6 (-0.128) 135.127 × 1 4.590 4.590 24.514 kN/m2 ≦ 200 kN/m2 34.365 kN/m2 24.514 kN/m2 =34.365 kN/m2 ············································ OK ≦ 200 kN/m2 外 力 モーメント H (kN) 118.139 17.722 278.813 13.327 自 重 12.246 30.469 56.209 32.528 地山側主働土圧及び載荷重 水重及び静水圧 0.000 0.000 0.000 0.000 動水圧 - 0.214 0.278 130.385 48.405 自 重 地山側主働土圧及び載荷重 小 計 貯水池側反力 揚圧力 - -71.972 合 計 58.413 -24.382 - 24.023 Mx (kN・m) 外 力 区 分 V (kN) - 335.022 - -165.176 169.846 My (kN・m) a. 滑動に対する検討 tan ・ Σ V + Ph + c ・ B Fs = ≧ 1.2 ΣH 0.577 58.413 + 25.411 + 0 4.590 = 48.405 = 1.221 ≧ 1.2 ····································································· OK b. 地盤支持力に対する検討 = My (kN・m) 12.246 30.469 56.209 32.528 水重及び静水圧 0.000 0.000 0.000 0.000 動水圧 - 0.214 130.385 48.405 揚圧力 - -71.972 合 計 58.413 -24.382 - 24.023 - 335.022 - -165.176 169.846 0.278 46.133 -8.948 - 37.185 (2) 安定計算検討 (Ph=25.411 kN)により、滑動安全率を算定する。 = Mx (kN・m) 13.327 37.185 貯水池側に安全率 Fs=1.2 を満足する反力(P=24.382kN)が生じるため、抵抗力の最大である受働土圧 = H (kN) 278.813 貯水池側反力 - V (kN) 17.722 小 計 -8.948 モーメント 118.139 46.133 (2) 安定計算検討 = OK (1) 外力の集計 区 分 = ··········································· OK 7.3.4 ケースⅣ(地震時常時満水時) (1) 外力の集計 = 備 ···························································· 6e ΣV ・ 1 B Β 7.3.4 ケースⅣ(地震時常時満水時) e ≦ B/6 = 0.765m = = d ∴|e| 行 Mx - M y ΣV 335.022 -37.185 130.385 2.284 m B -d 2 4.590 - 2.284 2 0.011 m 貯水池側に安全率 Fs=1.2 を満足する反力(P=24.382kN)が生じるため、抵抗力の最大である受働土 圧(Ph=25.411 kN)により、滑動安全率を算定する。 a. 滑動に対する検討 tan ・ Σ V + Ph + c ・ B Fs = ≧ 1.2 ΣH 0.577 58.413 + 25.411 + 0 4.590 = 48.405 = 1.221 ≧ 1.2 ···································································· OK b. 地盤支持力に対する検討 d = = = e = = = 217 Mx - My ΣV 335.022 -37.185 130.385 2.284 m B -d 2 4.590 - 2.284 2 0.011 m 考 改 ∴|e| ≦ B/6 = 0.765m 定 現 ····························································· OK q1 6e ΣV 1 q2 = ・ B 6 (-0.011) 130.385 = × 1 4.590 4.590 = 28.815 kN/m2 ≦ 300 kN/m2 27.998 kN/m2 ∴|e| ≦ B/6 = 0.765m 行 備 ···························································· OK q1 6e ΣV 1 q2 = ・ B 6 (-0.011) 130.385 = × 1 4.590 4.590 ··············································· OK 7.4. 部材設計における土圧の考え方 = 28.815 kN/m2 ≦ 300 kN/m2 27.998 kN/m2 ············································· OK 7.4. 部材設計における土圧の考え方 部材設計における地山側の側壁に作用する土圧は、主働土圧(地震時は地震時主働土圧)とする。 部材設計における地山側の側壁に作用する土圧は、主働土圧(地震時は地震時主働土圧)とする。 また、貯水池側の側壁に作用する土圧は、貯水池側の反力が貯水池側の主働土圧より小さければ主働土圧 また、貯水池側の側壁に作用する土圧は、貯水池側の反力が貯水池側の主働土圧より小さければ主働土圧 とし、反力の方が大きければ、受働土圧の範囲以内の反力とするが、設計時点では左右の部材厚及び配筋量 とし、反力の方が大きければ、受働土圧の範囲以内の反力とするが、設計時点では左右の部材厚及び配筋量 が大きく変わらないよう注意する。 が大きく変わらないよう注意する。 偏土圧の生じる安定計算及び部材設計の土圧の考え方 区分 計算ケース 貯水池側 主 働 土 圧 反 力 (受働土圧の範囲以内) 地震時主働土圧 反 力 (受働土圧の範囲以内) 常 時 主 働 土 圧 主働土圧と反力 (受働土圧の範囲以内) の大なる方 考 P=Fs・ΣH-ΣV・f ただし、0<P≦Ph ここに、 P :貯水池側反力 Fs :安全率 常 時:1.5 地震時:1.2 ΣH :地山側全水平力 ΣV :全鉛直力 F :底面と基礎地盤の 摩擦係数(=tan ) Ph :貯水池側受働土圧 区分 計算ケース 部材設計 部材設計 地震時 備 安定計算 安定計算 常 時 地山側 偏土圧の生じる安定計算及び部材設計の土圧の考え方 218 常 時 地山側 貯水池側 主 働 土 圧 反 力 (受働土圧の範囲以内) 地震時 地震時主働土圧 反 力 (受働土圧の範囲以内) 常 時 主 働 土 圧 主働土圧と反力 (受働土圧の範囲以内) の大なる方 備 考 P=Fs・ΣH-ΣV・f ただし、0<P≦Ph ここに、 P :貯水池側反力 Fs :安全率 常 時:1.5 地震時:1.2 ΣH :地山側全水平力 ΣV :全鉛直力 F :底面と基礎地盤の 摩擦係数(=tan ) Ph :貯水池側受働土圧 考 改 定 現 参考資料 行 参考資料 8. 緊急放流施設の設計例 8.1. 設計条件 8. 緊急放流施設の設計例 8.1. 設計条件 緊急放流孔と斜樋の最上部取水孔とを兼ねる構造を検討する。 緊急放流孔と斜樋の最上部取水孔とを兼ねる構造を検討する。 設計諸元は、下記のとおりとする。 設計諸元は、下記のとおりとする。 (1) ため池諸元 (1) ため池諸元 満水面積 3,500 m 満水面積 3,500 m2 貯水深 6.5 m 貯水深 6.5 m 常時満水位(FWL) 10.0 m 常時満水位(FWL) 10.0 m 1:2.0 上流法勾配 上流法勾配 備 2 1:n1 (2) 取水施設としての諸元 取水孔の FWL からの水深 取水孔径 a. 斜樋最上部取水孔 Q1:0.060 m /s H1:2.5 m D1:150 mm 3 FWL H1=2.5m b. 底 樋 :600 mm 底樋管の勾配 I1:1/250 .0 1:2 8.2. 緊急放流量(Q2)の算出 取水孔の FWL からの水深 取水孔径 Q1:0.060 m3/s H1:2.5 m D1:150 mm FWL H1=2.5m 底樋管の管径 :600 mm 底樋管の勾配 I1:1/250 1:2 .0 8.2. 緊急放流量(Q2)の算出 緊急降下水位は、(常時満水位-2.0m)と{常時満水位-(貯水深×1/3)}を比較し、高い水位とする。 =10.0-2.0 =8.0 m 常時満水位-(貯水深×1/3) 必要取水量 b. 底 樋 底樋管の管径 常時満水位-2.0m 1:2.0 (2) 取水施設としての諸元 a. 斜樋最上部取水孔 必要取水量 1:n1 常時満水位-2.0m =10.0-2.0 =8.0 m ·································································· ① =10.0-(6.5/3) =7.8 m 緊急降下水位は、(常時満水位-2.0m)と{常時満水位-(貯水深×1/3)}を比較し、高い水位とする。 常時満水位-(貯水深×1/3) ① =10.0-(6.5/3) =7.8 m ·································································· ② ································································· ································································· ② ①>②であり、緊急降下水位は 8.0 m となる。 ①>②であり、緊急降下水位は 8.0 m となる。 よって、1 日で水位を常時満水位から 2.0 m 下げるのに必要となる放流量は、以下のようになる。 よって、1 日で水位を常時満水位から 2.0 m 下げるのに必要となる放流量は、以下のようになる。 (この計算例では池内斜面勾配を考慮せず、満水面積に降下水深を乗じて放流量を算出する。よって、正確 (この計算例では池内斜面勾配を考慮せず、満水面積に降下水深を乗じて放流量を算出する。よって、正確 な量とはならないが、安全側の扱いとする。) な量とはならないが、安全側の扱いとする。) Q2 = 3,500×2.0/(24×60×60) = 0.081 m3/s Q2 = 3,500×2.0/(24×60×60) = 0.081 m3/s 8.3. 緊急放流孔径の算出 緊急放流孔径は、参式(8.3.1)から算出する。 Q A= ··································································· 参式(8.3.1) C 2 g・H/ 2 8.3. 緊急放流孔径の算出 緊急放流孔径は、参式(8.3.1)から算出する。 Q A= ·································································· 参式(8.3.1) C 2 g・H/ 2 219 考 改 定 現 ここで、 A:孔断面積 (m2 ) :孔断面積 (m2 ) ここで、 A 行 Q :放流量 (m3/s) =Q 2= 0.081 m3/s Q :放流量 (m3/s) =Q 2= 0.081 m3/s C :流量係数 (普通 0.62) C :流量係数 (普通 0.62) g :重力加速度 (= 9.8 m/s ) g :重力加速度 (= 9.8 m/s2) H :孔中心までの水深 (m) =Hd+H+h H :孔中心までの水深 (m) =Hd+H+h 2 Hd :緊急降下水深 (m) Hd :緊急降下水深 (m) H :水没深 max (2D or 0.3 m) H :水没深 max (2D or 0.3 m) D :放流孔径 (m) D :放流孔径 (m) h :孔上端から中心までの水深 (m) h :孔上端から中心までの水深 (m) (1) 取水孔の放流能力検討 (1) 取水孔の放流能力検討 取水孔( D1 =150 mm)で緊急放流が可能か確認する。 取水孔( D1 =150 mm)で緊急放流が可能か確認する。 Hd = 2.0 m Hd = 2.0 m Hα = 2×0.15 Hα = 2×0.15 = 0.3 m ≦ 0.3 m = 0.3 m ≦ 0.3 m 孔上端から中心までの水深を算出するための比率 1 / 1+ n 1 2 = 1 / 1 + 2.0 2 = 0.447 h =(0.15/2)×0.447 孔上端から中心までの水深を算出するための比率 1 / 1+ n 1 2 = 1 / 1 + 2.0 2 = 0.447 h =(0.15/2)×0.447 = 0.03 m = 0.03 m ∴H = 2.0 + 0.3 + 0.03 ∴H = 2.0 + 0.3 + 0.03 = 2.33 m ≦ H1= 2.5 m = 2.33 m ≦ H1= 2.5 m よって、放流孔位置の条件を満たしているものとし、H = H1 = 2.5 m で計算を行う。 よって、放流孔位置の条件を満たしているものとし、H = H1 = 2.5 m で計算を行う。 (算定した放流孔位置が、取水孔位置より下となる場合は、取水孔位置を移動するか、取水孔とは別途 (算定した放流孔位置が、取水孔位置より下となる場合は、取水孔位置を移動するか、取水孔とは別途 に放流孔を設ける計画とする。また、算定した放流孔位置が取水孔位置より上の場合でも、その高低差が に放流孔を設ける計画とする。また、算定した放流孔位置が取水孔位置より上の場合でも、その高低差が 大きい場合は上記同様の対処とする。) 0.081 A= 0.62 2 9.8 (2.5/2) 大きい場合は上記同様の対処とする。) 0.081 A= 0.62 2 9.8 (2.5/2) = 0.026 m2 = 0.026 m2 取水孔の断面積 取水孔の断面積 0.15 × /4 = 0.018 m 2 2 結果、計算された孔断面積より取水孔断面積が小さいので兼用はできない。 (2) 放流孔径の算定 D = 200 mm と仮定する。 0.152× /4 = 0.018 m2 結果、計算された孔断面積より取水孔断面積が小さいので兼用はできない。 (2) 放流孔径の算定 D = 200 mm と仮定する。 Hd = 2.0 m Hd = 2.0 m H = 2×0.20 H = 2×0.20 = 0.4 m > 0.3 m h =(0.20/2)×0.447 = 0.4 m > 0.3 m h = 0.04 m ∴H = 2.0+0.4+0.04 = 2.44 m ≦ H1 = 2.5 m =(0.20/2)×0.447 = 0.04 m ∴H = 2.0+0.4+0.04 = 2.44 m ≦ H1 = 2.5 m 220 備 考 改 定 現 0.081 A= 0.62 2 9.8 (2.5/2) = 0.026 m2 0.081 0.62 2 9.8 (2.5/2) = 0.026 m2 D = 200 mm の断面積 D = 200 mm の断面積 0.20 ×/4= 0.031 m 2 0.202×/4= 0.031 m2 2 結果、計算された孔断面積より大きいので、放流孔径は D = 200 mm とする。 結果、計算された孔断面積より大きいので、放流孔径は D = 200 mm とする。 8.4. 斜樋管径の算定 8.4. 斜樋管径の算定 斜樋管径は取水施設として必要な斜樋管径と、参式(8.4.1)で求められる緊急放流時の最大放流量 Q max 3 Q max = A・C 2 g・H 斜樋管径は取水施設として必要な斜樋管径と、参式(8.4.1)で求められる緊急放流時の最大放流量 Q max (m3/s)を流し得る管径とを比較し、大なる方を採用する。 (m /s)を流し得る管径とを比較し、大なる方を採用する。 ································································· 参式(8.4.1) Q max = A・C 2 g・H ································································· (1) 取水施設として必要な斜樋管径 (1) 取水施設として必要な斜樋管径 取水孔(D1 = 150 mm)に対し、取水施設として必要な斜樋管径は、参表-8.4.1 から求められる。 取水孔(D1 = 150 mm)に対し、取水施設として必要な斜樋管径は、参表-8.4.1 から求められる。 参表-8.4.1 取水孔径と斜樋管径(標準) 参表-8.4.1 取水孔径と斜樋管径(標準) 取水孔径(mm) 100 125 150 200 250 300 取水孔径(mm) 100 125 150 200 250 300 斜樋管径(mm) 200 200 250 300 400 500 斜樋管径(mm) 200 200 250 300 400 500 よって、このときの斜樋管径は、 250 mm ································································ ③ よって、このときの斜樋管径は、 250 mm Qmax =0.031×0.62× 2 9.8 2.5 3 ③ 2 9.8 2.5 3 =0.135 m /s =0.135 m /s 斜樋管の流下能力は、参式(8.4.2)により算出する。 2/3 ······························································· (2) 緊急放流時の最大放流量を流し得る斜樋管径 (2) 緊急放流時の最大放流量を流し得る斜樋管径 Qmax =0.031×0.62× 参式(8.4.1) ここで、各記号は参式(8.3.1)に示すとおりである。 ここで、各記号は参式(8.3.1)に示すとおりである。 Q 備 よって、放流孔位置の条件を満たしているものとし、H = H1 = 2.5 m で計算を行う。 よって、放流孔位置の条件を満たしているものとし、H = H1 = 2.5 m で計算を行う。 A= 行 1/2 = (1/n)・R ・I ・A 斜樋管の流下能力は、参式(8.4.2)により算出する。 ···························································· 参式(8.4.2) ここで、 Q :流量 (m /s) :粗度係数 (0.013) R :径深 (m) I :勾配 (1/2.0= 0.5) A :流積 (m2 ) = (1/n)・R 2/3・I 1/2・A ···························································· 参式(8.4.2) ここで、 Q :流量 (m /s) 3 n Q 3 h 管径ごとに最大通水量(h = 0.938 D)を計算すると、参表-8.4.2 のとおりとなる。 D n :粗度係数 (0.013) R :径深 (m) I :勾配 (1/2.0= 0.5) A :流積 (m2 ) h 管径ごとに最大通水量(h = 0.938 D)を計算すると、参表-8.4.2 のとおりとなる。 221 D 考 改 定 現 参表-8.4.2 水理諸元一覧 行 備 参表-8.4.2 水理諸元一覧 管径 水深 h 流積 A 径深 R 流量 Q 管径 水深 h 流積 A 径深 R 流量 Q (mm) (m) (m2) (m) (m3/s) (mm) (m) (m2) (m) (m3/s) 150 0.141 0.017 0.043 0.113 150 0.141 0.017 0.043 0.113 200 0.188 0.031 0.058 0.253 200 0.188 0.031 0.058 0.253 250 0.235 0.048 0.072 0.452 250 0.235 0.048 0.072 0.452 300 0.281 0.069 0.087 0.737 300 0.281 0.069 0.087 0.737 400 0.375 0.122 0.116 1.578 400 0.375 0.122 0.116 1.578 500 0.469 0.191 0.145 2.867 500 0.469 0.191 0.145 2.867 よって上表から、Qmax を流し得る斜樋管径は、 200 mm ················································ ④ (3) 斜樋管径の決定 よって上表から、Qmax を流し得る斜樋管径は、 200 mm ··············································· (3) 斜樋管径の決定 ③>④から、斜樋管径は 250 mm となる。 ③>④から、斜樋管径は 250 mm となる。 8.5. 底樋管の流下能力確認 8.5. 底樋管の流下能力確認 参式(8.4.2)を使用し、底樋管( 600 mm)が緊急放流時の最大放流量 Qmax を流し得るかを確認する。 参式(8.4.2)を使用し、底樋管( 600 mm)が緊急放流時の最大放流量 Qmax を流し得るかを確認する。 h=0.938・D のときの A、R は、本指針表-3.5.5 から下記のようになる。 h=0.938・D のときの A、R は、本指針表-3.5.5 から下記のようになる。 A = 0.275 m2 A = 0.275 m2 R = 0.174 m R = 0.174 m I ∴Q = I1 = 1/250 = 0.004 2/3 I 1/2 =(1/0.013)×0.174 ×0.004 ×0.275 = 0.417 m3/s >Qmax=0.135 m3/s ゆえに OK ∴Q = I1 = 1/250 = 0.004 =(1/0.013)×0.1742/3×0.0041/2×0.275 = 0.417 m3/s >Qmax=0.135 m3/s 222 ゆえに OK ④ 考 改 定 現 参考資料 9. コスト縮減に向けた取組み及び新技術 行 備 参考資料 9. コスト縮減に向けた取組み及び新技術 9.1. ため池改修工事の効率化 9.1. ため池改修工事の効率化 「固化処理したため池底泥土による破砕・転圧盛土工法」は、ため池に堆積した泥土に「セメント系固化材」 「固化処理したため池底泥土による破砕・転圧盛土工法」は、ため池に堆積した泥土に「セメント系固化材」 を添加・混合し固化処理を行った後いったん破砕し、これを堤体盛土材、補強の盛土材等として有効活用す を添加・混合し固化処理を行った後いったん破砕し、これを堤体盛土材、補強の盛土材等として有効活用す る工法である。底泥土の運搬費、盛土材の購入コストが削減できる効果がある。 る工法である。底泥土の運搬費、盛土材の購入コストが削減できる効果がある。 また、固化処理土は、ため池堤体盛土材料はもとより、ため池周辺の農道整備等の路盤・路床材にも適用 される。 また、固化処理土は、ため池堤体盛土材料はもとより、ため池周辺の農道整備等の路盤・路床材にも適用 される。 ◎変形性の改良 (初期固化土⇒砕・転圧土 一定期間( ts ) 養生 固化処理 (初期固化土) 底泥土浚渫 1.堤体盛土材 掘削 (砕土) 現況堤体 撤出し・転圧 (砕・転化土) 基盤 堤体盛土材 (変形性の確認が重要) 現況堤体 ため池 底泥土 ①堤体かさ上げ ②遮水性ゾーン 運土 (盛土位置まで) 固化処理 (初期固化土) ③腹付け盛土 新堤 底泥土浚渫 運土 (盛土位置まで) 掘削 (砕土) ④路床・路盤材 ①堤体かさ上げ ②遮水性ゾーン 現況堤体 撤出し・転圧 (砕・転化土) 基盤 堤体盛土材 (変形性の確認が重要) 現況堤体 新堤 ③腹付け盛土 新堤 基盤 現況堤体 底泥土 2.道路盛土材 基盤 舗装 ④路床・路盤材 基盤 基盤 参図-9.1.1 泥土固化処理土の有効活用 1.堤体盛土材 ため池 基盤 舗装 一定期間( ts ) 養生 新堤 現況堤体 2.道路盛土材 ◎変形性の改良 (初期固化土⇒砕・転圧土 参図-9.1.2 砕・転圧土の用途 基盤 参図-9.1.1 泥土固化処理土の有効活用 223 参図-9.1.2 砕・転圧土の用途 考 改 定 現 〔施工例〕 底泥土を固化処理し、改修するため池の堤体盛土材に利用(三重県 寺家池) ① 池内の落水 ② 底泥土の掘削・搬出 ③ ピット内混合(トレンチャー) 備 〔施工例〕 底泥土を固化処理し、改修するため池の堤体盛土材に利用(三重県 寺家池) ① 池内の落水 ⑥ 解砕土 [盛土材] の盛土個所への運 搬(クローラダンプ) ⑦ 解砕土のまき出し、敷均し (バックホウ) ④ ピット内初期固化養生 ② 底泥土の掘削・搬出 ③ ピット内混合(トレンチャー) ⑥ 解砕土 [盛土材] の盛土個所への運 搬(クローラダンプ) ⑦ 解砕土のまき出し、敷均し (バックホウ) ④ ピット内初期固化養生 ⑧ 解砕土の転圧 [砕・転圧盛土] ⑤ 初期固化土の解砕 [規定の径] (バケット式解砕機) 行 (ブルドーザ) ⑧ 解砕土の転圧 [砕・転圧盛土] ⑤ 初期固化土の解砕 [規定の径] (バケット式解砕機) 224 (ブルドーザ) 考 改 定 現 9.2. 環境配慮型護岸工法 9.2. 環境配慮型護岸工法 9.2.1 工法の概要 9.2.1 工法の概要 この研究は、植物や土壌動物、水生昆虫などが生育可能である環境配慮型護岸工法を開発することにより、 行 この研究は、植物や土壌動物、水生昆虫などが生育可能である環境配慮型護岸工法を開発することにより、 農村地域に広がるため池や用排水路などの農業水利施設に対して、本来の水利機能のみでなく、地域環境を 農村地域に広がるため池や用排水路などの農業水利施設に対して、本来の水利機能のみでなく、地域環境を 保全する水辺空間としての機能や水質浄化機能を付加する。 保全する水辺空間としての機能や水質浄化機能を付加する。 9.2.2 導入効果 9.2.2 導入効果 (1) 水辺生態空間のネットワーク化実現と農村域の生態系保全 (1) 水辺生態空間のネットワーク化実現と農村域の生態系保全 (2) 農地より流出する窒素・リン酸などの水系の汚染を植生により浄化 (2) 農地より流出する窒素・リン酸などの水系の汚染を植生により浄化 (3) 空隙性状調節により植生制御を行い、植生管理を低減 (3) 空隙性状調節により植生制御を行い、植生管理を低減 9.2.3 従来技術との比較 9.2.3 従来技術との比較 (1) 従来技術 (1) 従来技術 従来の農業水利施設は水利機能を重視していたため、動植物の生息空間としては貧弱なものであった。 従来の農業水利施設は水利機能を重視していたため、動植物の生息空間としては貧弱なものであった。 近年の環境配慮の取り組みの一環として、石積みなどの従来工法の見直しや多自然化工法の採用などがあ 近年の環境配慮の取り組みの一環として、石積みなどの従来工法の見直しや多自然化工法の採用などがあ るが、施工費や管理費の増加などの課題があった。 るが、施工費や管理費の増加などの課題があった。 (2) 新技術 (2) 新技術 本工法は粒径20~40mmという大きな粗骨材を用いながらも、配合検討および施工における品質管理 2 本工法は粒径20~40mmという大きな粗骨材を用いながらも、配合検討および施工における品質管理 法・運搬法・打設法・締固め法などを検討することで、管理空隙率30%、圧縮強度10N/mm 以上を満足さ 法・運搬法・打設法・締固め法などを検討することで、管理空隙率30%、圧縮強度10N/mm2以上を満足さ せていることが特徴である。この大きな粗骨材により形成される大連続空隙は、充填材として黒ボク土や せていることが特徴である。この大きな粗骨材により形成される大連続空隙は、充填材として黒ボク土や ロームなどの自然土壌を用いることを可能とする。主な特徴は以下のとおりである。 ロームなどの自然土壌を用いることを可能とする。主な特徴は以下のとおりである。 ①土壌生物の生息 : 微生物の他、有機物分解に重要な役割を果たすミミズなどの土壌動物が生 ①土壌生物の生息 息。 ②低コストの植生基盤 : 良質な自然土壌の充填により、植生基盤に必要な保肥力・保水力・通気性 息。 ②低コストの植生基盤 : 良質な自然土壌の充填により、植生基盤に必要な保肥力・保水力・通気性 などを低コストで確保。また、有機物の分解による嵩減りの影響も小さい。 ③pH の低減効果 : 粘土や腐植の持つ緩衝能により、コンクリートから溶出するアルカリを低 : 微生物の他、有機物分解に重要な役割を果たすミミズなどの土壌動物が生 などを低コストで確保。また、有機物の分解による嵩減りの影響も小さい。 ③pH の低減効果 減。 : 粘土や腐植の持つ緩衝能により、コンクリートから溶出するアルカリを低 減。 ④水質浄化機能 : 水際の植生による水質浄化効果。 ④水質浄化機能 : 水際の植生による水質浄化効果。 ⑤植生管理負担低減 : 空隙の調整により植物の過剰繁茂を抑制し、管理負担を低減。 ⑤植生管理負担低減 : 空隙の調整により植物の過剰繁茂を抑制し、管理負担を低減。 ⑥エコトーン創出 : 水際から乾燥帯まで連続した植生を維持し、多様性のある生物生息空間を ⑥エコトーン創出 : 水際から乾燥帯まで連続した植生を維持し、多様性のある生物生息空間を 創出。 創出。 225 備 考 改 定 現 行 備 低コストの自然土壌充填材 過剰繁茂の抑制 日光 日光 低コストの自然土壌充填材 過剰繁茂の抑制 日光 日光 陸生昆虫 陸生昆虫 生態系の不連続 水温の上昇 生態系の不連続 水温の上昇 水辺の日陰 水辺の日陰 土壌動物の生息 アルカリの溶出 水質浄化機能 《従来のコンクリート護岸》 土壌動物の生息 アルカリの溶出 アルカリの低減効果 《環境配慮型護岸工法》 水質浄化機能 《従来のコンクリート護岸》 226 アルカリの低減効果 《環境配慮型護岸工法》 考
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