技術レポート No.T0906 2014.2.7 【技術資料】 フェノール系酸化防止剤の同定(LC-TOF/MS) 概要 フェノール系酸化防止剤はポリマーの酸化劣化を防止する目的で加えられる添加剤です。GC では測定が 困難な分子量が大きい酸化防止剤を含めて、液体クロマトグラフ-飛行時間型質量分析計(LC-TOF/MS)を 用いて分析することが可能です。精密質量及び同位体パターンから同定を行います。 分析内容 フェノール系酸化防止剤の分析 フェノール系酸化防止剤はポリマー、ゴム、食品など様々な用途に用いられる添加剤です。 LC-TOF/MS の一斉分析により、各成分の精密質量・同位体パターンから添加剤種の同定が可能です。 また TOF/MS は感度が高く、百 pg 程度の微量でも検出が可能です。 15.000 ピークNo. 保持時間 2/17.137 1/8.342 [mV] 3/24.332 10.000 5.000 0.000 0.00 10.00 20.00 30.00 [分] 219.1785 Intens. x106 -MS, 8.4-8.7min #(380-390), Background Subtracted 219.1785 1.25 OH 1175.7752 Intens. x10 5 APCI(negative mode) -MS, 17.2-17.3min #(774-781), Background Subtracted 1175.7752 1.00 4 0.75 Inte ns. x1 0 5 3 -MS, 24.2-24.6min #(1090-1107), Background Subtracted 529.4642 529.4642 CH3 0.50 HO CH2CH2COOCH2 C OH 2.0 2 -H 0.25 1.5 4 1 0.00 180 190 200 210 220 230 240 250 260 m/z -H 1189.7500 BHT 1.0 CH2CH2COOC18H37 0 1120 1140 1160 1180 1200 1220 m/z 0.5 -H Irganox1010 0.0 500 510 520 530 540 550 560 570 m/z Irganox1076 材料キーワード BHT、ジブチルヒドロキシトルエン、Irganox、フェノール系酸化防止剤 適用分野 プラスチック・ゴム、食品包装材・食料品・飲料・飼料 株式会社 東ソー分析センター 南陽事業部 TEL 0834-63-9819 FAX 0834-63-9940 1/1
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