CASE REPORT Intra Aortic Balloon Pumping 6Fr 当院での6FrIABの使用経験 from Aug 2007 to Dec 2009 CASE REPORT 対象期間中の全IABP症例207例のうち6FrIAB使用は48例であった。 Total Number n=48 100% Male gender 22 45.5% Mean age(y.o) 76.3±9.8 Femoral approach 44 91.7% AMI/ACS 27 56.3% with CPA 3 6.3% with SAT 3 6.3% Transradial PCI 30 62.5% Intra Aortic Balloon Pumping 6Fr 当院における小径IABの使用経験 医療法人社団さくら会 高橋病院 院長 当院での6FrIABのトラブル 年齢 性別 病名 アプローチ サイト 現象 対処 83 女 ACS Lt FA バルーンの rupture Datascope社製 7.5Frに交換 83 女 AP Lt FA ガス漏れ アラーム頻回 本体を交換しても 改善せず。 カテーテルを少し 引き抜くと正常に 駆動した。 68 女 AMI SAT Lt FA 充填異常 バルーン入れ替え (6Fr) 70 女 SAT Rt FA 充填異常 緊急抜去 備考 テルモ6Fr25cm シース使用、 シースの出口でキンク 結語 ・スレンダー (6Fr)IABカテーテルの商品化により低侵襲な補助循環の施行が可能になった。 ・細径化により従来の大腿動脈のみならず、 上腕動脈からのアクセスも臨床的に可能となった。 ・シャフトのキンクなどの問題は今後改善の必要があると思われた。 ・本バルーンカテーテルを適切に使用することで、 より安全にPCIを施行することが可能になると考えられた。 注) 本レポートは使用事例情報であり、 上腕挿入を推奨するものではありません。 製造販売元 〔本 社〕 〒105‐0011 東京都港区芝公園2-4-1 TEL.03-3578-7724 FAX.03-3578-7749 URL : http://www.zeonmedical.co.jp 0813005( IM01) 0710015( IM01) 高橋 玲比古 先生 CASE REPORT Intra Aortic Balloon Pumping 6Fr 当院における小径IABの使用経験 医療法人社団さくら会 高橋病院 院長 高橋 玲比古 6FrIABの特徴 IAB挿入部からバルーン先端までの距離 ■利点 アプローチ部位により、 アプローチ部位から適正 ・動脈留置の合併症が少ない。 な留置までの距離が違う。 ・止血が容易である。 大腿動脈からの挿入が困難な場合、 上腕動脈から ・上腕動脈からのアプローチにも有利。 I ABを挿入するにはシャフト長の長いI ABを選択 ■欠点 しなくてはならない。 ・先端圧が出せない(スタイレットが必要なため)。 ・バルーン容量が30mlのみ。 先生 ○6FrIAB先端圧 患者背景 胸腹部CT画像 92歳男性。 身長165cm 体重50kg。2009年5月近医受診後 に突然の呼吸困難発生で当院受診。1988年にAMI発症の既往歴 あり。冠危険因子は喫煙。 クレアチニン3.6mg/dl。 心エコーにて前壁中隔の壁収縮低下を認め、左室駆出率は38% であった。 ○実際の動脈圧 CAGおよびCT検査 CAG検査にてLAD#6分岐部に99%狭窄を認めた。 胸腹部CTにて、下行大動脈の強度な蛇行、腹部大動脈瘤および 両側腸骨動脈の狭窄を認めた。 治療手順 IABカテーテルシャフト長の比較 胸腹部CT検査 IABでの心機能補助が必要と考えられたが、 結果より大腿動脈アプローチは困難と判断した。 そこで、 6Frの ゼメックスIABカテーテルを左上腕動脈から挿入しバルーン後端 マーカーが鎖骨下動脈直下に位置するように留置した。 駆動状況は良好で、十分なdiastolic augmentationも確保できた。 ガイドカテーテルは6FrEBUを使用。Runthrough HCで病変通過し PTCAバルーンの1.5mm/12mmで前拡張。 さらに2.5mm /15mmで追加拡張し、3.0mm/13mmのSESを 留置した。良好な血流を確保し治療終了した。 6FrIABの抜去時には0.014inchのガイドワイヤーを挿入し 抜去した。 各社IABカテーテルでシャフト長が違うため、 各社製品のシャフト長を比較した。 上腕挿入後 透視画像 バルーン長 シャフト長 挿入可能長 532 471 471 471 494 495 494 XEMEX 6F 30ml 考察 7F 35ml 腸骨動脈、下行大動脈の狭窄、蛇行のある症例では大腿動脈 からのIAB挿入に難渋するケースがある。 心機能補助が必要な場合の救命目的に上腕動脈を挿入部位として 選択するケースがあるが、 6FrゼメックスIABバルーンはシャフトが 細く、 従来品よりも約5cm長い為に同部位からの留置が十分 可能であった。 本カテーテルは径が細いという特徴により、 PCIのサポートの様に 長期留置を目的としない症例への選択の有用性も示唆された。 30ml 25ml Datascope 7.5F 40ml 35ml 30ml 398 375 Arrow 7.5F 40ml 30ml 445 475 505 Tokai 7F TAU 40ml システム紹介 35ml 駆動装置 Datascope CS100 シースイントロデューサー テルモ社 6Fr10cm ガイドワイヤー 純正品の0.014inch × 180cm 挿入部位 IAB LeftBrachial PCI RightRadial 30ml 0 100 200 300 400 500 600 (mm)
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