マニュアルPDF

ALC6
MAIN ページ
Mainページでは入力レベルとディレイの設定を行います。
Input Level
入力レベルを調整します。通常は0.0dBで
使用します。
Delay設定
リップシンクで必要になった時に使用します。
Input Meter
エンジンへの入力レベルメータ
Limiter Meter
Peakリミッタのリダクション
を表示
Output Meter
エンジンからの出力メータ
Delay Unit設定
Delayの単位を設定します。
Gain Correctionメータ
左に振れるとリダクション、右に振れると
ブースト状態を示します
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ALC6
SETUP ページ
Setupページではラウドネス測定時の各チャンネルの重み付けとLFEチャンネルの取り扱い、
ALCターゲットのモード設定を行います。
Channel Weighting
各測定チャンネルの重み付けを設
定します。TR-B32ではサラウンド・
プログラムにおけるLsとRsは1.5dB
の重み付けを行います。右下の
ModeをDMixに設定した際には、
ダウンミックス時のステレオ信号
をターゲットにした重み付けにな
ります。
LFE
LFEチャンネルに重み付けを行いま
す。
メインチャンネルにリンクさせる可動
Mode
かの設定も行います。
ラウドネス・コントロールを行う際の重み付
現時点でのTR-32BではLFEチャンネル
けを5.1サラウンドとして行うかダウンミック
は測定対象ではありませんのでOFFに
スを想定して行うかの設定をします。
設定します。
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ALC6
ALC ページ
ALCページではラウドネス・コントロールの詳細を設定します。
Target Level
ラウドネス・コントロールの基準値を入力します。TR-B32では-24.0LFS (LKFSの略)
を入力します。ただし、民放連基準T-032では現在の規定では5.1サラウンド番組に於
いては-22.0LKFSまで許容されています。
Stereo Offset
ALC6アルゴリズムでは5.1サラウンドとステレオ信号を自動で検出します。サラウンド
とステレオのターゲット値が同じ場合は0.0LUにします。T-032の様にサラウンド番組
は-22.0LKFS、ステレオ番組は-24.0LKFSと異なる場合はOffset値を-2.0LUに設定す
る事でモードに応じて自動的にターゲットレベルの変更が出来ます。ALC6が信号をス
テレオと判断した場合は上部のインジケーターが点灯します。
Max Reduction / Max Boost
ALC6が入力信号を測定し音量調整が必要と判断した際の音量の増減の最大・最小値を
設定します。この動作はコンプレッサーではなくボリュームの上げ下げに相当します。
ただし、値を大きく設定してもALC6は必要最小限の増減しか行いません。
Freeze Level / Freeze Hold
コントローラーが増または減の動作をしていて音声がFreeze Level (ターゲットレベル
+ 設定値) を下回った場合、Freeze Holdで設定された時間は直前のボリューム位置を
保持します。台詞の間合い等でのレベルのフラツキを抑えます。
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ALC6
ALC ページ
Max Rate
ボリュームをコントロールするスピードを設定します。ボリュームを1秒間に何dBスラ
イドさせるかを入力します。多くのプリセットにおいて約3.0∼4.5dBに設定されてい
ますが、これは「しゃっくり感」無く自然なレベル変化を得る事が出来ます。
Slow Window
設定された値の中でプログラムの音量が推移している時はMax Rateで設定した値より
も緩やかにレベルをコントロールします。ターゲットレベルを中心に上下何dBという設
定になります。(DTX2の項を参照のこと)
Correction
入力信号がターゲット付近で、あるいはSlow Windowの範囲にいる時にはMax
Reduction / Boost の値にこの係数をかけた範囲でコントロールします。
ターゲットから4dB離れていて係数が40%の場合1.6dBの範囲となります。
Stridency Reduction
Stridency とは英国やヨーロッパにおける研究において「ひどい」プログラム、特にコ
マーシャルや番宣の総称として使っている言葉です。このパラメータを作動させると、
入力ゲインが大きくなった場合にはCorrection Amountパラメータを無効にしますので、
コマーシャルや番宣に対しての音量をより抑える動作をします。
Pre Process
Pre ProcessはALC6に入力されているプログラムが、それ以前のプロセスにおいてラ
ウドネス補正をしてあるのか否かの設定をします。ALC6におけるラウドネス補正の適
応タイミングはALC5.1, DTX2とは若干異なります。Normalizedにセットした場合に
はレベルの上げ下げはほぼ同スピードで変化しますが、Not Normalizedにセットした
場合ゲインを引き下げる動作は引き上げる動作よりも早くなります。これは、知覚の研
究において人は大きい音へのレベルジャンプを嫌うからです。
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ALC6
LIMIT ページ
Limitページではトゥルーピーク・リミッタの設定を行います。
Pre Limit Gain
モバイル放送等への送出において、平均ラウドネス値を上げて送出する場合に、この
Pre Limit Gainで持ち上げる事によりフォアグラウンドとバックグラウンドのレベルの
バランスを崩す事無くオフセットを取りながらもTrue-Peakリミッタにより出力は保護
されます。
True-Peak Limit
TR-B32に於いてはTrue-Peakリミッタを使う場合の閾値は-1dBFS (TP)ですが、ALC6
より下流においてサンプルピークリミッタ等のアップサンプル機能の無いデバイスが使
用される場合は-3dBFS (TP)に設定する事をお勧めします。
Output
いわゆる「マスターフェーダー」です。
通常の場合 0.0dBで使用します。
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