MF-エンドウ培地法

TORAY TECHNO 技術資料 No.1201
人・街・環境 未来のために 東レテクノ
MF-エンドウ培地法
◇ 概
要
MF-エンドウ培地法は大腸菌群測定方法の 1 手法です。大腸菌群数の測定方法のう
ち、菌数を実測値で評価できる手法としては最も感度が高い*方法です。
本法は上水試験方法および下水試験方法にも収載されています。
メンブレンフィルター(MF)を用いて試料をろ過
することで細菌をフィルター上に集め、そのフィ
ルターをエンドウ培地の上に置いて培養するのが、
MF-エンドウ培地法です。
出現したコロニーのうち、暗赤色で金属光沢の
あるものを大腸菌群としてカウントします。
培養条件は、36±1℃、23±1 時間が用いられます。
大腸菌群以外の
コロニー
大腸菌群の
コロニー
* 本法で得られる値はコロニー数 (cfu) / ろ過量 (mL) となり、平板培地法の下限値
(1 個 / mL)よりも少ない菌数に対応可能です。
◇ 大腸菌群とは?
「大腸菌群」は、ヒトおよび動物の消化管内に常在する菌であり、糞便汚染の疑い
を示す公衆衛生的な指標として用いられてきました。近年の研究により自然界中にも
広く存在することがわかってきましたが、現在でも環境基準や海水浴場などの適合基
準として広く用いられています。
東レテクノでは、環境水・上水等、様々な細菌試験に関する検査を実施しております。
参考文献:上水試験方法(2011)、下水試験方法(1997)
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