製薬会社MRの過労死、最高裁が上告棄却 たたかいはあらたな局面に! 外資系の大手製薬会社の MR(医薬情報担当者)として勤務していた Sさん(当時 46 歳)は、06 年、過重労働による急性くも膜下出血で亡く なりました。 死亡時は、帯広での単身赴任でしたが、自室マンションが「事務所」と なる一人勤務でした。 Sさんは一九八七年に北海道に転勤になってから、道内各地を回り、ホ テル住まいと単身生活を続けてきました。 また、車による長距 離移動、なれない冬道での運転、月 3 回ほどの札幌等への出張、新薬販売 のための自己学習など、緊張と過重な業務が続いていました。 妻のTさんは 07 年 5 月労災申請を行いましたが不支給となりました。 取り消しを求める行政訴訟を行いましたが棄却され、昨年4月最高裁に上 告していました。 最高裁には、新たに会社が提出したパソコン記録(業務開始時間、業務 終了時間など)を基に、時間外労働が死亡 3 か月前には平均約 92 時間あ ったことを示しました。 しかし、上告して 1 年4か月後に棄却となりました。 Tさんは労災段階で会社が先のパソコン記録を出していれば労災認定 されたはずとして、会社に対する損害賠償請求を検討中です。 たたかいは新たな段階に進んでいます。
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