MR撮像者に必要な知識

不
・
転
可
載
載
・
不
転
可
載
・
不
不
転
可
可
載
・
不
転
可
載
・
・
不
転
転
可
載
・
不
転
可
載
載
・
不
不
転
可
載
・
不
転
可
転
MR撮像者に必要な知識
-MR
-
1
群馬県立健康科学大学 小倉明夫
第158回磁気共鳴懇話会
・
転
可
載
載
・
不
転
可
載
・
不
不
転
可
可
載
・
不
転
可
載
・
・
不
転
転
可
載
・
不
転
可
載
載
・
不
不
転
可
載
・
不
転
可
不
転
 保守管理
 安全性
 基礎物理
 解剖
 撮像技術
 読影
 応用技術
 アーチファクト
 性能評価
2
・
転
可
載
載
・
不
転
可
載
・
不
不
転
可
可
載
・
不
転
可
載
・
・
不
転
転
可
載
・
不
転
可
載
載
・
不
不
転
可
載
・
不
転
可
不
転
第7条 MR専門技術者の役割は次のとおり
である。
 (1)MR装置の精度管理ならびに被検者および
立入り者の安全管理ができること。
 (2)解剖学的,臨床医学的基礎知識を有する
こと。
 (3)装置性能を最高度に発揮させ、目的を達
成するための技術を有すること。
 (4)地域活性化のために教育・指導ができる
こと。
3
・
転
可
載
載
・
不
転
可
載
・
不
不
転
可
可
載
・
不
転
可
載
・
・
不
転
転
可
載
・
不
転
可
載
載
・
不
不
転
可
載
・
不
転
可
不
転
 核磁気共鳴現象を示す核種を選択して下さ
い.(正解3つ)
 1.2H
 2.12C
 3.23Na
 4.31P
 5.40Ca
4
・
転
可
載
載
・
不
転
可
載
・
不
不
転
可
可
載
・
不
転
可
載
・
・
不
転
転
可
載
・
不
転
可
載
載
・
不
不
転
可
載
・
不
転
可
不
転
なぜ、プロトンか?
陽子と中性子の数が両方とも偶数の
原子核は電荷を持たず、磁気モーメ
ントを生じない。
生体内の磁気モーメントを生じる荷
電粒子-
H+ , 31P, 13C, 23Na, 19F
・
転
可
載
載
・
不
転
可
載
・
不
不
転
可
可
載
・
不
転
可
載
・
・
不
転
転
可
載
・
不
転
可
載
載
・
不
不
転
可
載
・
不
転
可
不
転
相対感度はγの3乗に比例
対象各種 自然存在比
共鳴周波数(1T)
(%)
(MHz)
1H
99.98
42.58
2H
0.015
6.53
13C
1.11
10.71
19F
100
40.05
23Na
100
11.26
31P
100
17.23
39K
93.1
1.99
・
転
可
載
載
・
不
転
可
載
・
不
不
転
可
可
載
・
不
転
可
載
・
・
不
転
転
可
載
・
不
転
可
載
載
・
不
不
転
可
載
・
不
転
可
不
転
次のうち正しい文章を選択しなさい
1,反磁性体物質は軌道に不対電子をもっており,外部磁場Boに
置かれた場合,外部磁場Boに対して弱い磁場が誘導される.
2,反磁性体物質は軌道に不対電子をもっておらず,外部磁場Bo
に置かれた場合,外部磁場Boに対して弱い磁場が誘導される.
3,常磁性体物質は軌道に不対電子をもっておらず,外部磁場にさ
らされると磁化し,外部磁場が消失すると,常磁性体の磁化も消
失する.
4 ,常磁性体物質は軌道に不対電子をもっており,外部磁場にさら
されると磁化し,外部磁場が消失すると常磁性体の磁化も消失す
る.
5,強磁性体が外部磁場にさらされると強く引きつけられ,外部磁
場が消失しても磁化したままである.
7
・
転
可
載
載
・
不
転
可
載
・
不
不
転
可
可
載
・
不
転
可
載
・
・
不
転
転
可
載
・
不
転
可
載
載
・
不
不
転
可
載
・
不
転
可
不
転
 磁性体とは磁界内で磁化にされる物質の総称
で、地上の全ての物質が磁性体である。
 磁化される程度が物質によって大きく異なる。
 鉄のように強力な磁性を示すものが強磁性体。
アルミニウムやガドリニウムにように弱い磁
性を示すものが常磁性体。金や銅のように磁
場を妨げるような方向に磁化されるのが反磁
性体。
8
・
転
可
載
載
・
不
転
可
載
・
不
不
転
可
可
載
・
不
転
可
載
・
・
不
転
転
可
載
・
不
転
可
載
載
・
不
不
転
可
載
・
不
転
可
不
転
 軌道に不対電子を持たない。
 外部磁場におかれた場合、外部磁場と反
対向きの弱い磁場が誘導される。
9
・
転
可
載
載
・
不
転
可
載
・
不
不
転
可
可
載
・
不
転
可
載
・
・
不
転
転
可
載
・
不
転
可
載
載
・
不
不
転
可
載
・
不
転
可
不
転
Fe2+,Gd3+などで、不対電子を持つ。
外部磁場にさらされると磁化され、
外部磁場が消失するとただちに磁化
は消失する。
10
・
転
可
載
載
・
不
転
可
載
・
不
不
転
可
可
載
・
不
転
可
載
・
・
不
転
転
可
載
・
不
転
可
載
載
・
不
不
転
可
載
・
不
転
可
不
転
 鉄、ニッケル、コバルトなど強く磁場に
引き付けられる。
 磁場が無くなっても、強い磁性が残る。
11
・
転
可
載
載
・
不
転
可
載
・
不
不
転
可
可
載
・
不
転
可
載
・
・
不
転
転
可
載
・
不
転
可
載
載
・
不
不
転
可
載
・
不
転
可
不
転
基本条件:TR=3000ms, TE=90ms, 加算回数=2回, マトリクス=256×256,
スライス数=10枚, スライス厚=10mm, FOV = 300mm, BW=130Hz/pixel ,撮
像シーケンスはSpin Echo法を使用する.この条件で撮像した時のSNRにつ
いて,次の記述で正しいものを選択して下さい.
(正解2つ)
1. 加算回数を3回に変更したときのSNRは1.225倍になる.
2. BWを65Hz / pixelに変更したときのSNRは√2倍になる
3. スライス厚を5mmに変更したときのSNRは1/√2倍になる
4. スライス数を5枚に変更したときのSNRは基本条件の1/2
になる.
5. FOVを150mmに変更したとき,スライス厚を5mmにするの
と同じSNRになる.
12
・
転
可
載
載
・
不
転
可
載
・
不
不
転
可
可
載
・
不
転
可
載
・
・
不
転
転
可
載
・
不
転
可
載
載
・
不
不
転
可
載
・
不
転
可
不
転
 加算回数は√2倍
 バンド幅は、データサンプリング時間の逆数。したが
って、バンド幅が1/2になると、データー数が倍にな
る。⇒SNRは√2倍
 ボクセルの大きさ、数とSNRは比例。
 ボクセルが2倍になると、SNRも2倍になる。
 FOVやピクセル数は1辺だけで表示されるが、実際は
縦×横で関連するので、2倍になると2乗の4倍とな
る。
13
・
転
可
載
載
・
不
転
可
載
・
不
不
転
可
可
載
・
不
転
可
載
・
・
不
転
転
可
載
・
不
転
可
載
載
・
不
不
転
可
載
・
不
転
可
不
転
 Boltzmann分布則によって求まる偏極率について正しい
説明を選択して下さい.
 (正解3つ)
 1.プロトン密度に比例する.
 2.磁気回転比に比例する.
 3.1Hは静磁場強度1.5Tで0.5*10-5 である.
 4.静磁場強度に反比例する.
 5.絶対温度に反比例する.
14
・
転
可
載
載
・
不
転
可
載
・
不
不
転
可
可
載
・
不
転
可
載
・
・
不
転
転
可
載
・
不
転
可
載
載
・
不
不
転
可
載
・
不
転
可
不
転
 ボルツマン分布(ボルツマン分布 英語:Boltzmann
distribution)は気体分子がとり得るエネルギー準位に
よる分布の様子を表現した理論式である。気体分子の
速度に関する分布関数であるマクスウェル=ボルツマ
ン分布をより一般化したものに相当する。
 量子論では粒子はフェルミ粒子とボーズ粒子とに大別
でき、その1粒子状態の占有数の分布はそれぞれフェ
ルミ分布、ボーズ分布と呼ばれる。ボルツマン分布は
、この二種類の粒子の違いが現れないような条件にお
けるフェルミ分布とボーズ分布の近似形(古典近似)で
ある。古典的粒子もボルツマン分布に従う。
 核磁気共鳴および電子スピン共鳴などにおいても、磁
場の中で分裂した2つの準位の占有率はボルツマン分
布に従う。
15
・
転
可
載
載
・
不
転
可
載
・
不
不
転
可
可
載
・
不
転
可
載
・
・
不
転
転
可
載
・
不
転
可
載
載
・
不
不
転
可
載
・
不
転
可
不
転
Nα/Nβ = exp (γℏB0 / kT)
γ
: 磁気回転比
ℏ
: プランクの定数h/(2π)
B0 : 静磁場強度
k
:
ボルツマン定数
T
: 絶対温度
Nα/Nβは、1.5Tで1.000005。すなわち、高凖位βが100万個なら、
低低凖は100万5個となる。
16
・
転
可
載
載
・
不
転
可
載
・
不
不
転
可
可
載
・
不
転
可
載
・
・
不
転
転
可
載
・
不
転
可
載
載
・
不
不
転
可
載
・
不
転
可
不
転
 脂肪抑制法について,正しい文章を選択して下
さい.(正解2つ)
 1.CHESS法は周波数差を利用する方法である.
 2.1.5Tでの脂肪の中心周波数は水よりも224Hz高い
.
 3.選択的脂肪抑制法は,静磁場強度が高い方が有利
である.
 4.局所磁場変動に最も影響されないのは,水選択励
起法である
 5.STIR法は,IRパルスを用いる方法で,脂肪のみを
抑制することができる.
17
・
転
可
載
載
・
不
転
可
載
・
不
不
転
可
可
載
・
不
転
可
載
・
・
不
転
転
可
載
・
不
転
可
載
載
・
不
不
転
可
載
・
不
転
可
不
転
 脂肪抑制法の臨床画像利用について正しいも
のを選択してください.(正解2つ)
 1.水と脂肪の共鳴周波数差は15.3 ppmである.
 2.周波数選択的脂肪抑制法によって,メチル基(
CH3)の信号は抑制される.
 3.周波数選択的脂肪抑制法によって,メチレン基(
CH2)の信号は抑制される.
 4.周波数選択的脂肪抑制法によって,不飽和脂肪酸
(CH=CH)の信号は抑制される.
 5.脂肪選択反転パルスに断熱パルスを使用すること
によりSARを小さくすることができる.
18
・
転
可
載
載
・
不
転
可
載
・
不
不
転
可
可
載
・
不
転
可
載
・
・
不
転
転
可
載
・
不
転
可
載
載
・
不
不
転
可
載
・
不
転
可
不
転
次の条件下でのケミカルシフトアーチ
ファクトの大きさを求めよ
 静 磁 場 強 度 1.5T 装 置 の SE 法 に お い て , sampling
bandwidthが±8kHz(16kHz),周波数エンコード方向の
matrix数512として求めよ.
 1,約2ピクセル
 2,約3ピクセル
 3,約5ピクセル
 4,約7ピクセル
 5,約10ピクセル
19
不
・
転
可
載
載
・
不
転
可
載
・
不
不
転
可
可
載
・
不
転
可
載
・
・
不
転
転
可
載
・
不
転
可
載
載
・
不
不
転
可
載
・
不
転
可
転
20
不
・
転
可
載
載
・
不
転
可
載
・
不
不
転
可
可
載
・
不
転
可
載
・
・
不
転
転
可
載
・
不
転
可
載
載
・
不
不
転
可
載
・
不
転
可
転
電子による遮蔽と脱遮蔽効果から起
こる、NMR吸収周波数の差
21
・
転
可
載
載
・
不
転
可
載
・
不
不
転
可
可
載
・
不
転
可
載
・
・
不
転
転
可
載
・
不
転
可
載
載
・
不
不
転
可
載
・
不
転
可
不
転
 化学シフトの大きさは、外部磁場の強さ
に比例する。
 そのため、測定されたシフトを印加した
RF周波数で除した値で示す。
 単位はppm(100万分の1)
 (回転数/秒) /ラーモア周波数
22
・
転
可
載
載
・
不
転
可
載
・
不
不
転
可
可
載
・
不
転
可
載
・
・
不
転
転
可
載
・
不
転
可
載
載
・
不
不
転
可
載
・
不
転
可
不
転
 3.5ppm
 1.5Tー64MHz
 63.9MHzx3.5x10-6 =224Hz
 1秒間に224回回転差がある。
23
・
転
可
載
載
・
不
転
可
載
・
不
不
転
可
可
載
・
不
転
可
載
・
・
不
転
転
可
載
・
不
転
可
載
載
・
不
不
転
可
載
・
不
転
可
不
転
 Chemical shift selectiveの略
 水と脂肪の共鳴周波数は3.5ppm異なる
。
 これを利用して、3.5ppmずれた周波数
のRFを照射して、脂肪に信号だけを飽
和させたのち、普通の撮像シーケンスを
走らせる。
不
・
転
可
載
載
・
不
転
可
載
・
不
不
転
可
可
載
・
不
転
可
載
・
・
不
転
転
可
載
・
不
転
可
載
載
・
不
不
転
可
載
・
不
転
可
転
周波数選択的励起
パルス
224Hz
3.5ppm
水
64000000Hz
脂肪
63999776Hz
・
転
可
載
載
・
不
転
可
載
・
不
不
転
可
可
載
・
不
転
可
載
・
・
不
転
転
可
載
・
不
転
可
載
載
・
不
不
転
可
載
・
不
転
可
不
転
 2項パルス
 1−1
 1−2−1
 1−3−3−1
 1−4−6−4−1
 1ー5ー10−10−5−1
 パスカル三角の多項式
・
転
可
載
載
・
不
転
可
載
・
不
不
転
可
可
載
・
不
転
可
載
・
・
不
転
転
可
載
・
不
転
可
載
載
・
不
不
転
可
載
・
不
転
可
不
転
 励起パルスを、多項式の角度に分割して励起
し、水だけを励起する。
 例えば、1-1ならば45°倒し、1/(2∆f)の
逆位相になる時間後に後の45°を倒す。そう
すると、水だけが90°倒れる。
 1-3−3−1ならば、90/8=11.2°で、11.2 –
33.6 – 33.6 – 11.2°に分割して照射する。
・
転
可
載
載
・
不
転
可
載
・
不
不
転
可
可
載
・
不
転
可
載
・
・
不
転
転
可
載
・
不
転
可
載
載
・
不
不
転
可
載
・
不
転
可
不
転
 異なるTEでin-phaseとopposed phaseの画像を2つ撮像
する。
 In-phaseは水画像+脂肪画像
 opposed phaseは水画像ー脂肪画像
 2つの画像を加算すると、水画像+脂肪画像+水画像ー
脂肪画像=2水画像
 2つの画像を差分すると、水画像+脂肪画像ー(水画像
ー脂肪画像)=2脂肪画像
不
・
転
可
載
載
・
不
転
可
載
・
不
不
転
可
可
載
・
不
転
可
載
・
・
不
転
転
可
載
・
不
転
可
載
載
・
不
不
転
可
載
・
不
転
可
転
縦磁化
M0
脂肪
筋肉
-M0
null point
TI
29
・
転
可
載
載
・
不
転
可
載
・
不
不
転
可
可
載
・
不
転
可
載
・
・
不
転
転
可
載
・
不
転
可
載
載
・
不
不
転
可
載
・
不
転
可
不
転
 最も多数含まれるのは、メチレン基(-CH2-)である
が。
 メチル基、オレフィン基も存在する。
 それぞれの共鳴周波数は異なる。
水
H2O
0 ppm
 オレフィン基
 メチル基
=CH-
0.6ppm
C-CH3
-3.3, -4.1ppm
CH2
-3.5ppm
 メチレン基
30
不
・
転
可
載
載
・
不
転
可
載
・
不
不
転
可
可
載
・
不
転
可
載
・
・
不
転
転
可
載
・
不
転
可
載
載
・
不
不
転
可
載
・
不
転
可
転
水
3.5ppm
オレフィン基
メチレン基
メチル基
31
・
転
可
載
載
・
不
転
可
載
・
不
不
転
可
可
載
・
不
転
可
載
・
・
不
転
転
可
載
・
不
転
可
載
載
・
不
不
転
可
載
・
不
転
可
不
転
 1ピクセルあたりの周波数帯域とピクセルの
大きさに依存する。
 1ピクセルあたり112Hzなら2ピクセルずれ
る。1ピクセル1mmなら2mmずれる。
 バンド幅はピクセル単位での表示とFOV単位
の表示があるので、注意!
32
不
・
転
可
載
載
・
不
転
可
載
・
不
不
転
可
可
載
・
不
転
可
載
・
・
不
転
転
可
載
・
不
転
可
載
載
・
不
不
転
可
載
・
不
転
可
転
33
・
転
可
載
載
・
不
転
可
載
・
不
不
転
可
可
載
・
不
転
可
載
・
・
不
転
転
可
載
・
不
転
可
載
載
・
不
不
転
可
載
・
不
転
可
不
転
 1000m秒/224=4.46m秒
 4.46m秒毎に重なる
 2.2m秒毎に位相が揃ったりずれたり
する。
 In phase, out of phase(opposed phase)
34
・
転
可
載
載
・
不
転
可
載
・
不
不
転
可
可
載
・
不
転
可
載
・
・
不
転
転
可
載
・
不
転
可
載
載
・
不
不
転
可
載
・
不
転
可
不
転
 前立腺MR検査について正しい文章を選択して下さい.(正解2つ)
 1.前立腺がんのMRSは乳酸とコリン(Choline)で評価
する.
 2.前立腺がんは一般的にT2強調画像で高信号を呈する
.
 3.前立腺がんはADC マップでの見かけ上の拡散係数は
低値となる.
 4.前立腺がんは拡散強調画像でT2-Shine throughの影
響を受け難い.
 5.前立腺がんは拡散強調画像で高信号に描出する場合
,b値は小さく設定する.
35
・
転
可
載
載
・
不
転
可
載
・
不
不
転
可
可
載
・
不
転
可
載
・
・
不
転
転
可
載
・
不
転
可
載
載
・
不
不
転
可
載
・
不
転
可
不
転
 EPIを用いた拡散強調像において動脈瘤クリップによる画像
歪を改善するパラメータで正しいものを選択して下さい.(正
解2つ)
 1.加算回数を増やす.
 2.TRを大きく設定する.
 3.TEを大きく設定する.
 4.長方形FOVを用いる(位相方向のFOVを小さくする)
 5.parallel Imaging factorを可能なだけ大きく設定する.
36
・
転
可
載
載
・
不
転
可
載
・
不
不
転
可
可
載
・
不
転
可
載
・
・
不
転
転
可
載
・
不
転
可
載
載
・
不
不
転
可
載
・
不
転
可
不
転
 EPIはデータ収集において、位相分散が累積していくため、位相
方向の画像が歪む。
 EPIでケミカルシフトが位相方向に出現するのも、これが原因。
 位相分散は横緩和・ケミカルシフトを除けば、磁場の不均一によ
る共鳴周波数のずれが原因であり、静磁場の不均一性、傾斜磁場
による渦電流、対内外での磁化率の違いが大きな原因となる。
 位相分散量は、位相方向の1ピクセルあたりのバンド幅と関連す
る。
 したがって、parallel imagingや長方形FOVが効果的。
37
・
転
可
載
載
・
不
転
可
載
・
不
不
転
可
可
載
・
不
転
可
載
・
・
不
転
転
可
載
・
不
転
可
載
載
・
不
不
転
可
載
・
不
転
可
不
転
 次の記述について,正しい文章を選択して下さい. (正解
2つ)
 1.FOV一定の場合,リードアウト傾斜磁場強度が強
いほうがSNRは高い.
 2.同じ形状のRFの場合,印加時間を短縮すると励
起周波数帯域は広がる.
 3.スピンエコー法の180度パルスは横磁化成分のみ
を反転させる.
 4.グラディエントエコー法の信号強度はピクセルサ
イズに影響を受ける.
 5.スティミュレーテッドエコーを得るには4つの
RFが必要である.
38
・
転
可
載
載
・
不
転
可
載
・
不
不
転
可
可
載
・
不
転
可
載
・
・
不
転
転
可
載
・
不
転
可
載
載
・
不
不
転
可
載
・
不
転
可
不
転
 受信バンド幅について、正しい文章を解答して下さい.
 (正解2つ)
 1.サンプリン時間に反比例する.
 2.大きくなると,化学シフトが大きくなる.
 3.大きくなると,リンギングアーチファクトが大きくな
る.
 4.大きくなると,SNRは上昇する.
 5.大きくなると,磁化率アーチファクトが小さくなる.
39
・
転
可
載
載
・
不
転
可
載
・
不
不
転
可
可
載
・
不
転
可
載
・
・
不
転
転
可
載
・
不
転
可
載
載
・
不
不
転
可
載
・
不
転
可
図は慢性硬膜下血腫のT2強調画像である.
血腫が脳脊髄液(水)よりも高信号となる理由を選択して下さい. (正解1つ)
転
不
1.表皮効果
2.Inflow効果
3.表面コイルによる影響
4.MTC効果
5.TRによる縦磁化の影響
40
・
転
可
載
載
・
不
転
可
載
・
不
不
転
可
可
載
・
不
転
可
載
・
・
不
転
転
可
載
・
不
転
可
載
載
・
不
不
転
可
載
・
不
転
可
不
転
1.表皮効果
表皮効果 (surface effect)
高周波電流が導体を流れるとき、電流密度が導体の表面で
高く、
表面から離れると低くなる現象のことである。
周波数が高くなるほど電流が表面へ集中するので、導体の
交流抵抗は高くなる。
表面効果 (surface effect)
不規則な石灰化巣や軟骨などの隙間に、水分子が捕捉され
て、縦緩和時間が短縮される現象。大脳基底核の石灰化部
が」T1で高信号になったり、半月板の割れ目がT1WIで高信
号になったりする。
41
・
転
可
載
載
・
不
転
可
載
・
不
不
転
可
可
載
・
不
転
可
載
・
・
不
転
転
可
載
・
不
転
可
載
載
・
不
不
転
可
載
・
不
転
可
不
転
 膵臓病変について正しい文章を選択して下さい.(正解3
つ)
 1.膵癌は膵実質に比べてT1強調像で高信号を示す.
 2.膵癌の診断に脂肪抑制を併用したT1強調像が役に
立つ.
 3.Solid and cystic tumorは被膜がT2強調像で高信
号を示す.
 4.粘液性嚢胞腺腫はT1強調像で嚢胞液が高信号を示
すことがある.
 5.Solid and cystic tumorは嚢胞内の出血がT1強調像
で高信号を示す.

42
・
転
可
載
載
・
不
転
可
載
・
不
不
転
可
可
載
・
不
転
可
載
・
・
不
転
転
可
載
・
不
転
可
載
載
・
不
不
転
可
載
・
不
転
可
不
転
拡散強調像に関して正しい文章を選択してください.(正解3つ)
1.「b値」の大きさとMPG印加の時間間隔は関係する.
2.ADCの単位はmm2/secで,「b値」の単位はsec/mm2である.
3.拡散係数「D」は、温度「T」と粘性係数「η(イータ)」に比例する.
4.受信バンド幅に関係なく実効TEを短縮すると画像歪みは低減す
る.
5.FOVを変えない場合,位相エンコード数によって画像歪みに変化
はない.
43
・
転
可
載
載
・
不
転
可
載
・
不
不
転
可
可
載
・
不
転
可
載
・
・
不
転
転
可
載
・
不
転
可
載
載
・
不
不
転
可
載
・
不
転
可
不
転
DWI の信号強度(S-T法)
90
180
MPG
MPG
δ
Δ
b = γ2・G2 ・δ2 ・(Δ-δ/3)
γ(ガンマ)=磁気回転比
G
・
転
可
載
載
・
不
転
可
載
・
不
不
転
可
可
載
・
不
転
可
載
・
・
不
転
転
可
載
・
不
転
可
載
載
・
不
不
転
可
載
・
不
転
可
不
転
Stokes-Einsteinの式
D = kT / 6πηr
K:ボルツマン定数
r:拡散粒子の半径
45
・
転
可
載
載
・
不
転
可
載
・
不
不
転
可
可
載
・
不
転
可
載
・
・
不
転
転
可
載
・
不
転
可
載
載
・
不
不
転
可
載
・
不
転
可
不
転
 卵巣腫瘍のMRIについて正しい記述を選択して下
さい.(正解2つ)
 1. 卵巣癌の充実性部分はT2強調像で高信号を示す.
 2. 漿液性嚢胞腺腫は拡散強調像(b=1000)で低信号を示
す.
 3. 成熟嚢胞性奇形腫は脂肪を含むのでT1強調像で高信号
を示す.
 4. 内膜症性嚢胞は高蛋白含有の液体を含むのでT1強調像
で高信号を示す.
 5. 粘液性嚢胞腺腫は粘調度によりT2強調像で低∼高信号
の多様な信号形態を示す.
46
・
転
可
載
載
・
不
転
可
載
・
不
不
転
可
可
載
・
不
転
可
載
・
・
不
転
転
可
載
・
不
転
可
載
載
・
不
不
転
可
載
・
不
転
可
不
転
 SAR(比吸収率)値について, 正しい文章を選
択してください.(正解2つ)
 1.静磁場強度に比例する.
 2.被検体の半径に比例する.
 3.高周波磁場強度の二乗に比例する.
 4.被検体組織の電気伝導率に反比例する.
 5.高周波パルスのデューティサイクルに比
例する.

47
・
転
可
載
載
・
不
転
可
載
・
不
不
転
可
可
載
・
不
転
可
載
・
・
不
転
転
可
載
・
不
転
可
載
載
・
不
不
転
可
載
・
不
転
可
不
転
 画質性能の維持に関係するものを選択してく
ださい.(正解3つ)
 1.冷却装置の水量
 2.静磁場の均一性
 3.中心周波数の変動
 4.検査室の電磁シールド性能
 5.マグネットの液体ヘリウムレベル
48
・
転
可
載
載
・
不
転
可
載
・
不
不
転
可
可
載
・
不
転
可
載
・
・
不
転
転
可
載
・
不
転
可
載
載
・
不
不
転
可
載
・
不
転
可
不
転
下図に対し正しいものを選択してください.(正解2つ)
1. 棘上筋
2.肩甲下筋
3.僧帽筋
4.棘下筋
5.小胸筋
49
・
転
可
載
載
・
不
転
可
載
・
不
不
転
可
可
載
・
不
転
可
載
・
・
不
転
転
可
載
・
不
転
可
載
載
・
不
不
転
可
載
・
不
転
可
不
転
 次の記述について正しい文章を選択してください.(正解
3つ)
 1.下垂体微小腺腫は正常組織よりも少し早く造影され
る.
 2.正常脳下垂体は脳血流関門がないのでダイナミック
造影では後期に造影される.
 3.脳内には血液脳関門が存在するので,通常は髄膜,
脈絡叢,脳室周囲器官以外は造影されない.
 4.頭部造影MRI検査において,骨転移を判読するために
少なくとも横断像には脂肪抑制を負荷する必要がある.
 5.聴神経腫瘍と髄膜腫の鑑別が困難な場合は,ダイナ
ミックMRIが有用で髄膜腫の場合は急速に造影信号が高ま
り,徐々に低下する.
50
・
転
可
載
載
・
不
転
可
載
・
不
不
転
可
可
載
・
不
転
可
載
・
・
不
転
転
可
載
・
不
転
可
載
載
・
不
不
転
可
載
・
不
転
可
不
転
 画像均一性の測定法について,正しい文章を選択して
ください.(正解3つ)
 1.NEMAではファントム温度を,22±4℃としている
.
 2.NEMAではスパンと中央値から不均一度と均一度を
算出する.
 3.IECの測定方法は,平均絶対偏差から算出するた
めノイズの影響を受けにくい.
 4.NEMAではグレイスケールマップは,平均値からの
信号差によって9段階に割り振る.
 5.NEMAではグレイスケールマップは雑音の影響を少
なくするため,Gaussianフィルターを加える.
51
・
転
可
載
載
・
不
転
可
載
・
不
不
転
可
可
載
・
不
転
可
載
・
・
不
転
転
可
載
・
不
転
可
載
載
・
不
不
転
可
載
・
不
転
可
不
転
 化学シフトアーチファクトについて, 正しい文章を解
答して下さい.(正解2つ)
 1. EPIでは,位相エンコード方向によく見られる.
 2. 化学シフトはスライス選択方向には見られない.
 3. 受信バンド幅を大きくすると化学シフトも大きく
なる.
 4. 3Tでは化学シフトが7ppm となるため,1.5Tより
ずれが大きくなる.
 5. 32KHzの受信バンド幅で256ピクセルの場合,3.0T
の化学シフトは3.6Hzである
52
・
転
可
載
載
・
不
転
可
載
・
不
不
転
可
可
載
・
不
転
可
載
・
・
不
転
転
可
載
・
不
転
可
載
載
・
不
不
転
可
載
・
不
転
可
不
転
 SSFPでのbanding artifactの軽減について,正しい文
章を選択してください.(正解2つ)
 1.TEをTR/3に設定する.
 2.TRを長くTEを短く設定する.
 3. オーバサンプリングを用いる.
 4. Phase cyclingによる除去法は有効だが体動に弱い
.
 5. Phase offsetが2Πの場合,off-resonance frequency
は1/TR(Hz)となる.
53
不
・
転
可
載
載
・
不
転
可
載
・
不
不
転
可
可
載
・
不
転
可
載
・
・
不
転
転
可
載
・
不
転
可
載
載
・
不
不
転
可
載
・
不
転
可
転
下のT2強調画像において,大脳脚の位置を選択してくだ
さい.
54
・
転
可
載
載
・
不
転
可
載
・
不
不
転
可
可
載
・
不
転
可
載
・
・
不
転
転
可
載
・
不
転
可
載
載
・
不
不
転
可
載
・
不
転
可
転
不
下図の矢印のアーチファクトについて、正しい文章を解答して下さい.
1. エリアシングエラーに起因するものである.
2. 生データフィルタを加えることで軽減できる.
3. 他条件は同じでFOVを小さくすると軽減できる.
4. 原理的に、位相エンコード方向のみに、発生する.
5. 受信バンド幅を増加させることによって、抑制できる.
55