Cellufine FORMYL, SDS # CPS-F-0011M 1/6頁 安全データシート(SDS) 作成 改訂 2005年 8月10日 2014年 7月11日 1.化学品及び会社情報 製品名(化学名、商品名等)和名:セルファイン ホルミル 英名:Cellufine FORMYL SDS整理番号 :CPS-F-0011M 会社名 :JNC株式会社 所在地 :東京都千代田区大手町二丁目2番1号 担当部門 :ライフケミカル推進室 電話番号 :(03)3243-6150 FAX番号 :(03)3243-6219 緊急連絡先 :ライフケミカル推進室 電話番号(03)3243-6150 推奨用途及び使用上の制限 :液体クロマトグラフィー 2.危険有害性の要約 GHS分類 健康有害性:特定標的毒性(単回ばく露) 絵表示またはシンボル 区分2 注意喚起語 警告 危険有害性情報 血液の障害のおそれ 注意書き [安全対策] ・ この製品を使用する時に、飲食または喫煙をしないこと。 ・ 取り扱い後はよく手を洗うこと。 ・ ミストを吸入しないこと。 [応急措置] ・ ばく露した時、または気分が悪いときは、医師に連絡すること。 [保管] ・ 施錠して保管すること。 [廃棄] ・ 内容物や容器を、都道府県知事の許可を得た専門の廃棄物処理業者に業務委託し 廃棄すること。 (注)物理化学的危険性、健康有害性、健康有害性に関し、上記以外の項目は、現時点で「分類 対象外」、「分類できない」、又は「区分外」である。 1/6 Cellufine FORMYL, SDS # CPS-F-0011M 2/6頁 3.組成及び成分情報 単一製品・混合物の区分:混合物 一般名:セルファイン ホルミル(2,2’-ジチオ-ビス-(ピリジン-1-オキサイド))含有酢酸緩衝液懸濁液 (成分情報) 官報公示 名称 含有量 化学式 CAS No. EINECS 整理番号 No. (化審法・ 安衛法) CH2OH H OH OH O H H H H O H OH H OH H OH H H H O H H H O O O H O CH2OH CH2 a CH2 H O CH2 C CH2 CHOH OH CH2 CH2OH H O O H O H OH H H OH H H H H O O CH2OH H OH c H HO セルファイン ホルミル 3.0% HO CH2OH O H OH H H OH H OH b NH CH2 CH2 CH2 CH2 CHO 1613183-00-8 該当なし 該当なし - 水 95% H 2O 7732-18-5 231-791-2 酢酸 1.0% CH3COOH 64-19-7 200-580-7 NaCl 7647-14-5 231-598-3 CH3COONa 127-09-3 204-823-8 3696-28-4 223-024-5 1.0% 塩化ナトリウム 酢酸ナトリウム 0.10% 2,2’-ジチオ-ビ ス-(ピリジン-1- 0.010% オキサイド) (2)-688 公表 (1)-236 公表 (2)-692 公表 (5)-755 公表 危険有害成分:酢酸 4.応急措置 吸入した場合 皮膚に付着した場合 眼に入った場合 飲み込んだ場合 応急処置をする者の保護 :新鮮な空気の場所に移動させる。呼吸が困難であれば酸素を与え、医 師に相談する。 :石鹸及び水でよく洗い流す。刺激を感じるようであれば医師に相談す る。 :きれいな水で15分以上洗い流す。刺激を感じるようであれば医師に 相談する。 :できるだけ吐き出させ、水でよく口をすすぐ。異常を感じることがあ れば医師に相談する。 :データなし 5.火災時の措置 消化剤 使ってはならない消化剤 :特に限定はない。一般火災に準じて、水、二酸化炭素、ドライケミカ ル粉末、泡消火剤を用いる。 :情報なし 2/6 Cellufine FORMYL, SDS # CPS-F-0011M 3/6頁 火災時の措置に関する危険有害性 :特になし 消火方法 :一般火災と同様の方法で消火する。 消火を行う者の保護 :適切な空気呼吸器、防護服(耐熱性)を着用する。 6.漏出時の措置 人体に対する注意事項、保護具及び緊急時措置 :漏出物に触れたり、その中を歩いたりしない。 作業の際には適切な保護具(手袋、ゴーグル等)を着用する。 環境に対する注意事項 :海洋、河川に大量に流すと白濁する。河川等に排出され、環境へ影響 を起さないように注意する。 封じ込め及び浄化の方法及び機材(回収、中和) :危険でなければ漏れを止める。 (少量)漏出時は、防水型吸引掃除機などで回収し、セルファインと液成分を 分けて産業廃棄物として廃棄する。セルファインは十分に水洗し、液成分を 除いた後、廃棄する。液成分は水で十分に希釈した後、活性汚泥等に 廃棄する。 二次災害の防止策 :排水溝、下水溝、地下室あるいは閉鎖場所への流入を防ぐ。 7.取扱い及び保管上の注意 取扱い 保管 :変質防止のため凍結および乾燥に注意する。 :開封後は密閉容器に入れ遮光し、2~8℃での保管が好ましい(防腐の ため)。0℃以下にしてはならない。強酸化性物質等、反応性の高い 物質と混載してはならない。 8.ばく露防止及び保護措置 管理濃度 許容濃度 ACGIH :設定されていない :混合物としてデータなし (酢酸)TLV-TWA 10 ppm TWA-STEL 15 ppm OSHA(PEL) :混合物としてデータなし (酢酸) 10 ppm 設備対策 :取扱い場所の近くに手洗い、洗眼設備などを設けてその位置を明瞭 に表示することが好ましい。 保護具 :必要に応じてゴーグル、手袋などの保護具を着用する。 9.物理的及び化学的性質 外観 膨潤度 臭い 臭いの閾値 pH 融点・凝固点 :水で膨潤した白~灰白色、スラリー :13~17 mL/ g(乾燥物1g相当の見かけの体積) :酢酸臭 :データなし :3 :データなし 3/6 Cellufine FORMYL, SDS # CPS-F-0011M 4/6頁 沸点、初留点及び沸騰範囲:データなし 引火点 :データなし 蒸発速度 :データなし 燃焼性(固体・液体) :データなし 燃焼又は爆発範囲の上限 :データなし 及び下限 蒸気圧 :データなし 蒸気密度 :データなし 比重(相対密度) :データなし 溶解度 :(水)セルファイン ホルミルは不溶、酢酸緩衝液は任意の量で溶解 n-オクタノール/水分配係数 :データなし 自然発火温度 :データなし 分解温度 :データなし 粘度(粘性率) :データなし 10.安定性及び反応性 安定性 危険有害反応性 避けるべき条件 混触危険物質 危険有害な分解生成物 :セルファイン ホルミルのベース基材であるセルロースは化学的に安定 :通常の貯蔵及び使用条件では、有害な反応は起こらない :高温 :強酸化性物質等の反応性の高い物質 :燃焼により二酸化炭素、窒素酸化物が発生する。不完全燃焼した場合、 一酸化炭素が発生する。 11.有害性情報 セルファイン ホルミルに関するデータはない。酢酸、塩化ナトリウム、酢酸Na、2,2’-ジチオ-ビス(ピリジン-1-オキサイド)各単体のデータとしては以下がある。 急性毒性: (酢酸) 経口 ラット LD50:3310 mg/ kg 経皮 ウサギ LD50:1060 L/ kg 吸入 マウス LC50:5620 ppm/ 1hr 静脈 マウス LD50:525 mg/ kg (塩化ナトリウム) 経口 ラット LD50:3000 mg/ kg 経口 マウス LD50:4000 mg/ kg 静脈 マウス LD50:645 mg/ kg (酢酸ナトリウム) 経口 ラット LD50:353 mg/ kg 経皮 -マウス LD50: > 10 g/ kg (2,2’-ジチオ-ビス-(ピリジン-1-オキサイド)) 経口 ラット LD50(♂):1640 mg/ kg (♀):1240 mg/ kg 経皮 ウサギ LD50: > 4000 mg/ kg 吸入 ラット LC50: > 200 ppm/ 1hr 皮膚腐食性及び皮膚感作性: (酢酸) 動物実験で50%以上の濃度の酢酸の投与で皮膚の壊死およびやけど、 腐食がみられた。EU-AnnexIのリスクフレーズはC:R35。 (塩化ナトリウム) ウサギ 100 mg/ 24 hr mild (酢酸ナトリウム) ウサギ 500 mg/ 24 hr mild 4/6 Cellufine FORMYL, SDS # CPS-F-0011M 5/6頁 (2,2’-ジチオ-ビス-(ピリジン-1-オキサイド)) 刺激性あり 眼に対する重篤な損傷性又は眼刺激性: (酢酸) ウサギにおいて氷酢酸は眼に破壊的な損傷を起こし、16%の濃度の酢 酸は恒久的な角膜損傷を起こす。 (塩化ナトリウム) ウサギ 100mg/24hr moderate (酢酸Na) ウサギ 10mg mild (2,2’-ジチオ-ビス-(ピリジン-1-オキサイド)) ウサギ 100μL/24Hr severe 呼吸器感作性 :分類に必要な十分な情報なし 皮膚感作性 :分類に必要な十分な情報なし 生殖細胞変異原性:分類に必要な十分な情報なし ただし 酢酸、酢酸Na、(2,2’-ジチオ-ビス(ピリジン-1-オキサイド)) は Ames Test 陰性 発がん性 :分類に必要な十分な情報無し 生殖毒性 :分類に必要な十分な情報無し 特定標的臓器毒性(単回ばく露): (酢酸) 人において、ばく露後に胃腸の潰瘍・出血、急性膵炎などの消化器への症状 に加え、播種性血管内凝固障害、重度の溶血のような血液への影響が報告されて いる。人で吸入ばく露により鼻、上気道、肺に対する刺激性が報告されている。 特定標的臓器毒性(反復ばく露): (酢酸) 人における報告例では症状は軽度 吸引呼吸器有害性:データなし 12.環境影響情報 生態毒性 :製品にはデータなし 参考情報として次のものがある 魚類 (酢酸) ブルーギル LC50 75 mg/ L (96h) (塩化ナトリウム) ブルーギル LC50 9675 mg/ L (96h) 甲殻類(酢酸) オオミジンコ EC50 47 mg/ L (24h) (酢酸ナトリウム) オオミジンコ EC50 > 1000 mg/ L (48h) 残留性・分解性 :データなし 生体蓄積性 :データなし 土壌中の移動性 :データなし オゾン層への有害性:データなし 13.廃棄上の注意 残余廃棄物 汚染容器及び包装 :ホルミル(固体)については特別な廃棄方法、留意点などはなく、産業廃棄物と して国、都道府県、市町村などの規則に準じて廃棄する。液成分については 十分に希釈した上で活性汚泥等の処理により清浄化してから排水する。 :容器は清浄にしてリサイクルするか、関連法規ならびに地方自治体の基準に 従って適切な処分を行う。空容器を廃棄する場合は、内容物を完全に除去す ること。 14.輸送上の注意 国際規制 ・IMDG Code(国際海上危険物規則) :分類基準に該当しない。 ・ICAO-TI(国際民間航空期間技術指針)、IATA-DGR(国際航空運送協会危険物規則) :分類基準に該当しない。 5/6 Cellufine FORMYL, SDS # CPS-F-0011M 国連分類 国連番号 国内規制 その他安全対策 6/6頁 :該当なし :該当なし :特になし :直射日光・高温および凍結を避け、汚染に留意する。 15.適用法令 労働安全衛生法: ・名称等を通知すべき有害物(法第57条施行令第18条の2別表9、第176号酢酸を0.1%以上含有す るもの) ・腐食性液体(酢酸)(労働安全衛生規則第326条) 化学物質排出把握管理促進法 :非該当 毒物及び劇物取締法 :非該当 消防法 :非該当 航空法 :非該当 船舶安全法 :非該当 港則法 :非該当 海洋汚染防止法 :(酢酸)有害液体物質(Z類物質) (酢酸ナトリウム溶液)有害液体物質(Z類物質) 16.その他の情報 (引用文献) 1) 自社データ 2) RTECS 3) HSDB 4) GHSモデルSDS情報 厚生労働省HP 職場のあんぜんサイト 【注意】 記載内容は現時点で入手できる資料、情報、データに基づいて作成しており、新しい知見により改 訂されることがあります。また、注意事項は通常の取扱いを対象としたものであって、特別な取扱 いをする場合は用途・用法に適した安全対策を実施の上、ご利用下さい。記載内容は情報提供であ って、保証するものではありません。 6/6
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