東洋インキSCホールディングス株式会社 2014年3月期 決算説明会 資料

東洋インキSCホールディングス株式会社
2014年5月19日
2014年3月期 決算説明会
内容
◆ 2014年3月期 業績概況
◆ SCC-Ⅲ(2015年3月期∼2017年3月期)中期経営計画について
◆ 2015年3月期計画と重点施策
本資料中の計画、予想は2014年5月19日現在の認識・前提にたっており、これか
らの国際情勢、経済状況、事業環境に著しい変化があった場合には、実際の業績
が記載と大きく異なる可能性があります。また、表記の金額は億円未満について
四捨五入しております。
2014年3月期決算説明会
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業績概況
2014年3月期
経営方針
◆顧客満足度の向上を基盤に、三つの成長戦略を推進する。
◆中期経営計画サポート活動を強化し、収益力のあるモノづくり基盤を再生する。
◆グローバル戦略経営・スピード戦略経営を支える仕組みを作り上げる。
(単位:億円)
科 目
2013年3月期 2014年3月期
増減率
(%)
2015年3月期
予想
(単位:億円)
2013年
3月末
科 目
2014年
3月末
増減率
(%)
2,487
2,796
12.4
2,900
流動資産
1,620
1,766
9.0
営業利益
175
197
12.4
215
固定資産
1,376
1,600
16.3
経常利益
185
206
11.3
220
資産計
2,996
3,366
12.4
87
123
40.7
130
流動負債
980
1,016
3.7
¥80.1
¥98.0
-
¥100.0
固定負債
402
484
20.2
7.1%
7.1%
0.0
7.4%
負債合計
1,382
1,500
8.5
純資産計
1,613
1,866
15.7
負債純資産計
2,996
3,366
12.4
売上高
当期純利益
平均為替
レート(1$=)
営業利益率
海外売上高
比率
33.9%
科 目
2013年
3月末
40.2%
(ポイント)
+6.3
(ポイント)
43.0%
2014年
3月末
有利子負債(億円)
711
744
自己資本比率(%)
52.4
53.7
D/Eレシオ
0.43
0.43
2014
3月期
配当(年間・円)
2015年
3月期
(予想)
13.0 14.0
2013年
3月末
2014年
3月末
連結子会社(社)
59
70
持分法会社(社)
11
12
2014年3月期決算説明会
1
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2014年3月期 営業利益の増減要因分析
2013年3月期 175億円
2014年3月期 197億円
特記事項
■販売数量増加による増益 (+56億円)
グラビアインキ、ラミネート接着剤、
枚葉インキ、金属インキ、着色剤など
■為替の直接の影響( +18億円)
■高機能製品の拡販による増益 (+14億円)
UVインキ、ICT関連、
CF用レジストインキが好調に推移 ■価格改定(+1億円)
着色剤の一部で改定
■固定費の増加(▲35億円)
第2四半期よりアレッツ社買収による
固定費が加わり大幅な増加
■原材料価格の影響( ▲32億円)
石化製品、ロジンとも
第3四半期以降高騰し高止まりが続く。 原材料代替によるコストダウン
コメント
期初計画200億円に対する未達要因とし
ては原材料価格の高騰による影響が大きい。 2014年3月期決算説明会
2
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事業別セグメント実績
2014年3月期 第4四半期(3ヶ月)
増減率
前年同期比較(%)
実績(億円)
売上高
印
刷
・
情
報
営業利益
売上高
2014年3月期 通期
増減率
第3四半期比較(%)
営業利益
売上高
営業利益
(億円)
売上高
営業利益
売上高
営業利益
日本
159
8
12.8
▲6.7
6.6
14.2
593
33
4.0
21.4
海外
89
4
50.7
146.6
3.6
▲25.8
316
14
43.0
98.4
合計
235
10
23.6
16.4
6.1
▲11.1
855
46
13.8
37.0
日本
101
2
7.5
▲15.8
▲6.6
▲53.9
419
15
2.9
▲17.9
海外
55
0
25.9
▲34.0
▲0.1
▲83.2
210
5
30.5
36.7
合計
156
2
14.8
▲20.8
▲4.0
▲63.8
625
20
11.3
▲8.9
日本
109
5
10.3
63.2
▲0.9
37.7
438
22
5.1
▲14.7
海外
49
4
29.0
111.6
0.3
▲13.2
188
16
28.6
96.1
合計
142
9
13.8
85.2
▲0.4
10.9
565
38
10.8
12.2
日本
108
14
0.2
▲7.3
▲0.7
▲18.1
445
66
3.1
▲0.6
海外
128
6
37.4
58.6
1.9
25.9
478
21
33.8
116.2
合計
199
20
20.2
13.1
3.3
▲7.3
763
87
14.2
13.6
14
2
4.2
▲35.4
▲6.0
164.8
57
7
▲2.9
▲28.7
調整
▲17
0
-
-
-
-
▲71
0
-
-
連結合計
729
44
18.6
17.2
2.0
▲10.7
2,796
197
12.4
12.4
色
機材
能・
材
その他
(注)事業セグメントの日本・海外の実績には地域間消去を考慮していません。
3
増減率
前年同期比較(%)
当期累計実績
2014年3月期決算説明会
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2014年3月期 事業別概況と地域別実績
パッケージ
印刷・情報
高感度UVインキやタッチパネル用ハードコートなど高機能製品
の拡販が進んだ。
■ 海外は東南アジアやインド、欧州のUVインキなどが伸長した。
■ 国内はデジタル化進行に伴う構造不況による低迷が続いた。
■ ロジンなど原材料価格が大幅に上昇した。
■
■
石化製品を中心に原材料価格が大幅に高騰、利益を圧迫した。
■
国内は新製品である環境対応ラミネートインキの拡販が進むも、
出版用の減少傾向がつづき、主力の包装用も前半伸び悩んだ。
■
海外においては東南アジア・中国で環境対応製品が伸長した。
ポリマー・塗加工
色材・機能材
■接着剤の包装用途では国内外で拡販が進んだ。
■製缶塗料は東南アジアや中国では需要の拡大とともに伸長した。
■塗工材料はエレ・オプト分野の拡販が進んだ。
■原材料価格の高騰により利益は計画に対して大幅未達となった。
当期実績
汎用顔料は自動車塗料用が復調、中国・東南アジアは拡販が
進む。
■ CF材料は台湾・中国において拡販が進み大幅に増加したが、
韓国向けの需要が後半低迷した。
■
■
着色剤は国内住宅関連需要が堅調に推移した。
2014年3月期 第4四半期(3ヶ月)
増減率
増減率
実績(億円)
前年同期比較(%)
第3四半期比較(%)
売上高
営業利益
売上高
営業利益
売上高
営業利益
2014年3月期 通期
当期累計実績
増減率
(億円)
前年同期比較(%)
売上高
営業利益
売上高
営業利益
日本
486
31
7.9
▲1.4
0.1
▲3.2
1,929
142
3.5
▲3.5
アジア・オセアニア
261
18
35.8
128.1
4.5
▲8.4
955
62
30.7
96.5
ヨーロッパ
27
▲1
102.9
-
▲14.0
-
106
0
152.1
▲71.3
北米・中南米
28
▲3
15.6
-
▲1.0
-
109
▲6
17.2
-
▲73
▲1
-
-
-
-
▲304
▲2
-
-
729
44
18.6
17.2
2.0
▲10.7
2,796
197
12.4
12.4
調整
連結計
2014年3月期決算説明会
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SCC-Ⅲ エボリューションプラン
SCC-Ⅲ 計数指標
SCC-Ⅱ実績
SCC-Ⅲ計画
売上高 (中計最終年度)
2,796億円
3,600億円
営業利益 (中計最終年度)
197億円
360億円
海外売上高比率 (中計最終年度)
40.2%
50.0%
ROE (中計最終年度)
7.3%
10.0%
ROA (中計最終年度)
3.9%
6.0%
有利子負債 (中計最終年度)
744億円
500億円
営業CF (3カ年合計)
535億円
800億円
設備投資 (3カ年合計)
353億円
350億円
事業における主な取組み方針
パッケージ:世界基準の環境対応製品の開発を通して、グローバルアカウントへの実績拡大を図る。
ヘルスケア:サニタリーから医療機器分野に向けて、生体適合樹脂と塗加工製品の開発拡張を図る。
エレクトロニクス:独自開発の導電・絶縁材料、機能性樹脂と塗加工技術を活用し、更に高機能な製品を展開させる。
ファインイメージング:紫外線硬化材料と技術の進化により印刷インキからインクジェットまで領域を拡大する。
環境調和:脱石化や天然素材活用技術を強化し、新製品の投入を推し進める。
エネルギー関連:新エネルギー分野における機能性分散体と機能性樹脂の開発を強化する。
2014年3月期決算説明会
5
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海外における重点施策
地域
2017年3月期
目標売上高
南アジア 27※
インド
→90
東南
アジア
360※
→500
SCC-Ⅲ重点施策
設備投資
オフセットインキ、リキッドインキの生産能力増強によ
る収益拡大、および着色剤事業基盤の強化。IJイン
キ、 UV製品等の新規事業拡大。
14/7∼西部)工場稼動
14/4∼南部)物流・調色拠点構築
OI
IJ
PC
PG
リキッドインキ、塗料事業への設備投資による事業強
化と、既存事業を含む複合事業拠点としての拡大。
14/4∼リキッドインキ設備増強完了
14/8∼塗料生産開始
LI
CT
LI
PC
OI
LI
CT
AD
重点国
インド
ネシア
製品
ベトナム リキッドインキ、ラミ接を中心にパッケージ関連事業を
強化。
タ イ
北・南米 109※
→200
中 国
267※
106※
→190
東アジア 215※
14/8∼ポリマー製品生産増強完了
PC
PC
アメリカ リキッドインキをはじめとする既存事業の収益基盤強
化と、IJインキ等の新事業の拡大推進。
14/10∼IJインキ生産開始
OI
LI
ブラジル 現地生産によるオフセットインキ、リキッドインキの事
業強化と、新規事業の展開を推進する。
14/5∼工場稼動
OI
LI
OI
LI
AD
AS
PC
PG
IJ
PC
PG
AD
CF
中 国
→475
欧 州
塗料事業のグローバル展開拠点としての、生産能力
増強および、複合事業拠点としてのポートフォリオマ
ネージメント推進。
LI
内陸部での拠点構築によるリキッドインキ、オフセット
インキの事業拡大。
内陸部)
14/6∼リキッドインキ生産開始
15/1∼オフセットインキ生産開始
フランス 東洋アレッツ社活用によるUVインキ事業強化と、
ベルギー 新地域、新規事業への展開を推進する。
韓 国
CF材料、粘着剤等、ICT市場を中心とした収益拡大。
14/8∼CF材料生産開始
→300
(単位:億円 / 連結調整含まず)
※=2014年3月期実績
OI
オフセットインキ
IJ
IJインキ
LI
リキッドインキ
CT
塗料
AD
粘接着剤
AS
塗工材料
PC
着色剤
PG
顔料
2014年3月期決算説明会
6
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2015年3月期計画
事業セグメント別 業績指標
(単位:億円)
2015年3月期計画
上半期
売上高
2017年3月期目標
通期
営業利益
売上高
通期
営業利益
売上高
営業利益
色材・機能材
385
43
790
87
980
120
ポリマー・塗加工
285
20
595
43
790
75
パッケージ
315
12
645
26
770
55
印刷・情報
430
23
900
55
1,060
105
その他・調整
▲15
2
▲30
4
0
5
連結
1,400
100
2,900
215
3,600
360
設備投資計画
2015年3月期 主な設備投資
2015年3月期
計画
設備投資額
減価償却費
135
100
中計期間(3ヶ年)
累計計画
350
290
(単位:億円)
■色材・機能材
富士製造所 ファインケミカル棟2期工事
インド 着色剤生産設備増設
■ポリマー・塗加工 川越製造所 新塗工材工場
米国 ポリマー生産設備増設
■パッケージ
インド グラビア生産設備増強
■印刷・情報
中国 成都新工場建設
インド インクジェット本格生産設備導入
■その他
守山製造所・岡山工場 太陽光発電設備導入
2014年3月期決算説明会
7
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中期経営計画と2015年3月期の重点施策
色材・機能材
売上高
営業利益
2015年3月期計画
790
87
2017年3月期目標
980
120
(単位:億円)
中期経営計画 基本方針
①新製品開発と汎用製品の海外市場開拓による
事業構造の変革
■ヘルスケア市場、エネルギー市場における事業拡大
■汎用製品(顔料、着色剤など)の海外展開を推進
2015年3月期 重点施策
①エネルギー関連、炭素関連事業の実績拡大
■LIB用カーボン分散体の実績化
■CNT素材を用いた加工製品の実績化
②液晶カラーフィルタ関連ビジネスの強化
②国内拠点機能転換と海外ネットワーク化による
次世代生産体制構築
■既存製品の効率的生産体制整備
■新規事業のインフラ整備
③グローバル視点による事業運営体制の構築
■海外現法連携および海外メーカー協業による事業拡大
■顔料からインキまでの垂直ビジネスを活かした、
東アジア地区への拡販
■ CFレジスト技術の水平展開による新規製品分野の開拓
③国内汎用色材事業(顔料・着色剤など)の再構築
■汎用顔料の効率生産体制の構築
■グローバルSCMの最適化
2014年3月期決算説明会
8
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中期経営計画と2015年3月期の重点施策
ポリマー・塗加工
売上高
営業利益
2015年3月期計画
595
43
2017年3月期目標
790
75
(単位:億円)
中期経営計画 基本方針
①成長戦略の推進
■新製品、新事業(パッケージ、ICT、天然材料など)の推進
■重点地域におけるマーケティングネットワークの構築
■ヘルスケア製品の開発強化
2015年3月期 重点施策
①新製品開発とグローバル展開
■東アジア地区のエレクトロニクス事業拡大
■ヘルスケア製品の新規顧客への販売拡大
■コンバーティング関連製品群の拡販
■国内販売強化(製缶塗料、光学用粘着剤など)
■モノづくり基盤強化(川越製造所操業度の向上など)
■企画原価をベースとした収益力強化
②事業基盤の強化
■塗 料:飲料缶、食缶用の環境対応製品拡販
■樹 脂:高付加価値市場への拡販
■接着剤:海外市場の強化、食品包装市場への拡販
③新規コンバーティング製品群による事業拡大
■コンバーティング技術の向上による事業領域の拡大
③価格適正化
■主要製品における価格適正化を実施
②事業基盤の強化
2014年3月期決算説明会
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中期経営計画と2015年3月期の重点施策
パッケージ
売上高
営業利益
2015年3月期計画
645
26
2017年3月期目標
770
55
(単位:億円)
中期経営計画 基本方針
2015年3月期 重点施策
①SCC-Ⅱに実施した基盤強化施策を実績に結びつける
①販売強化
■新興国拠点の販売強化
■米国リキッドインキ事業の収益改善
■アジア地区のグラビアインキの販売強化
■水性フレキソインキの品質確立と市場への浸透
■グローバルアカウント対応の強化
②新たな事業群の形成
■フィルムフレキソ事業の拡大
■建装材用インキ・コート剤の開発
■シルクスクリーン高付加価値製品の開発
③世界共通スペック製品の確立とSCMの実現
■グラビア・フレキソインキの戦略製品設定
■グローバルアカウント対応強化
■各種環境規制に対応した製品展開
②事業基盤の強化
■北米におけるフレキソ販売部門の強化
■スクリーンインキの生産効率向上による体質改善
③価格適正化
■主要製品における価格適正化を実施
2014年3月期決算説明会
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中期経営計画と2015年3月期の重点施策
印刷・情報
売上高
営業利益
2015年3月期計画
900
55
2017年3月期目標
1,060
105
(単位:億円)
中期経営計画 基本方針
3.価格改定
2015年3月期 重点施策
①SCC-Ⅱに実施した基盤強化施策を実績に結びつける
①販売強化
■新興国拠点の販売強化
■高機能製品へのシフトによる収益力の増強
■UVインキの販売強化
■水性インクジェットインキの販売強化
■エレクトロニクス用ハードコートの販売強化
②新たな事業群の形成
■アレッツ社とのシナジーによるUV事業の拡大
■高性能化と多品種展開によるIJ事業の拡大
③世界共通スペック製品の確立とSCMの実現
■オフセットインキ・UVインキの設定
■金属インキの海外展開
■海外拠点の技術力向上とネットワーク化
②事業基盤の強化
■枚葉、新聞インキの生産効率向上による体質改善
■インド、ブラジルにおける事業の促進
■トルコ、中央アジアへのマーケティング強化
③価格適正化
■主要製品における価格適正化を実施
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