ヨゼフ会釜石ボランティア第11陣報告書(Web版)

ヨゼフ会釜石ボランティア第11陣報告書(Web版)
1.活動期間:2014年3月20日~23日
2.参加者(12名):西條泰記、早川賢、守護彰克、森脇章、森田真、朝倉幹晴、
高等科生1名、中等科生4名、初等科生1名 (2013年度学年)
3.スケジュール
3月20日 東京発-釜石市着
大槌復興刺し子PJ PJ概要のレクチャー受講&刺し子体験
3月21日 降雪のため 一般ボランティア活動中止。
カトリック釜石教会内“ふぃりあ”のみ活動
全員で雪かき:カトリック釜石教会および周辺道路
3月22日 A班 桜木の花道プロジェクト(苗木養生の穴掘り)
B班 退去仮設住宅の掃除
C班 カリタス釜石サロン“ふぃりあ”
D班 カリタス釜石ボランティア&スタッフ用夕食準備
3月23日 イベント カリタス釜石“待春まつり”主催
釜石発-東京帰着
4. 今回の特徴
初・中・高等科より6名の生徒が随伴いたしました。生徒達は3/22の活動では上記のB,C,D班に分かれて
活動。また3/23の“待春まつり”では初の試みである生徒による合唱を披露。
“待春まつり”ではその他に食べ物の屋台、催しではマジックショー、ビンゴ大会を実施。あいにくの降雪、
お彼岸、大規模店舗新規オープンの影響で近隣の住民の方の参加は想定を下回りましたが隊員全員、精
一杯 “待春まつり”を盛り上げました。
森脇章
実は、震災後東北地方に行くこと自体初めてでした。釜石市や大槌町の津波跡地の広大な更地(住宅が
ほとんどすべて流されてしまったところ)を見て、津波の恐ろしさを改めて感じるとともに、甚大な被
害に屈せず復興を目指す住民の方々の強さに強く心を動かされました。先遣隊の方々がいらしたころに
比べれば、がれきもなくなり住みやすい町になったとはいえ、未だ多くの方が仮設住宅に暮しています
し、跡地は更地のままです。この現実を目の前にしながら、自分にできたことといえば、桜の植樹用の
穴をいくつか掘っただけであり、自身の微力さを痛感せずにはいられませんでした。また参加できれば
幸いです。
朝倉幹晴
仕事の関係で1日遅れの電車での参加で大雪の関係で新花巻で6時まち、結局21日(金)の夜中着、
ボランティアは 22・23 日の 2 日のみとなってしまいました。22 日は大槌町で町から山への(これから作
る予定の)避難路脇の桜の移植のための前準備の穴堀り、2 日目はカリタス釜石でのイベントでの豚汁販
売などをしました。
たいして作業・手伝いができていないにも関わらず、22 日は大槌町では津波被害の実態の生の声をお
聞きし、23 日はカリタス釜石が地元に根付いている様子を垣間見させていただきました。被災地のこと
を思い続けることの大切さを感じる 2 日間でした。ヨゼフ会の仲間、そしてカリタス釜石の方々ありが
とうございました。
森田真
中等科の娘と一緒に参加しようと思いましたが部活の日程と重なり父親だけの参加となってしまいま
した。それを横目で見ていた息子(カトリックの男子校を卒業したばかり)が同じ日程でカリタス釜石
に申込み、親娘ならぬ「親子参加」となりました。息子のそのような行動に驚きつつも教育の力に感謝
の念を強く持ちました。聖心では学校を通じて参加する方法もありますが、父親とともに参加するとい
うヨゼフ会の活動は、多感な時期の娘達にはとても大事な機会でないかと思います。次回はぜひ娘と参
加したいと思います。
西條泰記
昨年三月の長女との参加に続き、今回は次女と三女の二人を同道し、発災後三年が経過した被災地の現
状が、あの絶望の中から一歩ずつ立ち直りつつも、未だに復興という状態には進んでいない様子を、父
娘で感じ取りながら共に考える機会を戴く事が出来ました。毎回参加する度「誰かの為に」が、現地の
皆様と接する内に逆に精気を戴いて帰京する事になってしまいます。被災地支援の在り方も過渡期に入
ってきていると感じており、現地の皆様からのご意向を引き続き伺いながら新しいアプローチの方法も
加え、今回の経験も踏まえ堅実に活動を永続させるべく、ヨゼフ会の今後の釜石での活動の方向を策定
するべきと想いを新たに致しました。
早川賢
3日目にベースキャンプの食事当番を任されることになり、初めて 30 人分の食事作りを経験しました。
まさに裏方の裏方的役割ですが、大勢の人に「美味しい」
「素晴らしい」と言われるのも嬉しいものです
ね。
しばらく揚げ物は見たくありませんが.
.
.
。
雪で大幅に予定が狂いましたが、個人的には過去 6 回の中で最も疲労が激しかったです。
隊長総括 守護彰克
今回の第 11 陣の活動では、3/21 大雪での一般活動の停止、代わりの雪かきでのカトリック釜石教会周辺への
貢献、3/23 のイベントの少ない来場者(大規模商業施設のオープン、お彼岸のお墓参り)ではありましたが、隊
員各位色々な体験、思いを胸に 3 泊 4 日の日程を無事に終え東京に帰着致しました。
私個人としては改めて気候の厳しさを実感し、また少しずつ変化する釜石に対して支援出来ることは何かを考え、
娘たちを連れて行くことの難しさを感じる、良い機会となりました。
釜石ボランティア第11陣では、2つの新たな試みをしました。
1つは、大槌復興刺し子 PJ を訪問し、刺し子を体験。 PJ を後援する NPO 団体方から「魚をあげるのではなく、
魚の釣り方を教える」活動としての PJ の説明に納得するとともに、刺し子のおばあさんから縫いながら伺った
「縫っているときは、何もかも忘れられる」という何気ない一言にドキリとしました。
2 つ目は、カトリック釜石教会で主催したイベント“待春まつり”で初・中・高等科生が合唱を披露。
屋台での焼きそば、豚汁の振舞いのお手伝いに止まらず生徒達が主体的に出来ることをと考え、プログラムに
合唱を組み入れました。選曲、歌唱指導は合唱が趣味の森田隊員にお願いしました。 生徒たちは限られた時
間の中で一生懸命に音合わせ、練習を行い本番に臨み、綺麗なハーモニーを披露。 釜石の皆さんに喜んで頂
きました。
我々の釜石訪問と同じタイミングで 3/22 聖イグナチオ教会にて「カリタス釜石よりの報告」の会がありました。
この会にはヨゼフ会木村アドバイザーー、山村副会長が出席。カリタス釜石の副理事長 伊瀬様より「ボランティ
アの人数が減っており、2014/1 月は 32 名、2 月は 20 名と、以前は当たり前だった 100 名/月の回数がかなり
減っている。」 「ヨゼフ会は少人数でもよいから来て頂けると助かる」と伺い、木村、山村は釜石を風化させたく
ないという伊瀬様の強い思いを感じたそうです。
第 11 陣にて 2013 年度のヨゼフ会釜石ボランティア派遣は完了となりますが、釜石・大槌の復興の状況、未だ
に多くの人々が仮設住宅にお住まいになっている現実を考えると、派遣一回当たりの規模は縮小することはあ
っても、2014 年度も引き続きヨゼフ会として釜石ボランティアを継続出来るよう会員の皆さんに正しく釜石・大槌
のことをお伝えするのが釜石ボランティア・リーダーの役割と思っております。
今回の派遣にあたり、終始暖かくご支援くださいましたシスター大山江理子校長先生、ヨゼフ会ご担当シスター
渡辺真理子先生、シスター伊澤夏海先生に感謝の意を表します。
生徒同伴にかかわらず、快く私たちをお迎え頂き、活動をサポートしてくださいましたカリタス釜石ベース今村様
はじめスタッフの皆様、活動を共にしたボランティアの皆様、大変お世話になり、ありがとうございました。
最後になりましたが、私たちの活動を笑顔で受け入れてくださいました現地の方々に心から感謝いたします。あ
りがとうございました。これからも応援して参ります。
活動実績
□3月20日 大槌復興刺し子PJ 刺し子体験
西條泰記、早川賢、守護彰克、森脇章、生徒6名
□3月21日 降雪のため 一般ボランティア活動中止。 カトリック釜石教会内“ふぃりあ”のみ活動
全員で雪かき:カトリック釜石教会および周辺道路
□3月22日 A班 桜木の花道プロジェクト 森脇章、森田真、朝倉幹晴、守護彰克
B班 退去仮設住宅の掃除
西條泰記、生徒3名
C班 カリタス釜石サロン“ふぃりあ” 生徒2名
D班
カリタス釜石ボランティア&スタッフ用夕食準備 早川賢、生徒1名
□3月23日 イベント カリタス釜石“待春まつり”主催
焼きそば:西條泰記、森田真、守護彰克、生徒3名、豚汁:朝倉幹晴、生徒3名、フランクフルト:森脇章
合唱:生徒6名、指揮
桜木の花道プロジェクト
森田真
マジック:早川賢、生徒1名
ビンゴ :早川賢
http://www.hanamichi.info/syokuju.html
〈大槌町桜木町にて住民が避難道である山道を日頃から意識的に登る事ができるよう、避難道の脇に「桜木町」にちなん
で住民の名前を付けた桜の苗木を植える。〉
「釜石市社協生活ご安心センター」http://kamaishisgc.blog.fc2.com/
〈各仮設住宅団地の談話室にて地域の方々の交流や心のケアを目的に喫茶スペースと手芸・囲碁・将棋などの趣味コーナ
ーを提供。〉
カリタスジャパン
http://www.caritas.jp/
NPO 法人 カリタス釜石
http://www.caritaskamaishi.com
http://ameblo.jp/kamaishi311/