古賀良彦教授講演 「アロエヨーグルトがヒトのココロに与える影響について

古賀良彦教授講演
「アロエヨーグルトがヒトのココロに与える影響についての検証結果発表」
ご参考資料
森永乳業株式会社は、20周年を記念して、長年愛され続けている森永アロエヨーグルトと、そのファンの皆様と共に盛り上げて
いくことを目的として新たに、『“みんなで見つけよう”森永アロエヨーグルト ヒミツ発見プロジェクト』を発足いたしました。
そのプロジェクト第一弾として、「森永アロエヨーグルトを食べるとポジティブになる」という「森永アロエヨーグルト」のファンの声を、
脳波の観点から医学博士・杏林大学医学部精神神経科学教室教授・NPO法人日本ブレインヘルス協会理事長である古賀良彦
(こが・よしひこ)教授に協力を依頼し、検証を行なっていただきました。今回の古賀教授による検証の結果および概要については
以下のとおりです。
検証結果
1.アロエヨーグルトの摂取により、脳が元気になり、頭の冴えにつながる
2.アロエヨーグルトの摂取により、眠気が軽減し、気分がスッキリする
検証結果1.アロエヨーグルトの摂取により、脳が元気になり、頭の冴えにつながる
アロエヨーグルト摂取時の脳波の変化
アロエヨーグルト振幅
⽔振幅
水
アロエヨーグルト
(370msec)
(362msec)
16
アロエ
ヨーグルト
⽔
0
(microV)
5
10
0
-100
図1 水およびアロエヨーグルトを摂取した際の
P300頂点潜時におけるトポグラフマップの比較(N=5)
0
300
900 msec
図2 水およびアロエヨーグルトを摂取した際の
Pz(頭頂部:62ch)におけるP300波形の比較(N=5)
プレーンヨーグルト摂取時の脳波の変化
⽔振幅
水
プレーンヨーグルト
(370msec)
(362msec)
プレーンヨーグルト振幅
0
16
(microV)
⽔
5
プレーン
ヨーグルト
10
0
図3 水およびプレーンヨーグルトを摂取した際の
P300頂点潜時におけるトポグラフマップの比較(N=5)
-100
0
300
900 msec
図4 水およびプレーンヨーグルトを摂取した際の
Pz(頭頂部:62ch)におけるP300波形の比較(N=5)
プレーンヨーグルトとアロエヨーグルトを摂取した場合のP300トポグラフィマップおよびP300波形を見ると、アロエヨーグルト
を摂取した場合、水と比較して頭頂部優勢に、顕著に、P300振幅が増大しました(図1、2)。一方、プレーンヨーグルトを摂取
した場合、水と比較して差は見られませんでした(図3、4)。これらのことから、アロエヨーグルトの摂取は、脳の情報処理機
能を高める、つまり脳を元気にし、頭の冴えにつながるという可能性が示唆されました。
1
検証結果2.アロエヨーグルトの摂取により、眠気が軽減し、気分がスッキリする
アロエヨーグルト摂取後の気分の変化
※アロエヨーグルト摂取後に変化が見られた項目例
プレーンヨーグルト摂取後
アロエヨーグルト摂取後
(悪化)
10
摂取前との差分
摂取前との差分
0
-10
-20
眠気
0
-10
-20
軽減
軽減
*
増加
増加
10
-30
(改善)
-30
満足感
(改善)
安心感
(悪化)
* p<0.05 (by using the Bonferroni test)
摂取前に対して
図5 アロエヨーグルトとプレーンヨーグルトの摂取後の心理状態の変化(N=6)
プレーンヨーグルトとアロエヨーグルトの摂取後の心理状態の変化についてVAS(visual and analog scale)によって検討した
ところ、アロエヨーグルト摂取の場合、「眠気」の項目で有意の差が見られました(図5左)。プレーンヨーグルト摂取の場合、
(有意の)差は見られませんでした。これらのことから、アロエヨーグルトの摂取は眠気を軽減し、スッキリとした気分にしてく
れることが分かりました。
古賀良彦教授所見
「アロエヨーグルトを食べると、ポジティブで前向きに」
検証結果より、アロエヨーグルトを食べると「脳が元気になり、頭が冴えた状態になる可能性がある」
こと、「眠気が軽減しスッキリした気分にしてくれる」ことが明らかになりました。分かりやすく言うと、
アロエヨーグルトを食べると、ポジティブで前向きな状態になり、結果、幸福感にもつながっていくだろ
うということです。アロエヨーグルトを食べた方の感想として、「元気になる」、「うれしくなる」などの声
があるそうですが、今回の結果は、それらの声を裏付けるものといえるかもしれません。
なぜこのような結果が得られたのかについては、今後の検証が必要ですが、試験では食べた直後
の反応を見ていることから、プレーンヨーグルトにはないアロエヨーグルトの特徴であるアロエの食感
や風味が可能性のひとつとして考えられます。
日常的に手に入れることができる食品でこれほど明確な結果が得られることは、P300の測定では極
めて珍しく、アロエヨーグルトの生理的、心理的な作用を示す大変意義深い結果といえるでしょう。
今後は対象数を増やし、より詳細な検討を行なうことが望まれます。
古賀良彦
先生
杏林大学医学部精神神経科学教室教授
昭和21年東京都世田谷区に生まれる。昭和46年慶応義塾大学医学部卒業後、昭和51年に杏林
大学医学部精神神経科学教室に入室。その後、平成2年に助教授、平成11年に主任教授となり現
在に至る。日本催眠学会名誉理事長、日本ブレインヘルス協会理事長、日本薬物脳波学会副理
事長、日本臨床神経生理学会名誉会員などを務める。
2
検証概要について
目的
アロエヨーグルトの摂取が脳機能に与える影響を検討する
試料
・アロエヨーグルト
・プレーンヨーグルト
・ミネラルウォーター
※各試料とも市販品を使用
※1回の摂取量を40gとし、透明プラスチックカップに入れて提供
対象
30~40歳代の健康な女性6名(平均年齢41.6歳±6.0歳)
※健康な人(服薬なし、花粉症および重篤な疾患の既往歴がない人)
※規則正しい生活をしている人
※右利き、ノンスモーカー
※P300の結果解析は、眼球運動の多い1名を除いた5名とした
試験デザイン
調査期間
実施
試験は2日間にわたり実施
クロスオーバー法を採用し、測定1日目と2日目とで異なるヨーグルトを摂取するように割り付け
2014年5月24日(土)~5月25日(日)
古賀良彦先生(杏林大学医学部精神神経科教授)
検証フロー
事象関連電位の測定(P300)
高密度センサ脳波計測システム Net
脳波測定用電極装着
Station System 200(Electrical
Geodesics,Inc.製)を用い、頭皮上128部位
VAS①
より認知課題遂行中の脳波を4分30秒間記
録。被験者に被検食を摂取させた直後より
標的刺激
(呈示頻度:20%)
課題および脳波測定を開始。課題は、1.5m
水摂取
先に設置したモニター中央に円形を表示し、
その内部に三角形(標的刺激:呈示頻度
P300測定
VAS②
20%)または円形(非標的刺激:呈示頻度
非標的刺激
(呈示頻度:80%)
80%)をランダム順に表示(呈示間隔:1780
±200msec、呈示時間:200msec、刺激呈示回数:150回)。被
験者には標的刺激に対し右手第一指で直ちにボタン押しをす
るように教示し測定。
休憩(5分)
VAS測定
以下の10項目気分の状態
アロエヨーグルト or プレーンヨーグルト摂取
を100mmの線分上に評価
(全くない~非常に強い)
P300測定
VAS③
脳波測定用電極取り外し
させた。
①眠気
⑥心地よさ
②集中力
⑦爽快感
③疲労感
⑧幸福感
④緊張
⑨満足感
⑤イライラ
⑩安心感
3