演習 3-1 図 ex3-1 のように、直径 10mm の丸棒に質量 m 100kg のおもりをつり下げたとき、 棒に生ずる応力を算定せよ。ただし、棒の重量は無視する。 演習解答 3-1 おもりによる荷重を P とすると、天井面での反力は P に等しい。すなわち、この 部材は両端に長手方向の等しい大きさの荷重 P を受ける。したがって、図 1.7(a)と同様であるの で、この部材の任意の水平面には一様な垂直応力が発生する。(1.1)式により、垂直応力 は、 N A0 である。直径を d とすると、この部材の断面積 A0 は、 A0 d 2 4 102 4 であり、内力 N は荷重 P に等しく、おもりの 質量を m 、重力加速度を g 9.8 m / s 2 とす ると、 N P mg 100 9.8 980N である。したがって、垂直応力 は下記とな る。 4mg 4 980 12.48 N/mm 2 2 2 d 3.142 10 12.48MPa 12.5MPa 図 ex3-1 演習 3-2 図 ex3-2 のように M20 のボルトで接 合されている板厚 10mm の2枚の板のそれぞ れに図の向きに W 8.8kN の大きさの荷重が 作用している。このときボルトに発生するせん 断応力を算定せよ。 (M20 とは、呼び径(雄ね じの外径)が 20mm のものを言う) 演習解答 3-2 ボルトの軸を x 軸と考えると、 荷重状態は図 1.9 と同じである。したがって、 このボルトに発生するせん断応力 は、ボルト 図 e2-2 の直径を d とすると、次のようになる。 S W 4W 4 8.8 10 3 2 2 A A d 3.142 20 28.0 N/mm 2 28.0MPa 28.MPa 演習 3-3 図 ex3-3 のような引張試験片を用いて引張試験を行った。最大荷重が Fmax 65kN であ ったときに、この試験片中央部に生じた引張応力を算定せよ。 図 ex3-3 引張試験片 演習解答 3-3 演習問題 3-1 と同様に、垂直応力 は下記となる。 4 Fmax 4 65 10 3 422.2 N/mm 2 422.2MPa 423MPa d 2 3.142 142 図 ex3-4 のようなピン継ぎ手に引張荷重 W 14kN が作用しているときに直径 演習 3-4 d1 15mm のピン及び直径 d 2 16mm の棒に生じる応力を算定せよ。 図 ex3-4 ピン継ぎ手 演習解答 3-4 ピンに発生する応力はせん断応力 で、引張荷重 W 14kN を 2 カ所で分担して受 けるので、 W 4 4 7 10 3 2 2 39.6 N/mm 2 39.6MPa 2 d1 3.142 15 棒に発生する応力は垂直断応力 で 4W 4 14 10 3 69.6 N/mm 2 69.6MPa d 22 3.142 162 演習 3-5 長さ 2m の棒材が圧縮荷重を受けて 0.0002 のひずみを生じた。縮み量(変形量)を算 定せよ。 演習解答 3-5 (1.2)式より、縮み l は、元の長さを l 0 、生じたひずみを とすると、 l l0 0.0002 2000 0.4mm 演習 3-6 伸び l 0.6mm 、ひずみ 0.0003 であるとき、変形前の長さ l 0 を算定せよ。 演習解答 3-6 l0 (1.2)式より、 l 0.6 2000mm 2m 0.0003
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