6.PS 検層結果

平成 21 年度長寿命化第 0030-1-203 号合併
水俣港港湾長寿命化計画策定(岸壁-10m)地質調査委託他合併
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6.PS 検層結果
地盤中を伝幡する弾性波動には、波動の振動方向と進行方向が一致する P 波(縦波)と、振動方向が
進行方向に対して直角になる S 波(横波)の 2 種類がある。PS 検層は各地層の弾性波速度(P 波、S 波)
を求めるものであり、結果は地上弾性波速度の解析や動的応答解析などに利用される。
「港湾施設の技術上の基準・同解説」では、地震動を設定する際に必要となる工学的基盤について、
以下のような基準を定めている。
【工学的基盤面】
レベル一地震動及びレベル二地震動の設定に当たっては、工学的基盤を、それよりも下方にある全
ての土層が以下のいずれかである土層の上面とする。
・岩 盤
・標準貫入試験(N 値)が 50 以上の砂質土層
・一軸圧縮強度が 650(kN/m2)以上の粘性土層
・せん断波(S 波)速度が 300(m/s)以上の土層
速度値をもとに、地盤の動的変形特性を算出するのに一般的に用いられている式を以下に示す。た
だし、以下の式は弾性体を仮定して導出されている。このうち、ポアソン比は速度値のみから求まる
が、剛性率、ヤング率は密度が必要である。
ここで、Vp : P 波速度、Vs : S 波速度、ρ : 密度
本業務では、各工区にて 2 箇所ずつ(陸上・海上 1 箇所ずつ)サスペンション法にて PS 検層を実施
した。次頁より、各地点の PS 検層結果柱状図を示す。
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No.6 孔 (陸 上)
PS 検層結果表
各層の平均
層
(m)
土質柱状
Vp
(m/s)
Vs
密度 ポアソン比
(m/s) (g/cm3)
(ν)
剛性率
ヤング率
(kN/m2)
(kN/m2)
1
0.00 -
4.80
粘土質砂礫など
1490
100
2.00
0.498
20000
59900
2
4.80 -
6.80
玉石混り砂礫
1600
200
2.00
0.492
80000
238700
3
6.80 -
9.20
砂
1520
100
1.60
0.498
16000
47900
4
9.20 -
29.75
シルト
1500
110
1.59
0.497
19200
57500
5
29.75 -
32.70
シルト混り砂
1530
160
1.60
0.494
41000
122500
6
32.70 -
35.60
有機質粘土
1610
200
1.59
0.492
63600
189800
7
35.60 -
37.50
砂礫
1860
520
2.00
0.458
540800
1576500
8
37.50 -
40.00
風化安山岩
1960
660
2.10
0.436
914800
2627400
PS 検層結果柱状図
Vs=300m/s 以上ライン
Dg1
An
岩盤ライン
第 1 洪積砂礫層(Dg1)以深は、S 波速度 300m/s 以上が連
続する。最深部の安山岩(An)では 660m/s に達する。
図 6.1-1 PS 検層結果図(No.6 孔)
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水俣港港湾長寿命化計画策定(岸壁-10m)地質調査委託他合併
No.9 孔
(海
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上)
PS 検層結果表
各層の平均
層
(m)
土質柱状
Vp
Vs
(m/s)
密度 ポアソン比
(m/s) (g/cm3)
(ν)
剛性率
ヤング率
(kN/m2)
(kN/m2)
1
0.00 -
2.90
玉石
1570
240
2.00
0.488
115200
2
2.90 -
11.00
砂
1510
170
1.86
0.494
53800
342800
160700
3
11.00 -
18.30
凝灰質砂
1500
170
1.60
0.493
46200
138000
4
18.30 -
21.10
有機質粘土
1510
170
1.59
0.494
46000
137400
5
21.10 -
25.60
砂礫
1670
300
2.00
0.483
180000
534000
6
25.60 -
26.30
粘土
1650
240
1.70
0.489
97900
291600
7
26.30 -
30.30
砂礫
1690
320
2.00
0.481
204800
606800
8
30.30 -
37.60
火山灰質砂
1630
270
1.70
0.486
123900
368200
9
37.60 -
40.50
砂礫
1900
330
2.00
0.484
217800
646600
10
40.50 -
43.00
強風化安山岩
1940
360
2.00
0.482
259200
768400
11
43.00 -
45.00
風化安山岩
2060
600
2.10
0.454
756000
2197900
PS 検層結果柱状図
第 1 洪積砂礫層
(Dg1)は、No.6 孔
同様に S 波速度が
300m/s を超える
が、その下位に
300m/s 以下の洪
積火山灰層が分
布する。
Dg1
Dg1
Dvs
Vs=300m/s 以上ライン
Dg2
岩盤ライン
w-An
An
第 2 洪積砂礫層(Dg2)以深は、S 波速度 300m/s 以上
が連続する。最深部の安山岩(An)では 600m/s に達
する。
図 6.1-2
PS 検層結果図(No.9 孔)
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水俣港港湾長寿命化計画策定(岸壁-10m)地質調査委託他合併
No.3 孔
(陸
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上)
PS 検層結果柱状図
Vs=300m/s 以上ライン
岩盤ライン
洪積砂層(Ds)以深は、S 波速度 300m/s 以上が連続す
る。最深部の安山岩(An)では 490m/s に達する。
図 6.1-3 PS 検層結果図(No.3 孔)
(復建調査設計(株)資料)
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No.5 孔
(海
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上)
PS 検層結果柱状図
Vs=300m/s 以上ライン
岩盤ライン
S 波速度 300m/s 以上が連続するのは、風化安山岩
(w-An)以深である。
図 6.1-4 PS 検層結果図(No.5 孔)
(復建調査設計(株)資料)
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No.10 孔
(陸
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上)
PS 検層結果柱状図
Vs=300m/s 以上ライン
岩盤ライン
w-Tb
Tb
S 波速度 300m/s 以上が連続するのは、風化凝灰角礫
岩(w-Tb)以深である。
図 6.1-5
PS 検層結果図(No.10 孔)(中央開発(株)資料)
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No.13 孔
(海
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上)
PS 検層結果柱状図
岩盤ライン
w-Tb
Vs=300m/s 以上ライン
w-An
S 波速度 300m/s 以上が連続するのは、風化安山岩
(w-An)以深である。直上位の風化凝灰角礫岩(w-Tb)
は、N 値が 4 と低く、300m/s に満たない。本孔のみ、
Vs=300m/s ラインの上位に岩盤ラインがくる。
An
図 6.1-6
PS 検層結果図(No.13 孔)(中央開発(株)資料)
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