63rd JAMT Congress 2014 niigata. 第63回日本医学検査学会 ランチョンセミナー2 Luncheon Seminar 2 5 17日(土)12:00∼12:50 日時 2014年 月 会場 第 2 朱鷺メッセ4F 国際会議室 会場 (マリンホール) 〒950-0078 新潟市中央区万代島6番1号 QT計測 LP レイトポテンシャル TWA 心臓突然死を予知する T波オルタナンス [ms2] 50 0.00 心電図パラメータ 19:00 16:00 0.50 13:00 [Hz] 10:00 1:00 22:00 HRT 心拍タービュランス ∼ホルター心電図を用いた新しい試み∼ Brugada 座長 桝谷 直司 先生 ブルガダ型波形計測 HRV 心拍変動 東邦大学医療センター大森病院 臨床生理機能検査部 技師長 演者 佐藤 英樹 先生 杏林大学医学部付属病院 臨床検査部 技師長補佐 ●本セミナーは整理券制となります。 配布日時 5 月 17 日(土)8:00 ∼ 10:30 配布場所 朱鷺メッセ 2F アトリウム 共催:第63回日本医学検査学会/フクダ電子株式会社 4:00 7:00 心臓突然死を予知する心電図パラメータ ∼ホルター心電図を用いた新しい試み∼ 佐藤 英樹 杏林大学医学部付属病院 臨床検査部 技師長補佐 近年、非侵襲的検査指標を用いた致死性不整脈に対しての予知に係る研究が盛んに行われるようになり、 運動負荷で評価するT波オルタナンス(T−wave alternans,TWA) と加算平均心電図で測定する心室レイト ポテンシャル(late potentials,LP)は臨床上有用であると認められ,平成24年度の診療報酬改正で保険対 象として承認された。TWAは、形の異なるT波が1拍ごとに交互(ABABAB…)に出現することであり、再分極 過程に何らかの異常が生じていることを示している。TWAが増強すると心室細動が発現しやすく、その危険性 が高い患者では安定期にも微小レベルのTWAを生じているとの考えから研究開発が進められ、運動負荷中に 記録された心電図をスペクトル解析することでマイクロボルトTWA(MTWA)が測定可能となった。MTWAの 予知指標としての特徴は、不整脈事故に対して陰性的中率が極めて高いことであり、心筋梗塞/虚血性心筋症 や拡張型心筋症・心不全患者に活用されている。LPはQRS波終末部で記録される微小な遅延電位であり脱分 極過程の異常を反映する。持続性不整脈のメカニズムである障害心筋による一方向性ブロックと伝導遅延の 存在とされる条件において、伝導遅延はLPの有無で評価されている。現在、ホルター心電計はその技術開発に より一般的な心電計と同等の感度で非侵襲的に長時間記録することが可能となり、収録されたデータは解析 ソフトによりT W AおよびL P が 時 間 帯 別に計 測できる。以 前より2 4 時 間 連 続 記 録から心 拍 変 動 解 析( h e a r t rate variability,HRV)やheart rate turbulence(HRT)を用いて自律神経活動の評価指標が計測されており、 これらの指標を組み合わせた心臓突然死の予知に関する研究が報告されている。 今回のセミナーでは、運動負荷から求めるMTWA検査時の検査技師が努力すべきポイントや計測された数値 の評価方法を解説するとともに、ホルター心電図を用いて解析するTWA・LP測定の特性と自律神経活動評価を 取り上げ、致死性不整脈および心臓突然死の予知に関するリスク層別化アルゴリズムを紹介する。
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