補足資料1 - 財団法人・日本建築センター

「ひとりで学べる RC 造建築物の構造計算演習帳【許容応力度計算編】」
正誤表(第 1 版 1 刷、2 刷共通)
本書に誤り等がありましたので、以下に訂正いたします。
今後も追加される可能性がありますので最新の正誤表については、(一財)日本建築センターホームページ(http://www.bcj.or.jp/)から
ご確認下さい。
H25/6/13
該当箇所
頁
行
9
表 1.1-1
30
梁の剛比
表の単位
35
誤
正
直接基礎(GL-1,200(mm)に支持地盤)
○
○
K0=1×106 ㎜ 2
K0=1×106 ㎜ 3
○
○
○
○
○
対応済
○
対応済
○
○
○
対応済
図 2.2-3
式の分母
9 行目
αi 
W j
j i
n
αi 
W j
j i
55
7行目
67
図 3.4-5
75
下から 2
行目
W j
建築物の高さ(h=7.6m)から、…
3 3E  I b  1   2 θ
2
RC 
3
3E  I b  1   2 θ
 23
1 行目
2

 3E  I b  1   2  

 RC  1   2   
θ
3


2


2

  3E  I b  1   2  

 RC  1   2   
θ
3


2


○
○
6 行目
M OT   3E  K 0  K be  K F θ
M OT   3E  K 0  K be  K F θ
○
○
M OT
12E  K 0

Qi  hi  3E  K 0  k be  K F
○
○
○
○
10 行目
80
j i
n
j 1
建築物の高さから、…
RC 
j=i →j=1
n
W j
76
2刷
直接基礎(GL-1,000(mm)に支持地盤)
n
48
1刷

M OT
12E  K 0

Qi  hi  3E  K 0  k be  K F

8 行目
…水平剛性で序した…
11 行目
gx 
N  X
N
gx 
 N  X 
N
○
対応済
12 行目
gy 
 N Y
N
gy 
 N  Y 
N
○
対応済
15 行目
x 
Ky  X
Ky
x 
 Ky  X
Ky
○
対応済
16 行目
y 
 Kx Y
 Kx
y 
 K x  Y 
 Kx
○
対応済
○
対応済
○
対応済
83
偏心率の
表
84
3 行目
…水平剛性で除した…


偏心率
Rex
α ny  1   X   x    D y 
偏心率
Rey
ex
KR
Rey
Qn 
D
Q
D
Rex
該当箇所
頁
誤
1刷
2刷
○
対応済
○
対応済
○
対応済
○
対応済
○
対応済
MB=Qc・y・h
○
○
y3 を求める(最上階ではy3=0)
y3 を求める(最下階ではy3=0)
○
対応済
内端の ML=47(kN・m)
内端の ML=67(kN・m)
○
対応済
○
○
○
○
○
○
○
対応済
○
○
行
10、11 行
目
x 
 Dy  X
 Dy
正
x 

 Dy  X
 Dy

 D x  Y 
y 
 Dx
 Dx  Y
y 
 Dx
16 行目の後ろに「なお、「±」の符号は、剛心と重心の位置関係から、変
16 行目
形の大きくなる構面で α nx が 1.0 より大きくなるように定めます。設計例
16 行目の後ろに文章を追加。
では、「+」となります。」を追加。
18 行目
α nx
21 行目
21 行目の後ろに文章を追加。
90
104
110
113
最終行
最後から 2
行目
図 5.2-7 下
方右側
6 行目
ex
KR
MB=Qn・y・h
at=
35.1  106
345 546.9
a= …
eY
KR
  α ny  Qny
Qny
α ny  1   X   x    D y 
最終行
α nx  1  Y   Y   D x 
21 行目の後ろに「 α ny の符号は、設計例では「+」となります。」を追加。
  αnx  Qnx
Qnx
22 行目
23 行目
87
e
 1  Y   Y    D x  Y
KR
α ny  1  X   x   D y 
at=
ただし、1≦a≦2
ex
KR
35.0  106
345 546.9
α= … ただし、α≦1 のとき、α=1
2≦αのとき、α=2
コーヒー
114
ブレイク
ここに、a=
かつ、梁なら 1≦a≦2、柱なら 1≦a≦1.5
…
ここに、α=
かつ、梁なら 1≦α≦2、柱なら 1≦α≦1.5
…
18 行目
119
下から 5 行
目
13、14 行目
126
18,19 行目
127
ポイント
題名
は剛端域の応力を…
7
d としてよい
8
は部材フェース位置や剛端域の応力を…
剛域端での曲げ…
剛域端あるいはフェース位置での曲げ…
λ1:柱端部の剛域の長さ、
M’:柱の剛域端の設計用モーメント
λ1:柱端部の剛域の長さ、あるいはフェースまでの距離
M’:柱の剛域端あるいはフェース位置での設計用モーメント
○
○
梁の主筋に関する…
柱の主筋に関する…
○
○
○
対応済
○
○
○
○
7 行目
長期許容せん断力
7 行目
QaL  a  f s  b  j
134
8 行目
j
文字が重なっている。
ただし、a=
QaL  a  f s  b  j
4
M
1
Qd
長期許容せん断力
QaL  a  f s  b  j (ここでは、応力が充分小さいため
検討は省略します。)
QaL  α  f s  b  j
ここに、α=
1≦a≦2
(a→α)
4
M
1
Qd
ただし、α≦1 のとき、α=1
2≦αのとき、α=2
8 本 D22
ΣA=8×387
=3096mm2
削除
○
対応済
文字が途中から消えている。
…3,456 (kN)であるので上式を用いて、
○
対応済
20、21、22
S fa
L fa
○
対応済
141
10、13、14
S fa
L fa
○
対応済
149
4、5 行目
○
対応済
○
○
○
○
○
対応済
○
対応済
138
139
140
表左下部
分
9 行目
5、6、11、
表1行目
最終ページに記載
接合部形状係数 KA
接合部形状係数κA
ξ=
表 1 行目
j
H(1-D/L)
ξ
j
H1  D/L
153
表中の図
154
ポイント
図 7.4-1(p.151)
図 7.4-1(p.153)
該当箇所
頁
誤
行
正
1刷
2刷
○
○
○
対応済
○
対応済
5 行目
165
175
175
176
189
192
ポイント
内
下から 8 行
目
1 行目
図 9.3-4 中
一番下
図 9.3-5
の右側の
計算
199
218
黒正博士
表 8.4-10
基礎の図
198
黒生博士
下から 2 行
目
2 行目
X1、X2 ラー
最終ページに記載
M B  Qi  hi 
1
 k be
DR
M B  Qi  hi 
k
1
 be
DR
4
一般解
一般階
○
対応済
周辺は応力を半分にして良い
縁部は応力を半分にして良い
○
対応済
d(mm)
d
○
対応済
at
at
○
対応済
195N/(㎜ 2)
195(N/㎜ 2)
○
○
N=N’+W’=N+30×A
A×fe=N’+W’=…
A=N’/(…)
W=30×A=30×N’/…
=30×292/…
N’=N+W’=N+30×A
A×fe=N+W’=…
A=N/(…)
W=30×A=30×N/…
=30×293/…
○
○
式が途中から消えている
QF = σ’×ℓ’×h
○
○
…構造計算基準
…構造計算規準
○
対応済
A床
A床
○
○
○
○
○
対応済
○
対応済
○
○
○
対応済
メンの梁
223
G10 の
床荷重状
態
X1、X2 ラー
A床
A床
メンの梁
223
G8 の
床荷重状
態
229
下から 11
行目
T=0.02h=0.02×(0.3+3.8+3.5)=0.152s
偏心率
解答
238
T=0.02h=0.02×7.6=0.152s
演習シー
Rex
偏心率
Rey
Rey
Rex
ト 13
1c5
253
x方向
3785
3760
柱高さ
偏心率
演習シート
p.18
演習シート 13
Rex
偏心率
Rey
Rey
Rex
P149
(梁断面での力の釣合い)
T右
Q Dj  T左+C 右 
Qc上  Qc下
 T左  T右 
P175
2
Qc上+Qc下
2
Qc(上下柱のせん断力の平均)とする
「ひとりで学べる RC 造建築物の構造計算演習帳【許容応力度計算編】」
正誤表(第 1 版 3 刷)
本書に誤り等がありましたので、以下に訂正いたします。
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H25/10/31
該当箇所
頁
行
35
図 2.2-3
36
図 2.2-4
38
図の上方
122
図 5.4-4
140
10 行目
143
図下部
誤
ω
正
(オメガ)
床単位荷重
j
C
W
w
8
d
7
w’
(ダブリュ・ダッシュ)
床単位荷重
j
C
 w'
w
7
d
8
2.06→2.09、17.7→17.9、251.5→251.7、251→252、638→639
227
C6
上図
228
Y2-X1
Y2-X2
251
252
の軸力
229
2. 地 震 層
設計用 1 次固有周期
設計用 1 次固有周期
せん断力
T=0.02h=0.02×7.6=0.152s
T=0.02h=0.02×7.57=0.152s
第 章
一般事項
1
第 章
準備計算
2
第 章
大梁の断面算定
第8章
第 章
第 章
鉛直荷重時応力の算定 水平荷重時応力の算定
3
4
5
第 章
柱の断面算定
6
第 章
柱梁接合部の設計
7
第 章
耐震壁の断面算定
8
第 章
小梁と床スラブの設計
9
第 章
基礎の設計
10
第 章
配筋の詳細
11
第 章
一般事項
1
8.4.1 柱の軸方向力
memo
耐震壁の仕上げには、
「モルタル 30(mm)+ プラスタ- 20(mm)」を想定し、面積
の中央を境に、上半分は上階の梁が、下半分は下階の梁が支持するものとして計算し
第 章
準備計算
あたりの仕上げ重量を 1.0(kN/m2)として参入します。また、耐震壁の重量は、階高
2
ます。各柱の軸力一覧を図 8.4-3 に示します。壁回りの柱の軸力が増加しているのが
第 章
第 章
鉛直荷重時応力の算定 水平荷重時応力の算定
分かります。
3
㪯ゲജ 532
㪌㪈㪌
㪎㪇㪐
709
㪎㪇㪐
709
㪌㪈㪌
532
㪰㪉 194
㪈㪎㪎
㪉㪌㪈
252
㪉㪌㪈
252
㪈㪎㪎
194
㪰ゲജ
㪏㪌㪎
892
4
㪰㪈 231
㪉㪊㪈
㪈㪇㪌㪎
1057
㪉㪊㪈
231
㪈㪌㪐
159
㪯㪈
䋲㓏
㪈㪌㪐
159
㪯㪉
㪈㪇㪎
107
㪯㪊
䋨න૏䋺㫂㪥䋩
㪈㪋㪉㪏
1428
㪈㪋㪉㪏
1428
㪈㪇㪏㪉
1099
㪰㪉 㪊㪏㪏
405
㩿㪌㪈㪐㪀
(536)
㪌㪇㪈
501
㩿㪍㪊㪏㪀
(639)
㪌㪇㪈
501
㩿㪍㪊㪏㪀
(639)
㪊㪏㪏
405
㩿㪌㪈㪐㪀
(536)
㪰㪈 㪋㪏㪉
482
㩿㪍㪊㪇㪀
(630)
㪰㪇
㪉㪈㪈
211
㩿㪉㪐㪊㪀
(293)
㪯㪇
㪍㪈㪇
610
㩿㪎㪌㪎㪀
(757)
㪍㪈㪇
610
㩿㪎㪌㪎㪀
(757)
㪋㪏㪉
482
㩿㪍㪊㪇㪀
(630)
㪊㪈㪍
316
㩿㪋㪊㪈㪀
(431)
㪯㪈
䋱㓏
㪊㪈㪍
316
㩿㪋㪊㪈㪀
(431)
㪯㪉
㪰㪇
㪈㪇㪎
107
㪯㪇
㪯ゲജ 㪈㪇㪏㪉
1099
532
㪌㪊㪉
5
第 章
柱の断面算定
㪉㪐㪏
298
第 章
大梁の断面算定
㪉㪐㪏
298
6
㪰ゲജ
㪈㪎㪎㪏
1813
第 章
柱梁接合部の設計
7
第 章
耐震壁の断面算定
㪉㪈㪈
211
㩿㪉㪐㪊㪀
(293)
㪯㪊
䋨න૏䋺㫂㪥䋩
䋨䇭䋩䈲ၮ␆ゲᣇะജ
㪉㪈㪏㪋
2184
1056
㪈㪇㪌㪍
8
図 8.4-3 柱軸力一覧
ᩇゲജ৻ⷩ
࿑㧤㧚㧠㧙㧟
第 章
小梁と床スラブの設計
9
8.4.2 各階の重量と設計用地震層せん断力
各階で 2 枚の耐震壁が増えた分を考慮して、各階の重量を再計算します。求めた各
第 章
基礎の設計
階重量を表 8.4-1 に、設計用地震層せん断力を表 8.4-2 に示します。
10
第 章
配筋の詳細
167
11
memo
β � 1 � 1.25r0
r0 �
h0 � � 0
h��
により、計算します。
開口は 2 階にのみあります。2 階のせん断剛性低下率は、
β � 1 � 1.25
1� 2
� 1 � 1.25 � 0.27 � 0.66
0.73
3.47 � 8
となります。なお、1 階には開口がないので、ここでは β =1 としますが、別途、作用
しているせん断応力度に応じてせん断剛性を低下させる方法もあります。
33K
β・AAWW・�hhii
0
各階の耐震壁の 1/DS( )を表 8.4-3 に示します。2 階の耐震壁では、開口部
�
分は壁面積から引いています。
⴫㧤㧚㧠㧙㧟 ߖࠎᢿᄌᒻߦኻߔࠆ&୯㧦
&U
表 8.4-3 せん断変形に対する
D 値 :Ds
㓏
β
㪉
㪈
0.73
0.66
1.00
㪘㫎
㩷㩿㬍㪈㪇㪍㩷㫄㫄㪉㪀
1.44
1.44
㪿㩷㩿㫄㫄㪀
3470
4050
㪊㪊㪢㪇㪆㩿β 㪘㫎㪿㪀
㩿㬍㪈㪇㪄㪍㪀
9027
9939
5658
コーヒーブレイク
物体に一方向の垂直応力を加えた場合、その垂直応力によって生じる縦ひずみと、応力と直交方向の横ひ
ずみの比は、フックの法則が成り立つ範囲では一定となります。この、縦ひずみの横ひずみに対する比をポ
アソン数 m と呼びます。ポアソン数の逆数をポアソン比と呼びます。ポアソン数はコンクリ-トでは 5 以
上の値を取ります。
❑߭ߕߺ
�m
ᮮ߭ߕߺ
࿶❗ജ
ή⽶⩄
❑䈵䈝䉂䈮䉋䉎
ᄌᒻ㊂
ᮮ䈵䈝䉂䈮䉋䉎
ᄌᒻ㊂
170
第 章
一般事項
1
② 耐震壁の基礎回転及び境界梁の曲げ戻しによる変形に対する D 値 : DR
DR は、第 4 章でも述べたとおり、式 8.4-2 で求めます。
第 章
準備計算
M
1
1
� OT �
DR Qi � hi Σkbe � K F
4
12E
EK
・K00
8.4-2
2
第 章
第 章
鉛直荷重時応力の算定 水平荷重時応力の算定
まずǛ kbe は、壁にとりつく梁の有効剛比で、本耐震壁モデルプランの場合、基礎
から屋上階までの G7 が相当します。各梁の有効剛比 kbe は、次式で計算できます。
kbe �
Ib
�
�b
Ib
�b
�
・kb
3
� b � K0 �1 � λ� �� 1 � � 2 �
・
�1 � λ� ��1 � � 2 �K0 �1 � λ� ��1 � � 2 �
3
3
3
ここで、� 1 は壁の長さの半分、� 2 は梁の壁端から反曲点までの長さで、ここでは、
�
�1 � � 2
1
梁の長さ � b に対して、 � 2 =0.75 � b とします。 です。L
λ�
BE = � 1+ � 2 とお
くと、各梁の有効剛比は、表 8.4-4 のように計算できます。
4
㓏
᪞䈱೰Ყ㫂㪹
ო㩷㪣㩷㩿㫄㪀
᪞㩷㪣㩿㫄㪀
᪞෻ᦛὐ㐳䈘Ყ
㪣㪙㪜㩷㩿㫄㪀
λ
㪩
㪉
㪝
3.3
3.3
7.2
8
8
8
4
4
4
0.75
0.75
0.75
7
7
7
0.57
0.57
0.57
㫂㪹㪜
㩿㬍㫂㪹㪀
7.26
14.52
7.26
14.52
7.26
14.52
㫂㪹㪜
23.6
47.2
23.6
47.2
52.3
104.5
第 章
大梁の断面算定
表 8.4-4 各梁の有効剛比
5
第 章
柱の断面算定
6
第 章
柱梁接合部の設計
7
コーヒーブレイク
��
Q
b� D
第 章
耐震壁の断面算定
せん断力 Q が b×D の大きさの断面に作用しているとき、平均せん断応力度τ は、
8
となります。しかし、実際には下図のように、矩形断面の場合は、端部ではせん断応力度は0となり、中央
3/2、円形断面では 4/3 となります。
� m ax
�
9
ᢿ㕙
䈞䉖ᢿᔕജᐲಽᏓ
�
第 章
基礎の設計
� max
D
��
第 章
小梁と床スラブの設計
部で最大のせん断応力度� max となります。形状係数κAは、この� max とτ の比となります。例えば矩形断面では
10
b
第 章
配筋の詳細
171
11
よって、 となります。
Σkbe � 23.6
47.2 � 23.6
47.2 � 104
.5 � 198
.9
52.3
99.5
memo
一方、基礎の回転に対する剛性 KF は、第 4 章で示したとおり、次式で求めること
ができます。
KF �
k � AF � L2
2
ここで、k は動的地盤反力係数で、地盤調査の結果から求めることができます。こ
こでは、仮に k = 0.021(N/mm2)とします。AF は耐震壁の側柱下のフ-チング面積で、
ここでは 2.4(m)× 2.4(m)と仮定し、5,760,000(mm2)を用います。L は壁の長さ
で 8(m)の為、
KF �
0.021� 5,760,000 � 8,0002
� 3.87 � 1012
2
となります。E =22,668(N/mm2)、K0=106 を用いて、
KF
3.87 � 1012
�
6 � 14.2
12EK0 12×22,668×10
12 � 22668� 106
となります。
M OT
Qi � hi
最後に、 を求める必要があります。2 階建ての本耐震壁モデルプランにお
いて、耐震壁に作用する地震力を図 8.4-5 に示すように等分布と仮定すると、各階の
層せん断力は、それぞれ Q1 = 2P、Q2 = P と表せます。耐震壁脚部の転倒モ-メント
MOT は、それぞれの層せん断力にそれぞれの階高を掛けたものの合計、Ǜ とな
Qi � hi
ります。
Q2 � h2 � P � 3,470
3470
Q1 � h1 � 2P � 4,050
4050 � P � 8,100
8100
となるため、
M OT � P � 3,470
3470 � P �8,100
8100 � 11,570P
となります。
例えば、2 階の 1/DR を計算してみると、
M
11,570P
1
1
11570
1
P
� OT �
�
�
� 0.052
Σ
198
9
k
.
K
3470P
DR Qi � hi
3,470P
be
F
� 14.2
�
・K00
4
4 12
12E
EK
となります。
172
第 章
一般事項
1
第 章
第 章
鉛直荷重時応力の算定 水平荷重時応力の算定
Q1 � 2 P
2
㪿㪈㪔㪋㪃㪇㪌㪇
P
第 章
準備計算
Q2 � P
㪿㪉㪔㪊㪃㪋㪎㪇
P
3
図 8.4-5 耐震壁に作用する地震力と層せん断力
③ 耐震壁の D 値
以上の結果を表にまとめると、表 8.4-5 に示すように、2 階の耐震壁の D 値は
4
10.5、1 階の耐震壁の D 値は 23.7 となります。
表 8.4-5 各階の壁の D 値
㪿㩷㩿㫄㫄㪀
㪨㩷㩿㫂㪥㪀
㪨䍃㪿㩷㩿㫂㪥䊶㫄㫄㪀
㪤㪦㪫㪆㩿㪨䊶㪿㪀
㪉
㪈
3470
4050
1P
2P
3470P
8100P
3.33
1.43
㪈㪆㪛㪩
㪄㪍
㩿㬍㪈㪇 㪀
52119
85272
36530
22327
㪈㪆㪛㫊
㪄㪍
㩿㬍㪈㪇 㪀
9027
9939
5658
㪈㪆㪛
㪄㪍
㩿㬍㪈㪇 㪀
61146
95211
42188
27986
第 章
大梁の断面算定
㓏
㪛
16.4
10.5
23.7
35.7
5
第 章
柱の断面算定
8.4.5 剛性率、偏心率とねじれ補正係数
表 8.4-6 に変形角と剛性率を示します。特に Y 方向では、耐震壁を配したため、変
6
形角が非常に小さくなっていることが分かります。表 8.4-7 には、各階の偏心率を示
します。耐震壁を Y 方向に配したため、ねじれ剛性が大きくなり、その結果 X 方向の
第 章
柱梁接合部の設計
偏心率も改善されていることが分かります。そのため、表 8.4-8 に示すねじれ補正係
数も、耐震壁がない場合に比べて小さくなっています。このように、耐震壁は D 値が
大きいため、偏心に大きな影響を与えます。そのため、耐震壁のバランスの良い配置
7
が肝要となります。
ᣇะ
㪯
Σ㪛
᭴ㅧ㓏㜞
㪉
㪈
ᐔဋ
㪉
㪈
ᐔဋ
15.01
18.52
3.47
4.05
3.47
3.80
22.6
16.6
Σ 㪛㬍㪈㪉㪜㪢㫆㪆㪿
㩿㫂㪥㪆㫄㫄㪀
340
308
43.63
31.93
60.35
84.41
3.47
4.05
3.47
3.80
22.6
16.6
987
722
1002
1402
㪿㩷㩿㫄㪀
㪉
㪨
㩿㫂㪥㪀
δ
㩿㫄㫄㪀
ᄌᒻⷺ
㫉㫊
㫉㫊㪸㫍㪼
554
933
1.63
3.03
4.70E-04
7.98E-04
554
933
0.56
0.77
0.93
0.67
1.62E-04
2.21
2.45
1.75E-04
2129
1253
㪈㪍㪐㪈
6187
4527
4081
5708
4304
㪌㪐㪋㪏
δ 㪆㪿㩾
㪩㫊
8
1.26
0.74
1.04
1.05
0.95
0.96
第 章
小梁と床スラブの設計
㪰
䉴䊤䊑ᄤ┵㑆 㪈㪉㪜㪢㫆㪆㪿㪉
㓏㜞㩷㪿㩾㩷㩿㫄㪀
㩿㫂㪥㪆㫄㫄㪀
㓏
第 章
耐震壁の断面算定
表 8.4-6 変形角と剛性率
9
表 8.4-7 各階の偏心率
㓏
㪉
㪈
೰ᔃ㩷㩿㫄㪀
㪣㫏
㪣㫐
9.0
5.3
9.0
5.3
஍ᔃ〒㔌㩷㩿㫄㪀
䈰䈛䉏೰ᕈ
㪼㫏㪔㫓㪾㫏㪄㪣㫏㫓 㪼㫐㪔㫓㪾㫐㪄㪣㫐㫓
㪢㪩
0.00
0.65
3278.0
0.73
2330
0.00
0.69
6573.3
0.73
4625
ᒢജඨᓘ
㫉㪼㫏
㫉㪼㫐
8.7
14.8
8.5
12.5
8.8
18.8
8.5
15.8
஍ᔃ₸
㪩㪼㫏
㪩㪼㫐
0.00
0.04
0.06
0.00
0.04
0.05
㪝㪼
㪯ᣇะ
1
1
㪰ᣇะ
1
1
第 章
基礎の設計
㊀ᔃ㩷㩿㫄㪀
㪾㫏
㪾㫐
6.0
9.0
5.9
9.0
6.0
10
第 章
配筋の詳細
173
11
⴫㧤㧚㧠㧙㧤 ߨߓࠇ⵬ᱜଥᢙ
表 8.4-8 ねじれ補正係数
㓏
஍ᔃᣇะ
㩿᭴㕙ᣇะ㪀
᭴㕙
㪯
㩿㪰㪀
㪉
㪰
㩿㪯㪀
㪯
㩿㪰㪀
㪈
㪰
㩿㪯㪀
㪯㪇
㪯㪈
㪯㪉
㪯㪊
㪰㪇
㪰㪈
㪰㪉
㪯㪇
㪯㪈
㪯㪉
㪯㪊
㪰㪇
㪰㪈
㪰㪉
㪯㪇㪰㪇੤ὐ䈎䉌䈱
〒㔌㩷㪯㪃㩷㪰㩷㩿㫄㪀
0
6
12
18
0
4
12
0
6
12
18
0
4
12
㪣㫏㪃㩷㪣㫐
㩿㫄㪀
9.00
5.29
9.00
5.31
㪯㪄㪣㫏
㪰㪄㪣㫐
-9.0
-3.0
3.0
9.0
-5.3
-1.3
6.7
-9.0
-3.0
3.0
9.0
-5.3
-1.3
6.7
㪼㫏㪃㩷㪼㫐
0.00
㪢㪩
3278.0
2330.1
䃇㼑㼛䇲㻏䃇㼑㼜 䃇㼑㼛㻏䃇㼑㼜
31.93
43.63
15.01
0.73
0.65
0.00
Σ㪛
4624.6
6573.3
0.73
0.69
60.35
84.41
18.52
memo
8.4.6 水平荷重時応力
ここでは、耐震壁のある Y 方向について検討を行います。柱と耐震壁の D 値の合計
は、各階で表 8.4-9 に示すようになっています。
表 8.4-9 柱と耐震壁の水平力負担
⴫㧤㧚㧠㧙㧥 ᩇߣ⠴㔡ოߩ᳓ᐔജ⽶ᜂ
㓏
2
1
D୯䈱ว⸘
ᩇ
ო
10.92
32.71
10.92
21.01
12.95
71.46
12.95
47.41
1.00
1.00
1.00
1.00
0.98
0.99
1.00
1.03
1.02
1.00
1.00
1.00
1.00
0.99
1.00
1.01
1.02
㪛୯䈱Ყ₸
ᩇ
ო
0.25
0.75
0.34
0.66
0.15
0.85
0.21
0.79
⸳⸘↪Ყ₸
ᩇ
ო
0.30
0.75
0.34
0.66
0.30
0.85
0.30
0.79
① 柱の負担する応力
表 8.4-10 に柱の負担するせん断力とモ-メントを示します。柱の D 値及び反曲点
高さ比 y は、ともに耐震壁がない場合と同じです。表を見ても分かるとおり、Y 方
向では耐震壁も水平力を負担するため、各階とも設計用層せん断力を表 8.4-9 に示
したとおり 3 割に低減していることが分かります。
174
1.00
1.00
1.00
1.00
1.00
1.00
1.03
1.02
1.00
1.00
1.00
1.00
1.00
1.00
1.01
1.02
第 章
一般事項
1
⴫㧤㧚㧠㧙㧝㧜 ᩇߩߖࠎᢿജߣࡕ㧙ࡔࡦ࠻
表 8.4-10 柱のせん断力とモ-メント
㪨
Σ㪛
䌸 554 15.01
ᣇ
ะ
㪨
Σ㪛
䌸 933 18.52
0.95
1.46
1.08
1.60
0.95
1.46
1.17
1.29
1.79
1.21
㪛
1.35
1.68
1.43
1.77
1.35
1.68
1.49
1.57
1.89
1.52
α 㫏
α 䌹
1.00
1.00
1.03
1.02
1.00
1.00
α 㫏
α 䌹
1.00
1.00
1.01
1.02
1.00
1.00
㪨㪚
䋨䌫㪥㪀
35.16
53.83
39.75
59.05
35.86
36.28
54.90
55.54
4.47
17.85
4.93
19.69
6.80
27.15
4.59
18.34
㪨㪚
䋨䌫㪥㪀
67.87
84.74
72.09
89.31
69.19
68.74
85.84
86.39
4.96
23.11
5.22
24.35
6.26
29.20
5.03
23.44
䋲㓏
㫐
㪿
0.40 3.47
0.45 3.47
0.45 3.47
0.45 3.47
0.40 3.47
0.45 3.47
0.45 3.47
0.45 3.47
0.45 3.47
0.45 3.47
㪈㓏
㫐
㪿
0.60
0.55
0.60
0.55
0.60
0.55
0.60
0.55
0.55
0.60
4.05
4.05
4.05
4.05
4.05
4.05
4.05
4.05
4.05
4.05
䌹䌨
䋨䋱䋭䌹䋩䌨
㪤㪙
䋨䌭䋩
䋨䌭䋩
䋨䌫㪥㫄㪀
1.39
2.08
48.8
1.56
1.91
84.1
1.56
1.91
62.1
1.56
1.91
92.2
50.4
1.39
2.08
49.8
1.56
1.91
85.7
86.7
1.56
1.91
7.0
27.9
1.56
1.91
7.7
30.8
1.56
1.91
10.6
42.4
1.56
1.91
7.2
28.6
㪤㪫
䋨䌫㪥㫄㪀
73.2
102.7
75.9
112.7
75.5
74.7
104.8
106.0
8.5
34.1
9.4
37.6
13.0
51.8
8.8
35.0
䌹䌨
䋨䋱䋭䌹䋩䌨
㪤㪙
䋨䌭䋩
䋨䌭䋩
䋨䌫㪥㫄㪀
2.43
1.62
164.9
2.23
1.82
188.8
2.43
1.62
175.2
2.23
1.82
198.9
168.1
2.43
1.62
167.0
2.23
1.82
191.2
192.4
2.43
1.62
12.0
56.2
2.23
1.82
11.6
54.2
2.23
1.82
14.0
65.0
2.43
1.62
12.2
57.0
㪤㪫
䋨䌫㪥㫄㪀
109.9
154.4
116.8
162.8
112.1
111.4
156.4
157.4
8.0
37.4
9.5
44.4
11.4
53.2
8.1
38.0
2
3
4
第 章
大梁の断面算定
䌹 280 18.11
84.41
㪨㪆Σ 㪛
䊤䊷䊜䊮 ᩇ
䋨䌫㪥㪀
㪚䋱
㪰㪇
㪚䋲
㪚•
㪰㪈
50.38
㪚䋴
㪚䋵
㪰㪉
㪚䋶
㪯㪇䇭㪯㪊 㪚䋱
㪚㪉
3.32
15.46
㪯㪈䇭㪯㪉 㪚㪋
㪚䋶
㪛
第 章
第 章
鉛直荷重時応力の算定 水平荷重時応力の算定
䌹 166 10.92
43.63
㪨㪆Σ 㪛
䊤䊷䊜䊮 ᩇ
䋨䌫㪥㪀
㪚䋱
㪰㪇
㪚䋲
㪚䋳
㪰㪈
36.87
㪚䋴
㪚䋵
㪰㪉
㪚䋶
㪯㪇䇭㪯㪊 㪚䋱
㪚㪉
15.21
3.81
㪯㪈䇭㪯㪉 㪚㪋
㪚䋶
第 章
準備計算
ᣇ
ะ
5
② 耐震壁と耐震壁にとりつく梁の負担する応力
とおり、2 階で 66%、1 階で 79% です。各階の設計用層せん断力は、2 階で 554(kN)、
1 階で 933(kN)なので、2 階の耐震壁は 554×0.66=366(kN)、1 階では 933×0.79=737
第 章
柱の断面算定
耐震壁が負担する水平力の設計用層せん断力に対する比率は、表 8.4-9 に示した
6
(kN)となります。各階に耐震壁は 2 枚あるので、1 枚あたりは 2 階で 182(kN)、1
高を掛ければ求まります。そのため、
7
2 階 182(kN)× 3.47(m)=632(kN・m)
1 階 367(kN)× 4.05(m)=1,464(kN・m)
第 章
耐震壁の断面算定
となります。
各階に取り付く梁が負担するモ-メント MB は、
M B � Qi � hi �
8
1
DR
で求めることができます。Qi・hi 及び は、上階の値を用いますが、最上階では、
�ደ਄M B
下の階の値を用います。よって、耐震壁最上部のモ-メントは となります。
よって、最上階脚部のモ-メントは、
M w � Qᦨ਄㓏 � hᦨ਄㓏 � M B
部のモ-メント は当該階耐震壁頭モ-メント より、
i M w਄
i M wਅ
i M wਅ
� Qi � hi �i M w਄
10
第 章
配筋の詳細
175
9
第 章
基礎の設計
となります。図 8.4-6 に示すように、耐震壁のモ-メントは上層より求まり、壁脚
第 章
小梁と床スラブの設計
1 kbe
� kbe
4
DR
第 章
柱梁接合部の設計
階で 367(kN)となっています。耐震壁の脚部でのモ-メントは、層せん断力に階
11
で求めます。また、一般階の当該階耐震壁頭モ-メント i Mw 上は、当該階の梁のモ memo
-メント i MB を用いて、
i M w਄ �i �1 M B �i �1 M wਅ
により、求めることができます。
ደ਄
MB
Q2
2MB
2
M wਅ
1
M wਅ
M w਄
Q1
F MB
1
図 8.4-6 耐震壁のモ-メント
以上の結果から、各梁端及び耐震壁の負担するモ-メントを表 8.4-11 に示します。
また、耐震壁を有する X0 及び X3 構面の最終的な水平荷重時応力を図 8.4-7 に示し
ます。
表 8.4-11 耐震壁と耐震壁に取り付く梁の負担するモ-メント
㪨
㩿㫂㪥㪀
㓏
㪿
㩿㫄㪀
㪨㪿
㩿㫂㪥䊶㫄㪀
㪈㪆㪛㪩
㩿㬍㪈㪇㪄㪊㪀
㪩
㪉
208
182
3.47
720
632
52
85
367
395
4.05
1464
1600
37
22
㪉
㪈
㪝
㪝
㪞㪎
44.0
56.4
3.8
34.1
8.5
8.5
34.1
56.4
44.0
㪞㪏
443.1
318.1
3.3
217.3
142.0
17.8
4.5
27.9
7.0
15.0
65.3
37.4
8.0
60.2
91.9
47.9
57.3
3.8
313.8
277.0
4.3
166.1
23.1
5.0
56.2
12.0
㪰㪇
443
318
26.1
13.1
934
709
1433.8
1480.1
䌭
㪰㪈
㪚㪊
-4
-166
1434
1480
500
772
56.4
44.0
4.05
113.7
91.9
㪏
-318
-443
277
314
3.47
395.0
366.5
㪋
㪚㪈
11.8
5.9
㪤㫎
㩿㫂㪥䊶㫄㪀
443.1
318.1
207.5
182.1
443.1
318.1
214.0
126.4
11.8
5.9
㪤㪙
㩿㫂㪥䊶㫄㪀
443
318
㫂㪹㪜㪆㪋
䌭
㪰㪉
㪚㪌
図 8.4-7 X0、X3 構面の水平荷重時応力
176
第 章
一般事項
1
8.4.7 耐震壁の検定
① 設計用応力
第 章
準備計算
各階の耐震壁の設計用応力を表 8.4-12 に示します。水平荷重時に耐震壁には変動
2
軸力が 2 階で 44(kN)、1 階で 92(kN)発生しています。また、水平荷重時に発生
したモ-メントにより、側柱には 2 階で± 314(kN・m/8m)
=±39kN、1 階では± 1,480
階で± 277(kN)の変動軸力が作用するため、それらの値に長期軸力を加えたもの
を短期荷重時の各側柱の設計用軸力とします。また、設計用せん断力は、水平荷重
3
時のせん断力とします。
⴫㧤㧚㧠 㧝㧞 ⠴㔡ოߩ⸳⸘↪ᔕജ
表 8.4-12 耐震壁の設計用応力
㓏
⸥ภ
㪉
㪈
ၮ␆ㇱ
㪜㪮㪈㪏
㪜㪮㪈㪏
㪄
㐳ᦼゲജ㩷㩿㫂㪥㪀
㪚㪌
194
177
405
388
519
536
㪚㪊
231
482
㪍30
㪥㩷㩿㫂㪥㪀
425
408
887
870
㪥㩷㩿㫂㪥㪀
44
56
92
114
114
92
第 章
第 章
鉛直荷重時応力の算定 水平荷重時応力の算定
(kN・m/8m)=±185kN の変動軸力が作用します。結果的には、2 階で± 83(kN)、1
᳓ᐔ⩄㊀ᤨ
▯᭿Ⲭ㔔᫤
⍴ᦼ⩄㊀ᤨ
䟺㼎㻱䟻 㪚㪊㫄㫀㫅㩷㩿㫂㪥㪀 㪚㪌㫄㪸㫏䇭㩿㫂㪥㪀 㪚㪌㫄㫀㫅㩷㩿㫂㪥㪀 㪨㪛㩷㩿㫂㪥㪀
㻱ᅸ⦨䟺㼎㻱䟻 㻱ᘤᘿ䟺㼎㻱䟻 㻦㪊㫄㪸㫏
㪤㩷㩿㫂㪥䊶㫄㪀
㪨㩷㩿㫂㪥㪀 㪥࿶❗㩷㩿㫂㪥㪀㪥ᒁᒛ㩷㩿㫂㪥㪀㪚
㻖㼐㼄㼛䇭㩿㫂㪥㪀
314
182
83
-83
314
148
278
111
182
277
208
91
-91
322
140
268
86
208
1480
367
227
-277
759
205
682
128
367
1434
395
293
-293
775
189
681
95
395
500
395
772
367
188
-188
818
442
724
348
176
-176
806
454
695
343
4
② 軸力の確認
第 章
大梁の断面算定
既に述べたとおり、各階の柱の圧縮側及び引張側の許容軸耐力 NC 、NT 、は
�
NC � f C b � D � n � a g
�
5
NT � f t � a g
第 章
柱の断面算定
で計算できます。設計用軸力では、引張軸力は作用していないので、圧縮力につい
てのみ検討を行います。表 8.4-13 に示すように、各階・各側柱ともに、圧縮側の許
6
容軸耐力 NA は、作用している軸力を上回っているため、OK となります。
⴫㧤㧚㧠 㧝㧟 ゲᣇะജߩᬌቯ
表 8.4-13 軸方向力の検定
㪉
㪈
㪉
㪈
㪚㪊
㪚㪌
㪥㪘㩷㩿㫂㪥㪀
㪛㩷㩿㫄㫄㪀 ㈩╭
㪸㪾㩷㩿㫄㫄 㪀
ᦨᄢゲജ䇭㩿㫂㪥㪀 㪹㩷㩿㫄㫄㪀
322
600
600
8-D22
3096
6503
314
775
600
600
8-D22
3096
6503
759
268
600
600
8-D22
3096
6503
278
681
600
600
8-D22
3096
6503
682
7
第 章
耐震壁の断面算定
③ せん断力の検定
್ቯ
OK
OK
OK
OK
第 章
柱梁接合部の設計
㪉
ᩇ⸥ภ 㓏
許容せん断耐力 QA は、
QA � max�Q1 , Q2 �
8
により求めます。
Q1 � r2 � t � � コンクリ-トのみで抵抗
� fs
(8.2-1)
r2 : 次式で計算する開口による低減率。開口がない場合は 1.0 となる。
� � h �
r2 � 1 � max�r0 , 0 , 0 �
� � h�
第 章
小梁と床スラブの設計
まず、Q1 は、次式で計算できます。
9
t : 壁板の厚さ
第 章
基礎の設計
10
第 章
配筋の詳細
177
11
第 章
一般事項
1
Q
w ⴫㧤㧚㧠㧙㧝㧢 ฦოߩ Qw 表 8.4-16 各壁の
㓏
㪧㫊㫅㪼㪼㪻㩷㩿㩼㪀
0.28
0.28
ო᧼ㇱಽ
䝘䝇䝅䟺㼐㼐䟻 㪧㫊㩷㩿㩼㪀
㈩╭ 䊏䉾䉼㩷㩿㫄㫄㪀
2-D10
250
0.32
2-D10
250
0.32
㪨㫎㩷㩿㫂㪥㪀
1245
1245
㪨㪉㩷㩿㫂㪥㪀
2
್ቯ
1207
1696
OK
O㪢
第 章
準備計算
㪉
㪈
㪣㩾㩷㩿㫄㫄㪀
7400
7400
2
③ 基礎部での軸力
ように、短期荷重時の長期荷重時による比率は、何れも 1.5 を下回っているため、
3
どちらの基礎も長期荷重で決まることが分かります。
⴫㧤㧚㧠 㧝㧣 㐳ᦼ෸߮⍴ᦼߢߩၮ␆ㇱߩᦨᄢゲജ
表 8.4-17 長期及び短期での基礎部の最大軸力
ᩇ
㐳ᦼゲജ㩷㩿㫂㪥㪀
㪚㪊
㪚㪌
630
536
519
⍴ᦼ⩄㊀ᤨ
⍴ᦼ㪆㐳ᦼ
ᦨᄢゲജ㩿㫂㪥㪀
806
1.28
818
1.30
724
695
1.34
1.35
4
2 階の耐震壁には開口があるため、開口補強筋の設計が必要となります。開口補強
筋は斜め方向(断面積 ad(mm ))、縦方向(断面積 av(mm ))、及び横方向(断面積
2
第 章
大梁の断面算定
8.4.8 開口補強筋の設計
2
第 章
第 章
鉛直荷重時応力の算定 水平荷重時応力の算定
長期荷重及び短期荷重時の基礎部での最大軸力を表 8.4-17 に示します。表に示す
5
ah(mm2))に必要です。各断面積に短期引張許容応力度(ここでは 295(N/mm2))を
� h
0
Td 0
Q
(なお、式 8.2-3 による場合は、 � を � ' と読み替える。)
2 2�
Tv �0
h
2h h0 �
Th ・ ・Q (記号は図 8.2-1 を参照して下さい)
設計用のせん断力 Q は、耐震壁の設計用せん断力 QD としますが、その値が式 8.2-1
筋検討用せん断力 Q とします。この場合は、QD を設計用のせん断力とします。表 8.4-1
に示すように、設計用せん断力 Q は、QD の 215(kN)となります。よって、
� 0 h0
2 1
Q 182
215 24(kN)
28.5 (kN)
2 2�
2 2 8
Tv h0
1
182
215 17
.9 (kN)
15(kN)
・Q 2 8 2
2� � 0 Th �0
h
2
3.47
182
215 37
.8 (kN)
32(kN)
・ ・Q 2 3.47 1 8
2h h0 �
8
第 章
小梁と床スラブの設計
Td 7
第 章
耐震壁の断面算定
を基にした Q1 を上回る場合は、Q1 と式 8.2-3 による r2・Qw の大きい方を、開口補強
6
第 章
柱梁接合部の設計
h0
・QQ
2� � 0 第 章
柱の断面算定
掛けた値が、次式に示す Td 、Tv、Th を上回っている必要があります。
9
第 章
基礎の設計
となります。必要な鉄筋量は、これらの値を ft =295(N/mm2)で割れば求まります。
10
第 章
配筋の詳細
179
11
ad �
Td 2824
.5 �1000
2 2
�
� 82(mm
96.6 (mm
))
295
ft
av �
Tv 1715
.9 �1000
2 2
�
� 51(mm
60.6 (mm
))
295
ft
ah �
Th 37
.8 �1000
32
�
� 128
.1(mm2)2)
108(mm
295
ft
となります。配筋は D10(断面積 71(mm2))を用いると、斜めには 2 - D10、縦
には 1 - D10、横には 2 - D10 となります。
表 8.4-18 開口補強筋量の計算
㪨㪛㩷㩿㫂㪥㪀
215
182
㪨㪈㩷㩿㫂㪥㪀
1117
㫉㪉㬍㪨㫎㩷㩿㫂㪥㪀
886
㪨㩷㩿㫂㪥㪀
215
182
㪫㪻㩷㩿㫂㪥㪀
29
24
㪫㪿㩷㩿㫂㪥㪀 㪸㫋㪻㩷㩿㫄㫄㪉㪀 㪸㫋㫍㩷㩿㫄㫄㪉㪀 㪸㫋㪿㩷㩿㫄㫄㪉㪀
38
97
61
128
32
82
51
108
㪫㫍㩿㫂㪥㪀
18
15
8.4.9 耐震壁の詳細図
一例として 2 階の有開口耐震壁の配筋詳細図を図 8.4-8 に示します。
㪊㪄㪛㪉㪉
㪊㪄㪛㪉㪉
㪉㪄㪛㪈㪇㪗㪈㪇㪇
㪛㪈㪇㪗㪉㪌㪇㩷䉻䊑䊦
㪊㪇㪇
㪉㪄㪛㪈㪇
㪉㪄㪛㪈㪇
㪛㪈㪇㪗㪉㪌㪇㩷䉻䊑䊦
㪉㪃㪇㪇㪇
㪈㪃㪇㪇㪇
㪈㪄㪛㪈㪇
㪉㪄㪛㪈㪇㪗㪈㪇㪇
㪊㪇
㪇
㪊㪇㪇
㪉㪄㪛㪈㪇㪗㪈㪇㪇
㪊㪄㪛㪉㪉
㪊㪄㪛㪉㪉
㪰㪈
㪊㪄㪛㪉㪉
㪊㪄㪛㪉㪉
㪉㪄㪛㪈㪇㪗㪈㪇㪇
㪊㪄㪛㪉㪉
㪊㪄㪛㪉㪉
㪰㪉
㪉㪄㪛㪉㪉
図 8.4-8 2 階耐震壁詳細図
180
㪉㪄㪛㪉㪉