式と証明 映像:(導入)式と証明 ☆相加・相乗平均 a > 0, b > 0 のとき a + b ≥ √ ab (等号成立:a = b) a, b は正の数 かつ 逆数の関係があるとき和の最小値を押さえることが出来る ☆コーシー・シュワルツの不等式 ベクトルの内積の定義から − → − → − → − → A・B = | A || B |cosθ 両辺 2 乗すると → −− → → − − → ( A B )2 ≤ | A |2 | B |2 − → − → ) ( が得られる。等号成立は A k B のとき [証明] ( n ∑ )( a2i k=1 n ∑ ≥ b2i n ∑ )2 ai bi k=1 k=1 を示す。 n ∑ 2 (ai t − bi ) ≥ 0 k=1 n ∑ (a2i t2 − 2ai bi t + b2i ) ≥ 0 k=1 ( n ∑ ) a2i ( t −2 k=1 2 n ∑ )2 ai bi ( t+ k=1 n ∑ k=1 判別式 ≤ 0 とすれば示される。 ☆解と係数の関係 ・2次方程式 ax2 + bx + c = 0 の2解をα, β 1 ) b2i ≥0 b c α + β = − αβ = a a ・3 次方程式 ax3 + bx2 + cx + d = 0 の 3 解をα, β, γ b c d α + β + γ = − αβ + βγ + γα = αβγ = − a a a ☆複素数 2 乗すると-1 になる数(虚数)を定義する i2 = −1 (例) √ √ −3 = 3i 複素数 z を z = a + bi 実 (数) 部:a 虚(数)部:bi これで虚数まで含めた数全体を表すことができる ・複素数の相等 a, b, c, d が実数として a + bi = c + di としたとき a = c かつ b = d が成立 ・共役な複素数 z = a + bi に対し,共役な複素数 z = a − bi を定義すると zz = a2 + b2 , a = z+z z−z , b = 2 2i 整関数の解において z が解なら必ず z も解になる ☆1の 3 乗根 ω x3 = 1 の解は (x − 1)(x2 + x + 1) = 0 より √ −1 ± 3i x = 1, ≡ 1, ω, ω 2 2 とすると ω 3 = 1 かつ ω 2 + ω + 1 = 0 この 2 式より次数下げをして解いていく 2 ★問題 1 x3 + x2 − 3x + 6 を整式 A でわると商が x + 3,余りが 2x + 3 となった A を求めよ 2 分数式 x2 − x − 12 1 1 2 を約分しなさい。また − + 2 を計算しなさい 2 x + x − 20 2x + 1 2x − 1 4x + 1 3 2x2 − x + 3 = 2(x + 1)2 + a(x + 1) + b が x についての恒等式であるとき a, b の値を求 めよ。 4 x3 + ax2 + bx − 2 が x2 + x − 1 で割り切れるとき a, b の値を求めよ 5 a a+b a c 2a + 3b 5c + 5d = 2 のとき の値を求めよ。また = であるとき − b a−b b d 3a + 2b 3c + 2d 6 a > 0 のとき a + 9 の最小値を求めよ。またそのときの a の値を求めよ a 7 実数 a, b, x, y について (a2 + b2 )(x2 + y 2 ) − (ax + by)2 の最小値を求めよ 8 (3 + i)(3 − i) を計算しなさい。また (3 + i)2 を計算しなさい 1−i 9 (2i − 3)x + (2 + 3i)y = 5 + i を満たす x, y を求めよ。またこのとき (x − yi)2 を求めよ 10 2 次方程式 x2 − 2mx + 2m + 3 = 0 が実数解を持たないとき定数 m の範囲を求めよ。ま たこの 2 次方程式が正の重解を持つとき,その重解を求めよ。 11 x2 − 2x + 4 = 0 の2つの解を α, β とするとき α2 + β 2 , α1 + 3 1 β の値を求めよ 12 実数係数の2次方程式のうちの1つの解が 2 − √ 3i である。もう一つの解と,このような 2 次方程式のうち x2 の係数が1のものを求めよ。 13 P (x) = x3 + ax + 2 を x + 1 で割ると余りが −2 であった。このときの a の値と P (x) を x − 1 で割ったときの余りを求めよ 14 P (x) = 2x2 − 5x + a,Q(x) = x3 − bx2 + 2x − 1 がともに x − 1 で割り切れるとき a, b の 値を求めよ。またこのとき Q(x) を因数分解せよ 15 3次方程式 x3 + 8 = 0 を解け。また4次方程式 x4 + 3x2 + 4x = 0 の解を求めよ 4 ★.5問題 1 1 √ のとき x2 − 4x + 1 の値と x3 − 2x2 − 3x + 5 の値を求めよ 2− 3 2 整式 x3 + ax2 + 2 を x2 + b で割ったら余りが −3x + 5 になった。a, b の値を求めよ 3 √ √ 5+ 3 √ のとき x= √ 5− 3 x+ 1 2 1 √ 1 ,x + 2, x + √ x x x の値を求めよ 4 x=1− √ √ 2, y = 1 + 2 のとき x2 + y 2 と 1 1 + x2 + 1 y 2 + 1 の値を求めよ 5 x が x2 − √ 5x − 1 = 0 を満たすとき x− 1 1 ,x2 + 2 x x の値を求めよ 6 x : y : z = 3 : 4 : 5 のとき (x − y)2 + (y − z)2 + (z − x)2 x2 + y 2 + z 2 の値を求めよ 5 7 等式 9x − 4 a b = + 2x2 − x − 6 x − 2 2x + 3 が x についての恒等式であるとき a, b の値を求めよ 8 a, b を定数とするすべての実数 x について等式 x3 + x2 + 1 = x(x − 1)(x − 2) + ax(x − 1) + bx + 1 が成り立つとき a, b の値を求めよ 9 実数 x, y が x2 − 4xy + 5y 2 − 4y + 4 = 0 を満たすとき x, y の値を求めよ 10 a > 0, b > 0 のとき a+ 9 a の最小値を求めよ。また 9 1 (a + )(b + ) b a の最小値を求めよ 11 x が実数のとき f (x) = x2 + 2x + 2 の最小値を求めよ。また g(x) = x2 1 + x2 + 2x + 5 + 2x + 2 の最小値の値を求めよ 12 6 P = 3−i 2+i + x+i 2−i とするとき P が実数となるような実数 x の値と,そのときの P の値を求 めよ 13 a を実数の定数とする。2 次方程式 x2 − 3x + a − 2 = 0 が実数解を持つときの a の値の 範囲と,2実数解が異符号になるときの a の値の範囲を求めよ 14 2 次方程式 x2 + ax + 2b = 0 x2 + bx + 2a = 0 がただ 1 つの共通解を持つとき,共通解を求めよ,また共通でない2つの解の和を求めよ 15 f (x) を x − a で割ったときの余りが b,x − b で割ったときの余りが a であるとき, f (x) を x2 − ax − bx + ab (a 6= b) で割ったときの余りを求めよ 16 3次方程式 x3 − 3x2 + ax + b = 0 の 1 つの解が 2 + i のとき,実数 a, b の値を求めよ。 また残りの解のうちの実数解を求めよ 7 ★★問題 1 整式 A を (x + 1)2 でわると商が 2x − 3 で余りが 4x + 4 になる。 (1)A を x の多項式で表せ (2)A を x2 − x + 1 でわったときの商と余りをもとめよ (3)A2 を x2 − x + 1 でわったときの余りをもとめよ 2 3つの整式 f (x) = x3 + 6x2 + 15x + 10, g(x) = x2 + ax + b, h(x) = x2 + x + 1 について (1)f (x) を h(x) で割ったときの商と余りを求めよ (2)f (x) が g(x) で割り切れ,その商が x + 1 のときの a, b の値を求めよ (3)(2) のとき xg(x) を h(x) で割った商と余りを求めよ 3 x+y y+z z+x = = 6= 0 5 7 6 (1)x : y : z を求めよ (x − y)2 + (y − z)2 + (z − x)2 (2) 等式 = 6 が成り立つことを証明せよ。 (x + y − z)2 4 次の不等式を示せ (1)a > 0 のとき a + 1 > √ 2a + 1 (2)a, b が実数のとき |a − b| ≥ |a| − |b| 5 1 1 ,B = とするとき 1−x 1+x 1 (1)1 − を x の既約分数式で表せ 1−A A+B (2) の値を求めよ AB (3)AB = mA + nB が x についての恒等式であるとき,定数 m, n の値を求めよ A= 6 x + y + z = 3, x − y − 3z = 1 が成り立っている (1)x, y を z の式で表せ (2)x2 + y 2 + z 2 = 11 のとき x, y, z の値を求めよ (3)ax2 + by 2 + cz 2 = 5 が x, y, z についての恒等式となるように定数 a, b, c の値を定めよ 8 7 x > 0 のとき (1)x + 2 1 x (2)x + ≥ 2 が成り立つことを示せ。また等号が成り立つときの x の値を求めよ 1 x2 の最小値を求めよ (3)(x − 6x + 1) + ( x12 − 2 6 x + 1) の最小値を求めよ 8 f (x) = x4 + ax3 + bx2 + c について f (−1) = 3 であるとする (1)c を a, b で表せ (2)f (x) を x2 + 1 で割った余りが 2x + 1 のとき a, b, c の値を求めよ (3)(2) のときの商を g(x) とする。p > 0, q > 0.p + q = 1 のとき g(px + qy) ≤ pg(x) + qg(y) が成り立つことを示せ 9 x2 + (k + 1)x + 2k − 3 = 0 の 2 つの解を α, β とする。ただし k は実数とする。 (1)k の値に関わらず方程式は異なる2つの実数解を持つことを示せ (2)αβ + 2(α + β) の値を求めよ (3)α, β が整数で α < β とするとき α, β, k の値を求めよ 10 x2 + 2(a − b)x + a + b + 8 = 0 a, b は実数とする (1)b = 2 のとき,この方程式が虚数解をもつように a の範囲を求めよ (2) 方程式が虚数解 a + bi をもつとき a, b の値を求めよ 11 x2 + (m − 6)x − 12 = 0 m は実数とする。 (1) この方程式は異なる2つの実数解を持つことを示せ。また,それらの符合を調べよ (2) この方程式の実数解の絶対値の比が1:3であるとき m の値を求めよ (3) この方程式の2解を α, β とするとき 1 1 α, β 係数が 12 であるものを m を使って表せ。 12 9 を2つの解に持つ2次方程式のうち,x2 の P (x) = x4 + 11x3 − 8x2 + ax + b について次の問に答えなさい (1)P (x) を x − 1 で割った余りを求めよ (2)P (x) を x2 + x − 2 で割った余りが −3x − 5 であるとき a, b の値を求めよ (3)(2) のとき P (x) を x + 2 で割った余りを求めよ 13 整式 A = x3 + x2 + (a − 2)x + b は x − 1 で割り切れる (1)b を a の式で表せ (2)A を因数分解せよ (3)A が平方式 (x + p)2 を因数に持つとき p と a の値をそれぞれ求めよ 14 実数係数の3次方程式 x3 + mx2 + nx − 18 = 0 の解の1つが i − (1)i − 2 i 2 i であるとする を a + bi(a, b は実数) の形で表せ (2)m, n の値を求め,他の2解を求めよ (3)z 2 = i − 2 i を満たす複素数 z を求めよ 15 実数係数の3次方程式 f (x) = x3 + ax2 + bx − 5 について (1)f (x) = 0 の解が x = 1, −5 のとき a, b の値を求めよ (2)f (x) = 0 の解の 1 つが x = 1 + 2i のとき a, b の値を求めよ (3)(2) で求めた a, b の値に対して f (x) = 0 の解を x = α, β, γ とするとき α3 + β 3 + γ 3 の値を求めよ 16 映像:(典型)式と証明 方程式 x3 = 1 の虚数解の1つを ω とする (1)x3 = 1 のもう一つの解は ω 2 であることを示せ (2)x3 = −27 の虚数解を ω を用いて表せ (3)(1 + 2ω + 3ω 2 )(1 + 2ω 2 + 3ω) の値を求めよ 10 ★★★問題 1 0 < x < 1 で x2 + 1 x2 = 4 のとき次の式の値を求めよ (1)x + x1 ,x − x1 (2)x3 + x13 , x3 − x13 (3)x5 − x15 2 2x + y y+z z + 2x = = 6= 0 5 3 4 のとき (1)x : y : z を最も簡単な整数比で表せ (2) 2x2 + y 2 + z 2 の値をもとめよ xy + yz + zx (3) x + y + z = 18 のとき x2 + y 2 + z 2 の値を求めよ 3 P = x2 − x − 1 Q = (x5 − 5x − 4)3 + x4 + x3 + x2 − 4x − 6 について (1)x = √ 5+1 2 のとき P の値を求めよ 5 (2)x を P で割ったときの余りを求めよ (3)x = √ 5+1 2 のとき Q の値を求めよ 4 a を実数定数として ax2 − (a2 − 2a + 2)x − 2a2 − 4 = 0 (1)a のどのような値に対しても,方程式は同じ解を持つ。その解をもとめよ。 (2)a 6= 0 のとき (1) 以外の解の取り得る値の範囲を求めよ 11 5 実数 a, b, x, y, z 6= 0 について z x y x z y + = a, + = b, + = 0 x y z x z y のとき (1) xy + z y + x z を a, b の式で表せ。また y z x x, y, y をそれぞれ a, b の式で表せ (2)(a + b)(a − b) の値をもとめよ 2 (3) 等式 a4 + b4 + 8(a + b) = 2a2 b2 が成り立つことを証明せよ 6 映像:(典型)式と証明 x, y, z を実数とするとき (1)3(x2 + y 2 + z 2 ) ≥ (x + y + z)2 が成り立つことを証明せよ。また等号成立条件を求め よ (2)x + y + z = 1 のとき x2 + y 2 + z 2 の最小値を求めよ (3)(2) のとき xy + yz + zx の最大値を求めよ 7 a, b, c, d を正の定数とするとき, 次の不等式を示せ √ √ √ (1) 2(a + b) ≥ a + b √ √ √ √ (2) 3(a + b + c) ≥ a + b + c √ √ √ √ √ (3) 4(a + b + c + d) ≥ a + b + c + d 8 (1)x > 0 のとき x+ √ 1 1 − 2( x + √ ) + 5 x x の最小値を求めよ (2)p, q, r が正の数で pqr = 1 のとき √ 1 1 1 √ √ + + ≥ p+ q+ r p q r 12 が成り立つことを示せ 9 x2 + (2m − 11)x − m + 2 = 0 の2解を α, β とするとき (1)α, β は実数であることを示せ (2)2αβ − (α + β) の値を求めよ (3)α, β がともに整数のとき m の値を求めよ 10 映像:(典型)式と証明 x2 − (2a + k)x + 2ak − 1 = 0 (a > 0) のとき (1) この方程式は異なる2つの実数解を持つことを示せ (2) この方程式が負でない2つの実数解を持つとき,α + β の最小値を求めよ。またこの ときの a, k の値を求めよ 11 x2 − 4x + k = 0………i の 2 解を α, β とするとき α + 2, β + 2 を解に持つ 2 次方程式を x2 + mx + n = 0………ii とする (1)m の値を求め,n を k で表せ (2) この2つの2次方程式が共通解を持つとき k の値を求めよ (3)s を自然数として α + s, β + s を解とする2次方程式が (i) と同じ解を持つときの k の 最大値と,そのときの共通解を求めよ 12 13 2 次方程式 x2 + x + 1 = 0 の解を α, β とするとき n を自然数として Sn = α n + β n とする (1)S3 の値を求めよ 3n+1 (2) S3n−1S+S の値を求めよ 3n (3)Sn の値を求めよ 13 x3 − 2ax2 − bx − 1 = 0 が x = 1 を解にもつとき (1)b を a を用いて表せ (2)1 以外の解が虚数となるような a の値の範囲を求めよ (3) 3つの解を α, β, γ とするとき a = 0 のときの α2 + β 2 + γ 2 の値を求めよ 14 x3 − 11x2 + mx − (m + 2) = 0 が異なる正の解 α, β, γ(α < β < γ) を持つとき (1)α + β + γ の値を求めよ (2)0 < α < 11 3 ,α 6= 1 であることを示せ (3)α が整数であるとき m, α, β, γ の値を求めよ 15 P (x) = x3 + ax2 + bx + 5 について,次の問に答えよ。a, b は実数とする (1)P (x) を x − 1 で割ると5余り,x − 2 で割ると3余るとき a, b の値を求めよ (2)P (x) = 0 が 2 + i を解に持つとき a, b の値と他の解を求めよ。ただし i は虚数単位と する。 14 (3) 整式 Q(x) = x3 + (a + 1)x2 + (b − 2)x + 6 と整式 P (x) が共通因数 (x − b) を持つとき a, b の値を求めよ 16 x3 − 3x2 + 4x + a = 0 a : 実数定数 (1)a = −4 のときこの方程式を解け (2) 方程式が 1 + i を解に持つとき,a の値を求めよ (3) 方程式の3つの解のうち,1つが実数で他の2つが純虚数のとき,a の値を求めよ。 またそのときの3つの解を求めよ 15 ★★★★問題 1 a3 − b3 = 217 を満たす整数の組 (a, b) をすべて答よ 2 (1) どのような整数 n に対しても n2 + n + 1 は5で割り切れないことを示せ (2) 今日は金曜日である (i) その 106 日後は何曜日か (ii) その 3100 は何曜日か 3 n を整数とし S = (n − 1)3 + n3 + (n + 1)3 (1) S が偶数であれば n は偶数であることを示せ (2) S が偶数であればSは 36 で割れることをしめせ 4 (1)a, b, c, d が実数のとき (a2 + b2 )(c2 + d2 ) ≥ (ac + bd)2 が成り立つことをしめせ √ √ √ (2) 全ての正の数 x, y に対し,k x + y ≥ x + y が常に成り立つような k の最小値を 求めよ 5 c を実数として x3 + x2 − x + c = 0 が虚数解 cosθ+isinθ(0° < θ < 90°) を持つとき (1)θ の値を求めよ (2)c の値を求めよ。またこの3次方程式を解け 6 実数 a を超えない最大の整数を [a] と表記する (1) 等式 [x + 1] = [x] + 1 が成り立つことを証明せよ (2) 等式 [(x + 1)2 ] = 1 が成り立ち,かつ x > 0 である x の値の範囲を求めよ (3) 等式 [x + 34 ]3 − [x + 13 ]3 − 3[x + 13 ]2 − 13 = 0 が成り立つような x の値の範囲を求めよ 7 16 整数 n に対して P (n) = n3 − n とする (1)P (n) は6の倍数であることを示せ (2)n が奇数ならば P (n) は24の倍数であることを示せ (3)P (n) が48の倍数となる偶数 n をすべて求めよ 8 (1)ai , bi (i = 1, 2, 3) を実数とするとき,次の不等式を証明せよ (a21 + a22 + a23 )(b21 + b22 + b23 ) ≥ (a1 b1 + a2 b2 + a3 b3 )2 (2) 実数 xi , yi , zi (i = 1, 2) が x21 + y12 − z12 + 1 = 0 ,x22 + y22 − z22 + 1 = 0 ,z1 z2 > 0 を満たしてるとする。このとき不等式 x1 x2 + y1 y2 − z1 z2 + 1 ≤ 0 が成り立つことを証明せよ。また等号が成立するのは x1 = x2 , y1 = y2 , z1 = z2 のときに 限ることを示せ 9 正の数 x に関して x の整数部分を [x] と表す (1) すべての正の数 x について等式 1 [x] + [x + ] = [2x] 2 が成り立つことを示せ (2)N を自然数とするとき ∞ [ ∑ N k=1 1 + k 2 2 ] を求めよ 10 映像:(難問)式と証明2 17 実数 x に対して,x 以下の整数のうちで最大のものを [x] と書くことにする。 c > 1 として an = [nc] (n = 1, 2, 3 ゥ) c とおく。以下を証明せよ (1) すべての n に対して [an ] は n または n − 1 に等しい (2)c が有理数のとき [an ] = n となる n が存在する (3)c が無理数のときは,すべての n に対して [an ] = n − 1 となる 11 p, q を整数とし,f (x) = x2 + px + q とする。f (1) も f (2) も 2 で割り切れないとき,方 程式 f (x) = 0 は整数の解を持たないことを示せ 12 5x + 8y = 3000 を満たす自然数 x, y に対して u = xy とおく (1) 自然数 x, y の組 (x, y) は全部で何組あるか (2) すべての組 (x, y) の中で u のとる値の最大値と最小値を求めよ 13 m は7で割れば3余る整数、n は7で割れば4余る整数である。 (1)m + 2n を 7 で割ったときの余りを求めよ。 (2)mn を7で割ったときの余りを求めよ。 (3)n3 を7で割ったときの余りを求めよ。 (4)n2001 を7で割ったときの余りを求めよ。 14 a2 + b2 が 3 で割り切れるならば a, b はともに 3 で割り切れることを示せ。 15 n を自然数とするとき 3n+1 + 42n−1 は 13 で割り切れることをしめせ。 18 ★★★★★問題 1 p, q を素数とし,2次関数 f (x) = x2 + px + q が2つの条件を満たすとする。このとき f (x) を求めよ (A) ある実数 a に対して f (a) < 0 (B) 任意の整数 n に対して f (n) ≥ 0 2 (1) 2つの自然数の組 (a, b) は条件 1 1 1 a < b かつ + < a b 4 を満たす。このような組 (a, b) のうち,b のもっとも小さいものすべて求めよ (2) 3つの自然数の組 (a, b, c) は条件 1 1 1 1 a < b < c かつ + + < a b c 3 を満たす。このような組 (a, b, c) のうち,c のもっとも小さいものをすべて求めよ 3 3以上 9999 以下の奇数 a で a2 − a が 10000 で割り切れるものをすべて求めよ 4 映像:(難問)式と証明1 自然数 n の約数の個数を d とする。n の約数すべてを小さい順にならべて得られる数列 を ak (1 ≤ k ≤ d) とする。したがって a1 = 1, ad = n, ak < ak+1 である。このとき,n に対する2つの条件(イ),(ロ)は互いに同値であることを示せ (イ)n は60の倍数である (ロ)n は6個以上の約数を持ち 1 1 1 + = a3 a6 a2 となる 5 19 x についての方程式 px2 + (p2 − q)x − (2p − q − 1) = 0 が解を持ち,すべての解の実部が負 となるような実数の組 (p, q) の範囲を pq 平面上に図示せよ。ただし,複素数 a + bi(a, b は 実数,i は虚数単位) に対し,a をこの複素数の実部という 6 (1) 実数 x, y が等式 x2 − 2xy + y 2 − x − y = 0 を満たし,x − y が整数ならば x も y も 整数であることを示せ (2)(1)の等式をみたす格子点 (x, y) のうちで点(100,100)に最も近いものを求めよ。た だし,格子点とは x, y 座標がともに整数であるような座標平面上の点のことである。 7 3次方程式 x3 − (p − 3)x2 − 3x + p − 1 = 0 の3つの解がすべて整数となるような実数 p の値を求めよ 8 a, b を整数とする。3次方程式 x3 + ax2 + bx − 1 = 0 は3実数解 α, β, γ をもち, 0 < α < β < γ < 3 で α, β, γ のうちどれかは整数である。このとき a, b を求めよ 9 f (x) = x4 + ax3 + bx2 + cx + 1 は整数を係数とする x の4次式とする。4次方程式 f (x) = 0 の重解も含めた4つの解のうち,2つは整数で残りの2つは虚数であるという。 このとき a, b, c の値を求めよ 10 a, b は実数とする。x の方程式 |x2 + ax + b| = |x2 + bx + a| の異なる実数解の個数を n とする。 (1)n = 1 となる (a, b) の範囲を図示せよ (2)n = 2 であるとき,この方程式の実数解を求めよ 11 (1) 1 1 1 + = x y 2 を満たす自然数 x, y の組をすべて求めよ (2)n を自然数,r を正の有理数とする。このとき 20 n ∑ 1 =r xk k=1 を満たす自然数 xk の組 (x1 , x2 , ………, xn ) の個数は有限であることを示せ。 21
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