InfoWorks ICM v5.0 の新機能 この資料では、InfoWorks ICM v5.0 に新しく搭載された追加点と改善点をご覧いただけます。 ノードと河川区間に使用可能な初期条件エディタ ノードと河川区間に使用可能な初期条件エディタが追加に 初期条件エディタが追加に 1D 初期条件オブジェクトが新規ツリーオブジェクトとして追加され、シミュレーションの開始時にノー ドと河川区間に対して初期水理値を与えることが可能となりました。シミュレーションに初期条件オ ブジェクトを使用するには、ランを設定する際に水理ランスケジュールダイアログ内にこのオブジェク トを含めます。1D 初期条件オブジェクトにて提供される値は、初期状態シミュレーションから提供さ れる値を上書きします。 別のメッシュ結果を使用して 2D メッシュを初期化することが可能に これまでのバージョンでは、ランに初期状態シミュレーションを使用するには、ランビューで選択された ネットワーク内の 2D メッシュが、初期状態シミュレーションの生成に使用されたネットワーク内のメッ シュと一致している必要がありました。 このバージョンでは、ランビューで選択されている現在のネットワークとは異なる 2D メッシュを持つ ネットワークを使用した初期状態シミュレーションを使用することが可能となりました。初期状態シミ ュレーション内のメッシュは、2D ゾーン ID によって現在のネットワーク内のメッシュにリンクされます。 この機能は、ネットワークに対してほんの少し変更が行われ、2D ゾーンに再度メッシュを生成する 必要がある場合を目的としています。 2D 浮遊堆積物の輸送機能が追加 浮遊堆積物の輸送機能が追加に 2D ネットワークにて浮遊堆積物の輸送がモデル化できるようになりました。 浮遊堆積物の輸送をモデル化するには、シミュレーションの設定時に QM パラメータダイアログにて 2D 浸食浸食-堆積をモデル化 オプションにチェックを入れます。 浸食-沈殿の計算で使用されるパラメータは、ネットワークの汚濁負荷と堆積物パラメータにて指定さ れます。 UKWIR 地表面流出モデルのサポート 地表面流出モデルのサポート New UK PR モデルの代わりとして開発された UKWIR モデルをサポートするために、地表面流出面 と下位集水域が更新されました。 地表面流出面の 地表面流出量タイプ フィールドに UKWIRPaved と UKWIRPerv オプションが追加 され、A Guide to the use of the UKWIR Equation (2014) にて説明されている UKWIR モデルに基づ いて複数の 舗装面 や 浸透地表面 を定義することが可能となりました。 1 日本の水文 日本の水文モデル 水文モデルが追加に モデルが追加に 日本で一般的に使用される水文モデルをサポートするために、地表面流出面と下位集水域が更新さ れました: • 地表面流出面の 地表面流出量タイプ フィールドに f1-Rsa オプションが追加されました。こ のオプションを選択すると、f1-Rsa 法を使用して有効降雨強度が計算されます。 • 準線形貯留型モデルをサポートするため、地表面流出面の ルーティングモデル フィールド に Kadoya オプションが追加されました。角屋らの係数値、C は 地表面流出ルーティング 値フィールドに入力されます。 • 貯留関数法をサポートするため、地表面流出面の ルーティングモデル フィールドに Nonlinear オプションが追加されました。ルーティングパラメータは、下位集水域データフィール ドにて定義されます。 • 合理式を使用したハイドログラフ法をサポートするため、下位集水域の ユニットハイドログ ラフの定義 フィールドに Rational オプションが追加されました。ルーティングパラメータは、 下位集水域データフィールドにて定義されます。 メッシュ要素地盤高からノードの地盤高を推測する推測ルールが追加に メッシュ要素地盤高からノードの地盤高を推測する推測ルールが追加に 推測ルールが追加され、ノードが位置するメッシュ要素の地盤高からノードの地盤高を推測すること が可能となりました。 リスク分析ラン結果がジオプランに表示可能に リスク分析シミュレーションとリスク分析結果ツリーオブジェクトをジオプランウィンドウ内に読み込むこ とが可能となりました。(これまでは、リスク結果は HTML ログとしてのみ使用可能でした)。 リスク分析結果は、被害レセプタと関連ポリゴンに対して、テーマ、グリッド/グラフ結果ツール、ポイン トやポリゴンのネットワーク結果グリッドを使用して表示することが可能です。 2 GIS フォーマットへの時系列結果の フォーマットへの時系列結果のエクスポートが一括で エクスポートが一括で可能に が一括で可能に 結果を GIS にエクスポートする機能が更新されました。指定したタイムステップで特定の期間内につ いて、あるいは CSV ファイルから読み込まれた特定のタイムステップについて時系列結果をエクスポ ートすることが可能となりました。 なし - 時系列結果をエクスポートし ない。 Single 型 - 時系列結果を 1 タイムス テップだけエクスポートします。 範囲 - 一定期間のデータをあるタイ ムステップでエクスポートします。 List from File - CSV ファイル内に指 定されたタイムステップで結果をエクス ポートします。 被害関数に CSV インポート/ インポート/エクスポート機能が追加 被害関数が改善され、被害曲線を CSV ファイルからインポート/エクスポートすることが可能となり ました。 (これまでのバージョンでは、被害曲線をインポートすることは可能でしたが、Multi-Coloured Handbook により提供されるデータから生成される CSV ファイルからのみインポートすることが可能 でした。) 2D メッシュに対して新規浸水結果が追加に メッシュに対して新規浸水結果が追加に 2D ゾーンメッシュ要素プロパティダイアログに、新規サマリー結果が追加されました: • 浸水終了時間 - シミュレーション中、最後に水深が浸水深のマッピング閾値を上回った (シミュレーションの開始からの)時間 • 合計浸水期間 - シミュレーション中、水深が浸水深のマッピング゙閾値を上回った合計 時間 (浸水深のマッピング閾値 浸水深のマッピング閾値 は、ランの設定時に 2D パラメータダイアログの高度なオプションタブにて 指定されます。) 3 2D ネットワーク結果ライン ネットワーク結果ライン/ /ポリゴンに地盤高結果が追加 ポリゴンに地盤高結果が追加に に ネットワーク結果ライン( ネットワーク結果ライン(2D)とネットワーク結果ポリゴン( )とネットワーク結果ポリゴン( )とネットワーク結果ポリゴン(2D)オブジェクトに新規地盤高結果が追加 )オブジェクトに新規地盤高結果が追加 されました。 平均、最大、最小地盤高結果が結果グリッドやプロパティシートに表示されます。 観測降雨 - RPA と最悪ケースレポートに使用される再現期間と継続時間 再現期間分析と最悪ケースレポートを作成する際、降雨イベントから再現期間と継続時間の情報が 使用可能であ 使用可能であれば、観測降雨を れば、観測降雨を れば、観測降雨を使用できるようになりました できるようになりました できるようになりました。 InfoWorks ICM では、デフォルトで、最初のサブイベントのサブイベントプロパティにある 再現期間 と 降雨継続時間 フィールド内の フィールド内の再現期間と継続時間を 再現期間と継続時間を 再現期間と継続時間を検索するようになりました。これらの値が存 ようになりました。これらの値が存 在しない場合、 在しない場合、InfoWorks InfoWorks ICM では最初のプロファイルのプロファイルプロパティにある Profile title (プロファイルのタイトル) フィールドから情報を使用することになります。 SQL の拡張 InfoWorks ICM では、 では、SQL 機能に以下の拡張が行われました 機能に以下の拡張が行われました: ノードから 1 対多数のリンクとして下位集水域が追加 SQL クエリーにてノードから 1 対多数のリンクとして下位集水域を使用することが可能となりました。 SQL 関数 NL() と NVL(x,y) が追加 新しく SQL 関数が追加されました が追加されました が追加されました: • NL() は新規ライン文字列を返します。例えば、 は新規ライン文字列を返します。例えば、3 つのラインノートフィールドを設定する 4 には: SET notes = 'Set'+NL()+'new'+NL()+'line' • NVL(x,y) は x が NULL の場合は y を返し、そうでない場合は x を返します 配列の行を削除することが可能に 以下の構文を使用して、オブジェクトの配列から行を削除することが可能となりました: DELETE FROM [Table Name].array_name WHERE condition これにより、配列の内容は削除されますが、表内のオブジェクトは削除されません。条件は除外す ることが可能です。条件には配列内のフィールドとオブジェクト内のフィールドを含めることが可能で す。すなわち、配列とオブジェクトの条件の組み合わせに基づいて、配列内の行を削除することが 可能です。 インライン堤防の検証が改善 ネットワークを検証する際に、流量係数やモジュラー限界データがインライン堤防の断面データから 欠落していると検証エラーが表示されるようになりました。 ネットワーク結果オブジェクトの前処理のパフォーマンスが改善 大量のネットワーク結果オブジェクトの前処理にかかる時間が大幅に削減されるよう、改善が行われ ました。 初期状態シミュレーションを使用したランのパフォーマンスが改善 シミュレーションを実行する際に、初期状態を読み込むのにかかる時間が削減されるよう、改善が行 われました。 行われた変更によって、特に大きなネットワークに対して、ラン時間が大幅に削減される可能性があ ります。 TSDB シミュレーションに履歴モードが追加 シミュレーションに履歴モードが追加に が追加に TSDB 機能は、お持ちのライセンスに TSDB オプションが追加されている場合のみ、使用することが 可能です。ライセンスにこのオプションを追加したい場合には、弊社までお問い合わせ下さい。 シミュレーションの設定時に使用可能な TSDB オプションダイアログに新しく 履歴モード チェックボッ クスが追加されました。 このオプションをチェックすると、シミュレーションによって使用される時系列データベースに対してラン の基準日時を過去の時間として使用することが可能になります。履歴モードを使用すると、ランの基 準日時までは観測値のみが含まれ、ランの基準日時よりも前の基準日時を持つ予測値のみが含ま れます。これにより、過去のデータストリーム値を用いて、シミュレーションを行うことが可能となります。 (その後行われたユーザー編集も適用されます。) 5 TSDB: iHistorian と ClearSCADA のサポート TSDB 機能は、お持ちのライセンスに TSDB オプションが追加されている場合のみ、使用することが 可能です。ライセンスにこのオプションを追加したい場合には、弊社までお問い合わせ下さい。 新しく、2 つのテレメトリデータソースフォーマットがサポートされるようになりました: • GE Intelligent Platforms によって開発された iHistorian(あるいは、Proficy Historian) • Schneider Electric によって開発された ClearSCADA 両方のタイプがスカラー時系列デ ータベースに適用されます。 TSDB: CSV ファイルからの更新パフォーマンスが改善 TSDB 機能は、お持ちのライセンスに TSDB オプションが追加されている場合のみ、使用することが 可能です。ライセンスにこのオプションを追加したい場合には、弊社までお問い合わせ下さい。 CSV ファイルフォーマットから TSDB を更新する際のパフォーマンスが改善されました。CSV データ ソースからデータストリームを更新後、きちんと読み込まれたデータは(テレメトリデータを含んでいる CSV ファイルの場所に相対的に)「loaded」サブディレクトリ内のファイルに、失敗したデータは「failed」 サブディレクトリ内のファイルに移動されるようになりました。 TSDB: データソースのパスワード文字列が非表示に TSDB 機能は、お持ちのライセンスに TSDB オプションが追加されている場合のみ、使用することが 可能です。ライセンスにこのオプションを追加したい場合には、弊社までお問い合わせ下さい。 これまでのバージョンでは、パスワードの文字列が時系列データベースエディタのデータソースタブに 表示されていました。このバージョンでは、パスワードの文字列はアスタリスクとして表示されるように なりました。 ランの基準日時を表す垂線がリプレイクロックに追加に ランの基準日時を表す垂線がリプレイクロックに追加に TSDB 機能は、お持ちのライセンスに TSDB オプションが追加されている場合のみ、使用することが 可能です。ライセンスにこのオプションを追加したい場合には、弊社までお問い合わせ下さい。 ネットワークページにてシミュレーションのリプレイを表示する際に現れるリプレイクロックが拡張され、 ランの基準日時に青色の垂線が追加されました。 (時系列入力データとして TSDB を使用している際に適用されます。) 6
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