2014 東京慈恵会医科大学 物理 1 解答 (v cos m) 2 2 (mg cos m) m r 問1 (v cos m) 2 m r 問3 (v cos m) 2 2 ma mg sin m ) (mg cos m) m r 2 問2 2 gr tan 2 f F 1 cos 問4 tan 問5 解説 問1 小球の速度の水平方向成分の大きさは v cos なので,遠心力 F は,水平方向で円運動の外向きに, 大きさ F m (v cos m) 2 である。 r N N N F m F m mg 速度の向きから 見ると図2 図1 問2 図2 小球の速度 v の方向から見ると,小球にはたらく力は,図2のようになる。力のつり合いより, 垂直抗力の大きさ N は重力の速度 v に垂直な成分 mg cos m と,遠心力 F の合力に等しい。よって, 2 (v cos m) 2 N (mg cos m) m r 2 となるので,動摩擦力の大きさは, (v cos m) 2 2 N (mg cos m) m r 2 問3 ma mg sin m N (v cos m) 2 N を代入して, ma mg sin m ) (mg cos m) m r 2 問4 問3で a 0 とすれば, 1 ©創医塾 京都 本サービスに関する一切の権利は著作権者である創医塾京都に帰属します。掲載の全部または一部についての無断複製・転載を禁じます。 2014 東京慈恵会医科大学 物理 (v cos m) 2 2 mg sin m (mg cos m) 2 m r v ∴ gr tan 2 F 1 cos 問5 問4で求めた v が存在すればよい。よって, f tan 2 F 1 0 ∴ tan 2 解答 問1 0.40 問2 34 J 問3 /.84 J/(g•K) 問4 8.0 K 問5 F0 x0 問6 1 F0 (x1 x 2 ) x 0 ) 2 問7 5.6 10 4 N 問8 0.83mm 解説 問1 鉄球の最初の高さを h 1.0m ,はね上がった後に達した高さを h ' 0.16m ,重力加速度の大き さを g とすると,金属円柱との衝突直前直後の鉄球の速さ v,vÕ は,力学的エネルギー保存則より, v 2gh , v ' 2gh ' となる。よって,はねかえり係数 e は, e v' h' 0.16m 0.40 v h 1.0m 問2 鉄球の質量 m 4.0kg とすると,鉄球が金属円柱に与えたエネルギー E は,運動エネルギーの減 少量に等しく,それは力学的エネルギー保存則から,重力による位置エネルギーの減少に等しい。す なわち, 1 1 E mv 2 ) mv ' 2 mg(h ) h ') 2 2 4./kg 1/m/s 2 (1.// m ) .16m) 22.6 J 24J 問3,4 鉄球との衝突により金属円柱が得た熱量 E 33.6 J により,金属円柱の温度が ∆ T だけ上昇 したとすると,金属円柱の比熱を c として, 33.6 J c 5.0g ∆ T これにより,結果的に水温と金属円柱の温度が 2.0 K 上昇したことから, 33.6 J 4.2 J/(g•K) 3./g 2K + c 5./g 2K 2式より, c /.84 J/(g•K) , ∆ T 8.0 K 問5 図3の傾きがばね定数 k に等しいので, k F0 x0 2 ©創医塾 京都 本サービスに関する一切の権利は著作権者である創医塾京都に帰属します。掲載の全部または一部についての無断複製・転載を禁じます。 2014 東京慈恵会医科大学 物理 問6 縮んだ長さが,0→x 1 →x 2 となる間は外力は正の仕事をし,x 1 →x 2 となる間は外力は負の仕事を する。よって,求める仕事 W は,図3で囲まれた面積から, 1 1 1 F0 x 0 F0 (x1 ) x 0 ) ) k(x1 ) x 2 ) F0 (x1 x 2 ) x 0 ) 2 2 2 W 問7 金属円柱が縮むときともとに戻るときでばね定数 k の値が等しいことから,図3において, x 0 x1 x 2 が成り立つ。これを問6の結果に代入して, W F0 x 2 となる。求める最大の力の値は,F 0 の値に等しく, x 2 0.60mm , W E 33.6 J より, F0 F0 33.6 J 5.6 10 4 N x2 0.60mm 問8 縮んだ長さが 0→x 0 →x 1 となる間に外力がした仕事は,鉄球が衝突直前にもつ運動エネルギー,す なわち,初めに鉄球が蓄えていた重力による位置エネルギー mgh に等しい。 mgh 1 F0 x0 F0 (x1 ) x0 ) 2 x 0 x1 x 2 より, ∴ よって, x1 mgh 1 F0 (x1 x2 ) 2 2mgh x2 F0 2 4./kg 1/m/s 2 1./m /.6// mm .82mm 5.6 1/ 4 N あるいは,縮んだ長さが x 1 →x 2 となる間に外力がされた仕事は,鉄球が衝突直後にもつ運動エネル ギー,すなわち,はね上がった後の最高点での重力による位置エネルギー mghÕ に等しいことから, 1 F0 (x1 ) x 2 ) 2 2mgh ' x1 ' x2 F0 mgh ' ∴ m/s 2 .16m 2 4./kg 1// mm .82mm /.6// 5.6 1/ 4 N から求めることもできる。 3 解答 問1 6.2 1/ 2 F/m 2 問1 7 R0 4 Ⅰ Ⅱ 問2 1.4 10 13 C 問3 1.2 10 6 個 問2 2( ∆ P ) 2 49R0 問3 67 R0 34 解説 Ⅰ.問1 平行板コンデンサーの電気容量 C は,誘電率を ,極板面積を S,極板間隔を d とすると 3 ©創医塾 京都 本サービスに関する一切の権利は著作権者である創医塾京都に帰属します。掲載の全部または一部についての無断複製・転載を禁じます。 2014 東京慈恵会医科大学 物理 き, S d と表される。求める単位面積あたりの容量 c は, 7 0 であることに注意して, C c C 7 / 7 8.85 1/ 12 F/m S d 1/ 1/ 9 m 3 F/m 2 6.2 1/ 3 F/m 2 6.19 1/ 問2 細胞膜の表面積は, S 4 (5m) 2 3.14 10 )10 m 2 なので,電気容量 C は, C cS (6.19 1/ )3 F/m 2 ) (3.14 1/ )1/ m 2 ) 1.94 10 12 F よって,たくわえている電気量 Q は, 12 Q 1.94 10 F 70 mV 1.35 10 13 C 1.4 10 13 C 問3 電位の変化 ∆ V 30mV ) ( )70mV) 100mV であることから,細胞内へ流入した電気量 ∆ Q は, 12 ∆ Q C∆ V 1.94 10 F 100 mV 1.94 10 13 C である。ナトリウム1つあたりの電気量は, e 1.60 10 19 C であるから,流入したナトリウムイオン の個数は, 1.94 10 13 C 1.21 10 6 個 1.2 10 6 個 1.60 10 19 C Ⅱ.問1 図3は右図のような等価な電気回路で考えることが できる。回路の対称性より図のように流量 Q 1 ,Q 2 を仮定す ると,キルヒホッフの法則より, ∆ P 3R0 Q1 R0 Q2 3R0 Q1 R0 Q2 2R0 (Q2 ) Q1 ) 3R0 Q1 R0 Q2 2R0 3∆ P 5∆ P , Q2 となるので,全体の流動 2式より, Q1 14R0 14R0 Q2 - Q1 R0 Q2 3R0 Q1 抵抗 R は, R ∆P Q1 Q2 7 R0 4 問2 この場合の仕事率は,電気回路の電力と同様に考えて, 2R0 (Q2 ) Q1 ) 2 2(∆ P) 2 49R0 問3 流動抵抗は管の内径の 4 乗に反比例するため,枝5の流動抵抗が 1 1 F 16 倍になり, 32R0 と 24 なる。問4と同様に立式して, 4 ©創医塾 京都 本サービスに関する一切の権利は著作権者である創医塾京都に帰属します。掲載の全部または一部についての無断複製・転載を禁じます。 2014 東京慈恵会医科大学 物理 ∆ P 3R0 Q1 R0 Q2 3R0 Q1 R0 Q2 32R0 (Q2 ) Q1 ) 2式より, Q1 33 ∆ P 35 ∆ P , Q2 となるので,全体の流動抵抗 R は, 134R0 134R0 R ∆P Q1 Q2 67 R0 34 <講評> 1(力学)小球にはたらく力を3次元的に想像する必要があり難しい。特に垂直抗力 N の向きには注意 したい。 2(エネルギー変換)図3のグラフの仕事がどういったエネルギーに変換されるのかが分かればよいが, 数値計算もありなかなか手ごわい。 3(直流回路)モデル化された血管の問題であるが内容はコンデンサー,抵抗回路の基本問題である。Ⅱ は回路の対称性に気づかなければ計算が非常に煩雑になる。 5 ©創医塾 京都 本サービスに関する一切の権利は著作権者である創医塾京都に帰属します。掲載の全部または一部についての無断複製・転載を禁じます。
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