SF 二重殻タンク - 危険物保安技術協会

危険物保安技術協会が実施している鋼製強化
プラスチック製二重殻タンク(SF 二重殻タンク)の
試験確認等について
業務部
二重殻タンクと記述します。
はじめに
.
危険物保安技術協会(以下「KHK」という。
)
SF 二重殻タンクの設置状況等
SF 二重殻タンクは、平成
では、危険物等に係る災害の発生を防止するた
年
月30日の政
め、危険物の運搬容器や危険物を取り扱う設備、
令の一部改正及び危険物の規制に関する規則
機器の構造、性能等が所定の技術基準に適合し
(昭和34年総理府令第55号。以下「規則」とい
ているかどうかについて、試験確認を実施して
う。
)の一部改正において、政令第
条第
号に
います。
規定する地下タンク貯蔵所の技術上の基準とし
本誌152号では、福知山花火大会火災を踏ま
て規定され、地下タンク貯蔵所や給油取扱所等
え、国民の関心が高まっているガソリン携行缶を
における地下貯蔵タンクの設置方法として SF
例に運搬容器の試験確認について紹介しました。
二重殻タンクによる設置が認められました。
消防庁危険物規制事務統計表によると、地下
本稿では、地下タンク貯蔵所等に使用されて
いる鋼製強化プラスチック製二重殻タンクに関
貯蔵タンク全体の設置数は減少していますが、
する試験確認の内容等について紹介します。
SF 二重殻タンクの設置数は年々増加してお
り、平成24年
おり、SF 二重殻タンクの設置数は、10年前の
鋼製強化プラスチック製二重殻タンクの概
約2.2倍となっています。(図− 参照)
要等
.
月31日現在で43,913基となって
また、東日本大震災では、沿岸部において
鋼製強化プラスチック製二重殻タンク
500kl 未満の容量の小さい屋外貯蔵タンクが津
とは
鋼製強化プラスチック製二重殻タンクとは、
波により流される被害が多く発生しましたが、
危険物の規制に関する政令(昭和34年政令第
地下貯蔵タンクについては、地下に埋設されて
306号。以下「政令」という。
)第13条第
いたこともあり地下貯蔵タンク本体が損傷する
項第
被害はあまり発生しませんでした。
号イに掲げる材料で造った地下貯蔵タンクに
号ロに掲げる措置を講じたものです。
このことから、沿岸部においては、災害に強
具体的には、鋼製の地下貯蔵タンクの外面に
い施設にするため、500kl 未満の容量の小さい
間げきを有するように強化プラスチックを被覆
屋外貯蔵タンクを100kl 超の容量を持つ SF 二
するとともに、危険物の漏れを検知することが
重殻タンク等に置き換え地下化することなどが
できる設備を設けたものであり、
このタンクは、
検討されており、SF 二重殻タンクはより注目
危険物を貯蔵する鋼(Steel)製タンクに繊維強
されている状況にあります。
(大型地下貯蔵タ
化プラスチック(FRP ; Fiber Reinforced Plastics
ンクに係る地震・津波に対する有効な対策のあ
の略)を被覆することから、一般的に SF 二重殻
り方に関する調査報告書(平成24年12月 KHK
タンクと呼ばれています。以降、本誌では、SF
発行)参照)
同項第
39
Safety & Tomorrow No.153 (2014.1)
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428,538
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200,000
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H14
H15
H16
図−
.
H17
H18
H20
H21
H22
H23
H24
地下貯蔵タンクの設置数の推移
内殻と外殻の構造(例)を図−
SF 二重殻タンクの構造・設備等
SF 二重殻タンクの主な技術上の基準は、消
防法(昭和23年法律第186号。以下
「法」
という。
)
第10条第
H19
項、政令第13条、規則第23条の
、
及び図−
に示します。
SF 二重殻タンク上部の気層部(地下貯蔵タ
ンクの底部から危険物の最高液面を超える部分
、危険物の規制に関する技
までの外側以外の部分)は、内殻と外殻とが接
術上の基準の細目を定める告示(昭和49年自治
着された構造であり、一般的に密着層と呼ばれ
省告示99号。以下「告示」という。
)第
条の48
ています。また、密着層以外の部分は内殻と外
及び鋼製強化プラスチック製二重殻タンクに係
殻との間に微小な間げき(0.1mm 程度)を有す
る規定の運用について(平成
日消防
る構造となっており、この間げきを設ける方法
危第66号消防庁危険物規制課長通知。以下「66
は、FRP の成型方法によって異なりますが、一
号通知」という。)に規定されています。
般的に検知層と呼ばれています。
規則第24条の
の
年
月
SF 二重殻タンクの主な構成は、①危険物を
このような構造となっている理由は、SF 二
貯蔵する鋼製タンクの内殻、②鋼製タンクを
重殻タンクの構造強度は、内殻の鋼製タンクが
FRP で被覆している外殻、③危険物の漏れを検
担っていることから、SF 二重殻タンクに係る
知するための設備(以下「漏洩検知設備」とい
土圧等は、外殻(FRP)を介して内殻の鋼製タ
う。)で構成されており、各技術上の基準が定め
ンクに伝わる構造とする必要があるからです。
られています。
SF 二重殻タンクの内殻は、厚さ3.2mm 以上
漏洩検知設備は、内殻と外殻の間げき内に漏
れた危険物を検知することができる設備です。
の鋼板であり、外殻は、当該タンクの底部から
検知管の底部に設置される検知器本体、事務所
危険物の最高液面を超える部分の外側に厚さ
等の人のいる場所に設置される警報表示装置及
mm 以上のガラス繊維等を強化材とした強化プ
びこれらを接続する配線等で構成されていま
ラスチックを間げきを有するよう被覆して製造
す。
することが求められます。
Safety & Tomorrow No.153 (2014.1) 40
また、鋼製タンクから危険物が漏えいしたこ
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SF 二重殻タンクの内殻と外殻の構造(例)
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図−
SF 二重殻タンクの検知管の構造(例)
41
Safety & Tomorrow No.153 (2014.1)
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図−
漏洩検知設備の構造(例)
とを有効に検知するためには、検知層が危険物
ンクから危険物が漏えいした場合には、漏えい
の最高液面を超える部分まで存在している必要
した危険物が検知管内での液面高さが概ね
があります。
cm になった状態で検知できる性能を有する必
漏洩検知設備の構成(例)を図− に示しま
す。
検知管は、鋼製タンクの上部から底部まで貫
要があります。
なお、SF 二重殻タンクの外殻の FRP の材
料、製造上の留意事項及び漏洩検知設備の構造
通 さ せ、検 知 層 に 接 続 す る と と も に、直 径
等については、66号通知等で規定されており、
100mm 程度の鋼製の管とし、その内部にさび
当該内容等については、本誌139号で詳細に記
どめ塗装をする必要があります。また、鋼製タ
述しておりますので参考にしてください。
Safety & Tomorrow No.153 (2014.1) 42
現在、KHK が SF 二重殻タンク本体の試験
KHK が実施している SF 二重殻タンクの
試験確認等
確認を実施している製造業者は29事業所であ
KHK は、SF 二重殻タンク等を製造する者
り、漏洩検知設備の試験確認を実施している製
(以下「製造業者」という。
)の申請に基づき、
造業者は
事業所です。
消防法令の技術上の基準及び66号通知に定める
KHK は SF 二重殻タンク本体等の製造業者
基準に適合することの確認を行い、もって SF
からの申請があると、製造設備、使用する材料、
二重殻タンクによる危険物の貯蔵又は取扱いの
品質管理等の事項を確認するため、KHK 職員
安全確保に寄与するとともに、その安全性に関
を派遣して現地調査を実施し、技術基準に適合
する製造業者の許可申請事務及び消防機関の審
した SF 二重殻タンク等を製造できると認めら
査検査事務の効率化を図ることを目的として、
れる場合は、確認工場に指定します。また、
法第16条の10に基づき、SF 二重殻タンクの試
年に
験確認を実施しています。
期調査を実施しています。定期調査では、確認
回 KHK 職員を確認工場に派遣して、定
KHK は、製造業者が試験確認を申請する場
工場の製造工程、製造設備、品質管理体制及び
合の手続きや試験確認に関する基準等を「鋼製
強化プラスチックの使用材料等を書類審査で確
強化プラスチック製二重殻タンクの被覆等の試
認するほか、製造されている一つの型式(SF
験確認に係る業務規程(以下「業務規程」とい
二重殻タンクの被覆に係る材料(樹脂、硬化剤
う。)」及び「鋼製強化プラスチック製二重殻タ
又は主なガラス繊維)又は成形方法によって分
ンクの被覆等に係る試験確認基準」に定め、当
類される型)の SF 二重殻タンクについて、鋼
該業務規程等に基づき、公正・中立な立場で試
製タンクや被覆部の構造等を、超音波厚さ計や
験確認を実施しています。
ピンホールテスター等の測定機器で測定させ、
試験基準に適合しているか否かを確認する、立
試験確認基準に適合していると認められる
SF 二重殻タンク本体及び漏洩検知設備には、
会い試験を実施しています。
また、漏洩検知設備の場合についても、製造
申請者が試験確認済証(例)
(以下「KHK マー
ク」という。)を SF 二重殻タンク本体等に表示
工場を確認工場に指定し、
できることとしています。
(図−
員が定期調査を実施し、漏洩検知設備の健全性
、 参照)
年に
回 KHK 職
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図−
SF 二重殻タンクの試験確認済証(例)
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図−
SF 二重殻タンク用の漏洩検知設備の試験確認済証(例)
43
Safety & Tomorrow No.153 (2014.1)
域、② GS を設置する地域に分類して、GS が
を確認しています。
KHK では、
年に
オープンするまでの手続き等も含めた主な流れ
回実施する定期調査等
において、事業所の管理体制等も含め確認し、
を表しています。
.
製造された SF 二重殻タンク等に一定の性能が
SF 二重殻タンクの製造工場が存する
地域での流れ
確保されていることが確認された場合に、製造
製造工場では、各工程に基づき SF 二重殻タ
業者が SF 二重殻タンク等に KHK マークを付
ンクを製造します。まず、内殻の鋼製タンクを
すことを認めています。
製造し完成した時点で、法第11条の
このように、KHK は、KHK マークの信頼性
第
項に
を確保するとともに、健全な SF 二重殻タンク
基づく完成検査前検査(水圧検査)を管轄する
等の普及に努めるため、厳正かつ適切な試験確
消防本部に申請します。消防本部の完成検査前
認を実施しています。
検査において、鋼製タンクが技術上の基準に適
合している場合は、消防本部からタンク検査済
証が交付されます。
SF 二重殻タンクの製造から設置されるま
製造工場では、タンク検査済証の交付を受け
での主な流れ
KHK の確認工場で製造された SF 二重殻タ
た後、鋼製タンクにガラス繊維等を強化材とし
ンクが出荷され、危険物施設として設置される
た強化プラスチックを間げきを有するように被
までの当該タンクの主な流れについて、給油取
覆します。そして、製造工場が定めている検査
扱所(以下「GS」という。
)に設置される場合を
項目について自主検査を実施し、製造工場の責
例に説明します。
任者が SF 二重殻タンクの技術基準に適合して
に示します。この概要図は大
いると認めた場合は、KHK マークとタンク検
きく① SF 二重殻タンクの製造工場が存する地
査済証を当該タンクに貼付して、製造工場から
概要図を図−
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SF 二重殻タンクが製造され GS に設置されるまでの概要図
Safety & Tomorrow No.153 (2014.1) 44
.
トラック等で GS の設置場所に輸送されます。
GS を設置する地域での流れ
GS の設置者は、法第11条第
製造工場から SF 二重殻タンクが出荷される
項に基づく許
可を管轄する消防本部に申請します。
までの主な製造工程を写真で紹介しますので、
そして、許可がなされた後、GS の施設の工
参考にしてください。
(写真− 参照)
事がなされ、これが完成したときに、管轄する
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写真−
確認工場における SF 二重殻タンクの製造工程の状況
45
Safety & Tomorrow No.153 (2014.1)
消防本部による法第11条第
項の完成検査を受
ても差し支えないとされています。
けます。消防本部の完成検査で技術上の基準に
KHK は、SF 二重殻タンクの定期調査を実施
適合している場合は、消防本部から完成検査済
し、技術基準に適合していると認めた場合は、
証が交付され、GS は営業を開始することにな
KHK マークを貼付して出荷することを認めて
ります。
いますが、KHK マークの意味は、確認工場で
なお、66号通知では、完成検査に際しては、
製造され出荷される SF 二重殻タンクが、技術
消防本部が次の事項について、技術上の基準に
基準に適合していることを示しているもので
適合しているか否かについて確認する必要があ
す。
最近、SF 二重殻タンクの設置数が増加する
るとしています。
強化プラスチックに歪、ふくれ、損傷、
のに伴い、SF 二重殻タンクの出荷後、GS 等の
あな、気泡の巻き込み、異物の巻き込み、
工事現場で、補修を伴う外殻が破損する事例も
シート接合部不良等がないこと。
報告されています。
①
②
超音波厚計等を用いて強化プラスチック
このような場合は、原則として、KHK マー
クが示す安全性は確保されていないこととなり
の厚さが設定値以上であること。
検知層チェッカー等を用いて設計上、検
ます。従って、消防本部が実施する完成検査で
知層を設けることとしている部分に間げき
は、
改めて66号通知等に基づき、
強化プラスチッ
が存すること。
クが技術上の基準に適合しているか否かについ
③
④
ピンホールテスター等を用いて強化プラ
て確認する必要があるので注意してください。
スチックにピンホールがないこと。
⑤
検知層の気密性については、SF 二重殻
タンクを地盤面下に埋没した後に、当該検
2
知 層 を 加 圧(0.2kgf/cm )又 は 減 圧
2
(0.2kgf/cm )し、当該状態を10分間以上
ついて紹介しました。KHK は、今後も厳正か
つ適切な定期調査等を実施し、SF 二重殻タン
二重殻タンクを設置等する際に、当該タンクの
KHK の試験確認済証の意味等
KHK マークが貼付されている SF 二重殻タ
ンクの取扱いについては、鋼製強化プラスチッ
ク製二重殻タンクの取扱いについて(平成
本稿では、SF 二重殻タンクの試験確認等に
クの安全性の確保に努めてまいりますが、SF
維持し圧力効果がないこと。
.
おわりに
年
取扱いが不適切で外殻が破損する事例も発生し
ています。
各消防本部においては、
工事を開始する前に、
月18日消防危第11号消防庁危険物規制課長通
SF 二重殻タンクの適切な取扱いに関する指導
達)において、66号通知で示されている消防本
を工事業者に実施するなど、SF 二重殻タンク
部が完成検査で確認すべき事項については、
の健全性を確保するための適切な対応を図るよ
KHK マークが貼付されていることを確認する
うお願いします。
ことをもって、技術基準に適合していると認め
Safety & Tomorrow No.153 (2014.1) 46