英国のジャグ展 ∼ Jugs by British Potters Clive Bowen / Patia Davis / Douglas Fitch / Jennifer Hall / Lisa Hammond / Walter Keeler / Leach Pottery / Jeremy Leach John Leach / Philip Leach / Hannah McAndrew / Toff Milway / Phil Rogers / Penny Simpson / Philip Wood Gallery St. Ives Tokyo | Japan Phil Rogers フィル・ロジャース 1951年、ウェールズ南部・ニュー ポートに生まれる。スウォンジー美術 学校を卒業後、ケンブリッジシャー にて美術講師の職の傍ら、技術 学校で陶芸を教授する。1977年、 ウェールズに戻り最初の工房を構 える。1984年、ウェールズ西部のラ ヤダーに工房を移し、現在に至る。 薪窯と灯油窯を用い、花入や壺、 ジャグ等の実用的な作品を手掛け る。欧州や米国の他、日本・韓国 を歴訪。朝鮮の陶芸や日本の民 藝に造詣が深い。ロンドン・ヴィクトリ ア&アルバート博物館や益子陶 芸美術館他、世界各地の美術 館、博物館に作品が所蔵されてい る。 英国陶芸家協会フェロー 英国クラフト・カウンシル選出会員 PR3 Jug, Salt glazed with ash glaze PR5 Jug, Ash glaze with ridges and pellets PR4 Lidded Jug, Tenmoku with Nuka H 20.7 x W 14.6 cm H 27.8 x W 18.3 cm H 20.0 x W 15.0 cm January 2015 12 『英国のジャグ展 ~ Jugs by British Potters』 SUNDAY December MONDAY 2014 S M T W T F S 1 2 3 8 9 10 4 5 6 7 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 TUESDAY WEDNESDAY THURSDAY FRIDAY SATURDAY 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 英国では中世の時代からジャグが盛んに作られ、家庭では 必須のアイテムとして用いられてきました。かつては水や酒 類の容器として、生活様式が変化した今日では花生けとし て使われることも多くなっています。実用的かつ装飾的でも あるジャグは、英国の多くの陶芸家の代表作として作られて います。その取っ手の技法は、バーナード・リーチによって伝 えられ、日本では『リーチ・ハンドル』として知られるようになり ました。 『英国のジャグ展』では、14人の陶芸家に加えリーチ工房の ジャグを紹介しています。スリップウェア、塩釉、ソーダ釉ほ か多岐にわたる、それぞれの陶芸家・工房の代表作をじっく りご覧いただけるよう、2015年のカレンダーを兼ねたカタログと いたしました。どうぞご活用ください。 ギャラリー・セントアイヴス 店主 井坂浩一郎 Gallery St. Ives Tokyo | Japan WWW.GALLERY-ST-IVES.CO.JP John Leach ジョン・リーチ 1939年、デイヴィッド・リーチの長男、すな わちバーナード・リーチの孫としてセントア イヴスに生まれる。バーナード、デイヴィッド のもとで修業の後、1965年、サマーセット 州に工房を築く。窯は、リーチ工房に保 存されている窯と同様の3室の登り窯。 Jeremy Leach ジェレミー・リーチ 1941年、デイヴィッド・リーチの次男としてセ ントアイヴスに生まれる。1956年、父のデイ ヴィッドとデボン州に移り、海外での作陶を 経て、デイヴィッドと共に活動。デイヴィッドの 没後、個人作家としての活動を本格化。 現在もデボン州で制作を続ける。 Philip Leach フィリップ・リーチ 1947年、バーナード・リーチの次男マイケ ル・リーチを父に生まれる。幼少期はセン トアイヴスで過ごし、1956年、マイケルと共 に北デボンに移る。教員養成校で美術を 専攻。国内外での教職を経て、1979年 に北デボンのハートランドに工房を設立。 PL1 2 pint jug by Philip Leach JEL1 Tenmoku jug by Jeremy Leach JL1 Cross-handled bottle by John Leach H 15.9 x W 15.8 cm H 25.0 x W 16.0 cm H 19.1 x W 13.2 cm December 2014 S M T W T 7 3 March 2015 F S 5 6 1 2 4 8 9 10 11 12 13 January 14 15 16 17 18 19 20 1 2015 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 SUNDAY MONDAY TUESDAY WEDNESDAY THURSDAY FRIDAY SATURDAY 2 SUNDAY February 2015 S M T W T F S 1 2 6 7 8 9 10 11 12 13 14 3 4 5 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 MONDAY TUESDAY WEDNESDAY THURSDAY FRIDAY SATURDAY 1 2 3 1 2 3 4 5 6 7 4 5 6 7 8 9 10 8 9 10 11 12 13 14 11 12 13 14 15 16 17 15 16 17 18 19 20 21 18 19 20 21 22 23 24 22 23 24 25 26 27 28 25 26 27 28 29 30 31 Gallery St. Ives Tokyo | Japan WWW.GALLERY-ST-IVES.CO.JP Clive Bowen クライヴ・ボウエン 1943年 英・ウェールズ、カーディフに 生まれる。 1965-69年 カーディフ美術学校でエッチン グを専攻。 バーナード・リーチの次男、マ イケル・リーチに師事。 1971年 北デボン、シェビアの農家に移 り、最初の薪窯を築く。 1976年 400立方フィートの薪窯を築く。 1991年 コンテンポラリー・アプライド・ アーツにて初の個展(ロンドン) 2006年 ゴールドマーク・ギャラリーにて 個展(英・アッピンガム) 2007年 国際陶芸祭でデモンストレー ションと講演(ウェールズ) 2008年 益子陶芸美術館にて「クライ ヴ・ボウエン展」 2009年 ギャラリー・セントアイヴスにて 「柴田雅章 クライヴ・ボウエン 二人展」(& 2011年、2013年) 2013年 大阪梅田・阪急百貨店にて 「柴田雅章 クライヴ・ボウエン 二人展」 英国陶芸家協会フェロー CB1 1 pint jug H 16.1 x W 14.7 cm CB2 Mediaeval jug H 31.1 x W 15.1 cm CB3 Mediaeval jug H 21.4 x W 14.0 cm February 2015 May 2015 S M T W T F S 1 2 6 7 8 9 10 11 12 13 14 3 4 5 March 15 16 17 18 19 20 21 3 2015 22 23 24 25 26 27 28 S M T W T 4 April 2015 3 4 5 6 7 F S 1 2 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 SUNDAY MONDAY TUESDAY WEDNESDAY THURSDAY FRIDAY SATURDAY SUNDAY MONDAY 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 5 6 15 16 17 18 19 20 21 12 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 Gallery St. Ives Tokyo | Japan TUESDAY WEDNESDAY THURSDAY FRIDAY SATURDAY 1 2 3 4 7 8 9 10 11 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 WWW.GALLERY-ST-IVES.CO.JP PW1 Jug by Philip Wood JH1 Jug by Jennifer Hall PW2 Jug by Philip Wood H 12.3 cm H 10.6 cm H 11.5 cm Philip Wood Jennifer Hall Penny Simpson フィリップ・ウッド ジェニファー・ホール ペニー・シンプソン 1958年マンチェスターに生 まれる。当初は炻器や磁 器に興味を抱いていたが、 ドイツの博物館で見た中世 の陶器をきっかけに、英国 伝統の食器を見直し、 低 火度の作品を作り始める。 現在、サマーセット州のワト リーで制作している。 カーディフ大学でアーザン ウェア(陶器)の制作を始 める。1994年に同校を卒業 後、2年間のロクロ職人を 経て、1997年、バッキンガ ムシャーに工房を設立。 2001年、ウェールズ中部の 山間部に移りアーザンウェ アの制作を続けている。 大学を卒業後、英語教師 として来日。食器や日本料 理を通じて陶芸に目覚め、 作陶を習い始める。 英国に帰国後、デボン州 のダーティントン・ポタリーで 修業。現在はデボン州中 部のモートンハムステッドで 制作を行っている。 PS2 Small jug by Penny Simpson PS1 Jug by Penny Simpson H 11.0 cm H 24.5 cm April 2015 S M T W T 5 6 7 July 2015 F S 3 4 1 2 8 9 10 11 May 12 13 14 15 16 17 18 5 2015 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 SUNDAY MONDAY TUESDAY WEDNESDAY THURSDAY FRIDAY SATURDAY 1 2 S M T W T 6 SUNDAY June 2015 5 6 7 F S 3 4 1 2 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 MONDAY TUESDAY WEDNESDAY THURSDAY FRIDAY SATURDAY 1 2 3 4 5 6 3 4 5 6 7 8 9 7 8 9 10 11 12 13 10 11 12 13 14 15 16 14 15 16 17 18 19 20 17 18 19 20 21 22 23 21 22 23 24 25 26 27 24 25 26 27 28 29 30 28 29 30 31 Gallery St. Ives Tokyo | Japan WWW.GALLERY-ST-IVES.CO.JP Douglas Fitch ダグラス・フィッチ 1964年 イングランド、サンダーランドに 生まれる。 1983-85年 ダービーシャーカレッジで陶芸 を専攻。カレッジ初の陶芸研 究生となる。 1990年 プリマス大学にて陶芸および 彫刻技術担当に就任。 クライヴ・ボウエンらと共に”Kiln firing team”に参加 2003年 デボンに工房を設立。伝統的 なスリップウェアの制作を始め る。 2011年 ギャラリー・セントアイヴスにて 「日英・15人の茶碗展」 オークウッド・ギャラリーにて個 展(英・ノッティンガム) 2012年 ギャラリー・セントアイヴスにて 「大スリップウェア展」 2013年 ギャラリー・セントアイヴスにて 「平山元康 ダグラス・フィッチ 二人展」 益子陶芸美術館にて「LEACH SCHOOL: 現代に息づく英国 リーチ派の陶芸家たち」出展 DF2 Slipware green jug DF1 Slipware 3lb yellow jug DF3 Slipware baluster jug H 16.6 x W 11.5 cm H 22.5 x W 16.5 cm H 17.5 x W 10.1 cm June 2015 S M T W T 7 3 September 2015 F S 5 6 1 2 4 8 9 10 11 12 13 July 14 15 16 17 18 19 20 7 2015 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 SUNDAY MONDAY TUESDAY WEDNESDAY THURSDAY FRIDAY SATURDAY 1 2 3 4 8 SUNDAY August 2015 S M T W T F S 1 2 4 5 8 9 10 11 12 6 7 3 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 MONDAY TUESDAY WEDNESDAY THURSDAY FRIDAY SATURDAY 1 5 6 7 8 9 10 11 2 3 4 5 6 7 8 12 13 14 15 16 17 18 9 10 11 12 13 14 15 19 20 21 22 23 24 25 16 17 18 19 20 21 22 26 27 28 29 30 31 23 24 25 26 27 28 29 30 Gallery St. Ives Tokyo | Japan 31 WWW.GALLERY-ST-IVES.CO.JP Lisa Hammond リサ・ハモンド ロンドンに生まれる。 1956年 ロンドンに生まれる。 ロンドン、ケネス・クラーク工房 1974年 で修業。 ロンドン、ケネス・クラーク工房。 1974-79年 ケント、メドウェイカレッジで陶芸 ケント州・メドウェイカレッジ 陶 専攻。 芸専攻 東部ロンドン・グリニッチに最初 1980年 東部ロンドン・グリニッチに最初の 工房設立。の工房設立。 1980-93年 ロンドン大学・ゴールドスミスカ ロンドン大学・ゴールドスミスカ レッジにて講師。 レッジにて講師。 グリニッチの旧鉄道駅舎を改装 1994年 グリニッチの旧鉄道駅舎を改装し して工房を設立。 て工房を設立、現在に至る。 約90立方フィートのガス窯で、27~30時間 かけて約1300度まで温度を上げて焼成す る。窯内の温度が1260度まで上がったとこ ろで、窯にソーダ(重曹)をスプレーで投 入、ソーダが釉薬となって独特の表情の 作品が出来上がる。 イギリスにおけるソーダ釉の先駆者であるリ サ・ハモンドは、ロンドン大学・ゴールドスミス カレッジで13年に渡り陶芸の講師を務める とともに、イギリス国内や世界各国において 講演や展覧会で活動。2002年春には京 都・精華大学において「ソーダ釉」をテー マに講演を行った。 英国陶芸家協会フェロー LH1 Soda glazed jug LH2 Soda glazed jug LH3 Soda glazed jug H 27.3 x W 16.2 cm H 27.2 x W 17.3 cm H 25.2 x W 16.3 cm August 2015 S M T W T F November 2015 S 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 September 2015 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 9 10 October 2015 S M T W T F S 1 2 6 7 8 9 10 11 12 13 14 3 4 5 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 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も呼ばれる。 イングランド北西部のボルトンに 生まれる。マンチェスター・メトロ ポリタン大学で陶芸を専攻。卒 業後の2001年、陶芸家に弟子 入りするため、スコットランド南西 部のカッスル・ダグラスに移る。 スコットランドの風景をモチーフに 独自の技法で描いたスリップ ウェアを制作している。 1942年、ロンドンに生まれる。 ハロー美術学校を卒業後、 同校で教鞭を執る。1976年に ウェールズ南部の丘陵にある ピノルト村に移り、工房を築く。 塩釉と洗練されたフォルムを組 み合わせた作品が人気とな り、塩釉の先駆者となった。 1920年、バーナード・リーチと 濱田庄司によって築窯され た。リーチの没後は厳しい運 営が続いたが、支援活動が 実り2008年に再建。現在も制 作が続けられる一方で、工房 の見学もできる。新設の展示 室では企画展も随時開催。 October 2015 January 2016 S M T W T F S 1 2 3 8 9 10 4 5 6 7 11 12 13 14 15 16 17 November 2015 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 11 12 S M T W T December 2015 3 4 5 6 7 F S 1 2 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 SUNDAY MONDAY TUESDAY WEDNESDAY THURSDAY FRIDAY SATURDAY SUNDAY 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 6 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 Gallery St. Ives Tokyo | Japan MONDAY TUESDAY WEDNESDAY THURSDAY FRIDAY SATURDAY 1 2 3 4 5 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 WWW.GALLERY-ST-IVES.CO.JP LP2 Small jug by Leach Pottery LP1 Jug by Leach Pottery LP3 Small jug by Leach Pottery H 11.5 cm H 21.0 cm H 11.5 cm 英国のジャグ展 会期 2014 年 12 月 4 日∼ 28 日 発行 ギャラリー・セントアイヴス 発行 東京都世田谷区深沢 3-5-13 発行 http://www.gallery-st-ives.co.jp 編集 井坂浩一郎 小池 瑠美 WK3 Salt glazed jug by Walter Keeler H 9.5 x W 8.0 cm WK1 Salt glazed articulated jug by Walter Keeler WK2 Salt glazed articulated jug by Walter Keeler H 29.0 x W 17.0 cm H 21.4 x W 12.6 cm
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