MEC - R Vシリーズ 取扱説明書 ご使用になる前に必ずお読みください。 この製品を安全に、また正しくお使いいただくために 必ずこの取扱説明書をお読みください。 ●間違えた使い方をすると事故を引き起こすおそれがあります。 ●お読みになった後は、必ず製品の近くに保管してください。 はじめに このたびは、ストローチョッパーをお買い上げいただき、誠にありがとうございました。 この取扱説明書は、製品の取扱方法や操作手順、使用上の注意事項等を説明したものです。ご使用前に必ずよく 読み十分理解されてから、正しくお取扱いください。 使用目的・用途について ● 本ストローチョッパー(以下作業機と記す)は、トラクタに取付け、麦稈の破砕・刈取り、緑肥裁断に使 用してください。使用目的以外の作業には、 決して使わないでください。使用目的以外の作業で故障した場合は、 保証の対象になりません。 ● 傷害の発生を避けるため、本来の使用目的以外の使用やこの取扱説明書に述べている以外の運転・保守作 業はおやめください。 国外への持ち出し(輸出)について ● 本作業機は、国内での使用を前提にしています。したがって、海外諸国での安全規格等の適用・認定等は 実施していません。本作業機を国外へ持ち出した場合に当該国での使用に対し、事故等による補償等の問題が発 生することがあっても、当社は直接・間接を問わず一切の責任を免除させていただきます。 安全対策について ● 当社は、この作業機に関する危険をすべて予測することができません。また、取扱説明書や警告ラベルで その危険をすべて伝えることができません。したがって、作業機の運転、保守作業については、一般的に求めら れる安全対策の配慮が必要です。 ● この取扱説明書には安全に作業をしていただくために、安全上のポイント「1.3 安全に作業をするために」 (2 ページ)を記載しています。ご使用前に必ず読み、理解してください。 廃棄処理に関する注意事項 ● 本作業機や消耗部品の廃棄については、各地方の条例に従ってください。 本書の取扱いおよびお問い合わせ ● この取扱説明書は、当社の著作物です。無断でこの取扱説明書のすべて、もしくは部分的に関わらず、当 社の同意なしに複写・複製をすることを禁じます。 ● 品質、性能向上あるいは安全上、使用部品の変更を行うことがあります。そのような場合には、本書の内 容および写真、イラスト等の一部が本作業機と一致しない場合がありますので、ご了承ください。 ● お読みになった後は、必ず作業機の近くに保管し、必要になった時に読めるようにしておいてください。 ● 作業機を他人に貸したり、譲り渡される場合は、この取扱説明書を作業機に添付してお渡しください。 ● この取扱説明書を紛失、または破損した場合は、すみやかにお買い上げいただきました販売店・農協へご 注文ください。 ● ご不明なことやお気付きのことがございましたら、お買い上げいただきました販売店・農協へご相談くだ さい。 型式と区分について ● この取扱説明書では、型式・区分の異なる作業機を併記しています。お買い上げいただいた作業機の型式・ 区分を、作業機に貼付してあるネームプレートで確認し (「1.5 注意銘板とその他のラベルの種類と位置 」(12 ページ)を参照 )、該当箇所をお読みください。 1 も く じ 安全に作業をするために ……………………………… 2 警告ラベルの種類と位置 ……………………………… 9 主要諸元………………………………………………… 10 各部のなまえと組立…………………………………… 11 トラクタの規格………………………………………… 12 トラクタの準備………………………………………… 12 装着姿勢………………………………………………… 13 取付けについて………………………………………… 13 ジョイントの取付け…………………………………… 14 トラクタとの調整……………………………………… 16 持ち上げ時の注意……………………………………… 17 移動・ほ場への出入り………………………………… 18 作業時の注意…………………………………………… 18 作業の方法……………………………………………… 19 トラクタからの取外し ……………………………… 20 保守・点検……………………………………………… 21 点検整備チェックリスト …………………………… 25 異常と処置一覧表……………………………………… 26 格 納…………………………………………………… 27 保証書について………………………………………… 27 アフターサービスについて…………………………… 27 補修部品の供給年限について ……………………… 27 用語と解説……………………………………………… 28 2 安全について 警告文の定義 この取扱説明書で使用している表示を以下に示します。 危害、財産への損害を未然に防止するための安全に関する重大な内容を記載しています。 表示の内容をよく理解してから本文を読み、記載事項を守ってください。 ◆表示の説明 危険 警告 注意 その警告文に従わなかった場合、死亡または重傷を負う危険性が高い状態を示します。 その警告文に従わなかった場合、死亡または重傷を負うことがあり得る状態を示します。 その警告文に従わなかった場合、軽傷または中程度の障害を負うかもしれない状態を示します。 その他の注意補足等 ◆注意補足の説明 重 要 環 境 注 記 その警告文に従わなかった場合、作業機やトラクタの破損、故障のおそれがあるものを示します。 環境保護のために知っておいていただきたいことや、守っていただきたいことを記載しています。 知っておくと役に立つ情報や、便利なことを等を示します。 安全に作業をするために ここに記載している警告文を守らないと、死亡・傷害事故や、作業機やトラクタの破損をまねくおそれがありま す。よく読んで、作業を行う場合は十分注意してください。 一般的な注意事項 警告 こんなときは運転しない 過労・病気・薬物の影響・その他の理由により作業に集中できないとき 酒を飲んだとき 妊娠しているとき 年少者や運転の未熟な人 【守らないと】傷害事故をまねくおそれがあります。 警告 作業に適した服装をする ヘルメット・すべり止めのついた靴を着用し、だぶつきのない服装をしてください。 はちまき・首巻き・腰タオルは禁止です。 【守らないと】死亡事故や傷害事故につながるおそれがあります。 3 警告 本作業機を他人に貸すときは取扱方法を説明する 取扱方法をよく説明し、必ず使用前に「取扱説明書」 取扱方法をよく説明し、必ず使用前に 「取扱説明書」を読むように指導してください。 を読むように指導してください。 【守らないと】死亡事故や傷害事故、または作業機やトラクタの破損につながるおそれ があります。 警告 本作業機を他人に譲り渡すときは取扱説明書を付ける 本作業機と一緒に「取扱説明書」を渡し、必ず読むように指導してください。 【守らないと】死亡事故や傷害事故、または作業機やトラクタの破損につながるおそれ があります。 警告 作業機の改造禁止 改造をしないでください。保証の対象にはなりません。 純正部品や指定以外の部品を取付けないでください。 【守らないと】死亡事故や傷害事故、または作業機やトラクタの破損につながるおそれ があります。 警告 トラクタと作業機の周りに人(特に子供)を近づけない トラクタの周りや作業機との間に人がはいらないようにしてください。 【守らないと】死亡事故や傷害事故につながるおそれがあります。 警告 重量バランスの調整をする トラクタに重い作業機やアタッチメントを装着するときは、前輪荷重が全重の25%以 上になるように、適正なバランスウェイトを装着してください。 (適正な前輪荷重は、トラクタにより異なります。トラクタの取扱説明書や販売店の指 示に従って、お客様所有のトタクタに適した前輪荷重となるようにしてください。) 【守らないと】傷害事故や作業機やトラクタの破損をまねくおそれがあります。 注意 公道の走行は作業機取付け禁止 トラクタで公道を走行するときは、必ず作業機を取外してください。 トラクタで公道を 走行するときは、必ず作業機を取外してください。 【守らないと】道路運送車両法違反となるだけでなく、事故を引き起こすおそれがあり ます。 注意 トラクタの取扱説明書を読む 必ずトラクタの取扱説明書を読み、よく理解してください。 【守らないと】傷害事故、または作業機やトラクタの破損につながるおそれがあります。 4 解梱の注意事項 警告 梱包用スタンドの取外しや番線を切断するときは、十分注意する 【守らないと】フレームの重みで作業機が転倒し、死亡事故や傷害事故、作業機の損傷 につながおそれがあります。 注意 梱包を解体するときは厚手の手袋を着用し、手を保護する 【守らないと】傷害事故につながるおそれがあります。 注意 パイプのフック、鉄枠の突起物党には十分注意する。 【守らないと】傷害事故につながるおそれがあります。 取付け・取外しの注意事項 危険 カバー類を元どおりに取付ける 取外したトラクタのPTO 軸カバー、作業機の入力軸カバーを元どおりに取付けてくだ さい。 【守らないと】傷害事故につながるおそれがあります。 警告 作業機の下にもぐったり、足を入れない 作業機の下にもぐったり、足を入れないでください。 【守らないと】死亡事故や傷害事故につながるおそれがあります。 警告 作業機の取付け・取外しは、平らな場所で行う 平らで固い場所を選び、いつでも危険をさけられる態勢で行ってください。 【守らないと】死亡事故や傷害事故につながるおそれがります。 警告 作業機の取付け・取外しは、エンジンを停止して行う トラクタの駐車ブレーキをかけ、PTO 変速レバーを「中立」の位置にし、エンジンを 停止してください。また、エンジンを始動できないようにキーを抜き、作業者が携帯 してください。尚、PTO 回転を止めても、10 秒以上の問、カツティング軸が回り続 けるため、必ずカッティング軸の回転が停止したことを確認してから作業機の取付け・ 取外しを行ってください。 【守らないと】死亡事故や傷害事故につながるおそれがあります。 5 移動・作業時の注意事項 警告 急発進、急加速、高速走行、急制動、急旋回はしない 【守らないと】死亡事故や傷害事故につながるおそれがあります。 警告 運転者以外の人や物をトラクタや作業機に乗せて運ばない 【守らないと】死亡事故や傷害事故につながるおそれがあります。 警告 作業機の下にもぐったり、足を入れない 作業機の下にもぐったり、足を入れないでください。 【守らないと】何かの原因で作業機が下がったときに、 傷害事故を負うおそれがあります。 警告 周囲の人や物に注意して走行する トラクタに作業機が付いていると、後ろが長く、横幅が広くなります。周囲の人や物 に注意して走行してください。 【守らないと】死亡事故や傷害事故につながるおそれがあります。 警告 アユミ板は、強度・長さ・幅の十分あるものを使用する 積込み、積降しをするときは、平らで交通の邪魔にならない場所でトラックのエンジ ンを止めます。動かさないようにサイドブレーキをかけ、車止めをしてください。使 用するアユミ板は強度・長さ・幅が十分あり、すベり止めの付いているものを選んで ください。長さのめやすは荷台高さの 4 倍です。 【守らないと】事故・ケガ・作業機やトラクタの故障をまねくおそれがあります。 警告 あぜ越えや段差を乗り越えるときは、アユミ板を使用する あぜ越えや段差を乗り越えるときは、アユミ板を使用して、地面に接しない程度に作 業機を下げ、重心を低くしてください。使用するアユミ板は強度・長さ・幅が十分あり、 すべり止めのある物を選んでください。長さの目安はあぜや段差の 4 倍です。 【守らないと】死亡事故や傷害事故につながるおそれがあります。 6 警告 重量バランスの調整をする 急な登り坂で前輸が浮き上がると、ハンドル操作ができなくなります。前輪荷重が全 重の25%以上になるように、適正な質量のバランスウエイトを装着してください。(適 正な前輪荷重は、トラクタにより異なります。トラクタの取扱説明書や販売店の指示 に従って、お客様所有のトラクタに適した前輪荷重となるようにしてください。) 【守らないと】死亡事故や傷害事故、または作業機やトラクタの破損つながるおそれが あります。 警告 両側に溝や傾斜のある農道を通るときは、特に指肩に注意する 軟弱な路肩、草の茂ったところは通らないでください。 【守らないと】死亡事故や傷害事故につながるおそれがあります。 警告 ほ場への出入りは、必ずあぜと直角に行う 【守らないと】死亡事故や傷害事故につながるおそれがあります。 【守らないと】 死亡事故や傷害事故につながるおそれがあります。 警告 作業機は、絶対に素手で触れたり、足でけらない 【守らないと】死亡事故や傷害事故、 【守らないと】 死亡事故や傷害事故、または作業機の損傷につながるおそれがあります。 警告 作業機やトラクタに巻き付いた草などを取るときはエンジンを停止する トラクタの駐車ブレーキをかけ、PTO 変速レバーを「中立」の位置にし、エンジン を停止してください。また、エンジンを始動できないようにキーを抜き、作業者が 携帯してください。 回転部が止まったのを確認してから、巻き付きを外してください。 【守らないと】作業機やトラクタにまみ込まれて、死亡事故や重傷を負うおそれがあり ます。 警告 作業機の調整はエンジンを停止して行う トラクタの駐車ブレーキをかけ、PTO 変速レバーを「中立」の位置にし、エンジン を停止してください。また、エンジンを始動できないようにキーを抜き、作業者が 携帯してください。 回転部が止まったのを確認してから、巻き付きを外してください。 【守らないと】死亡事故や傷害事故につながるおそれがあります。 7 注意 異常が発生したら、すぐにエンジンを停止し、点検を行う トラクタの駐車ブレーキをかけ、PTO 変速レバーを「中立」j の位置にし、エンジン を停止してください。また、エンジンを始動できないようにキーを抜き、作業者が携 帯してください。尚、PTO 回転を止めても、10 秒以上の問、カツティング軸が回り 続けるため、必ずカツティング軸の回転が停止したことを確認してから点検を行って ください。 【守らないと】他の部分へ損傷がひろがり、事故につながるおそれがあります。 注意 あぜ・土手際での作業は、低速で余裕をもって運転する あぜや土手に作業機をぶつけないように、低速で余裕をもって運転してください。 あぜや土手に 作業機をぶつけないように、低速で余裕をもって運転してください。 【守らないと】傷害事故や作業機の損傷につながるおそれがあります。 注意 草やコミを路上に落とさない 作業中や作業後に、草やゴミを路上に落とさないでください。 【守らないと】道路交通法違反になるだけでなく、事故を引き起こすおそれがあります。 保守・点検・調整時の注意事項 警告 保守・点検・整備は平らで固い場所でおこなう 交通の邪魔にならない場所で行ってください 作業機が動いたり、倒れたりしない平らで固い場所でおこなってください、 トラクタの車輪には車止めをしてください。 【守らないと】死亡事故や傷害事故につながるおそれがります。 警告 作業機の取付け・取外しはエンジンを停止して行う トラクタの駐車ブレーキをかけ、PTO変速レバーを「中立」の位置にし、エンジンを 停止してください。また、エンジンを始動できないようにキーを抜き、作業者が携帯 してください。尚、PTO回転を止めても、10秒以上の問、カツティング軸が回り続け るため、必ずカツティング軸の回転が停止したことを確認してから保守・点検・調整 を行ってください。 【守らないと】死亡事故や傷害事故につながるおそれがあります。 警告 トラクタの油圧ストップバルブを完全に閉めてロックする 作業機が下がるのを防止するため、トラクタの油圧ストップバルブを完全に閉めてロッ クし、さらに作業機の下へ台を入れてください。 【守らないと】死亡事故や傷害事故につながるおそれがあります。 8 警告 異常を見つけたら、速やかに修理する 変形、損傷等の異常を見つけたら、速やかに修理をしてください。 【守らないと】死亡事故や傷害事故につながるおそれがります。 警告 取外したカバー類は元どおりに取付ける 保守・点検・整備で取外したカバー類は、必ず取付けてください。 【守らないと】機械に巻き込まれて、傷害事故を引き起こすおそれがあります。 注意 目的に合った工具を正しく使用する 点検・整備に必要な工具類は、適正な管理をし、目的に合ったものを正しく使用して ください。 【守らないと】整備不良で事故を引き起こすおそれがあります。 注意 保守・点検・調整時は、厚手の手袋を着用し、手を保護する 【守らないと】傷害事故につながるおそれがあります。 【守らないと】 傷害事故につながるおそれがあります。 格納時の注意事項 注意 平らで固い場所に格納する 雨や風があたらず、平らで固い場所を選んでください。 【守らないと】作業機が転倒し傷害事故や作業機の損傷につながります。 注意 作業機単体の転倒防止をする スタンドを必ず付け、転倒を防止してください。 【守らないと】作業機が転倒し傷害事故や作業機の損傷につながります。 9 警告ラベルの種類と位置 ●警告ラベルは図の位置に貼ってあります。よくお読みになって安全に作業をしてください。 ●警告ラベルは、汚れや土を落とし常に見えるようにしておいてください。 ●紛失または破損された場合には、お買い上げいただいた販売店、または農協へ下記型式、およびコードナンバー でご注文のほどお願いいたします。 ① D3 C1 8095 103000 W2 W1 W3 W1 ネームプレート D7 8750-344000 D3 8750-315000 W1 8750-316000 10 主 要 諸 元 型 式 MEC2000RV 全 長(㎜) 全 幅(㎜) 全 高(㎜) 質 量(㎏) MEC2300RV MEC2500RV MEC2900RV 1285 2285 2635 2845 3260 775 905 1040 675 750 適応トラクタkW(p s) 36.8∼51.5 (50∼70) 40.5∼58.8 (55∼80) 44.1∼58.8 (60∼80) 51.5∼58.5 (70∼80) 装 着 作 種 業 標準3点リンク直装JIS1,2 類 幅(㎝) 200 230 250 さ(㎝) 0∼12 作 業 速 度( ㎞ / H ) 3∼8 P T O 回 転 数(rpm) 540 刈 り 高 カッティング軸回転数(rpm) 回 転 外 の 種 PTO540rpm時1633 59 径(㎝) 刈刃本数(ブレード) 爪 PTO540rpm時1918 40 48 56 ブレード及びウインドブレード及びスタティックナイフ 類 刈り高さ調節方法 ボルト穴位置変更によるローラ調節 使 用 ジ ョ イ ン ト BD−OW(クラッチ付き) 駆 動 方 用 Vベルト駆動 SPB1600×4本 法 作 業 能 率(分 /10a) 途 290 5∼14 4∼12 5本 4∼11 麦、緑肥、休耕地の草刈、野菜の残渣処理 本諸元は、改良のため予告なく変更する場合があります。 3∼8 11 各部のなまえと組立 フリーマスト スタンド ステー パイプ組 デフレクター 入力軸 ミッションケース ロワーピン シールド フレーム ローラ スタンド プーリーカバー カッティング軸 ブレード 警 告 ●梱包用スタンドの取外しや番線を切断するときは、 十分注意してください。 守らないとフレームの重みで作業機が転倒し、死亡事 故や傷害事故、作業機の損傷につながるおそれがあり ます。 注 意 ●梱包を解体するときは、厚手の手袋を着用し、手を 保護してください。 ●パイプのフック、鉄枠の突起部等には十分注意して ください。 守らないと傷害事故につながるおそれがあります。 12 組立 ⑴フリーマスト、ステーを下写真のように組付けま す。 トラクタの規格 ●本作業機の3点リンク装着システムは、「標準3点 リンク規格」を採用しています。 ●「標準3点リンク規格」は3点リンクとジョイントを 手で付けます。 トラクタの準備 注 意 ●必ずトラクタの取扱説明書をよく読み、理解してく ださい。 【守らないと】傷害事故、または作業機やトラクタの 破損につながるおそれがあります。 ●カプラは「標準3点リンク規格」です。トラクタの 3点リンクも標準3点リンクでないと装着ができま せん。 標準3点リンク トップリンク ⑵ローラを下写真のように組付けます。 ●特殊3点リンク規格の場合は、特殊3点リンク用 トップリンクブラケットを外し、トップリンクを標 準3点リンク用の物に交換してください。両側にね じの付いた物で長短の調整のできる長い物を使用し てください。 13 ●作業機の上がり量、下がり量が不足する場合は、リ フトロッドの取付穴位置を上下して調整してくださ い。上にすると上がり量が増え、下にすると下がり 量が増えます。 トップリング トップリング ブラケット レベルリング ハンドル リフトロッド 左ロワーリンク 右ロワーリンク チェック チェーン 装置姿勢 警 告 ●平で固い場所を選び、いつでも危険をさけられる態 勢でおこなってください。 【守らないと】死亡事故や傷害事故につながるおそれ があります。 取付けについて 取外したトラクタのPTO 軸カバー、作業機の入力 軸カバーを元どおりに取付けてください。 【守らないと】巻き込まれて死亡事故や傷害事故につ ながるおそれがあります。 警 告 作業機の下にもぐったり、足を入れないでください。 平らで固い場所を選び、いつでも危険をさけられる 態勢で行ってください。 作業機を取付けるときは、トラクタの駐車ブレー キをかけ、PTO 変速レバーを「中立」の位置にし、 エンジンを停止してください。 また、エンジンを始動できないようにキーを抜き、 作業者が携帯してください。 【守らないと】死亡事故や傷害事故につながるおそれ があります。 トラクタに重い作業機やアタッチメントを装着する ときは、前輪荷重が全重の25%以上になるように、 適正な質量のバランスウェイトを装着してください。 (適正な前輪荷重は、トラクタにより異なります。ト ラクタの取扱説明書や販売店の指示に従って、お客 様所有のトラクタに適した前輪荷重となるようにし てください。) 【守らないと】傷害事故や作業機やトラクタの破損を まねくおそれがあります。 ①前側、中央にスタンドを取付けます。 ②後側はローラがスタンド代わりになります。 注 意 トラクタの取扱説明書をよく読んでください。 【守らないと】取付けができなかったり、傷害事故、 または作業機やトラクタの破損につながるおそれがあ ります。 14 ジョイントの取付け ⑴トラクタの左ロワーリンクを本作業機の左ロワーピ ンに取付けます。 ⑵トラクタの右ロワーリンクを本作業機の右ロワーピ ンに取付けます。高さが合わないときは、レベリン グハンドルを回しリフトロッドの長さを調節して取 付けてください。 危 険 取外したトラクタのPTO軸カバー、作業機の入力軸 カバー、プーリーカバーを元どおりに取付けてくだ さい。 【守らないと】巻き込まれて損傷事故の原因になりま す。 PTOクラッチを切り、トラクタのエンジンは必ず停 止させ、ジョイントの取付けをしてください。 【守らないと】死亡事故や傷害事故につながります。 注 意 専用ワンウェイジョイントを標準装備しています。 他のジョイントは決して使わないでください。 【守らないと】トラクタが急停止できなくなります。 注記 油圧で作業機の水平を制御しているトラクタは、ス イッチやダイヤルでシリンダーの長さを調節してく ださい。 ⑶本作業機のマストにトップリンクの長さを調節して 取付けます。 (マストはフリーマストになっています。 ) 本作業機は作業部(カッテング軸) が高速で回転 します。トラクタのクラッチを切ってもすぐに 止まりません。しばらく慣性でカッテング軸が 回り続けます。その回転でPTO軸を回し、 連動してトラクタの車輪を前進させてしまいま す。 ジョイントの長さは、装着するトラクタの型式により 異なります。ご注文時にトラクタの型式を明示いただ ければ、長さの合ったものが付属されます。型式が不 明の場合は標準の長さの物が付属されます。 重要 長すぎるジョイントを装着すると、トラクタの PTO軸か作業機の入力軸を突き、破損させま す。短いとジョイントのかみ合いが少なく、 ジョイントが破損します。 15 長さの確認 次の方法で長さの確認をしてください。 ⑴作業機をゆっくり上下し、トラクタのPTO軸と 作業機の入力軸が同じ高さになったところで油圧 をロックし、エンジンを止めます。 入力軸 ⑷ジョイントの使える長さは下表の通りです。範囲 内で使用してください。最小ラップ(オス、メス のかさなり)は120㎜確保しています。 種 類 型 式 ワンウェイクラッチ付き BD−3−OW ジ ョ イ ン ト BD−4−OW 使える長さ(mm) 810∼1058 910∼1258 トラクタ PTO軸側 PTO軸 ワンウェイ側 ⑵ワンウェイクラッチ側をトラクタPTO軸に取付 けます。 PTO軸 ワンウェイクラッチ側 ⑶ジョイントをいっぱいに縮め、ジョイントの先端 と作業機の入力軸との間に1㎝以上間隔があれば そのまま使用できます。間隔がない場合は、長い 分を切断します。 1cm程度 長さの調整 ⑴長い分だけジョイ ントカバーをオ ス・メス両方切り 取ります。 ⑵切り取ったジョイ ントカバーと同じ 長さを、シャフト の先端から計りま す。 ⑶シャフトを高速 カッタか、金ノコ でオス・メス両方 切断します。 高速カッタは回転が速く。ケガをする恐れがありま す。十分注意して作業を行なってください。 ⑷切り口をヤスリでなめらかに仕上げ、グリースを 塗りオス・メスを組合わせます。 16 取付方法 ⑴ジョイントのロックピンを押しながら、PTO 軸、および入力軸へ挿入し、ロックピンを軸の溝 で止めます。 ハンマーなどでジ ョイントをたたき、 強引に入れないで ください。 × ジョイントの取付方向は、ワンウェイクラッチ側を トラクタ側のPTO軸に取付けます。 ロックピンが軸溝に正確に入り、ロックピンの頭が 10㎜以上出ているか確認してください。 トラクタとの調整 警 告 作業機の調整をするときは、トラクタの駐車ブレー キをかけ、PTO変速レバーを「中立」の位置にし、 エンジンを停止してからおこなってください。 トラクタのまわりや作業機との間に人が入らないよ うにしてください。 作業機の下へもぐったり、足を入れたりしないでく ださい。 【守らないと】 死亡事故や傷害事故の原因になりま す。 ⑴水平の調整 作業機の左右が水平になるように、トラクタのレベ リングハンドルを回して、右リフトロ ッドの長さを調節します。 油圧で作業機の水平 を制御しているトラ リフトロッド クタは、スイッチや ダイヤルでシリンダ ーの長さを調節して ください。 1cm以上 ⑵ジョイントカバーのチェーンを、トラクタと作業 機の動かない場所につなぎます。 作業機を上下しても引っ張られないようにたるみ を持たせます。 ⑵振れ止め調節 トラクタの中心(PTO軸)と作業機の中心(入力 軸)を一直線に合わせ、チェックチェーンを左右均 等に10∼20㎜振れるように張ります。石が多いとき は、ややゆるく張ってください。 チェーン チェックチェーン チェーン 17 ⑶作業機の「最上げ」位置の調節 PTOを回転させながら、ゆっくりフレールモアを 上げ、振動や異音の出ない位置で油圧レバーの「上 げ規制ストッパー」を止めます。 ⑷前後角度調節 作業時にフレームの上側がほ場と平行になるように、 トップリンクの長さを調節します。 持ち上げ時の注意 ⑴トラクタに装着した時は、「最上げ」時にトラクタ と作業機がぶつからないように、油圧をゆっくり上 げながら確認します。特にキャビン付きトラクタの 場合は、背面のガラスを突き上げないように注意し てください。 写真はFNシリーズです。 ぶつけないように 平行 ほ場面 重要 トラクタの車輪より下へ作業機が下がると、ジョ イントがカプラのバーへ当たるトラクタがありま す。 トップリンクを伸ばし、プーリーカバーの角度 をやや後ろへ倒してください。 油圧レバーを調節して、作業機の下がり止めを してください。 ⑵トラクタにより、スイッチで「最上げ」まで自動上 昇する機種があります。作業機が勢いよく上がるた め、10㎝以上間隔を開けるように、上げ規制をして ください。 ⑶トップリンクやロワーリンクの取付穴位置、および リフトロッドやトップリンクの長さを変えた場合に は、調整をやり直してください。 注 意 必ずトラクタの取扱説明書をよく読み、理解してく ださい。 【守らないと】機械の損傷やケガの原因となります。 18 移動・ほ場への出入り 警 告 回転部分へ絶対に、手や足を入れないでください。 回転部分・作業部に草や雑物がからみ付いたときは、 PTO回転を止め、エンジンを停止して、作業部が 完全に止まってから草や雑物を外してください。 作業中は石や枝がまわりに飛散します。トラクタや 作業機の近くに人を絶対に近づけないでください。 傾斜地での急旋回はトラクタが転倒するおそれがあ ります。トラクタの速度を低速にして大きく旋回し てください。 果樹園での作業は、幹や枝に頭や首をぶつけること がないように、前方に注意して運転してください。 子供には十分注意し、機械へは近づけないでくださ い。 急な登り坂で前輪が浮き上がると、ハンドル操作が できなくなりとても危険です。トラクタメーカ純正 のバランスウェイトを付けてください。 【守らないと】死亡事故や傷害事故の原因となります。 注 意 あぜや樹木の近くでの作業は、作業機をぶつけない ようにトラクタを低速にし、余裕をもって運転して ください。 【守らないと】機械の損傷や傷害事故につながります。 ⑴移動のときは、作業機をいっぱいに上げ、油圧スト ップバルブを完全に「閉め」、下がるのを防ぎます。 作業機が左右に振れないように、チェックチェーン を張り、ロックナットを締めてください。 ⑵ほ場への出入りは直角に、ゆっくり前進でおこなっ てください。 ⑶作業機の地上高が不足する場合は、トップリンクを 縮め、地上高を確保してください。 注記 作業をするときは、トップリンクの長さをもと に戻してください。 トップリンクの調節をするときは、作業機を下げ、 エンジンを停止してからおこなってください。 【守らないと】傷害事故につながります。 作業時の注意 本作業機は作業部(刈り刃が付いている軸)が高速で 回転しています。慎重に取扱わないと大きな事故につ ながります。また、幹や枝が出ている果樹園での作業 が多くなります。 次の注意を必ず守り、安全に作業をしてください。 警 告 トラクタに作業機が付いていると後ろが長くなり、 横幅も広くなります。まわりの人や物に注意して旋 回してください。 急発進、高速走行、急制動、急旋回は危険です。 運転者以外の人や物をトラクタやストローチョッパ ーに乗せて運ばないでください。 子供には十分注意し、機械へは近づけないでくださ い。 あぜ越や段差を乗り越えるときはアユミ板を使用し、 地面に接しない程度に作業機を下げ、重心を低くし てください。使用するアユミ板は強度・長さ・幅が 十分あり、すべり止めのある物を選んでください。 急な登り坂で前輪が浮き上がると、ハンドル操作が できなくとても危険です。トラクタメーカ純正のバ ランスウェイトを付けてください。 【守らないと】死亡事故や傷害事故、機械の損傷の原 因になります。 トラクタに作業機を装着して公道を走行しないでく ださい。 【守らないと】「道路運送車両法」違反となり、事故 を引き起こす原因になります。 旋回や後退で本作業機を持ち上げるときは、必ずP TO回転を止めてください。 トラクタを後退させて作業をしないでください。機 械が破損します。 使用中異常が発生したらすぐにエンジンを止め、点 検をしてください。そのまま使用すると他の部分へ 損傷がひろがるおそれがあります。 19 作業の方法 ●作業のときはスタンドを取外して格納してください。 警 告 急発進、急加速、高速走行、急制動、急旋回はしな いでください。 作業中は石や枝が周りに飛散します。トラクタの周 りや作業機との間に人が入らないようにしてくださ い。 作業機の下にもぐったり、足を入れないでください。 作業機を調整するときは、トラクタの駐車ブレー キをかけ、PTO 変速レバーを「中立」の位置にし、 エンジンを停止してください。 また、エンジンを始動できないようにキーを抜き、 作業者が携帯してください。 作業は平坦な場所で行ってください。傾斜地での作 業は、転倒のおそれがあり大変危険です。 作業機は、絶対に素手で触れたり、足でけらないで ください。 【守らないと】死亡事故や傷害事故につながるおそれ があります。 作業機やトラクタに巻き付いた草などを取除くときは、 トラクタの駐車ブレーキをかけ、PTO 変速レバーを 「中立」の位置にし、エンジンを停止してください。 また、エンジンを始動できないようにキーを抜き、作 業者が携帯してください。回転部が止まったのを確認 してから、巻き付きを外してください。 【守らないと】作業機やトラクタに巻き込まれて、 死亡事故や重傷を負うおそれがあります。 作業速度 ⑴トラクタの作業速度は3.0∼8.0㎞/hが標準です。 ⑵草の種類や草丈によりエンジンの馬力が不足する ときは、トラクタの速度を遅くしてください。 PTO回転速度 ⑴PTO回転数は540回転で使用してください。 重要 注 意 使用中、異常が発生したら、すぐにエンジンを停止 し、点検を行ってください。 【守らないと】傷害事故や他の部分へ損傷がひろが るおそれがあります。 作業中や作業後は、草やゴミを路上に落とさないで ください。 【守らないと】道路交通法違反になるだけでなく、事 故を引き起こすおそれがあります。 カプラのハンドルには手を触れないでください。 【守らないと】作業機が外れ、傷害事故や作業機の損 傷につながるおそれがあります。 540回転以上で使用すると、機械の損傷につ ながります。 ジョイントの装着は、ジョイントカバーのトラ クタマークがある方をPTO軸にセットしてく ださい。 20 刈り高さの調節 ⑴ボルトの取付位置変更で刈高さの調整をします。 ⑵①のボルトをゆるめて、②③のボルトを差し変え て調整します。 ① ② トラクタからの取外し 取外したトラクタのPTO 軸カバー、作業機の入力 軸カバーを元どおりに取付けてください。 【守らないと】巻き込まれて死亡事故や傷害事故につ ながるおそれがあります。 警 告 ③ トラクタの周りや作業機との間に人が入らないよう にしてください。 作業機の下にもぐったり、足を入れないでください。 平らで固い場所を選び、いつでも危険をさけられる 態勢で行ってください。 作業機を取外すときは、トラクタの駐車ブレーキを かけ、PTO 変速レバーを「中立」の位置にし、エンジ ⑶ゆるめたボルトは確実に締付けてください。 後方への草のはきだし調節 ⑴シールドの角度を調節し、草の飛び出しの方向を 調節します。 ⑵下図の33ナットを少しゆるめ、34、35、36のボル ト、平座金、ナットを取外し、位置を変更するこ とで、角度の調整をします。 31 32 33 30 34 35 36 ⑶シールドの角度の調整後は、ボルト、ナットで確 実に締付けてください。 ンを停止してください。 また、エンジンを始動できないようにキーを抜き、 作業者が携帯してください。 【守らないと】死亡事故や傷害事故につながるおそれ があります。 トラクタに重い作業機やアタッチメントを装着する ときは、前輪荷重が全重の25%以上になるように、 適正な質量のバランスウェイトを装着してください。 (適正な前輪荷重は、トラクタにより異なります。ト ラクタの取扱説明書や販売店の指示に従って、お客 様所有のトラクタに適した前輪荷重となるようにし てください。) 【守らないと】傷害事故や作業機やトラクタの破損を まねくおそれがあります。 注 意 トラクタの取扱説明書をよく読んでください。 【守らないと】取付けができなかったり、傷害事故、 または作業機やトラクタの破損につながるおそれがあ ります。 重要 ジョイントを取外したら、必ず作業機の入力軸 に入力軸キャップを取付けてください。 作業機の損傷につながるおそれがあります。 21 ⑴本作業機のスタンドを下げて固定します。 ⑵作業機をゆっくり下げます。 ⑶ジョイントをトラクタのPTO軸から外します。 次に作業機から外します。 ⑷作業機のマストからトップリンクを外します。外 れないときは、トップリンクの長さを調節して取 外してください。 マスト トップリンク ⑸トラクタの右ロワーリンクを作業機のロワーピン から外します。高さが合わないときはレベリング ハンドルを回し、リフトロッドの長さを調節して ください。 ⑹トラクタの左ロワーリンクを作業機のロワーピン 保守・点検 長くお使いいただくためには、日常の保守管理が大切 です。 警 告 交通の邪魔にならず安全なところを選んでください。 機械が動いたり、倒れたりしない平らで固い場所を 選び、トラクタの前輪には車止めをしてください。 トラクタの駐車ブレーキをかけ、PTO変速レバー を「中立」の位置にしエンジンを停止してからおこ なってください。 作業機の落下を防止するため、油圧ストップバルブ を完全に「閉め」てロックし、さらに作業機の下へ台 を入れてください。 変形、破損等の異常を見つけたら、速やかに修理を してください 【守らないと】死亡事故や傷害事故につながるおそれ がります。 保守・点検・調整で取り外したカバー類は、必ず取 付けてください。 【守らないと】機械に巻き込まれて、傷害事故を引き 起こすおそれがあります。 から外します。 ⑺ゆっくりトラクタを前進させます。 注 意 点検・整備に必要な工具類は、適正な管理をし、目 的に合ったものを正しく使用してください。 【守らないと】整備不良で事故を引き起こすおそれが あります。 厚手の手袋を着用し、手を保護してください。 【守らないと】傷害事故につながるおそれがあります。 環境 オイルを排出するときは、必ず容器に受けてく ださい。地面へのたれ流しや川への廃棄は絶対 にしないでください。 使用済みのオイルをむやみに捨てると環境汚染 になります。 廃油、各種ゴム部品、消耗品等を捨てるときは、 お買い上げいただいた購入先にご相談ください。 むやみに捨てると環境汚染になります。 22 ボルト・ナットのゆるみ点検 本作業機は高速で回転する機械です。 使用するたびに各部のボルト・ナットを増締めして ください。 新品の場合は使用2時間後に必ず増締めをしてくだ さい。 ジョイントの給油 Ⓐグリースニップル 使用時(8時間毎)ごとにグリースを注入する。 (3箇所) Ⓑジョイントスプライン部 シーズン後にグリースを塗る。 Ⓒ三角チューブ シーズン後にグリースを塗る。 Ⓓロックピン シーズン後にオイルを注油する。 ⑵オイル交換とグリース注入 ①ミッションケース ドレーンプラグを外して、オイルを排出します。 注油口から、オイルを上記オイルの量の表の通 り給油してください。 注油口 ドレーン ボルト 注記 ジョイントカバーにも、グリースニップルが左右 1箇所ずつあります。使用時ごとにグリースを注 入してください。 C A A ②パイプ組 ドレーンプラグを外して、オイルを排出します。 注油口から、オイルを前記オイルの量の表の通 り給油してください。 パイプ組 A 注油口 D B B D A A オイルの量と交換 ⑴オイルの量 2000、2300 2500 型 交 換 時 間 1回目 2回目以降 ミッションケース ギヤオイル #90 1 20時間 100時間毎 パ イ プ 組 ギヤオイル #90 0. 6 20時間 100時間毎 左 軸 右 軸 グリース 適 量 作業時毎(8時間毎) ロ ー ラ 左 右 グリース 適 量 作業時毎(8時間毎) 2900 型 ミッションケース ギヤオイル #90 3 20時間 100時間毎 パ イ プ 組 ギヤオイル #90 1 20時間 100時間毎 左 軸 右 軸 グリース 適 量 作業時毎(8時間毎) ロ ー ラ 左 右 グリース 適 量 作業時毎(8時間毎) オイルの種類 油量(ℓ) ドレーンプラグ ③右軸のグリース注入(8時間毎 グリースニップル 23 ④左軸のグリース注入(8時間毎) プーリーカバーの中にグリースニップルがあり ます。プーリーカバーを外して注入してくださ い。 ⑤ローラ(左右)のグリース注入(8時間毎) ⑵ベルトの調節 ①ミッションケース下のボルト4本をゆるめます。 ボルトをゆるめます グリースニップル ②プーリーカバーの内側のナットと、調節用ボル トのロックナットをゆるめます。 ゆるめる ベルトの調整 使用16時間毎にベルトの張り調整をしてください。 ⑴プーリーカバーの外し方 ①プーリーカバーを止めているボルトを外します。 ロックナット 調節用ナット 調節用ボルト ③調節用ナットを締込んで調節します。 ベルトの張りは、指で押して1㎝位へこむ程度 にします。 押す 1㎝へこむ程度 24 フレームとパイプ組が平行になっているか確認して ください。 ④平行になっていない時は、調節ボルトで平行に なるように調節してください。 調節ボルト 刃の点検と交換 刃が摩耗すると切断能力が低下し、破損したまま使 用すると回転バランスがくずれ機械が振動します。 ⑴本作業機は高速で回転しています。刃や固定ボル ト・ナットの摩耗に注意し、使用するごとに点検 してください。 ⑵ブレードは、下図のように」ナイフピンを差し、 六角穴付ボルト及びナイロンナットで取付けてい ます。六角レンチとスパナを使って、ブレードを 交換してください。(詳細はパーツリスト参照) 注 意 部品は必ず純正部品を使用してください。 守らないと強度不足などで機械や爪が破損し、傷害事 故の原因になります。 25 点検整備チェックリスト 時 間 項 目 ①ミッションケースのオイル点検 新 品 使 用 始 め ②パイプ組のオイル点検 ③カッティング軸受部のグリース点検 新品使用2時間 ボルト、ナット増締め ①ミッションケースのオイル交換 新 品 使 用 20 時 間 ②パイプ組のオイル交換 ③カッティング軸受部のグリース給油(8時間毎に適量注入) ①ブレード(刃)の取付ボルト増締め ②ミッションケースのオイル量点検、オイルもれ点検 使 用 前 ③パイプ組のオイル量点検、オイルもれ点検 ④カッティング軸受部のグリース点検 ⑤ジョイントのグリース点検 ⑥地面から上げて回転させ、異常、異音のチェック ①きれいに洗浄して水分ふきとり ②ボルト、ナット、ビン類のゆるみ、脱落チェック ③ガード等の磨耗、切損チェック ④入力軸へグリースを塗る 使 用 後 ⑤ジョイント、スプライン部へグリースを塗る ⑥ジョイント、各グリースニップルにグリース注入 ⑦ジョイント、ロックピンへ注油 ⑧動く部分へ注油 ⑨無塗装部へサビ止め ⑩消耗部品は早めに交換 26 異常と処置一覧表 使用中あるいは使用後の点検時に下表の異常が発生した場合は、再使用せず、ただちに処置をしてください。 部位 症 状 ベアリング交換 ブレード(刃)ボルトのゆるみ ボルト締付 カッティング軸の曲り カッティング軸交換 ブレード(刃)の欠損 部品の取付 ベルトの切れ、ゆるみ ベルト交換、調整 駆動軸の切れ 駆動軸交換 ベアリングの異常 ベアリング交換 ギヤの損傷 ギヤの交換は組合せで お願いします。 べベルギヤのカミ合い不良 シムで調整 入力軸オイルシールの異常 オイルシール交換 パッキン済の劣化 パッキン済塗り直し 締付ボルトのゆるみ ボルト増締め 熱 の 発 生 オイル量不足 オイル補給 オイル異常減少 駆動軸オイルシール異常 オイルシール交換 異 音 の 発 生 グリース量不足 グリース注入 ジョイント折れ角が不適切 前後角度の調整 作業機の上げすぎ リフト量の上げ規制 む シャフトのカミ合い幅不足 長いものと交換 スプライン部のガタ ロックピンとヨークの磨耗 部品交換 振 動 の 発 生 軸が回らない 異 音 の 発 生 ミ ッ シ ョ ン ケ ー ス ジ ョ イ ン ト 処 置 軸受ベアリングの異常 異 音 の 発 生 カ ッ テ ィ ン グ 軸 項 目 オ イ ル も れ ジョイント鳴り た わ 27 格 納 注 意 格納は、雨や風があたらず、平らで固い場所を選ん でください。 作業機の格納はスタンドを必ず付け、転倒を防いで ください。 子供が手をふれても転倒しないようにしっかり固定 してください。機械の近くで子供を遊ばせないでく ださい。 守らないと作業機が転倒し、傷害事故や機械の損傷に つながります。 作業終了後は、よく水洗いして水分をふき取ってく ださい。 ジョイントは作業機から外し、別に保管してくださ い。 塗装のできない入力軸・ジョイントのスプライン部 には、 必ずサビ止めのためにグリースを塗ってく ださい。 保証書について 「保証書」はお客様が保証修理を受けられるときに必 要となるものです。 お読みになった後は大切に保管してください。 アフターサービスについて 機械の調子が悪いときは、この取扱説明書を参照し点 検してください。 点検・整備しても不具合がある場合は、お買い上げい ただいた販売店・農協、または弊社までご連絡くださ い。 ●ご連絡いただきたい内容 型式名と製造番号 ご使用状況 ・果樹園ですか? グランドですか? ・ほ場の条件は 石が多いですか? ・ほ場の条件は 強粘土ですか? ・トラクタの速度は? ・PTOの回転数は? どのくらい使用されましたか? ・約□□アール または □□時間 不具合が発生したときの状況をなるべく、くわ しく教えてください。 補修部品の供給年限について ●補修部品は純正部品をお買い求めください。市販類 似品をお使いになりますと、作業機の不調や性能に 影響する場合があります。また保証の対象になりま せん。 ●この製品の補修用部品の供給年限(期間)は、製造 打ち切り後9年です。ただし供給年限内であっても、 特殊部品については納期などご相談させていただく 場合があります。 28 用語と解説 アタッチメント トップリンク 作業機に後付けする製品 作業機を装着する 3 点リンクのうち、作業機 オート装置 の上部を吊り下げているリンク 作業機の均平板の動きをセンサで感知して、ト ハイリフト(ニプロ ロータリー 10シリーズ) ラクタに電気または機械信号で伝え、トラクタ フレームパイプの連結ロット取付位置と、均平 の油圧を自動的に作動させ、作業深さを一定に 板下部の頭付ピンが取付けてある位置を、連結 規制する装置 ロットでつなぎ、均平板をはね上げる事(はね オートヒッチ、カプラ トラクタに乗ったままワンタッチで作業機を装 着できるヒッチ 上げの方法は、均平板の調整の項参照) ブラケット側 チェーンケースの反対の軸受側 クリープ ポジションコントロールレバー 超低速の作業速度 作業機を上げ下げするために使用するレバー 耕うん爪取付方法 メカニカルロック 1. フランジタイプ 機械式に固定する 耕うん軸の板(フランジ)に、耕うん爪 1 揚力 本に対して、ボルト 2 本(組ボルトは 1 個) トラクタが作業機を上昇させるための力 で取付ける方法。 リフトロッド 2. ホルダータイプ 耕うん軸のホルダー(ブラケット)に、耕うん 爪を差し込んで、 ボルト 1 本で取付ける方法。 耕深 耕うんする深さ トラクタが作業機を上げるためロワーリンクと 連結しているアーム リリーフ状態(音) シリンダーが最縮および最長時、これ以上伸び 縮みできないときに音が変わったとき コネクター リリーフ弁 コードとコードをつなぐ接続口(コンセント) 油圧装置に設定以上の油の圧力がかかり油圧装 サーキットブレーカ 電流が設定値より過大になると回路をシャ断す るもので、一時的に回路の損傷を防ぎます 置が破損することを防止する弁 ロワーリンク 作業機を装着する 3 点リンクのうち、作業機 3 点リンク の下部を吊り下げているリンクで左右 1 本ず トラクタに作業機を装着するための 3 点で支 つある 持をおこなうリンク ジョイント トラクタの動力を作業機へ伝達するための軸 ターンバックル ねじ機構により胴部を回転させて両端の長さを 調整できる装置 ダッシング 耕うん爪の回転でトラクタが前に押され飛び出 すこと チェックチェーン トラクタに対し作業機が左右に振れる量を規制 するチェーン MEMO 本 社 〒386−0497 長 野 県 上 田 市 塩 川 5 1 5 5 TEL 0268−42−7500 FAX 0268−42−7556 物流センター 〒386−0497 長 野 県 上 田 市 塩 川 2 9 4 9 TEL 0268−36−4111 FAX 0268−36−3335 北海道営業所 〒068−0111 北海道岩見沢市栗沢町由良194−5 TEL 0126−45−4000 FAX 0126−45−4516 旭川出張所 〒079−8431 北海道旭川市永山北1条8丁目32 TEL 0166−46−2505 FAX 0166−46−2501 帯広出張所 〒082−0004 北海道河西郡芽室町東芽室北1線18番10 TEL 0155−62−5370 FAX 0155−62−5373 東北営業所 〒989−6228 宮城県大崎市古川清水3丁目石田24番11 TEL 0229−26−5651 FAX 0229−26−5655 関東営業所 〒329−4411 栃木県栃木市大平町横堀みずほ5−3 TEL 0282−45−1226 FAX 0282−44−0050 長野営業所 〒386−0497 長 野 県 上 田 市 塩 川 2 9 4 9 TEL 0268−35−0323 FAX 0268−36−4787 岡山営業所 〒708−1104 岡 山 県 津 山 市 綾 部 1 7 6 4 − 2 TEL 0868−29−1180 FAX 0868−29−1325 九州営業所 〒869−0416 熊本県宇土市松山町1134−10 TEL 0964−24−5777 FAX 0964−22−6775 南九州出張所 〒885−0074 宮崎県都城市甲斐元町3389−1 TEL 0986−24−6412 FAX 0986−25−7044 '12.05.0015.AO
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