L(名)13083

三菱形彫放電加工機
EDCoatingオプション
MSCoatingで培った表面処理技術と高性能形彫放電加工の両機能が使用可能です
高性能形彫放電加工機 EA ADVANCEシリーズに
当社独自の放電表面処理EDCoatingをオプション設定致しました
放電表面処理EDCoatingで何が実現できるのか
放電加工の原理を応用した専用の処理回路と専用電極により、工作物表面に耐摩耗性や、耐食性の高い表面処理層を形成することが
できます。
放電表面処理EDCoatingとは
加工液:油
専用電極
電源
T
iC/Si粉末を
固めた
粉末成形体
EA12V ADVANCE
(後付オプション対応不可)
微細なパルス放電
基材
表面処理層
専用電極を使用し、放電加工油中で処理を行います。
電極と基材との間に微小なエネルギーのパルス放電を発生させ、
そのエネルギーによって溶けた電極の材料が、基材側の溶けた部
分に移行し、皮膜を形成します。電極材料を変えることで、硬く耐摩
耗性の高い機能を持つTA皮膜(主成分TiC)
や、耐食性に優れた機
能を持つSA皮膜(主成分Si)
による表面改質層の形成が可能です。
適用事例
皮 膜
特 性
用 途
硬 さ
面あらさ
TA皮膜
SA皮膜
耐摩耗性
治工具、刃物、打抜き金型
1200∼2500HV
6∼20μmRz
耐食性
マーキング保護膜、水路内面
300∼1000HV
1∼4μmRz
表面処理機能の特長
●基材と溶融した表面改質層を形成するため、密着性の高い皮膜が形成されます。
●油中で微細なパルス放電を繰り返すため、熱歪みによる工作物の変形が僅かです。
●円筒内面への処理や部分的な処理が可能です。
●装置化されているため、熟練技能なしで安定した品質の皮膜が得られます。
対応機種
●EA8PV ADVANCE
●EA12V ADVANCE
●EA28V ADVANCE
注)
後付けには対応しておりません
対応電極
電極
TA
形状[mm]
60×60×15
機能
耐摩耗性
お断り無しに仕様を変更することがありますので、
ご了承願います
SA
20×20×100
5×5×100
耐食性
三菱形彫放電加工機
TA皮膜〈耐摩耗性〉
●使用電極:TA
●膜厚:5∼15μm、基材内部:5∼10μm
●硬さ:1200∼2500HV程度(Fe系基材)
●表面あらさ:6∼20μmRz
●TiCを主成分とする耐摩耗性に優れた皮膜
●皮膜と基材との間に傾斜層を形成するため密着性が高い
六角レンチ
5∼15μm
面あらさ
6∼20μmRz
基材表面
5∼10μm
タレットパンチ
ダイ
(SKD11)
処理前:400HV
処理後:1200HV
パンチ
(SKH51)
65×10矩形
・六角レンチの表面硬さが400→1200HVに300%UP
・工具や金型の長寿命化を実現
コレットチャック
EDCoating処理品は、板厚1.2㎜の亜鉛メッキ鋼板の打抜き
で、成膜なしと比較して、2倍以上の寿命向上
ゲート穴内面処理
TA皮膜
Φ4
20°
3
TA皮膜
3
Φ0.5
EDCoating処理したコレットチャックは、成膜なしのコレット
チャックと比較して、3.7倍の数の棒材加工が可能
EDCoatingによる微細穴内面加工例
電極は逆放電により形成
SA皮膜〈耐食性、平滑性〉
面あらさ
1∼4μmRz
●使用電極:SA
●表面改質層:5∼10μm
●硬さ:300∼1000HV程度(Fe系基材)
●表面あらさ:1∼4μmRz
●耐食性、
耐エロージョン性に優れた皮膜
●Siが基材表面に濃化した形態となっており密着性が高い
耐食性皮膜
基材面からの盛上りなし
基材表面
5∼10μm
レーザマーキングの保護膜
赤錆発生
王水腐食部
段差
SA皮膜部
腐食なし
王水腐食部
SA皮膜により王水腐食から
保護されるレーザマーキング
96hr塩水浸漬後
部
膜
SA皮膜部
皮
SA
基材部
腐食あり
腐食部との段差から皮膜の
耐食性の高さがわかる
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(名)
13083-A 1311(MDOC)
2013年11月
2013年11月作成