TF-EXCOUNTER V70 - ソフトウェア

SIMPLIA TF-EXCOUNTER V70は、NetCOBOLが出力するCOUNT情報を利用して、
実行網羅率を計測することを目的としています。
SIMPLIAホームページ
http://software.fujitsu.com/jp/simplia/
・Microsoft、Windows、Visual Studio、Visual BasicおよびWindows Serverは、米国
Microsoft Corporationの米国およびその他の国における登録商標または商標です。
・OracleとJavaは、Oracle Corporationおよびその子会社、関連会社の米国およびその
他の国における登録商標です。文中の社名、商品名等は各社の商標または登録商標で
ある場合があります。
・その他の会社名または製品名は、それぞれ各社の商標または登録商標です。
従来の問題点
ソフトウェア開発は、設計からプログラミングまでの段階と、テスト段階に分ける
ことができますが、テスト段階において次のような問題でお困りになったことは
ありませんか?
●テスト漏れがあるか否かの客観的な評価尺度がない。
●構造面でとらえた構造テストを人手による実施は難しい。
SIMPLIA TF-EXCOUNTERはこのような問題を解決することができます。
●テストを十分に行ったかどうかの評価がテスト担当者の主観に委ねられている場合には、
その担当者の経験・スキル・意識等によって大きく左右されるため、テスト漏れの可能性
が高くなります。
そこでテスト量の客観的な尺度として、テスト項目数(テストで確認した機能の数)や
実行網羅率(実行された部分の全体に占める割合)を計測することにより、実行されていない
命令を表示させ、テスト漏れの箇所を洗い出すことができます。
●テストには機能面でとらえた機能テストと、構造面でとらえた構造テストがあります。
前述のテスト項目数は機能テストの評価尺度として有効であり、実行網羅率は構造テスト
の評価尺度として有効です。
構造テストは、プログラム単体テストなど、テストの前半の工程で特に有効ですが、
構造面からの評価は人手では難しく、ツールによる支援が必要になります。
実行網羅率には、何を計測の単位とするかで様々な種類があり、TF-EXCOUNTERでは、
全命令に占める実行命令の割合を計測し、数値による客観的な評価を行えます。
機能概要
SIMPLIA TF-EXCOUNTERの機能を以下のカテゴリ別に説明します。
1.蓄積機能
2.帳票出力機能
3.除外文番号指示ファイル作成機能
4.ビューア表示機能
1.蓄積機能
プログラム実行時にCOBOLから出力されたCOUNT情報から、命令実行網羅率測定に
必要な情報をCOUNTLOGファイルに蓄積します。
蓄積機能はEXCOUNTERを実行する上での準備作業として必要です。
コマンドメニュー又はコマンドボタンバーでの画面例
1)初期情報設定
COUNTLOGファイルの格納フォルダ名と、蓄積対象のCOUNT情報を指定します。
2)蓄積情報設定画面
定義プログラム(COUNT情報のプログラムID)、作成モード、蓄積モード
(NUMBER or NONUMBER)、作成種別(COBOL)、テストケース名を
指定します。
3)蓄積情報確認画面
蓄積情報設定画面で設定した情報を表示します。
コマンドラインで実行することも可能です。
インストール配下のtfexccmd.exeをコマンドプロンプト上で実行することで、複数の
COUNT情報を指定して蓄積処理を行うことができます。
●コマンドライン実行時のオプション
1) /OUT
COUNTLOGファイル格納フォルダ名を指定します。(必須)
2) /NEW
新規にCOUNTLOGファイルを作成する場合に指定します。(作成モード)
3) /MODE
蓄積モードを指定します。(NONUMBER or NUMBER)
※省略時はNONUMBERが選択されます。
4) /CODE
COUNT情報ファイルの文字コードを指定します。
※省略時はSJISが選択されます。
5) /TCASE
テストケース名を指定します。
6) /TEMP
使用するTEMPフォルダ名を指定します。
※省略時は環境変数”TEMP”で指定されるフォルダになります。
7) ファイル名 COUNT情報ファイル名を指定します。(必須)
※ []は省略可能、|は左右何れかを選択します。
●COUNTLOGファイル名について
COUNTLOGファイルは、初期情報設定(画面)又は”/OUT”で指定した格納フォルダに
作成されます。
ファイル名は、”プログラムID.clg”となります。
2.帳票出力機能
蓄積されたCOUNTLOGファイルをもとに、各種帳票をCSV形式で出力します。
・命令実行情報累積
全テストケースの情報を累積し、ソースコードと共に帳票を作成します。
・命令実行情報個別
選択されたテストケースの情報のみをソースコードと共に帳票を作成します。
・テストケース一覧
全テストケースの情報を一覧形式で帳票を作成します。
除外文番号指示ファイルの使用
COBOL版による命令実行情報(累積/個別)出力において、除外文番号指示ファイルを
用いた除外文機能を使用すると、除外文番号指示ファイルで指定された命令行は、
総命令数,実行命令数および未実行命令数の対象とはなりません。
また、その行については、帳票上“#”に除外文番号指示ファイルに記した除外理由と
共に出力されます。
コマンドラインで実行することも可能です。(TF-EXCOUNTER V70L10以降)
インストール配下のfs1tctab.exeをコマンドプロンプト上で実行することで、複数の
COUNTLOGファイルから各種帳票出力処理を行うことができます。
●コマンドライン実行時のオプション(単一出力)
1) /IF
COUNTLOGファイル名を指定します。(必須)
2) /MR
命令実行情報累積出力時に指定します。
/MK [testcase] 命令実行情報個別出力時に指定します。
※テストケース未指定時は全テストケースを出力します。
/TI
テストケース一覧出力時に指定します。
3) /SF
COBOLソースファイル名を指定します。
4) /IS
入力ソースがSJISの時に指定(デフォルト)
/IU
入力ソースがUTF8の時に指定します。
5) /OF
出力CSVファイル名を指定 します。
6) /OS
出力CSVファイルの文字コードをSJISとする場合に指定します。
/OU
7)/NOLOG
8)/EX
出力CSVファイルの文字コードをUTF-8とする場合に指定します。
バッチ実行ログを指定しない場合に指定します。
除外文番号指示ファイルを指定します。
●コマンドライン実行時のオプション(一括出力)
1) /ID
COUNTLOGファイル格納フォルダ名を指定します。(必須)
2) /MR
命令実行情報累積出力時に指定します。
/MK [testcase] 命令実行情報個別出力時に指定します。
※テストケース未指定時は全テストケースを出力します。
/TI
テストケース一覧出力時に指定します。
3) /SD
COBOLソースファイル格納フォルダ名を指定します。
4) /IS
入力ソースがSJISの時に指定します。(デフォルト)
/IU
入力ソースがUTF-8の時に指定します。
5) /OD
出力CSVファイル格納フォルダ名を指定
6) /OS
出力CSVファイルの文字コードをSJISとする場合に指定します。
/OU
7)/NOLOG
8)/EX
出力CSVファイルの文字コードをUTF-8とする場合に指定します。
バッチ実行ログを指定しない場合に指定します。
除外文番号指示格納フォルダを指定します。
※{} はその括弧中の一つを明に指定する必要があります。
[]は省略可能です。
|は左右何れかを選択します。
命令実行情報累積
実行した全テストケースの情報を累積し、COBOLソースファイルと対に、
命令行単位に実行情報を編集した帳票を出力します。
命令実行情報個別
実行したテストケースの情報を、COBOLソースファイルと対に、
命令行単位に実行情報を編集した帳票を出力します。
テストケース一覧
テストケース毎に総命令数に対する実行命令網羅率を出力します。
各種帳票の活用方法
EXCOUNTERで出力される帳票の活用方法について説明します。
EXCOUNTERではプログラムのテストの1実行単位をテストケースと呼びます。
テストケースを意識せずに本ツールを使用したい場合には、テストケースなし
モードが
使用できます。
3. 除外文番号指示ファイル作成機能
COUNTLOGファイルとソースプログラムから、未実行行を抽出し、除外文番号指示
ファイルとして出力します。
除外文番号指示ファイルでテスト対象から外したい命令行を指定することにより、
指定された命令行を網羅率測定の対象外とすることができます。
テスト対象範囲が限られる場合やエラー処理についての実行を省略する場合等に
指定して利用します。
(除外文番号指示ファイル中に指定された命令行以外を全て通過していれば、
網羅率は100%となります)
作成時には、除外文行情報の除外理由を設定せずに出力します。
テキストエディタを利用し除外理由を設定してください。
指定された除外理由は、帳票出力時、ソースコードとともに出力されます。
4. ビューア表示機能
選択している、蓄積されたCOUNTLOGファイルについてソースファイルと共にビューア表示します。
計測結果をその都度、帳票出力させることなく、即座に確認することができます。
テストケースを指定することによりテストケース単位での確認も行えます。
クラサバシステムでの使用例
EXCOUNTERではSolaris版とLinux版NetCOBOLで出力されたCOUNT情報ファイルをftp等の
ファイル転送機能を使用し、パソコン上へ転送していただくことにより、実行網羅率の
測定を行うことができます。
これによりSolarisとLinux上で開発しているシステムのテスト状況の把握も行えます。
なお、COUNT情報ファイルがShift-JISコード、もしくはUnicodeで作成されていない場合は、
Shift-JISコード、もしくはUnicodeへの変換が必要になります。
SIMPLIA TF-MDPORTをご使用いただければコード変換を行うことができます。
●TF-EXCOUNTER適用のタイミング
テストのどの段階から、TF-EXCOUNTERを適用すれば効果的かを説明します。
・ テスト開始から適用しソース修正が発生したらCOUNTLOGファイルを新たに作成する形態
テスト開始から適用し、ソース修正が発生したらCOUNTLOGファイルを新たに作成しテストを
続け、全テストケース終了後、最後のソース修正以前に実行したテストケースだけを再実行します。
・ テスト途中、ソース修正の頻度が少なくなってから適用する形態
ソース修正が発生したらリグレッションテストを実施後、次のテストケースへ進みます。
※ この形態は、中核となるロジックのテストが完了してから適用することをお薦めします。
中核となるロジックに修正が発生した場合には、多くのテストケースに影響が発生し、
手戻りが大きくなります。
・ 全テストケース完了後に適用する形態
全テストケースの完了後、実行網羅率を測定するために、再度同じテストケースを
全て実行します。
●動作環境
TF-EXCOUNTER V70では以下のハードウェア条件が必要です。
動作マシン: Windows Server 2008、Windows Server 2008 R2、Windows 7、Windows 8、Windows
8.1、Windows Server 2012、Windows Server 2012 R2のシステムが動作保証されているマシン
動作可能メモリ容量:16MB以上
格納先ハードディスク空き容量:10.0MB以上
●必須 / 関連ソフトウェア
TF-EXCOUNTER を使用するには、以下のソフトウェアいずれか1つが必要になります。
<関連製品>
NetCOBOL Windows 32bit版 V7.0~V10.5、またはNetCOBOL Solaris 32bit版 V8.0~V10.5、また
はNetCOBOL Linux 32bit版 V7.3L10。
SIMPLIAプログラムサポートサービスご紹介
SIMPLIAでは、製品をより効果的にご使用いただくために、以下のような充実した
サービスをご提供しております。是非、ご検討ください。
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(土日祝日を除く 9:00~12:00 13:00~19:00)
また、ご質問はメールでもお受けします。
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(サービスコードは、契約の際にお知らせいたします。)
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