NSSMCハイドレーンパイル

建材
安全・安心な基盤づくり、液状化対策の決定版
NSSMCハイドレーンパイル
http://www.nssmc.com/
〒100-8071 東京都千代田区丸の内二丁目6番1号
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(代表)
建材営業部
Tel: 03-6867-5421
建材開発技術部
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NSSMCハイドレーンパイル
K109_01_201305f
© 1994, 2013 NIPPON STEEL & SUMITOMO METAL CORPORATION 無断複写転載禁止
その的確な対策に
「NSSMCハイドレーンパイル」
。NSSMC HI-DRAIN PILE
地震による甚大な被害をもたらす液状化
間隙水圧消散と構造的対策の2つの効果を発揮。
排水機能を有する鋼矢板、鋼管杭などの鋼材を用いる本対策工法は、地
震時に鋼材周辺地盤の過剰間隙水圧の上昇を抑え、かつ、早期に逸散
●NSSMCハイドレーンパイル
させるため地盤強度が保持され、地盤の抵抗をより期待しうるものです。
したがって、本工法は間隙水圧消散と構造的対策の両効果を有するも
排水部材
のであり、構造物対策としての適用性が高いと考えられます。
写真:基礎地盤コンサルタンツ
(株)
提供
液状化とは、地下水位が高く緩い密度の砂地盤において、地震
が発生すると砂粒子間の間隙水圧が急激に上昇するため、砂粒
子は水中に浮遊する状態となり地盤が液体のようになる現象で
す。新潟地震(1964年)を初めとして、阪神淡路大震災(1995
年)
、東日本大震災
(2011年)
などでは、港湾構造物、橋、道路、
建築物などが液状化により甚大な被害を受けています。
排水孔
排水機能付き鋼材の構造
は矢板・杭の側面または周囲
に排水部材(有孔溝形状鋼材
など)が取り付けられたもので
孔部に土砂浸入防止用フィル
ターが設けられています。
液状化層
排水部材
フィルター
土中の間隙水
こうした液状化による被害を抑止するため鋼矢板、鋼管杭など
排水部材
の鋼材に排水機能を与えた画期的な液状化対策鋼材「NSSMC
ハイドレーンパイル」
を開発しました。
支持地盤
●砂の液状化の模式図
液状化前
土粒子
間隙水圧が上昇し
土(砂)の 粒 子 は
バ ラ バ ラに なり、
地盤は液体のよう
な状態になる。
地震
液状化の発生は地盤の状態と地盤の形態に大きく依存しますが、最も基
本的な指標は地下水位、粒度分布と粒径、N値、地震加速度の4種です。
具体的には、地下水位が高く、粒度分布、N値が下図の液状化しやすい
領域に該当する地盤は液状化の条件を備えているといえます。
●地震時に液状化しやすい土の
粒度分布(土質工学会、1974年)
シルト
細砂
中砂
2mm
0
粗砂 礫
❸ 狭い場所でも楽々施工でき短工期です。
❹ 通常の施工方法同様に対応可能です。
❺ 施工管理が容易です。
10
15
10
砂層のN値
20
30
40
液状化の
おそれは少ない
り
性あ
可能
化の
液状
0
0.002 0.01 0.05 0.1 0.2 0.5 1 2
0.005 0.02 粒径(mm)
m
5
0
特に液状化しやすい
%
❶ 地震時、強度・剛性をもつ鋼材が地盤の液状化を抑止し、
かつ、拘束するので、高い効果が得られます。
●N値に関する液状化危険度
︵ ︶
深さ
[1991年以降、北海道、近畿、中国北部、北陸、九州北部、
東北、関東等各地域で大地震の度に多数液状化が発生]
100
0.074 0.25 0.5
加積百分率
︵ ︶
(日本の地盤液状化履歴図〈若松1991年〉
より作成)
粘土
●液状化発生地点
0.005
本 対 策 法 の 特 長
❷ 環境にやさしい対策法
(無排土、低騒音・低振動)
です。
■液状化しやすい条件とは
●液状化履歴図
(416 ~ 1990)
(b)鋼管杭タイプ
地震力
液状化時
間隙水
(a)鋼矢板タイプ
20
ご注意とお願い
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1
地盤条件などに応じた最適な部材・構造の設計を、
綿密な各種調査・実験・解析のもとに行います。
NSSMC HI-DRAIN PILE
設 計 方 法
■設計の基本
室 内 振 動 実 験
砂槽を用いた振動台実験により設計に必要な基礎データを多数収集し
●配置パターン例と着目点A
ています。一例として、排水部材の有無による過剰間隙水圧の発生状
❶ 排水部材の配置は地盤条件や使用鋼材に
抑止することが明らかになるとともに設計法の妥当性が検証できました。
❷ 排水効果はTheis
(タイス)の方法等を適用
(地盤の水平抵抗)
の関係を用いて行います。
なお、着目点とは各配置パターンにおいて
A
L
L
L
ℓ
A
ℓ
ℓ
L
A
ℓ
A
排水部材なし
0.5
排水部材あり
D
L
ドレーンの有効距離と水平地盤反力の影響
過剰間隙水圧比
した設計方法にて、各配置パターンでの着
の反映は別に定める過剰間隙水圧比と抵抗
1.0
況を調査した結果について示すと、排水部材が過剰間隙水圧の発生を
よって定めます。
目点Aにおいて評価します。構造物設計へ
●過剰間隙水圧比の経時変化
領域などを考慮し決定される設計上の地盤
の代表点です。
L
L
0.0
(a)群状
0
(c)単独
(b)列状
5
10
15
20
25
30
時間(秒)
加振
実 大 実 験
■NSSMCハイドレーンパイルの設計
●列状杭配置前面での過剰間隙水圧比
(A点)
❶ 排水効果の評価
隙水圧比(ΔU/σ’
vo)と鋼管杭のピッチ/径(L/D)の関係を用いて排
水効果を評価します。
付けられていない普通杭を実地盤へ設置後、その周辺地盤を鋼管ロッド
Td=100
Td=200
0.6
でも確認できました。
2
3
ΔU/σ’
vo
0
,60
L
4
鋼管杭φ600
5
排水部材
排水部材が取り付けられた実大規模の鋼管杭(φ
318.5 × t 6 ×ℓ11,500mm)
と取り付けられていない杭を実地盤へ設置後、杭頭部へ水平荷重を負
した。その結果、実物杭においても、排水部材のある杭は地盤の水平
❷ 地盤の水平抵抗
液状化地盤におけるNSSMCハイドレーンパイルの水平抵抗は室内
抵抗保有性能を有することが確認できました。
●水平地盤反力係数比ー過剰間隙水圧比
て鋼矢板、鋼管杭などを用いた構造物の安全性を照査することにな
ります。
変位
定め(必要に応じ安全側に設定)、その後、各基準、示方書類に準じ
vo)0.7
KH/KHO=(1-ΔU/σ’
10.0
15.0
20.0
時間(分)
(G)
0.2
0.4
G.L.-3m •
W-1
ロッド貫入深度
350
0
2
4
6
8
10(m)
0.6
20
(mm)
15
0.5
NSSMCハイドレーンパイル
L**=
4m
KH/KHO
初期値
0
0
0.5
過剰間隙水圧比 ΔU/σ’
vo
2
0.2
普通杭
水平地盤反力係数比
目点での過剰間隙水圧比を求め、それに応じた水平地盤反力係数を
0.4
25
水圧比の関係から求めることができます。
設計の概略手順としては、上記❶、❷から、各配置パターンの着
0.6
●杭水平変位の経時変化(加振距離 L**=2m)
1.0
模型実験、実大実験により得られた水平地盤反力係数比ー過剰間隙
:普通杭
:NSSMCハイドレーンパイル
0.8
5.0
荷した状態で杭前面地盤を鋼管ロッドとバイブロハンマーで加振しま
鋼管杭のピッチと径比 L/D
加振
1.0
■水平抵抗保有性能の確認
加速度α
1
剰間隙水圧の上昇を抑制し、水圧を速やかに逸散させることが実大実験
A
1
Td=
0
D
●過剰間隙水圧比、加速度の経時変化
(加振距離 L*=3m、G.L.-3m)
ロッド貫入深度
0.2
とバイブロハンマーで加振しました。その結果、排水部材は地中部の過
00
8
d=
T
0
L
Td=400
0.4
ΔU/σ’
vo
600 × t9 ×ℓ10,500mm)と取り
350
Td:時間係数
0.8
過剰間隙水圧比
ます。Theis
(タイス)の方法等を適用した設計法にて求めた過剰間
排水部材が取り付けられた実物の鋼管杭(φ
過剰間隙水圧比
1.0
列状杭配置で着目点が列杭前面にある場合の評価方法の一例を記し
■排水効果の確認
Neq/Nℓ=2
1.0
10
P
5
0
1
2
3
4
5
6
加振時間(分)
3
さまざまな構造物に確実な液状化対策を実施し、
蓄積したノウハウで数多くの実績を重ねています。
NSSMC HI-DRAIN PILE
適 用 構 造 物 例
実 施 工 例
適用構造物としては、盛土、地中構造物、各種施設の基礎、護岸・岸壁
などが挙げられます。
■ 共同溝
■ 共同溝
■ 沈砂池
■ 河川堤防
■ 堰堤
■ 鉄道擁壁
盛土
NSSMCハイドレーンパイル
(鋼矢板・鋼管矢板・鋼管杭)
液状化層
液状化層
函体
NSSMC
ハイドレーン
パイル
(鋼矢板)
盛 土 構 造 物
河
堰
道
鉄
海
地 中 埋 設 構 造 物
川 堤 防
堤
路 盛 土
道 盛 土
岸 堤 防
共 同 溝・洞 道
沈
砂
池
アン ダ ー パ ス
掘 割 道 路
上下水施設
ケーソン
擁壁
液状化層
マウンド
NSSMC
ハイドレーンパイル
(鋼管杭)
構 造 物 基 礎
橋
建
タ
4
ン
梁
築
ク
埋土
液状化層
NSSMCハイドレーンパイル
(鋼管矢板・鋼管杭・鋼矢板)
護岸・岸壁
(ケーソン式、鋼矢板式)
港 湾 施 設
河 川・海 岸 施 設
5