超精密加工ニュース 20140912(PDF/632KB)

超精密加工ニュース
2014.09.12
小型精密加工機μV1-5Xによる加工事例
今回は小型精密加工機μV1-5X(5軸機)による傾斜・回転軸を活用し、それぞれ異なった加工法による
面粗さを比較した加工事例をご紹介いたします。
銅材(40
40 × 40 × 30 mm)の加工法と加工条件
mm
①② ③ ④
0°
加工法
0°
ワーク
45°
C軸回転なし
工具先端(周速0)で円弧加工
C軸回転
主軸無回転でシェーピング加工
45°
C軸回転なし
工具先端(周速0)を避けて
円弧加工
C軸回転
工具先端(周速0)を避けて
C軸回転中心に向かってピック
加工面
面荒さ
Ra 0.452μm
Ra 0.152μm
Ra 0.346μm
Ra 0.318μm
Rz 2.368μm
Rz 0.848μm
Rz 2.252μm
Rz 2.220μm
標準3軸加工
ボールエンドミルの先端
部(周速=0mm/min)
で加工。独特な模様にな
り面粗度としては限度が
有る。
シェーピング加工
(ヘール加工)
シール面の加工等に活
用。一方向加工で高面品
位。粗さも計算通り得ら
れる。ただし、特殊工具
が必要。
R1超硬ボールエンドミル
単結晶ダイヤモンドバイト
R1超硬ボールエンドミル
主軸回転速度
40,000min⁻1
主軸割出し(無回転)
40,000min⁻1
送り速度
3,200mm/min
15,000mm/min
3,200mm/min
10,720mm/min
ピック量
0.08mm
0.009mm
0.08mm
0.08mm
加工方法
円弧加工
シェーピング加工
円弧加工
ピック方向へ送り加工
0°平面
0°平面
B軸 45°傾斜
B軸 45°傾斜
C軸静止
C軸連続回転(40min⁻1)
C軸静止
C軸連続回転(28min⁻1)
特徴
使用工具
ワーク姿勢
総評
ボールエンドミル加工で
工具の先端を外した部分
での加工。①に対して面
粗度25%向上。
ボールエンドミル加工で
工具の先端を外した部分
での加工。工具回転機能
を利用し、理想的な切削
速度加工で①に対して、
面粗度30%向上。
同じボールエンドミル加工でも先端部を避ける、機械要素の軸数を減らすことで面粗度を向上できます。
さらにシェーピング加工などを利用することで必要な面粗度を確保できます。
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